未分類 メラトニンは神経障害性疼痛に有効か?(二重盲検クロスオーバー試験; Pain. 2025) 神経障害性疼痛(neuropathic pain, NP)は、夜間に悪化しやすく、不眠症や気分障害を伴うことが多い疾患です。こうした背景から、睡眠を整えることで疼痛が改善される可能性が注目されています。メラトニンは松果体から分泌されるホル… 2025.06.08 未分類
01_中枢神経系 血栓除去療法前のテネクテプラーゼ静注は予後改善につながるのか?(RCT; BRIDGE-TNK試験; 急性期脳梗塞、とくに大血管閉塞(LVO, large-vessel occlusion)を伴う症例では、血管内治療(endovascular thrombectomy)が治療の中心ですが、その前段階として血栓溶解療法(IVT)を併用すべき… 2025.06.07 01_中枢神経系02_循環器系
02_循環器系 高齢の心房細動・心不全合併患者に対するカテーテルアブレーションの有効性は?(規模RCT; Heart. 2025) 心房細動(AF)と左室駆出率の低下した心不全(heart failure with reduced ejection fraction, HFrEF)を併発する高齢患者は、予後不良なリスク群にあたります。特に持続性心房細動(persist… 2025.06.06 02_循環器系
01_中枢神経系 コーヒーと片頭痛の因果関係を探る|カフェイン構成成分の影響度は?(メンデルランダム化解析; Neurol Res. 2025) 片頭痛は、慢性的な神経疾患であり、その発症には不適切な薬物使用、不安、睡眠障害、うつ病、ストレスなど、さまざまな要因が関与しています。コーヒーはその多様な生理活性特性で知られており、急性の片頭痛症状を緩和する可能性がありますが、長期的なコ… 2025.06.05 01_中枢神経系食事
13_悪性腫瘍 運動で大腸がん再発リスクが約30%低下?|術後3年間のエクササイズがもたらす新たな選択肢(RCT; CHALLENGE試験; N Engl J Med. 202) 「手術も終わったし、あとは静かに過ごすだけでいい」。そう思っていませんか?実は──術後の“運動”が、がんの再発リスクを大きく下げる可能性がある。そんな衝撃の結果が、約900人を対象にした国際的な臨床試験で明らかになりました。もともと前臨床… 2025.06.04 13_悪性腫瘍運動・身体活動
01_中枢神経系 高齢者や認知機能障害患者におけるベンゾジアゼピン漸減支援|非薬物介入の効果とは?(システマティックレビュー; J Am Geriatr Soc. 2025) 不眠治療で処方されるベンゾジアゼピン受容体作動薬(BZRAs)(ベンゾジアゼピン系薬およびZ薬)は、短期使用に限定すべき薬剤とされています。特に高齢者や認知機能障害のある方では、以下の有害事象リスクが高まることが知られています:… 2025.06.03 01_中枢神経系
05_内分泌代謝系 セマグルチドは本当に“費用対効果が高い”のか?(費用対効果分析; Diabetes Care. 2025) GLP-1受容体作動薬セマグルチド(semaglutide;商品名オゼンピック、リベルサス、ウゴービ)は、2型糖尿病(T2D)に対する強力な血糖降下効果や体重減少効果を有し、近年多くのガイドラインで推奨されています。しかし、高額な薬剤費用… 2025.06.02 05_内分泌代謝系
00_その他 高齢者の「減薬」は本当に意味があるのか?|外来における介入の効果をメタ解析で検証(SR&MA; JAMA Netw Open. 2025) 背景|「ポリファーマシー」と「PIM」は医療安全の課題高齢者医療における重要なキーワードの一つが「ポリファーマシー(多剤併用)」、そして「PIMs(潜在的に不適切な薬物)」です。薬剤数が増えることで、副作用や有害事象のリスクが高まることは広... 2025.06.01 00_その他
02_循環器系 PCIを受けた心房細動患者における抗血栓療法:DOACと併用するならアスピリン?クロピドグレル?(後ろ向きコホート研究; Eur Heart J Cardiovasc Pharmacother. 2025) 心房細動(AF)患者が経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受けた場合、抗凝固薬(DOAC)+抗血小板薬(DAPTではなくデュアルセラピー)による治療が推奨されています。ここで問題となるのが「抗血小板薬はアスピリンか?クロピドグレルか… 2025.05.31 02_循環器系
01_中枢神経系 オレキシン作動薬の新星:ナルコレプシー1型に対するオベポレキストンの効果は?(RCT; TAK-861試験; N Engl J Med. 2025) ナルコレプシー1型は、脳内のオレキシン(ヒポクレチン)ニューロンの喪失により生じる中枢性過眠症です。従来の治療は、症状を抑える対症療法(モダフィニル、メチルフェニデートなど)が中心でしたが、病態の根本であるオレキシン欠損に直接アプローチす… 2025.05.30 01_中枢神経系
