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02_循環器系

高リスク静脈血栓塞栓症の長期治療におけるDOAC減量は妥当か?(PROBE; RENOVE試験; Lancet 2025)

静脈血栓塞栓症(VTE)を発症した患者において、再発リスクが高い場合は6〜24か月の初期治療後も延長抗凝固療法が必要となることがあります。ただし、その際に使用すべき直接経口抗凝固薬(DOAC)の最適用量については明らかではありません。そこ…
04_消化器系

グレパグルチドは短腸症候群の在宅中心静脈栄養を減らせるか?(DB-RCT; Gastroenterology. 2025)

短腸症候群(Short Bowel Syndrome:SBS)は、腸切除などによって吸収不良をきたし、在宅での静脈栄養(Parenteral Support:PS)を必要とすることが多い重篤な疾患です。これに対して、GLP-2アナログ製剤…
05_内分泌代謝系

デュラグルチド増量 vs チルゼパチド切替、2型糖尿病患者により効果的なのは?(Open-RCT; SURPASS-SWITCH試験; Ann Intern Med. 2025)

週1回投与のチルゼパチド(GLP-1/GIP受容体作動薬)は、SURPASS試験群においてHbA1cと体重の有意な改善を示し、2型糖尿病や肥満の治療薬として承認されました。一方で、すでにデュラグルチド(GLP-1受容体作動薬)を使用してい…
未分類

高齢者の聴力低下に看護師主導の介入は有効か?(小規模RCT; Int J Nurs Stud. 2025)

高齢者における聴力低下は、コミュニケーションの障害だけでなく、認知機能の低下、社会的孤立、うつ症状、さらには転倒リスクの増加など、さまざまな健康問題と関連しています。​しかし、聴力低下への介入は専門職に限られ、アクセスの難しさやコストの問…
05_内分泌代謝系

肥満合併HFpEF患者におけるチルゼパチドの効果はCKDの有無で異なるのか?(SUMMIT試験のサブ解析; J Am Coll Cardiol. 2025)

心不全患者の中でも、駆出率が保たれた心不全(HFpEF)と肥満を合併するケースは増加傾向にあります。さらに、慢性腎疾患(CKD)の併存は、これらの患者の予後や治療反応性に影響を及ぼす可能性があります。GLP-1/GIP受容体作動薬であるチ…
01_中枢神経系

高齢者の慢性不眠にミルタザピンは効果があるのか?(DB-RCT; MIRAGE試験; Age Ageing. 2025)

高齢者に多くみられる慢性不眠症は、QOL(生活の質)や日中機能に重大な影響を及ぼします。しかし、ベンゾジアゼピン系薬剤の長期使用は転倒や認知機能低下のリスクがあり、非ベンゾジアゼピン系やその他の代替薬の選択が求められています。ミルタザピン…
02_循環器系

スピロノラクトン最適化中の高カリウム血症にジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム(SZC)は有効か?(DB-RCT; REALIZE-K試験; J Am Coll Cardiol. 2025)

ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬 (MRA) は、心不全および駆出率低下(HFrEF)の患者の転帰を改善しますが、臨床現場ではあまり使用されていません。スピロノラクトン(MRA:ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)は、心不全治療において予後…
01_中枢神経系

心的外傷後ストレス障害におけるブレクスピプラゾールとセルトラリンの併用治療の効果はどのくらい?(DB-RCT; JAMA Psychiatry. 2025)

心的外傷後ストレス障害(PTSD)に対する治療方法は限られており、新たな薬物療法の選択肢が必要とされています。そこで今回は、PTSDに対するブレクスピプラゾールとセルトラリンの併用治療(ブレクスピプラゾール+セルトラリン)の有効性、安全性…
運動・身体活動

成人における有酸素運動と減量の効果は?(SR&MA; JAMA Netw Open. 2024)

既存の診療ガイドラインで推奨されている有酸素運動の持続時間に関する現在のガイダンスは、主に個々の試験から得られたものです。このため、有酸素運動と肥満指標の用量反応関係を調べるメタ分析の結果は不足しています。そこで今回は、有酸素運動と肥満指…
02_循環器系

心房細動を伴う脳内出血の生存者における脳卒中予防のためのDOAC vs. 抗凝固薬なし(PROBE法; PRESTIGE-AF試験; Lancet. 2025)

直接経口抗凝固薬(DOAC)は心房細動患者の血栓塞栓症の発生率を低下させますが、脳内出血の生存者に対する利点とリスクは不明です。そこで今回は、DOACが脳内出血の再発リスクを大幅に増加させることなく虚血性脳卒中のリスクを低下させるかどうか…
02_循環器系

