02_循環器系 心疾患リスク因子を有さない集団における血清尿酸値正常と心血管系疾患の関連性は?(中国の大規模コホート研究; J Am Heart Assoc. 2023) 尿酸値が基準値7.0mg/dLよりも高い高尿酸血症について、日本では、腎臓や心血管アウトカムの発生リスク増加の懸念から早期治療を推奨しています。一方で、米国や欧州では痛風発作がなければ治療の対象としないとするスタンスが一般的です。しかし、… 2023.05.31 02_循環器系
05_内分泌代謝系 糖尿病患者におけるHbA1cの長期的変動は腎関連アウトカムの発生リスクと相関しますか?(観察研究; Am J Kidney Dis. 2023) 血糖値の変動が大きいと血管への負荷が大きくなり、血管合併症のリスク増加の可能性が報告されています(PMID: 30040822)。したがって、グルコーススパイクなどの血糖変動が大きくなることと、患者の予後不良が関連している可能性があります… 2023.05.30 05_内分泌代謝系
食事 2型糖尿病リスクを有する成人における最適な食事療法はどれですか?(RCT; Nat Med. 2023) 新規の断続的断食+早期時間制限食アプローチの効果とは?断続的断食(Intermittent fasting)は、ヒトの健康を改善するためのカロリー制限(calorie restriction, CR)に代わる同等の方法と考えられます。しかし... 2023.05.29 食事
04_相互作用、薬物相互作用 心房細動患者における抗凝固薬とアミオダロンの併用は出血関連入院リスクと関連性がありますか?(後向きコホート研究; Ann Intern Med. 2023) アミオダロンはP糖蛋白やCYP3A4阻害作用を有していることから、薬物相互作用により併用薬剤の排泄を遅延させる可能性があります。しかし、この相互作用による患者予後については充分に検討されていません。そこで今回は、アピキサバンまたはリバーロ… 2023.05.28 04_相互作用、薬物相互作用12_血液・造血器系
05_内分泌代謝系 2型糖尿病と慢性腎臓病を有する集団における腎・心血管アウトカムに対する有効性・安全性で優れる薬剤はどれか?(RCTのSR&MA; Diabetes Res Clin Pract. 2023) 2型糖尿病は慢性腎臓病など多くの合併症を引き起こし、患者予後を悪化させます。多くの糖尿病治療薬が使用されていますが、患者予後に優れる薬剤の検証については充分に行われていません。そこで今回は、ナトリウムグルコース共輸送体2阻害薬(SGLT-… 2023.05.27 05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
01_ワクチン vaccine 心血管疾患を有する高齢者におけるインフルエンザワクチン接種率に対する電子ナッジの効果は?(NUDGE-FLU試験の事前指定解析; Circulation. 2023) ナッジ(nudge:そっと後押しする)とは、行動科学の知見(行動インサイト)を活用することで「人々が自分自身にとってより良い選択を自発的に取れるように手助けする政策手法」とされています(環境省の資料より)。人々が選択し、意思決定する際の環… 2023.05.26 01_ワクチン vaccine09_感染症
09_感染症 重症アルコール性肝炎における抗生物質の予防的投与は死亡率を低減できるのか?(DB-RCT; JAMA. 2023) アルコール性肝炎の入院患者に対して、予防的な抗菌薬投与が行われることがあります。一方で重症アルコール性肝炎の入院患者に対する予防的抗生物質の有益性は不明です。そこで今回は、重症アルコール性肝炎で入院し、プレドニゾロンで治療を受けている患者… 2023.05.25 09_感染症
05_内分泌代謝系 2型糖尿病患者におけるスルホニル尿素とβ遮断薬の併用と重症低血糖リスクの関連性はどのくらい?(人口ベースコホート研究; Diabetes Care. 2023) スルホニルウレア系薬剤の使用者におけるβ遮断薬の血糖降下作用は、この致命的な副作用のリスクを強く高める薬剤ですが、そのリスクについては充分に検討されていません。そこで今回は、スルホニルウレア系薬剤とβ遮断薬の併用とスルホニルウレア剤単独使… 2023.05.24 05_内分泌代謝系
07_腎・泌尿器系 地域在住の高齢女性の転倒予防に対する2年間の運動効果はどのくらい?(RCT; Age Ageing. 2023) 共同運動介入は、転倒や怪我の予防に役立つ可能性があります。しかし、そのような戦略の有効性を実証する実用的な臨床試験の結果は一貫しておらず、質の高い前向き研究の実施が求められます。そこで今回は、初期6ヵ月間の監督された週1回のジムと太極拳セ… 2023.05.23 07_腎・泌尿器系
11_皮膚・骨格筋系 女性の尋常性ざ瘡に対するスピロノラクトンの効果はどのくらい?(DB-RCT; SAFA試験; BMJ 2023) カリウム保持性利尿薬であるスピロノラクトンは、高血圧症などに広く使用されていますが、抗アンドロゲン作用を有していることから、長年にわたり尋常性ざ瘡に対して適応外処方されてきました。しかし、エビデンスは不充分です。 2023.05.22 11_皮膚・骨格筋系
