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00_その他

「相手の立場に立つ」は本当に理解を深めるのか?(J Pers Soc Psychol. 2018)

私たちは日常的に「相手の立場に立って考えなさい」「相手の気持ちを想像すれば分かり合える」と教えられてきました。医療現場においても、患者視点・家族視点に立つことは、コミュニケーションの基本として重視されています。しかし、“相手の立場に立つ(…
01_中枢神経系

ズラノロン(ザズベイ)はうつ病治療を変えるのか?(Am J Psychiatry. 2023)

うつ病(Major Depressive Disorder:MDD)は再発率が高く、治療開始から効果発現までに数週間を要することが、臨床上の大きな課題です。こうした背景の中、GABAA受容体を標的とする経口薬「ズラノロン(zuranolo…
08_炎症・免疫・アレルギー系

6か月に1回で喘息増悪を抑える新薬登場?

重症喘息、とくに好酸球性喘息では、生物学的製剤が治療の柱となりつつあります。一方で、投与頻度の高さは患者・医療者双方にとって大きな負担です。今回ご紹介する論文では、6か月に1回投与が可能とされる新規抗IL-5抗体depemokimab(デ…
00_その他

小児ワクチン接種時の痛みは「冷やす」だけで軽減できる?(PLoS One. 2025)

小児の予防接種では、注射時の痛みや恐怖心が大きな課題です。甘味刺激、授乳、体位調整、ディストラクション(嫌なものから気をそらす)など、エビデンスに基づく疼痛緩和法は複数存在しますが、手間や人員の問題から日常診療では十分に実施されていないの…
02_循環器系

妊娠高血圧症候群に使う降圧薬はどれを選ぶべきか?(Am J Obstet Gynecol. 2025)

妊娠高血圧症候群(hypertensive disorders of pregnancy)は、母体・胎児双方の予後に重大な影響を及ぼす疾患群です。経口降圧薬としては、メチルドパ、ラベタロール、ニフェジピンの3剤が広く使用されていますが、こ…
02_循環器系

ARBによるスプルー様腸症はクラスエフェクトか?|オルメサルタン以外も含めた系統的レビュー(Gastroenterol Rep (Oxf). 2019)

高血圧治療で広く使用されているアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)。その中でもオルメサルタンは「スプルー様腸症(sprue-like enteropathy)」との関連が報告されてきました。一方で、この腸症はオルメサルタン特有の副作…
02_循環器系

チルゼパチドは心血管イベントを減らすのか?(N Engl J Med. 2025)

チルゼパチド(tirzepatide)は、GLP-1受容体とGIP受容体の二重作動薬として登場し、血糖改善および体重減少効果の大きさから注目を集めてきました。一方で、心血管アウトカムへの影響については、これまで明確なエビデンスが示されてい…
02_循環器系

軽症脳梗塞に対する血栓溶解後の「早期抗血小板療法」は有効か?(Eur Heart J. 2025)

急性期脳梗塞では、静注血栓溶解療法(IVT)後24時間以内の抗血小板薬投与は原則避けるというのが標準的な治療方針です。これは、出血性転化のリスクが懸念されているためです。一方で、軽症脳梗塞(NIHSS 0–5)ではもともと機能予後が良好で…
09_感染症

インフルエンザ関連脳症(IAE)は成人でも重症化する?|日本の全国疫学データからみた年齢別特徴(Clin Infect Dis. 2018)

インフルエンザ関連脳症(Influenza-associated encephalopathy:IAE)は、小児に多い重篤な中枢神経合併症として知られています。一方で、成人におけるIAEの実態は十分に整理されていないのが現状です。本記事で…
01_中枢神経系

片頭痛の「引き金」は予測できるのか?

片頭痛を有する人にとって「何が発作の引き金(トリガー)なのか」を知ることは長年の課題です。睡眠不足、ストレス、天候、食事など、候補は無数にあり、しかも日によって影響が変わります。こうした背景から、近年は固定的なトリガーリストでは限界がある…
09_感染症

タミフル(オセルタミビル)は精神神経症状を引き起こすのか?

