10_眼関連疾患 ドライアイに対してジクアホソルはヒアルロン酸より効果的?(RCTのメタ解析; Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 2023) ドライアイ(Dry Eye Disease: DED)は日常的に遭遇する目の不調の一つで、薬剤師や医療従事者が関わる機会も多い疾患です。いくつかの点眼薬が販売されていますが、その有効性や安全性の比較データは限られています。そこで今回ご紹介… 2025.07.15 10_眼関連疾患
04_消化器系 酸化マグネシウム(MgO)の1日投与回数を減らしても便通に影響はない?(後ろ向きコホート研究; J Rural Med. 2024) 便秘治療薬として長年使用されている酸化マグネシウム(MgO)は、安全性が高く、高齢者にも広く使われています。しかし、1日3回などの分割投与が一般的であり、服薬回数の多さは服薬アドヒアランスの低下や、介護現場での投薬負担の増加を引き起こす可… 2025.07.14 04_消化器系
07_腎・泌尿器系 1日どのくらい歩くと腰痛予防になる?(前向きコホート研究; JAMA Netw Open. 2025) 慢性腰痛は、世界中で非常に多くの人が悩む健康問題であり、医療費や労働損失の原因にもなっています。定期的な身体活動が慢性腰痛のリスクを減らす可能性が示唆されている中、「歩く」という最も手軽な運動が、どれほどの予防効果を持つのかは明確にされて… 2025.07.13 07_腎・泌尿器系
04_消化器系 オピオイドを開始する”がん性疼痛患者”に対するナルデメジンの便秘予防効果はどのくらい?(DB-RCT; J Clin Oncol. 2024) がん性疼痛に対する強オピオイドの使用は、痛みの緩和に必須ですが、その副作用として最も頻度が高く、自然には改善しにくいものの1つが「オピオイド誘発性便秘(OIC)」です。OICはアドヒアランスの低下や疼痛管理の障害につながるため、初回投与時… 2025.07.12 04_消化器系13_悪性腫瘍
未分類 心房細動アブレーションは「脳卒中・死亡・心不全再入院」リスクを下げるのか?(SR&MA; Ann Intern Med. 2025) 心房細動(AF)は、脳梗塞や心不全の発症リスクを高める不整脈の一つです。薬物療法が基本ですが、根治的な治療としてカテーテルアブレーション(CA)も選択されるようになっています。これまでアブレーションは心電図上の洞調律回復という電気的アウト… 2025.07.11 未分類
02_循環器系 脳出血における血圧管理は早期開始がカギ?(メタ解析; INTERACT試験群の統合解析; Lancet Neurol. 2025) 脳出血(ICH:intracerebral hemorrhage)は、急性期における迅速な治療介入が予後を左右します。特に血圧管理は重要ですが、「どの程度早く」、「どの程度下げるべきか」については議論が続いていました。今回ご紹介するのは、… 2025.07.10 02_循環器系
09_感染症 溶連菌咽頭炎の抗菌薬は短期投与でもOK?―現実世界データからみた治療期間と転帰(コホート研究; Open Forum Infect Dis. 2025) A群β溶血性連鎖球菌(Group A Streptococcus, GAS)による咽頭炎では、従来10日間の抗菌薬治療が標準とされてきました。しかし、抗菌薬の過剰使用を防ぐ「抗菌薬適正使用(Antimicrobial Stewardshi… 2025.07.09 09_感染症
13_悪性腫瘍 乳がん化学療法後の吐き気対策に「5mgオランザピン」が有効?(DB-RCT; Lancet Oncol. 2025) 化学療法誘発性悪心・嘔吐(CINV)は、多くのがん患者が経験するつらい副作用の一つです。とくに、アントラサイクリン+シクロホスファミド(AC療法)のような高催吐性化学療法では、その管理が難しいことも少なくありません。今回ご紹介するのは、抗… 2025.07.08 13_悪性腫瘍
05_内分泌代謝系 CagriSema併用療法が肥満治療の新たな選択肢に|セマグルチド+カグリリンタイドの効果とは?(DB-RCT; REDEFINE 1試験; N Engl J Med. 2025) GLP-1受容体作動薬「セマグルチド」はすでに肥満や心血管疾患リスク低減で高い評価を得ています。一方、アミリン類似体「cagrilintide(カグリリンタイド, カグリリンチド)」も初期段階で有望な体重減少効果を示しています。今回のRE… 2025.07.07 05_内分泌代謝系
00_その他 日本のプライマリ・ケアにおける“低付加価値医療”の提供実態(日本の横断研究; JAMA Health Forum. 2025) 患者に明確な利益をもたらさない「低付加価値医療(low-value care)」は、医療資源の浪費や不必要な副作用リスクの原因として、国際的に注目されています。これまでの研究は主に米国を対象としており、日本における医師の特性と低付加価値医… 2025.07.06 00_その他