00_その他 家族で食事をする時間が長い子どもは果物・野菜摂取量が多くなる?(RCT; JAMA Netw Open. 2023) 家族での食事は、子どもたちの食の選択と嗜好を形成する形成的な学習環境です。そのため、子どもの栄養状態を改善するための取り組みには理想的な環境であると考えられます。しかし、家族での食事時間と摂取する食事内容との関連性については充分に検討され… 2023.05.21 00_その他食事
12_血液・造血器系 高齢者の直接作用型経口抗凝固薬治療におけるギャップ予測因子と臨床転帰の関連性は?(後向きコホート研究; Thromb Res. 2023) 直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)は半減期が12時間程度と短いため、DOAC治療の短いギャップ期間であっても抗凝固作用が低下し、有害な臨床転帰のリスクが増加する可能性があります。しかし、このGapが臨床転帰に及ぼす影響は明らかとなっていま… 2023.05.20 12_血液・造血器系
09_感染症 医療および地域社会におけるSARS-CoV-2感染予防のためのマスクの効果はどのくらいですか?(システマティックレビュー; Ann Intern Med. 2023) COVID-19発症予防のためのマスク着用の効果はどのくらいなのか?COVID-19を予防するために様々な感染対策が講じられています。マスクの種類としてN95、外科用、布製が挙げられますが、最適な使用方法や予防効果の比較検討は充分に行われて... 2023.05.19 09_感染症
12_血液・造血器系 急性冠症候群における二重抗血小板療法のデエスカレーション戦略は有効ですか?(患者個人データのメタ解析; Eur Heart J. 2023) 経皮的冠動脈形成術(PCI)を受ける急性冠症候群(ACS)患者には、アスピリンと強力なP2Y12阻害剤による二重抗血小板療法(DAPT)が標準治療となっています。PCI後の虚血リスクと出血リスクのバランスをとるために、強力なP2Y12阻害… 2023.05.18 12_血液・造血器系
05_内分泌代謝系 スタチン治療を受けている患者における心血管イベントの予測因子として炎症とコレステロールどちらが良い?(大規模RCT3件の統合; Lancet. 2023) 炎症とコレステロールどちらがより適した患者予後の予測因子となりうるのか?炎症と高脂血症(脂質異常症)は共にアテローム血栓症に寄与しています。スタチンによる集中治療を受けると、将来の心血管イベントリスクに対する炎症と高脂血症の相対的な寄与が変... 2023.05.17 05_内分泌代謝系08_炎症・免疫・アレルギー系
09_感染症 2022-2023年秋冬にCOVID-19と季節性インフルエンザで入院した患者の死亡リスクはどのくらい?(JAMA. 2023) COVID-19パンデミックの最初の年、米国の2件の研究では、COVID-19で入院した人は、季節性インフルエンザで入院した人に比べて、30日死亡のリスクが約5倍になることが示唆されました(PMID: 33323357、PMID: 330… 2023.05.16 09_感染症
00_その他 自然環境で過ごすことと薬剤(向精神薬、降圧薬、喘息治療薬)の使用頻度に関連性はありますか?(横断研究; Occup Environ Med. 2023) 自然環境への曝露は人間の健康に有益であると考えられていますが、その証拠には一貫性がありません。そこで今回は、フィンランドでの都市環境における緑と青の空間への曝露が精神的・身体的健康と関連しているかどうかを検証した横断研究の結果をご紹介しま… 2023.05.15 00_その他
07_腎・泌尿器系 慢性腎臓病患者における脳卒中のタイプと発症リスクの程度はどのくらい?(SR&MA; Nephrol Dial Transplant. 2022) 慢性腎臓病(CKD)は、腎機能の低下のみではなく、脳卒中などの心血管イベントの発生リスク上昇と関連しています。しかし、CKD患者における虚血性脳卒中と出血性脳卒中の相対的な頻度については、明確に説明されていません。さらに、急性虚血性脳卒中… 2023.05.14 07_腎・泌尿器系
01_ワクチン vaccine 高齢者におけるRSウイルスのプレフュージョンF蛋白ワクチンの効果はどのくらい?(AReSVi-006試験; N Engl J Med. 2023) 呼吸器合胞体ウイルス(RSV)は、新生児や高齢者における急性呼吸器感染症、下気道疾患、臨床合併症、および死亡の重要な原因です。新生児、乳児、幼児に対してはシナジス(筋肉内注射用パリビズマブ(遺伝子組換え)製剤)が重篤な下気道疾患の発症抑制… 2023.05.13 01_ワクチン vaccine09_感染症
00_その他 術後患者に対する説明の情報源としてChatGPTとGoogle検索どちらが優れていますか?(定性的研究; JAMA Otolaryngol Head Neck Surg. 2023) 人工知能を搭載した言語モデルチャットボットChatGPT(generative pretrained transformer:生成的な事前訓練を行ったネットワークアーキテクチャ)は、医療を含む多くの業界にとって革新的なリソースであると言わ… 2023.05.12 00_その他40_AI