スポンサーリンク
20_ポリファーマシー

高齢者における患者中心の減処方介入の効果はどのくらいですか?(RCT; Shed-MEDS試験; JAMA Intern Med. 2023)

減処方(deprescribing)は、ポリファーマシーの負担に対処するための有望なアプローチです。ポストアキュートケア(PAC、救急医療後、急性期医療後)施設で継続的なケアを必要とする高齢患者の病院環境における包括的な減処方を開始した研究はありません。そこで今回は、PAC施設に移行または退院する…
02_循環器系

2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害剤(vs.DPP-4阻害剤)の有効性と安全性はベースラインHbA1c値により変動しますか?(米国データベース研究; JAMA Intern Med. 2023)

ベースラインのHbA1cにより有効性・安全性に違いは出てくるのか?ナトリウム・グルコース共輸送体2阻害薬(SGLT2i)療法は、少数の有害事象を伴うものの、心血管系への恩恵が一貫して認められています。しかし、ベースラインのヘモグロビンA1c...
07_腎・泌尿器系

オメガ3系の多価不飽和脂肪酸と慢性腎臓病の発症と関連しているのか?(前向き研究のプール解析; BMJ. 2023)

オメガ3系の多価不飽和脂肪酸(n-3 PUFA)バイオマーカー(植物由来のαリノレン酸、魚介類由来のエイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸など)の循環レベルと慢性腎臓病(CKD)発症との関連性については充分に検討されていません。そこで今回は、n-3 PUFAとCKD発症との関連性について、前向き…
02_循環器系

心房細動および糖尿病を有する高齢者における心不全リスクと抗凝固薬の関連性はどのくらい?(台湾 人口ベース後向き観察研究; Cardiovasc Diabetol. 2023)

使用する抗凝固薬により心不全合併リスクは異なるのか?心不全は、心房細動(AF)や糖尿病(DM)を有する高齢者における重要な合併症です。最近の前臨床研究では、非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)が心筋線維化および虚血性心筋症の進行を抑制す...
02_循環器系

siRNA製剤であるインクリシランは心血管リスクを低減できますか?(ORION試験3件のプール解析; Eur Heart J. 2023)

Inclisiran(インクリシラン:2022年時点では日本未承認)は、年2回投与されるsiRNA製剤であり、第III相試験において、プラセボと比較してLDLコレステロール(LDL-C)を有意に低下させました。しかし、インクリシランによるLDL-Cの低下が心血管イベントのリスク低下につながるかどう…
04_消化器系

1日2個のグリーンキウイフルーツの摂取は便秘の改善と腹部快適性をもたらす?(小規模クロスオーバーRCT; Am J Gastroenterol. 2023)

グリーンキウイフルーツの摂取は、便秘を解消することが知られています。また、これまでの研究では、胃腸(GI)快適性の改善も報告されていますが、エビデンスはかぎられています。そこで今回は、グリーンキウイフルーツの摂取がGI機能および快適性に及ぼす影響について調査したクロスオーバーランダム化比較試験の結…
07_腎・泌尿器系

トラネキサム酸関連発作の原因と治療法は?(レビュー; Ann Neurol. 2016)

抗線溶薬は、輸血の必要性を減らし、出血による再手術のリスクを低減し、大外傷後の出血に関連する死亡率を低下させるために世界中で使用されています。最もよく使用されている抗線溶薬は、トラネキサム酸(TXA)、ɛ-アミノカプロン酸(EACA)、アプロチニン1であり、このうちTXAとEACAは、アミノ酸であ…
00_その他

糖尿病を伴わない過体重または肥満成人におけるセマグルチドとリラグルチド、どちらが良い?(RCT; STEP8試験; JAMA. 2022)

糖尿病を伴わない過体重または肥満成人の体調管理に優れているGLP-1受容体作動薬はどれか?米国では、体重管理に使用可能なグルカゴン様ペプチド-1類似体(GLP-1)としてセマグルチドとリラグルチドがあげられます。しかし、これらを比較した第3...
30_小児

小児の急性咳嗽に対するハチミツの効果はどのくらいですか?(SR&MA; Cochrane Database Syst Rev. 2018)

咳嗽は保護者の悩みの種であり、外来受診の主な原因です。咳は、小児やその親にとって、生活の質に影響を与え、不安を引き起こし、睡眠に影響を与える可能性があります。いくつかの鎮咳薬が販売されていますが、そのほとんどが中枢作用を有していることから、副作用の懸念が残ります。ハチミツは鎮咳作用を有していること…
09_感染症

SARS-CoV-2感染歴とワクチン接種歴を有するハイブリッド免疫はオミクロン変異株感染および重症化予防に有効ですか?(SR&MA; Lancet Infect Dis. 2023)

Omicron (B.1.1.529) variant(オミクロン変異株)の世界的な急増により、多くの人がハイブリッド免疫(SARS-CoV-2感染とワクチン接種の組み合わせにより獲得した免疫)を経験することになりました。しかし、オミクロン変異株に対する防御効果や重症化リスク低減効果については不明…
07_腎・泌尿器系

慢性腎臓病患者における尿素値と心血管疾患との関連性はどのくらい?(前向きコホート研究; CKD-REIN試験; Nephrol Dial Transplant. 2022)