食事 納豆をよく食べる高齢男性は長生き?|発酵大豆食品と死亡リスクの関連(日本の前向きコホート研究; Clin Nutr ESPEN. 2025) 発酵大豆食品として日本で親しまれている納豆。健康食品としてのイメージも強く、骨粗鬆症予防や動脈硬化の改善など、多くの効果が語られてきました。しかし、実際に「納豆を食べる人は長生きするのか?」という点を、長期間にわたって科学的に検証した研究… 2025.07.05 食事
01_中枢神経系 週末の「寝だめ」が心臓や代謝の病気を防ぐ?|睡眠不足と多疾患リスクとの関係に注目 ◆ はじめに:「寝不足は万病のもと」って本当?現代人の多くが抱える「平日の睡眠不足」。その影響を和らげるため、週末にまとめて眠る「週末の寝だめ(Weekend Catch-Up Sleep: WCS)」をしている方も多いのではないでしょうか... 2025.07.04 01_中枢神経系02_循環器系未分類
02_循環器系 心筋梗塞後の便秘が心不全による再入院リスクを高める?(後ろ向きコホート研究; BMC Cardiovasc Disord. 2025) 心筋梗塞(MI)後の患者ケアでは、心機能や再梗塞予防に注目が集まりますが、「便秘」の存在が予後に影響する可能性があることをご存知でしょうか?今回ご紹介するのは、心筋梗塞後の患者における便秘と心不全による再入院の関連性を後ろ向きに検討し、退… 2025.07.03 02_循環器系04_消化器系
02_循環器系 LDLコレステロールを効果的に下げる新選択肢?(DB-RCT; VICTORION-Mono試験; J Am Coll Cardiol. 2025) これまで高コレステロール血症の治療といえば「スタチン」が中心でした。しかし、近年注目されているのが、Proprotein Convertase Subtilisin/Kexin type 9(PCSK9)を標的としたRNA干渉療法「インク… 2025.07.02 02_循環器系
01_中枢神経系 ベンゾジアゼピンの減薬はどのように進めるべきか?(SR&MA; BMJ. 2025) ベンゾジアゼピン系薬(BZ系)や類似の睡眠薬(Z薬など)は、不眠症の治療薬として長年使用されてきました。しかし、依存や転倒リスク、認知機能低下といった副作用から、長期使用のリスクが懸念されています。そこで今回は、BZ系・関連睡眠薬(BSH… 2025.07.01 01_中枢神経系
02_循環器系 糖尿病の高血圧対策に「減塩+食事改善」が有効?(クロスオーバーRCT; DASH4D試験; JAMA Intern Med. 2025) 2型糖尿病を抱える方の多くが、同時に高血圧を発症しています。これは心筋梗塞や脳卒中といった重大な心血管イベントのリスクを大きく高めるため、血圧管理が極めて重要です。しかし、体重減少を伴わない純粋な食事介入のみでの血圧改善効果については、こ… 2025.06.30 02_循環器系05_内分泌代謝系食事
未分類 肺炎治療におけるセフトリアキソンの最適用量とは?(後向き研究; J Antimicrob Chemother. 2025) ◆ はじめに肺炎は入院治療が必要となる代表的な感染症であり、特に高齢者や基礎疾患を持つ患者においては重篤化することも少なくありません。その治療の中心に位置するのが、第3世代セフェム系抗菌薬「セフトリアキソン(Ceftriaxone)」です。... 2025.06.29 未分類
03_呼吸器系 デジタル吸入器で喘息管理は変わる?|1年間の使用効果をRCTで検証(クラスターRCT; J Allergy Clin Immunol Pract. 2025) 喘息治療の根幹は「吸入薬の継続的な使用」です。しかし、日常診療では服薬アドヒアランス(服薬遵守)の低さが問題視されています。そこで近年注目されているのが「デジタル吸入器(スマートインヘラー)」です。今回ご紹介するのは、デジタル吸入器の1年… 2025.06.28 03_呼吸器系
40_AI SNS・ゲーム・スマホ依存が小児のメンタルヘルスに与える影響とは?(米国コホート研究; JAMA. 2025) 近年、SNS・スマートフォン・ビデオゲームの利用が低年齢層にまで広がる中、その「依存的な使い方」が子どものメンタルヘルスや自殺リスクに与える影響が注目されています。これまでの研究では「総画面時間」の影響に焦点が当てられていましたが、実際に… 2025.06.27 40_AI
08_炎症・免疫・アレルギー系 メトトレキサートは炎症性の変形性膝関節症に有効ですか?(RCT; JAMA Intern Med. 2025) 変形性膝関節症(knee osteoarthritis:OA)は、中高年に多く見られる関節疾患で、慢性的な痛みや運動制限の原因となります。近年では、関節液貯留や滑膜炎(effusion-synovitis)を伴う炎症性OAの存在が注目され… 2025.06.26 08_炎症・免疫・アレルギー系11_皮膚・骨格筋系