インフルエンザ治療薬として世界的に使用されている オセルタミビル(タミフル)。一方で、特に若年者を中心に「異常行動」、「精神神経症状(NPE:neuropsychiatric events)」との関連が懸念されてきました。今回ご紹介するの…
09_感染症

新型コロナmRNAワクチンは長期死亡リスクを高めるのか?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するmRNAワクチンは、重症化や短期死亡リスクを低下させることが多数報告されてきました。一方で、「ワクチン接種が長期的な死亡リスクに影響するのではないか」という疑問は、特に若年〜中年層を中心…
00_その他

「最近の研究」は本当に最近か?|医学論文における “recent” 表現の実態を検証した横断解析(BMJ 2025)

Recentの意味するところとは?医学論文を読んでいると、“Recent studies have shown that …”という表現を頻繁に目にします。「最近の研究」と書かれていれば、多くの読者は数年以内の新しい知見を想像するでしょう。...
09_感染症

アゼラスチン点鼻薬はCOVID-19の予防に使えるのか?|第II相RCTから得られた新知見(JAMA Intern Med. 2025)

COVID-19に対する予防手段の中心はワクチン接種ですが、薬物による曝露前予防(pre-exposure prophylaxis)の選択肢は限定的です。その中で、長年アレルギー性鼻炎治療に用いられてきた抗ヒスタミン薬アゼラスチン点鼻薬が…
11_皮膚・骨格筋系

サプリメントは筋萎縮を防げるのか?|不動状態・廃用による筋量低下を検証した系統的レビュー&メタ解析(Front Nutr. 2023)

入院中の長期安静やギプス固定などで運動が制限されると、筋肉は減少(筋萎縮)し、筋力低下・機能低下につながります。これを廃用性筋萎縮と呼びます。栄養介入としての サプリメント(たんぱく質、アミノ酸、クレアチンなど) が、廃用時の筋量・筋力低…
00_その他

朝食後の歯みがきが高血圧と関係する?|地域住民を対象とした横断研究(Sci Rep. 2025)

「歯みがきの習慣」が全身の健康に影響する可能性は以前から指摘されており、歯周病は心血管疾患(CVD)との関連も報告されています。では、歯みがきの “タイミング” は高血圧と関係するのでしょうか?今回ご紹介するのは、鹿児島県垂水市で実施され…
09_感染症

タミフル(オセルタミビル)は小児の神経精神症状を増やすのか?|大規模コホート研究からの “知見”(JAMA Neurol. 2025)

インフルエンザ治療薬「オセルタミビル(タミフル®)」については、国内外で小児の異常行動や神経精神症状に関する議論が長年続いてきました。しかし、これらの症状が薬によるものなのか、インフルエンザそのものが原因なのかは明確ではありませんでした。…
00_その他

なぜ「グループで作業すると生産的に感じる」のか?(European Journal of Social Psychology 2006)

ブレインストーミングや会議で「みんなで意見を出し合ったほうが生産性が高い」と感じる経験は、多くの人が持っています。しかし心理学の研究では “個人で作業した方がアイデア数も質も高くなる” ことが一貫して示されてきました。では、なぜ ”実態と…
00_その他

収入は幸福度をどこまで高めるのか?

「お金はどこまで幸福感を増やしてくれるのか?」この問いは心理学・社会科学で長年議論されてきました。特に有名なのが、次の2つの研究です。Kahneman & Deaton(2010)→ 収入が増えると幸福は増えるが「年収75,000ドル」付…
01_中枢神経系

ガルカネズマブとリメゲパント、どちらが優れる?|CGRP抗体 vs. ゲパント初の直接比較試験(DB-RCT; Neurol Ther. 2024)

片頭痛の予防治療はここ数年で大きく進化し、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)を標的とした新規薬剤が登場しました。CGRPを阻害する薬剤には大きく2種類があります:CGRPモノクローナル抗体(mAb):月1回皮下注射、ゲパント(ge…
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