00_その他 ICUまたは入院と慢性疾患治療薬の意図しない中止との関連性(集団ベースのコホート研究; JAMA. 2011) 急性期病院を退院した患者は、慢性疾患のために処方された薬剤を意図せずに中止する危険性があります。また、集中治療室(ICU)では、急性期イベントが重視され、ケアの移行が複数回行われるため、リスクがさらに高くなる可能性があります。しかし、これ… 2025.03.31 00_その他
20_妊婦 切迫早産に対するアトシバンの効果はどのくらい?(DB-RCT; APOSTEL 8; Lancet. 2025) 国際的なガイドラインでは、切迫早産の治療薬として強心薬が推奨されています。オキシトシン受容体拮抗薬であるアトシバン(Atosiban)は、特に切迫早産の治療に適応のあるトコライティック薬(子宮収縮抑制薬)として登録されています。オキシトシ… 2025.03.30 20_妊婦
02_循環器系 末梢動脈疾患における在宅運動の効果はどのくらい?(RCT; LITE試験; Am J Cardiol. 2025) 末梢動脈疾患(peripheral artery disease, PAD)患者における特徴的な症状の一つに”間欠性跛行”があげられます。これに対して、定期的な歩行運動が効果的であることが報告されていますが、患者報告アウトカムに対する影響… 2025.03.29 02_循環器系
02_循環器系 GLP-1受容体作動薬を投与されたCKD患者の腎臓および心血管アウトカム(RCTのSR&MA; Am J Kidney Dis. 2025) グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬は、糖尿病患者における心臓および腎臓の転帰を改善しますが、推算糸球体濾過量(eGFR)が低下している患者における有効性は不明です。そこで今回は、慢性腎臓病(CKD)患者において、GLP-1… 2025.03.28 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
04_相互作用、薬物相互作用 グレープフルーツジュースが阻害するのは腸CYP3A4だけではない?(in vivo試験; J Clin Pharmacol. 2003) グレープフルーツジュースはCYP3A4を阻害する代表的な嗜好品の一つです。単回投与した場合の影響度は以下の表のとおりです。一般的な量のグレープフルーツジュース(GFJ)の摂取は、いくつかのCYP3A4基質の経口バイオアベイラビリティを増加… 2025.03.27 04_相互作用、薬物相互作用
02_循環器系 ARNIの腎安全性と有効性はどのくらい?(RCTのメタ解析; J Clin Pharm Ther. 2020) アンジオテンシン受容体-ネプリライシン阻害薬(ARNi)療法は心血管系の転帰を改善することがProspective Comparison of ARNi with angiotensin-converting enzyme inhibit… 2025.03.26 02_循環器系07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 セマグルチド使用と非動脈炎性前部虚血性視神経症のリスク(コホート研究; Diabetes Obes Metab. 2025) GLP-1受容体作動薬、特にセマグルチド(商品名:オゼンピック、ウゴービ)について、非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)との関連性が指摘されています。NAIONは、視神経への血流障害により、痛みを伴わず突然の視力低下を引き起こす疾… 2025.03.25 05_内分泌代謝系10_眼関連疾患
05_内分泌代謝系 2型糖尿病におけるフィネレノンの有効性と安全性は?(プール解析; Diabetes Care. 2025) 心不全や慢性腎臓病を有する2型糖尿病に対してフィネレノンは有効か?2型糖尿病(T2D)と慢性腎臓病(CKD)または軽度の駆出率低下(HFmrEF)または駆出率維持(HFpEF)を伴う心不全(HF)を有する患者において、非ステロイド性ミネラル... 2025.03.24 05_内分泌代謝系
09_感染症 COVID-19とインフルエンザの臨床的特徴の相違とは?(SR&MA; NPJ Prim Care Respir Med. 2025) COVID-19とインフルエンザの臨床的特徴に違いはあるのか?コロナウイルス疾患2019(COVID-19)の流行は世界の保健システムに大きな課題をもたらしていますが、インフルエンザも依然として無視できない問題です。両感染症の臨床的特徴は類... 2025.03.23 09_感染症
05_内分泌代謝系 日本人肥満症患者を対象とした週1回投与チルゼパチドの有効性と安全性は?(DB-RCT; SURMOUNT-J; Lancet Diabetes Endocrinol. 2025) アジア人の肥満症患者におけるチルゼパチドのデータは限られています。そこで今回は、日本肥満学会が定義する日本人肥満症患者(BMI25kg/m2以上で脂肪蓄積過多)に対するチルゼパチドの治療薬としての理解を深めることを目的とした二重盲検ランダ… 2025.03.22 05_内分泌代謝系
