2024-05

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12_血液・造血器系

がん患者の静脈血栓塞栓症二次予防におけるアピキサバン減量の効果はどのくらい?(DB-RCT; EVE試験; J Thromb Haemost. 2024)

がん関連静脈血栓塞栓症(VTE)管理ガイドラインの推奨事項には、がんの活動性が持続している間は抗凝固療法を継続することが含まれています。アピキサバンの連邦医薬品局の添付文書には、VTE二次予防のための用量として、治療開始6ヵ月後に1回2.…
05_内分泌代謝系

スタチンに対するLDL-Cの反応は併存疾患や併用薬に影響を受けますか?(コホート研究; Am Heart J. 2024)

スタチン治療に対する低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)の反応は様々であり、合併症の有無や併用薬の使用によって影響を受ける可能性があります。これらの要因に基づくスタチンに対する反応の系統的な変動は、集団のサブグループにおけるスタチン…
01_中枢神経系

心房細動患者における経口抗凝固薬と認知機能障害との関連性は?(メタ解析; Thromb Res. 2024)

心房細動患者における抗凝固薬の使用が、認知機能障害の発症リスクを低減する可能性がありますが、充分に検証されていません。そこで今回は、心房細動(AF)患者において、ビタミンK拮抗薬(VKA)とは対照的に非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC…
02_循環器系

症状発現後2時間以内に治療された脳内出血患者におけるトラネキサム酸 vs. プラセボ(DB-RCT; STOP-MSU試験; Lancet Neurol. 2024)

抗線溶薬であるトラネキサム酸は脳内出血後の血腫増大を抑制する可能性があります。脳内出血後2時間以内にトラネキサム酸を静脈内投与することで、プラセボと比較して血腫増大が抑制されるかどうかを検討することを目的に実施されたランダム化比較試験(S…
02_循環器系

閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者の血圧降下に対する下顎前方誘導 vs. CPAP(RCT; CRESCENT試験; J Am Coll Cardiol. 2024)

高血圧診療ガイドラインでは、高血圧患者における閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の診断と治療を推奨しています。下顎前方位置移動装置(MAD)は、持続陽圧呼吸(CPAP)が困難または耐えられない患者に対する口腔内装置療法です。しかし、両者の…
03_呼吸器系

未熟児慢性肺疾患予防のためのアジスロマイシン療法は有効ですか?(DB-RCT; AZTEC試験; Lancet Respir Med. 2024)

マクロライド系抗生物質が妊娠30週未満で出生するリスクの高い早産児の未熟児慢性肺疾患(CLD)の発症率を低下させるかどうかについては、系統的レビューで矛盾するエビデンスが報告されており、肺ウレアプラズマ属(Ureaplasma spp.)…
02_循環器系

急性虚血性脳卒中患者の神経学的悪化に対するチロフィバンの効果はどのくらい?(PROBE法; JAMA Neurol. 2024)

急性虚血性脳卒中患者に対する抗血小板療法を支持するエビデンスがあります。しかし、現在推奨されている抗血小板療法では神経学的悪化が一般的であり、臨床転帰が不良であることから、新たな治療方法の確立が求められています。そこで今回は、脳卒中発症後…
02_循環器系

心不全に伴う機能性僧帽弁閉鎖不全症に対するエルツグリフロジンの効果は?(DB-RCT; EFFORT試験; Circulation. 2024)

心不全(HF)と機能性僧帽弁閉鎖不全症(MR)を有する患者の罹患率と死亡率は、HFに対する診療ガイドラインに従った薬物療法にもかかわらず、依然として相当なものであり大きな課題となっています。そこで今回は、軽度から中等度の駆出率低下を伴うH…
02_循環器系

心不全患者におけるエンパグリフロジンとダパグリフロジン、どちらが優れていますか?(後向きコホート研究; JAMA Netw Open. 2024)

ナトリウム-グルコース共輸送体-2(SGLT2)阻害薬は心不全患者に使用すると有益であることが示されています。しかし、SGLT2阻害薬同士の比較成績はまだ充分に明らかにされておらず、薬剤選択に影響を及ぼす可能性があります。そこで今回は、エ…
00_その他

小児の術後疼痛に対するアセトアミノフェンの効果は投与経路により異なるのか?(RCTのメタ解析; Can J Anaesth. 2024)

アセトアミノフェンは、安全マージンが広く、安価であり、投与経路が複数あることから、小児集団における急性疼痛の治療に最もよく使用される薬剤です。しかし、投与経路による効果の違いについては充分に検証されていません。そこで今回は、小児外科集団に…
05_内分泌代謝系

