2022-02

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02_循環器系

日本人早期心房細動患者に対するカテーテルアブレーションは予後およびQOLを改善する(コホート研究; KiCS-AFレジストリー; Heart Rhythm 2022)

カテーテルアブレーションはQOLが低下した患者の第一選択治療として広く用いられていますが、日本の心房細動(AF)症例において、カテーテルアブレーションが生存率やその他のアウトカムを改善するかどうかはまだ不明です。今回ご紹介するのは、慶應義塾大学病院の心房細動治療の診療および予後調査のためのレジスト…
09_感染症

軽症から中等症のCOVID-19および併存疾患を有する成人におけるイベルメクチン治療の有効性・安全性は?(RCT; I-TECH試験; JAMA Intern Med. 2022)

COVID-19の治療には、安価で広く入手可能な抗寄生虫薬であるイベルメクチンが処方されている国及び地域があります。しかし、イベルメクチンについては、その使用について賛否を問うエビデンスが報告されています。したがって、より質の高いエビデンスに基づくデータが必要とされています。Ivermectin…
03_呼吸器系

鼻プリープを伴う喘息患者におけるファビピプラントの有効性・安全性は?(DB-RCT; THUNDER試験; J Allergy Clin Immunol. 2022)

鼻ポリープ(鼻茸)を有する喘息患者に対するプロスタグランジンD2受容体2(DP2)拮抗薬であるフェビピプラント使用は、鼻茸スコアを改善できるのか? 鼻ポリープ(鼻茸)を伴う慢性副鼻腔炎(Chronic rhinosinusitis with...
07_腎・泌尿器系

Triple Whammy トリプル・ワーミーによる急性腎障害発症の好発時期は2週間?(JADER; PLoS One. 2022)

最近のいくつかの研究で、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)やアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)などのレニン-アンジオテンシン系阻害薬(RASI)と利尿薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を併用した場合の急性腎障害(AKI)のリスクについて報告されました。このような薬剤の組み合わせ…
02_循環器系

急性期脳卒中における脳卒中発症前の降圧薬継続と一時的な中止、どちらが良さそうですか?(患者個々のデータを用いたメタ解析; Hypertension. 2017)

急性期脳卒中患者における脳卒中発症前の降圧薬継続と一時的な中止、どちらが良いのか? 急性期脳卒中患者では血圧の一般的な上昇がみられ、そのうちの約75%は140/90mmHg以上であることが報告されています(PMID:17157679、PMI...
09_感染症

SARS-CoV-2感染予防のための屋内公共環境におけるフェイスマスクまたは防護マスクの有効性は?(検査陰性症例対照研究; MMWR 20220211)

屋内公共環境におけるフェイスマスクや防護マスク(N95/KN95)の使用によりSARS-CoV-2感染を予防できるのか? COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2の感染を減らすために、フェイスマスクや防護マスク(N95/KN...
07_腎・泌尿器系

痛風治療におけるアロプリノールとフェブキソスタットの有効性比較(RCT; NEJM Evidence 2022)

フェブキソスタットの方が尿酸低下作用が強いとされているが、、、 高尿酸血症の治療において、アロプリノールとフェブキソスタットがよく用いられます。国内においてアロプリノールは1日2〜3回の服用であるため、1日1回のフェブキソスタットの使用量が...
02_循環器系

【再掲】楽観主義者は悲観主義者と比較して心血管系イベントおよび全死亡リスクが低い?(コホート研究のSR&MA; JAMA Netw Open. 2019)

ネガティブな感情、社会的要因、ある種の慢性的なストレス状態と心臓の有害なアウトカムとの間に関連性があることは、広範なエビデンスによって証明されています。しかし、ポジティブ(楽観主義)およびネガティブ(悲観主義)なマインドセットと心臓リスクとの関連性については、あまり研究されていません。このような研…
09_感染症

COVID-19に対する高用量イベルメクチン早期治療の有効性・安全性は?(小規模DB-RCT; COVER試験; 第2相試験; Int J Antimicrob Agents. 2022)

ワクチンの展開は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策において重要な役割を果たしたことは確かです。しかし、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)亜種の出現とワクチン接種ペースの遅れが、世界のほとんどの地域でみられ、ワクチン接種により期待される患者数の減少を妨げてい…
09_感染症

コロナバックCOVID-19ワクチン2回接種者に対する異種 vs. 同種ブースター接種の安全性・有効性は?(単盲検RCT; RHH-001試験; Lancet. 2022)

不活化全ウイルスSARS-CoV-2ワクチンであるコロナバックを用いた異種(交互) vs. 同種ブースター接種 不活化全ウイルスSARS-CoV-2ワクチン(CoronaVac コロナバック:シノバック生命科学、中国、Instituto B...
09_感染症