09_感染症 高齢者の抗菌薬投与期間は「短くても問題ない」?(人口ベースコホート研究; Clin Infect Dis. 2025) 抗菌薬の過剰使用は、耐性菌の出現やC. difficile感染症の増加といった重大な問題につながります。こうした中で近年、抗菌薬投与期間の短縮が推奨されつつあります。一方で、実臨床では「本当に短くて大丈夫なのか?」という懸念が根強く、高齢… 2025.05.29 09_感染症
03_呼吸器系 軽症喘息にも配慮を|頓用アルブテロール+ブデソニド併用の有効性を検証(DB-RCT; BATURA試験; N Engl J Med. 2025) 喘息患者の中でも、「軽症」とされる群においては、発作時に短時間作用型β₂刺激薬(SABA)を頓用するだけの治療が一般的でした。しかし、SABA単独使用では重篤な増悪のリスクが残ることが、近年の研究からも明らかになりつつあります。アルブテロ… 2025.05.28 03_呼吸器系
食事 断続的断食(4:3 IMF)は毎日のカロリー制限より効果的?(RCT; Ann Intern Med. 2025) 「断続的断食(Intermittent Fasting:IMF)」は、一定期間に食事制限を行い、その他の日は制限しないという摂取パターンで、近年注目を集める減量法です。その中でも「4:3 IMF(週3日の断食+4日の自由摂取)」は、比較的… 2025.05.27 食事
02_循環器系 スピロノラクトンの代替となるか?アミロライドの非劣性を検証したRCT(PROBE法; JAMA. 2025) 抵抗性高血圧とは、適切な生活習慣の改善と3剤(ARBまたはACE阻害薬、カルシウム拮抗薬、サイアザイド系利尿薬)による治療を行っても血圧がコントロールされない状態を指します。この領域では、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)であるス… 2025.05.26 02_循環器系
05_内分泌代謝系 チルゼパチドへ切り替えると糖尿病管理が改善?(Open-RCT; SURPASS-SWITCH試験; Ann Intern Med. 2025) 2型糖尿病患者における血糖管理には、GLP-1受容体作動薬(GLP-1 RA)が広く用いられています。中でもデュラグルチド(週1回投与)は、血糖コントロール改善や体重減少効果が期待される薬剤として普及しています。一方、チルゼパチドは、GL… 2025.05.25 05_内分泌代謝系
02_循環器系 急性虚血性脳卒中患者におけるロスバスタチンとアトルバスタチンの有効性比較(韓国の後向きコホート研究; J Am Heart Assoc. 2025) 急性虚血性脳卒中後には、再発予防や心血管イベントリスク低減を目的にスタチン療法が推奨されています。中でもロスバスタチンとアトルバスタチンは、強力なLDLコレステロール低下作用を有する代表的なスタチンですが、どちらがより効果的かに関しては、… 2025.05.24 02_循環器系05_内分泌代謝系
未分類 スタチン使用で白内障リスクは増加するのか?(日本の後向きコホート研究; Sci Rep. 2025) スタチンは、高コレステロール血症や心血管疾患予防のために広く使用されているHMG-CoA還元酵素阻害薬です。しかし、スタチン使用に伴う白内障リスクの増加が指摘されており、その関連性は長らく議論の的となってきました。今回ご紹介する研究は、日… 2025.05.23 未分類
01_ワクチン vaccine インフルエンザとCOVID-19を同時予防?mRNA-1083ワクチンの効果を検証(Open-RCT; JAMA. 2025) 季節性インフルエンザワクチンとCOVID-19ワクチンは、高齢者にとって感染予防の要です。しかし、ワクチン接種率は依然として低調であり、感染リスク軽減のためには同時接種が望ましい状況です。mRNA-1083ワクチンは、インフルエンザウイル… 2025.05.22 01_ワクチン vaccine09_感染症
02_循環器系 降圧薬の服用は朝か夜か? — 就寝時服用の心血管リスク低減効果を検証(PROBE法; BedMed-RCT; JAMA. 2025) 高血圧治療の一環として、血圧降下薬を朝に服用するか、夜に服用するかは議論の的となってきました。特に、夜間服用(就寝前服用)が心血管リスクを低減させるとの仮説が注目されましたが、大規模臨床試験では結果が一貫していないため、その有効性には疑問… 2025.05.21 02_循環器系
05_内分泌代謝系 肥満治療におけるチルゼパチド vs. セマグルチド — より効果が高いのはどちら?(Open-RCT; SURMOUNT-5試験; New Engl J Med. 2025) 肥満治療薬として、チルゼパチドとセマグルチドは高い注目を集めています。両薬剤は、GLP-1受容体作動薬としての作用を持ちながらも、テルゼパチドはGIP受容体作動薬としての機能も併せ持つため、より強力な体重減少効果が期待されています。しかし… 2025.05.20 05_内分泌代謝系