00_その他 楽観主義者の方が貯蓄額が多い?(J Pers Soc Psychol. 2025) 楽観主義(optimism)とは、物事を前向きに捉え、未来に対して肯定的な期待を持つ考え方です。楽観主義者は、困難な状況でもポジティブな側面を見出し、解決策を探ろうとする傾向があります。この姿勢はストレス耐性を高め、健康や幸福度の向上にも… 2025.03.21 00_その他
04_消化器系 好酸球性食道炎に対するプロトンポンプ阻害薬は1日1回より1日2回投与の方が良い?(Am J Gastroenterol. 2024) 好酸球性消化管疾患(Eosinophilic gastrointestnal disorders, EGIDs)は、好酸球の消化管局所への異常な集積から好酸球性炎症が生じ、消化管組織が傷害され、機能不全を起こす疾患の総称です(幼児・成人好… 2025.03.20 04_消化器系
02_循環器系 便秘の合併が心不全患者の生存に及ぼす影響はどのくらい?(前向きコホート研究; 高知YOSACOI研究; Front Cardiovasc Med. 2025) 便秘は薬の副作用や心不全の生理的影響から心不全患者にしばしばみられます。ここ最近の研究結果から、便秘の併存が心血管系疾患の発症や生存率に影響を及ぼす可能性が示唆されていますが、この関係は依然として不明です。そこで今回は、便秘の併存が心不全… 2025.03.19 02_循環器系04_消化器系
04_消化器系 ヨーグルトの長期摂取と大腸がん罹患率との関連性は?(Gut Microbes. 2025) 一般的にビフィズス菌を含むヨーグルトの摂取による腫瘍抑制効果を示唆する証拠があります。しかし、実臨床における検証は充分に行われていません。そこで今回は、ヨーグルトの長期摂取と大腸がん罹患との関連について、組織のビフィズス菌量によって腫瘍サ… 2025.03.18 04_消化器系13_悪性腫瘍
立てよ、薬剤師 Stand-up Pharmacist Activity 薬剤師の役割は誤解されている?国民の院外処方賛否に関する評価の視点(横断研究; 社会薬学 2017年) 薬剤師が揶揄される背景には、業務の本質が誤解されている点があると考えられます。日本では薬剤師が処方箋に基づいて薬を調剤し、患者に渡す姿が一般的に見られるため、「単なる作業」と捉えられやすい背景があります。しかし、薬剤師の職務には、処方監査… 2025.03.17 立てよ、薬剤師 Stand-up Pharmacist Activity
10_眼関連疾患 血清脂質と緑内障との関連性は?(前向きコホート研究; Br J Ophthalmol. 2025) 脂質により緑内障リスクが異なる?緑内障の発症メカニズムは完全には解明されていないものの、眼圧の上昇が視神経を損傷し、進行性の視野欠損を引き起こすことが主な要因とされています。しかし、日本人に多い「正常眼圧緑内障」では、眼圧が正常範囲内でも発... 2025.03.16 10_眼関連疾患
02_循環器系 主要有害心血管イベントに対するソタグリフロジンの効果は?(SCORED試験の事前規定二次解析; Lancet Diabetes Endocrinol. 2025) ナトリウム-グルコース共輸送体(SGLT)-2阻害薬は、心不全関連転帰の改善において一貫した有用性を示しましたが、心筋梗塞や脳卒中などの虚血性心血管イベントに対しては一貫した改善効果が示されていません。そこで今回は、SGLT1/2デュアル… 2025.03.15 02_循環器系05_内分泌代謝系
01_中枢神経系 成人のアルコール使用障害患者におけるセマグルチド週1回投与の効果は?(DB-RCT; JAMA Psychiatry. 2025) グルカゴン様ペプチド1受容体作動薬(GLP-1 RA)がアルコール摂取を減少させる可能性があることを示す前臨床試験、観察試験、および薬剤疫学的エビデンスがあります。しかし、実臨床における質の高い報告はなく、これらの所見の臨床的意義を明らか… 2025.03.14 01_中枢神経系05_内分泌代謝系
09_感染症 腸内ウイルスは唾液を介して感染する?(基礎研究; Nature. 2022) ノロウイルス、ロタウイルス、アストロウイルスなどの腸管ウイルスは、長い間、経口感染(糞口感染)によって集団内に拡散すると考えられてきました。一方、糞口感染経路だけでは説明のつかない感染が報告されています。そこで今回は、唾液を介した感染経路… 2025.03.13 09_感染症
00_その他 薬剤師が介入するとICU患者のストレス潰瘍予防薬の過剰使用を抑制できる?(クラスターRCT; Crit Care Med. 2025) ICUの患者では、しばしばストレス性潰瘍が認められることから、酸抑制薬などのストレス潰瘍予防薬(stress ulcer prophylaxis, SUP)が用いられます。しかし、リスク評価が不充分であるためにSUPが過剰使用されているこ… 2025.03.12 00_その他04_消化器系