心血管イベント発生率に対するアトルバスタチンの長期的有用性は?(ASCOT-Legacy 20年追跡調査; Heart. 2025)

Anglo-Scandinavian Cardiac Outcomes Trial(ASCOT)試験は、19,342人のCV疾患の3つの付加的危険因子を有する高血圧被験者-ASCOT血圧降下群(BPLA)-を対象に2つの異なる血圧降下戦略…
40_AI

診断における生成AI vs. 医師(SR&MA; NPJ Digit Med. 2025)

生成型人工知能(AI)は医療診断における可能性を示しているが、その診断性能の包括的な評価や医師との比較は、これまで広く検討されていません。そこで今回は、2018年6月~2024年6月に発表された”診断タスクに対する生成AIモデルの検証研究…
02_循環器系

がん関連静脈血栓塞栓症に対するアピキサバンの減量延長療法の効果は?(DB-RCT; API-CAT試験; N Engl J Med. 2025)

活動性癌と静脈血栓塞栓症に対する最適な抗凝固療法とは?活動性癌と静脈血栓塞栓症において、経口抗凝固薬の減量による延長治療が血栓塞栓症の再発予防と出血の減少に有効であるかどうかは不明です。そこで今回は、活動性がんと近位深部静脈血栓症または肺塞...
02_循環器系

起立性高血圧と集中的血圧治療との関連性は?(個人レベルのメタ解析; BMJ. 2025)

起立性高血圧は、立ち上がった後に血圧が上昇する病態であり、心血管疾患、脳卒中、腎臓病、認知障害など、さまざまな健康被害を引き起こす新たな危険因子です。また、起立性高血圧は、高齢者の全死亡率の重要な予測因子でもあるようです。個々のコホート研…
07_腎・泌尿器系

高齢心不全患者におけるトラセミドとフロセミドの有効性と安全性の比較(後向き研究; Pharmacoepidemiol Drug Saf. 2025)

心不全に対して一般的に使用されているループ利尿薬の実臨床における有効性と安全性の比較に関するエビデンスはまちまちであり、特に有害転帰のリスクが高い高齢者においてはその傾向が顕著です。そこで今回は、トラセミド(トルセミド)とフロセミドの転帰…
02_循環器系

高リスク2型糖尿病における経口セマグルチドと心血管アウトカムとの関連性は?(DB-RCT; SOUL試験; New Eng J Med 2025)

グルカゴン様ペプチド1受容体作動薬(GLP-1 RA)である経口セマグルチドの心血管安全性は、2型糖尿病で心血管リスクの高い患者において確立されています。しかし、2型糖尿病とアテローム性動脈硬化性心血管疾患、慢性腎臓病、またはその両方を有…
未分類

2型糖尿病患者におけるグルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬と自殺リスクとの関連性(コホート研究; BMJ. 2025)

グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬の使用と自殺念慮および自傷行為との関連を示す最近の報告は、大きな懸念を引き起こしています。この安全性の問題の可能性に関する最初のシグナルは、2023年7月にアイスランド医薬品庁から発せられ…
02_循環器系

JAK阻害剤に関連する主要心血管有害事象はどのくらい?(不均衡分析; Drug Saf. 2025)

JAK阻害薬と心血管イベントとの関連性は?関節リウマチ(RA)の治療にはヤヌスキナーゼ阻害薬(JAKis)と抗腫瘍壊死因子α薬(抗TNFα薬)が一般的に使用されていますが、これらの薬剤の心血管安全性プロファイルは不明な点が多く、充分に検証さ...
02_循環器系

血栓後症候群患者における静脈ステント血栓症予防のためのアスピリン+リバーロキサバン vs. リバーロキサバン単独(Open-RCT; ARIVA試験; Circulation. 2025)

血栓後症候群患者において、腸大腿静脈または下大静脈のステント再疎通は静脈の開存性を回復し、機能的転帰を改善します。一方、ステント血栓症のリスクはステント留置後6ヵ月間に特に増加することが知られています。このリスク低減のために二重抗血小板薬…
01_中枢神経系

慢性不眠症に対する催眠薬の切り替えや処方中止のための診療ガイドライン(系統的レビュー; Sleep Med. 2025)

現在のガイドラインでは、慢性不眠症の第一選択治療として不眠症の認知行動療法(CBT-I)が推奨されています。欧州の不眠症治療ガイドラインで推奨されている薬理学的治療薬には、短・中作用ベンゾジアゼピンや「Z-drugs」(エスゾピクロン、ザ…
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