血清尿素値の上昇は、中等度から進行性のCKDによくみられる。いくつかの研究により、尿素は特に心血管疾患に関する直接的および間接的な尿毒症毒素であることが示されています。しかし、充分に検証されていません。そこで今回は、CKD患者における腎代替療法(RRT)前の血清尿素値が有害な心血管イベントおよび死亡と関連するかどうかを目的に実施された前向きコホート研究の結果をご紹介します。
02_循環器系

駆出率が保たれた心不全(HFpEF)と糖尿病を併存する患者の長期予後に対するジペプチジルペプチダーゼ4阻害剤の影響はどのくらい?(日本 人口ベース研究; JACC Asia 2023)

ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害剤は、動物実験において心不全(HF)に対して多面的な作用を示すことが示されており、予後に影響する可能性がありますが充分に検討されていません。そこで今回は、糖尿病(DM)を有する心不全患者に対するDPP-4阻害薬の影響を検討することを目的と実施された日本…
02_循環器系

心拍動下冠動脈バイパス術(Off-Pump Coronary Artery Bypass grafting: OPCAB)後のアスピリンベースDAPTにはクロピドグレルとチカグレロル、どちらが良いですか?(RCT; Ann Thorac Surg. 2022)

心拍動下冠動脈バイパス術後の血栓・塞栓予防として二重抗血小板療法が行われます。有効性・安全性の面からアスピリン+クロピドグレルが用いられていますが、クロピドグレル抵抗性を有する患者における治療戦略についてはうエビデンスが限られています。そこで今回は、心拍動下冠動脈バイパス術(off-pump co…
09_感染症

歯学部生の歯垢に対するココナッツオイルプリングの効果はどのくらいですか?(小規模RCT; J Clin Diagn Res. 2017)

オイルプリングは、インドの伝統的な民間療法として、歯科疾患の予防や歯と歯茎の強化に長年にわたり広く使用されています。科学療法的な口腔内疾患予防あるいは歯垢除去方法としては、クロルヘキシジンが使用されていますが、不快な味、歯の着色、味覚の変化などのいくつかの欠点を有していることから代替療法が求められ…
02_循環器系

心不全入院後の退院患者におけるトラセミドとフロセミド、どちらが死亡リスクを低下できますか?(Open-RCT; TRANSFORM-HF試験; JAMA. 2023)

ループ利尿薬であるトルセミド(トラセミド)とフロセミドはどちらが優れているのか?フロセミドは心不全患者に最もよく使用されるループ利尿薬ですが、作用時間の違いや心不全入院リスク低減効果の観点からトルセミド(トラセミド)の有用性を示唆する研究も...
運動・身体活動

ポケモンGOの身体活動への影響はどのくらいですか?(SR&MA; Am J Prev Med. 2020)

ポケモンGOは、プレイヤーが仮想キャラクターを捕まえるために様々な場所に移動することを要求する人気のモバイル拡張現実ゲームです。しかし、プレイヤーの身体活動に対する影響については充分に検討されていません。そこで今回は、ポケモンGOがプレイヤーの身体活動へどのような影響を及ぼすのか検討したメタ解析の…
12_血液・造血器系

人工膝関節全置換術を受ける患者におけるカルバゾクロムの止血および抗炎症効果はどのくらい?(RCT; J Arthroplasty. 2020)

人工膝関節全置換術(TKA)後の術後回復期には、術後貧血や同種輸血、手術に対するストレス免疫反応などが関与しています。スルホン酸カルバゾクロムナトリウム(カルバゾクロム)はいくつかの機序により出血を抑制することが報告されていますが、TKA後の予後に対するCSSの影響は不明です。そこで今回は、カルバ…
13_悪性腫瘍

家族性腺腫性ポリポーシスに対するNSAIDsスリンダクの化学的一次予防効果はどれくらい?(小規模DB-RCT; N Engl J Med. 2002)

家族性大腸腺腫症は、大腸腺腫症遺伝子の生殖細胞系列変異により発症することが知られています。数百個の大腸腺腫が発生し、最終的には大腸癌となることが特徴です。非ステロイド性抗炎症薬は腺腫の退縮をもたらしますが、腺腫の予防が可能かどうかは不明です。そこで今回は、遺伝子型的に家族性腺腫性ポリポーシスに罹患…
02_循環器系

PCI後の長期維持療法としてのSAPTにはアスピリンよりもクロピドグレルの方が良いですか?(RCT; HOST-EXAM Extended Study; Circulation. 2023)

HOST-EXAM(Harmonizing Optimal Strategy for Treatment of Coronary Artery Stenosis-Extended Antiplatelet Monotherapy)において、経皮的冠動脈インターベンションを受けた虚血性心疾患患者の予…
12_血液・造血器系

出血性外傷患者におけるトラネキサム酸+カルバゾクロムスルホン酸ナトリウムの併用効果は、トラネキサム酸単独治療より優れています?(後向き研究; Cureus. 2022)

出血コントロールのためのカルバゾクロム追加はトラネキサム酸単独療法より優れているのか?出血をコントロールするために考えられている薬剤の効果を評価することは重要です。代表的な薬剤として、トラネキサム酸やカルバゾクロムなどが使用されています。ト...
スポンサーリンク