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未分類

利尿薬による電解質異常は女性と高齢者で起こりやすい?|日本の大規模データから見えたリスク要因(データベース研究; Drug Saf. 2025)

高血圧や心不全の治療で広く用いられる利尿薬。しかし、その有用性の一方で、低カリウム血症や高カリウム血症などの電解質異常は代表的な副作用として知られています。今回ご紹介するのは、日本の実臨床データを用いて、性別・腎機能・年齢が利尿薬による電…
01_中枢神経系

カンデサルタンが片頭痛予防に有効?|ランダム化三重盲検試験で確認された新たな可能性(RCT; Lancet Neurol. 2025)

片頭痛の予防治療は、選択肢が限られており、効果と副作用のバランスが課題となっています。近年、降圧薬の一つであるアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)カンデサルタンが、片頭痛予防に有効である可能性が報告されてきました。今回ご紹介するのは、…
03_呼吸器系

慢性呼吸困難にモルヒネは有効か?|大規模二重盲検試験で効果認めず(DB-RCT; MABEL試験; Lancet Respir Med. 2025)

慢性呼吸困難(chronic breathlessness)は、慢性心不全や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺疾患などの終末期・慢性期における主要な苦痛症状のひとつです。過去の実験室レベルの研究では、モルヒネによる呼吸困難軽減効果が示…
02_循環器系

アブレーション後の心房細動患者に抗凝固薬は必要か?|AF再発のない患者転帰(RCT; ALONE-AF試験; JAMA. 2025)

カテーテルアブレーションは、心房細動(AF)治療の標準的選択肢のひとつとして広く普及しています。しかし、アブレーション後に洞調律が維持されている患者に抗凝固療法をいつまで継続すべきかについては、明確なエビデンスが不足していました。そこで今…
02_循環器系

抗凝固薬+抗血小板薬の併用は必要か? ― 脳梗塞・心房細動・動脈硬化を併存する患者での評価(Open-RCT; JAMA Neurol. 2025)

脳梗塞(またはTIA)を発症し、非弁膜症性心房細動(NVAF)と動脈硬化性疾患(ASCVD)を併存する患者は、再発リスクが極めて高い一方で、抗血栓療法による出血リスクも高い集団です。このような患者に対して、抗凝固薬単独と抗凝固薬+抗血小板…
00_その他

低カリウム血症の治療では「マグネシウム補正」が鍵?|ICU患者を対象としたRCTから学ぶ(DB-RCT; Crit Care Med. 1996)

重症患者で低カリウム血症(血清K<3.5 mmol/L)が生じた場合、カリウム補正がうまくいかないことがあります。その背景には「マグネシウム欠乏」が関与していることが知られています。マグネシウムが不足すると、腎尿細管でのカリウム再吸収が障…
08_炎症・免疫・アレルギー系

感染時に免疫調整薬は中止すべきか?|関節リウマチなど炎症性疾患を対象としたRCTからの新知見(Open-RCT; Clin Infect Dis. 2025)

関節リウマチ(RA)や膠原病といった炎症性リウマチ性疾患(IRD)の治療では、免疫調整薬(immunomodulatory agents: IA)が欠かせません。しかし、感染症を合併した場合に治療を一時中断すべきか、それとも継続すべきかに…
02_循環器系

バイアスピリン(アスピリン腸溶錠)の服用タイミングを考える ― 最新研究からの示唆(レビュー; 2025年版)

アスピリン(バイアスピリン)は、心筋梗塞や脳梗塞などの二次予防として広く使われている抗血小板薬です。従来は「朝に1回服用」が一般的な指導ですが、近年、服用時間(朝・夜)によってその効果が異なる可能性が示唆されています。ここでは、最新の臨床…
02_循環器系

2回分割投与のアスピリンはACS後の再発抑制に有効か?|糖尿病・アスピリン抵抗性高リスク患者における検証(Open-RCT; ANDAMAN試験; Eur Heart J. 2025)

急性冠症候群(ACS)後の二次予防において、アスピリンは標準治療の中核を担っています。しかし、糖尿病(DM)患者やアスピリン抵抗性(aspirin resistance)を有する高リスク群では、標準投与(1日1回)にもかかわらず虚血性イベ…
01_中枢神経系

アトゲパントが片頭痛予防の新たな選択肢に|従来治療無効例にも有効性を示す(DB-RCT; ELEVATE試験; Lancet Neurol. 2024)

片頭痛は生活の質(QOL)を大きく損なう慢性神経疾患であり、多くの患者は従来の経口予防薬(β遮断薬、抗てんかん薬、抗うつ薬など)で充分な効果を得られていません。特に月に15日以上、3ヶ月を超えて続く状態である慢性片頭痛(Chronic M…
00_その他