ステージ5の慢性腎臓病患者におけるSGLT-2阻害薬の効果はどのくらい?(標的試験模倣観察研究; Ann Intern Med. 2024)

推算糸球体濾過量が20mL/min/1.73m2未満の患者において透析前にナトリウム-グルコース共輸送体-2阻害薬(SGLT2is)を開始した場合の長期転帰を報告した研究はありません。SGLT-2阻害薬の効果を得るためには、ある程度の推算…
00_その他

中期〜後期の早産児に対する栄養サポートの効果はどのくらい?(RCT; DIAMOND試験; N Engl J Med. 2024)

中期〜後期の早産児のほとんどは、母乳のみで栄養を摂取できるようになるまで栄養サポートを必要とします。しかし、これらの乳児に対する栄養戦略の指針となる証拠は不足しています。そこで今回は、中期〜後期の早産児を対象に、栄養サポートによる介入効果…
01_ワクチン vaccine

米国高齢者におけるCOVID-19二価ワクチン接種後の脳卒中リスクはどのくらい?(自己対照ケースシリーズ; JAMA. 2024)

2023年1月、米国疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention)と米国食品医薬品局は、ファイザー・ビオンテック(Pfizer-BioNTech)のBNT162b2; WT/O…
02_循環器系

糖尿病およびアテローム性動脈硬化症患者の四肢転帰におけるチカグレロル+アスピリンの併用効果は?(PROBE法; THEMIS試験; J Am Coll Cardiol. 2024)

チカグレロルは2型糖尿病(T2DM)と冠動脈疾患を有する患者における主要有害心血管イベント(MACE)と出血の増加を抑制しました。血行再建術、急性四肢虚血(ALI)、切断を含む四肢イベントは、T2DMと動脈硬化を有する患者における主要な合…
00_その他

肥満成人の体重に対する等カロリー・時間制限食の効果はどのくらい?(RCT; Ann Intern Med. 2024)

ファスティング(断食)の効果はどのくらいなのか? 時間制限食(Time-restricted eating, TRE:ファスティングとも呼称される)は多くの研究で体重を減少させることが報告されています。げっ歯類の研究で報告されたように、ファ...
00_その他

医師の共感度が高いと慢性疼痛が改善する?(コホート研究; JAMA Netw Open. 2024)

共感は患者-医師関係の一側面であり、慢性疼痛患者において特に重要であると考えられますが、共感度の高さが患者転帰とどのように関連するのかについては充分に検証されていません。そこで今回は、慢性腰痛患者における医師の共感と疼痛、機能、および健康…
02_循環器系

アテロームと心血管イベントにおけるマイクロプラスチック・ナノプラスチックの影響は?(観察研究; N Engl J Med. 2024)

プラスチックは加工しやすく、耐久もあることから広く使用されています。便利な反面、環境問題への影響が指摘されています。具体的には "環境中にあり続ける" ということです。⻭磨き粉や洗顔剤に含まれるビーズなどの⼩さなプラスチック、あるいはレジ…
00_その他

腹腔鏡下肥満手術後の術後悪心・嘔吐予防におけるオピオイド温存麻酔 vs. オピオイドなし麻酔(RCTのメタ解析; Anesth Analg. 2024)

腹腔鏡下肥満手術(aparoscopic bariatric surgery, LBS)を受ける患者は、術後の悪心・嘔吐(postoperative nausea and vomiting, PONV)を起こしやすいことが報告されています…
07_腎・泌尿器系

慢性腎臓病と正常アルブミン尿を有する集団におけるアルブミン尿と慢性腎臓病の進行との関連性は?(米国のコホート研究; Ann Intern Med. 2024)

アルブミン尿は慢性腎臓病(CKD)進行の主要な危険因子であり、特に中等度(30〜300mg/g)または重度(300mg/g以上)に分類されます。しかし、CKD患者における正常アルブミン尿の範囲内(30mg/g未満)のアルブミン尿の予後に関…
05_内分泌代謝系

1型糖尿病治療におけるテプリズマブの効果はどのくらい?(RCTのSR&MA; Diabetes Obes Metab. 2024)

テプリズマブは1型糖尿病が発症した後でも効果があるのか? 糖尿病は大きく1型糖尿病と2型糖尿病に分けられ、そのほとんどが2型糖尿病です。遺伝的素因が強いとされ、多くの経口治療薬や注射薬が販売されています。一方、1型糖尿病の発症は原因不明とさ...
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