COVID-19に対する新規経口抗ウイルス薬(モルヌピラビル、フルボキサミン、パクスロビド)の有効性と安全性(SR&MA; Ann Med. 2022)

COVID-19に対する新規経口抗ウイルス薬であるモルヌピラビル、フルボキサミン、パクスロビドの有効性と安全性は? 2019年12月、中国で重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2型(SARS-COV-2)によるCOVID-19が勃発しました。...
02_循環器系

2型糖尿病に対するインスリン治療と急性冠症候群後の主要有害心血管イベントのリスクとの関係性は?(RCTの事後解析; BETonMACE試験; Cardiovasc Diabetol. 2021)

急性冠症候群(ACS)患者は、主要な有害心血管イベント(MACE)の発生リスクがより高いことが報告されています。2型糖尿病患者はACS患者の約30%を占め、2型糖尿病を有さない患者に比べてMACE再発のリスクが最大で2倍となることが報告されています。2型糖尿病患者の約25%では、高血糖をコントロー…
02_循環器系

日本人の非弁膜症性心房細動患者におけるエドキサバンの長期的な安全性と有効性は?(観察研究; ETNA-AF-Japan試験; J Arrhythm. 2021)

日本人心房細動患者に対するエドキサバンの長期的な安全性・有効性は? ランダム化臨床試験の結果、心房細動(AF)患者の脳卒中予防において、ワルファリンに対する直接経口抗凝固薬(DOAC)のアドバンテージが示されています(PMID: 19717...
09_感染症

血液透析患者におけるCOVID-19ワクチン接種後のオミクロン中和抗体はどのくらいで得られるのか?(横断研究; Lancet. 2022)

オミクロンに対するワクチン接種後の中和抗体はいつから得られるのか? 懸念される変異株としてSARS-CoV-2(variant of concern, VOC)であるB.1.1.529 omicron(オミクロン)は、現在英国で主に流行して...
09_感染症

SARS-CoV-2の迅速抗原検査における偽陽性の割合はどのくらい?(JAMA. 2022)

SARS-CoV-2に対する迅速抗原検査で偽陽性が認められる割合は? 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染収束の兆しは見えません。ウイルス変異株によっては感染状況を把握(パンデミックマネジメント)するためにPCR検査や抗原検査...
01_中枢神経系

精神疾患患者に対してブランケットを重くすると不眠症は改善しますか?(RCT; J Clin Sleep Med. 2020)

不眠症は、睡眠を開始または維持することが困難で、しばしば疲労、不安、抑うつなど日中の症状を伴うことを特徴とする臨床疾患です。成人の場合、不眠症は最も一般的な精神疾患の1つです。使用する基準によって異なりますが、人口における有病率は、不眠症状を有する人が30〜48%、診断基準を満たす人が6%程度報告…
02_循環器系

帯状疱疹後の脳卒中リスクはどのくらい?(ドイツ自己対照ケースシリーズ研究; PLoS One. 2016)

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の感染によって引き起こされる疾患ですが、その発症は、潜伏していたVZVの再活性化によって引き起こされます。帯状疱疹の重篤な合併症はVZV血管障害であり、虚血性または出血性脳卒中を引き起こす可能性があります。しかし、帯状疱疹後の脳卒中リスクがどの程度かにつ…
01_ワクチン vaccine

COVID-19 オミクロンに対する抗体および抗ウイルス薬の有効性はどのくらい?(基礎研究; N Engl J Med. 2022)

2021年11月、南アフリカで重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)のB.1.1.529(オミクロン)亜種が検出され、その後、オミクロンは急速に世界中に拡散しています。2021年11月26日、世界保健機関(WHO)はオミクロンを懸念される変異体に指定した。オミクロンは、中国…
11_皮膚・骨格筋系

中等度から重度の顔面肝斑に対するトリプルコンビネーションクリームとハイドロキノン4%クリームの比較検討(Open-RCT; J Cosmet Dermatol. 2007)

肝斑に対する外用クリームはどれが優れているのか? 皮膚肝斑は、すべての人種にみられる皮膚疾患ですが、アジアおよびヒスパニック系の肌の色が黒い、出産適齢期の女性に多くみらます(PMID: 7492140、PMID: 11951128、PMID...
02_循環器系

臨床現場におけるGLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害薬の比較:腎臓および心血管予後の関連性(コホート研究; Kidney Int. 2022)

2型糖尿病に対して多くの治療薬が上市されています。中でもグルカゴン様ペプチド(GLP)-1受容体作動薬とナトリウムグルコース共輸送体(SGLT)2阻害薬による心血管イベントの抑制効果が示されています。SGLT2阻害薬は心血管イベントだけでなく腎関連アウトカムについてもイベント発生抑制効果が報告され…
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