保険薬局における患者満足の構造とは?|共分散構造分析・重回帰分析から見えた「満足度を高める要因」(日本アンケート調査; YAKUGAKU ZASSHI. 2007)

医薬分業の進展とともに、保険薬局は「薬を渡す場所」から「患者の健康を支える医療拠点」へと役割が変わりつつあります。その中で患者満足度(patient satisfaction)は、医療の質を測定する重要なアウトカム指標の一つとされています…
13_悪性腫瘍

PPI併用でオキサリプラチン中止が減少?|末梢神経障害による治療中断リスクを検証した後ろ向き研究(後方視コホート研究; Pharmacotherapy. 2025)

大腸がんや膵がんなどの治療に広く用いられる抗がん剤「オキサリプラチン(oxaliplatin)」。しかし、その大きな課題の一つが末梢神経障害(OIPN)による治療中断です。治療継続が難しくなると、有効性の低下や予後への影響も懸念されます。…
13_悪性腫瘍

スタチンはオキサリプラチン誘発末梢神経障害を防げるか?(日本多施設後ろ向き研究; Clin Transl Sci. 2025)

化学療法誘発末梢神経障害(CIPN)、とくにオキサリプラチン誘発末梢神経障害(OIPN)は、治療中止や減量の主要因であり、治療後もQOL低下が長く続く厄介な有害事象です。コレステロール降下薬のスタチンには多面的(pleiotropic)作…
未分類

ACS後の抗血小板療法、アスピリンは早期中止できる?P2Y12単剤療法の新知見(Open-RCT; NEO-MINDSET試験; N Engl J Med. 2025)

急性冠症候群(ACS)で経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受けた患者では、アスピリン+P2Y12阻害薬による二剤併用抗血小板療法(DAPT)が標準治療として行われます。しかし、DAPTは出血リスクを伴うため、早期からアスピリンを中…
00_その他

心血管疾患の包括的スクリーニングは本当に有効?7年間追跡で明らかになった意外な結果(人口ベースRCT; Eur Heart J. 2025)

心血管疾患(CVD)は世界的に主要な死亡原因のひとつであり、症状が出る前の段階(サブクリニカルCVD)でのスクリーニングが予防に有用ではないかと考えられています。しかし、これまでの研究は限られており、死亡率への影響について明確なエビデンス…
02_循環器系

心筋梗塞後にβ遮断薬は本当に必要か?|最新メタ解析とRCTの結果から考える治療戦略2025年版

心筋梗塞後の二次予防において、β遮断薬は長年にわたり標準治療の柱として位置づけられてきました。これは1970~90年代の臨床試験において、心筋虚血の軽減・再梗塞予防・死亡率低下といった明確な利益が示されたためです。しかし、現代の治療環境(…
05_内分泌代謝系

IgA腎症におけるカルシトリオール併用療法の効果は?(DB-RCT; Nephrology Dialysis Transplantation 2025)

IgA腎症(IgAN)は世界的に最も一般的な原発性糸球体腎炎であり、中等度のタンパク尿(0.5〜3.5g/日)を有する患者では、RAS阻害薬(RASB)の最大投与下でも腎機能低下が進行することがあります。ビタミンD活性体であるカルシトリオ…
02_循環器系

GLP-1受容体作動薬はHFpEF合併肥満患者に有効か?(RCTのメタ解析; Diabetes Obes Metab. 2025)

肥満は心不全(HF)発症の大きなリスク因子であり、特に駆出率が保たれた心不全(HFpEF)の発症と密接に関連しています。近年、GLP-1受容体作動薬(GLP-1 RA)が体重減少や心血管イベント抑制効果を持つことから、HFpEF患者への応…
00_その他

カフェインは就寝何時間前まで摂取して良いですか?(SR&MA; Sleep Med Rev. 2023)

カフェインは覚醒作用を持つ代表的な刺激物質であり、眠気対策や集中力向上のために日常的に摂取されています。しかし、睡眠の質や時間に悪影響を与える可能性があることが指摘されており、「何時間前までに控えるべきか」は明確なエビデンスが求められてき…
00_その他

薬剤師介入が心不全の再入院を減らす?(RCTのSR&MA; Br J Clin Pharmacol. 2025)

心不全(HF)は、高齢者を中心に再入院の主要な原因であり、退院直後や症状悪化時に特にリスクが高まります。こうした背景から、多職種チーム医療の一員として薬剤師が果たす役割が注目されていますが、その効果についてはこれまで十分に検証されていませ…
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