2023-06

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01_中枢神経系

ナトリウムグルコース共輸送体2阻害薬と認知症発症との関連性はどのくらい?(台湾データベース研究; Diab Vasc Dis Res. 2022)

ナトリウム-グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬の使用と認知症発症との関連性については明らかとなっていません。そこで今回は、SGLT2阻害薬の使用による認知症発症リスクを評価することを目的に実施されたコホート研究の結果をご紹介します。…
02_循環器系

高齢者における低用量アスピリンの使用は貧血リスクを増加させますか?(RCTの二次解析; ASPREE試験; Ann Intern Med. 2023)

日常的な低用量アスピリンは大出血を増加させますが、鉄欠乏症や貧血に対する影響を検討した研究はほとんどありません。そこで今回は、低用量アスピリンが貧血、ヘモグロビン、血清フェリチン濃度に及ぼす影響を検討した試験の結果をご紹介します。本試験は…
07_腎・泌尿器系

RAS阻害薬で治療中の慢性腎臓病に対し利尿薬とカルシウム拮抗薬、どちらを併用した方が良いのか?(全国規模のコホート研究; Kidney Int. 2023)

慢性腎臓病(CKD)患者において、腎保護の観点からレニン・アンジオテンシン系阻害薬(RASi)を使用しますが、追加する治療薬として利尿薬とカルシウム(Ca)拮抗薬、どちらが患者予後において優れているのかについては明らかとなっていません。そ…
08_炎症・免疫・アレルギー系

変形性手関節症に対するコルヒチンの効果はどのくらい?(DB-RCT; COLOR試験; The Lancet Rheumatology 2023)

コルヒチンは変形性関節症の治療薬として提案されることがありますが、矛盾したエビデンスが報告されています。そこで今回は、手指の変形性関節症患者を対象に、コルヒチンの有効性と安全性をプラセボと比較検証した単施設二重盲検ランダム化プラセボ対照試…
03_呼吸器系

2型炎症を伴うコントロール不良のCOPDに対するデュピルマブの効果はどのくらい?(DB-RCT; BOREAS試験; N Engl J Med. 2023)

Th2細胞が産生する「IL-4」と「IL-13」は様々なアレルギー疾患の発症や重症化に関与していることが報告されています。デュピルマブは「IL-4受容体α(IL-4Rα)」を特異的に阻害する完全ヒト化モノクローナル抗体薬であり、2型炎症の…
00_その他

虚弱高齢者の健康状態を最適化するための脱処方は有効ですか?(DB-RCT; Opti-med試験; Age Ageing. 2023)

高齢者施設に住む高齢者では、潜在的に有害なポリファーマシーが非常に多くみられます。しかし、これまでに多剤処方の解除(脱処方、減処方、減薬)に関する二重盲検ランダム化比較試験は行われていません。そこで今回は、住宅型高齢者施設の65歳以上の高…
02_循環器系

心血管疾患一次予防のためにポリピル療法にアスピリンを併用した方が良いですか?(HOPE-3、TIPS-3、PolyIran; 個人データのメタ解析; Heart. 2023)

心血管疾患は、高血圧症や脂質異常症、糖尿病などの基礎疾患あるいは合併症併発により発生リスクが増加することが報告されています。それぞれの疾患に対して治療薬を使用することと比較して、1つの錠剤に各成分を配合した治療薬(ポリピル)を使用すること…
09_感染症

モルヌピラビルとCOVID-19急性期後の後遺症リスクとの関連性は?(コホート研究; BMJ. 2023)

COVID-19患者数は増減を繰り返し、感染収束の兆しはみえません。基本的な感染予防対策を講じつつ、共生していく方向で進んでいます。ワクチン接種などによる感染予防対策により、患者数の爆発的な増加は抑えられていますが、解決困難な課題としてl…
02_循環器系

24時間連続血圧記録による血圧値と死亡率の関係はどのくらいですか?(スペインの観察的コホート研究; Lancet. 2023)

死亡リスク予測に適している血圧測定方法とは? 24時間自由行動下血圧測定(ABPM:Ambulatory blood pressure、携帯型24時間連続血圧記録)は診療所血圧よりも包括的な評価が可能であり、診療所血圧や家庭血圧よりも健康ア...
01_中枢神経系

緩和ケアスタッフに対するシミュレーション研修介入は認知症患者における予定外の転院や6ヵ月後の院内死亡リスクを低減できますか?(クラスターRCT; IMPETUS-D試験; BMC Geriatr. 2022)

認知症患者には、特有の緩和および終末期のニーズがあります。しかし、介護施設に入居している認知症患者にとって、質の高い緩和ケアや終末期ケアへのアクセスは、しばしば最適とは言えません。質の高いケアを提供するための知識と技術を身につけるために、…
01_中枢神経系

不眠症患者におけるオレキシン受容体拮抗薬の処方に関連する因子には何がありますか?(日本のデータベース研究; Drugs Real World Outcomes. 2023)

オレキシンは覚醒と睡眠を調節する神経伝達物質のひとつであり、オレキシンがオレキシン受容体へ作用すると覚醒システムを活性化させ覚醒が維持されることが明らかとなっています。 この覚醒システムが過剰に働いている状態では、不眠などの症状を引き起こ…
09_感染症

インフルエンザ外来患者の入院予防にオセルタミビルは有効ですか?(SR&MA; JAMA Intern Med. 2023)

オセルタミビルの効果はどのくらいなのか? オセルタミビルは広く使用されているにもかかわらず、外来患者に投与した場合に入院リスクが低下するかどうかについては結論がでていません。 先行するメタ解析による要約エビデンスでは矛盾した結論が得られてい...
09_感染症

SARS-CoV-2感染後2年までのコロナ後遺症の影響はどのくらい?(縦断的コホート研究; BMJ. 2023)

COVID-19の収束は困難であり、インフルエンザなどの感染症と同様に共生していくことが求められています。COVID-19の特徴としてコロナ後遺症(long-COVID、post-covid-19 condition)があげられます。しか…
02_循環器系

入院中の高齢者における集中的な血圧管理の効果はどのくらい?(後向きコホート研究; JAMA Intern Med. 2023)

入院中の高齢者における血圧管理は厳格な方が良いのか? 無症状の血圧上昇は入院中の高齢者に多いものの、入院中の血圧上昇の臨床管理には広範な異質性が残存しています。したがって、集中的な血圧の管理による患者転帰への影響についてさらなる検証求められ...
12_血液・造血器系

帝王切開分娩後の産科出血の予防にトラネキサム酸は有用ですか?(DB-RCT; N Engl J Med. 2023)

帝王切開分娩時のトラネキサム酸の予防的使用は理論上、出血量を減少させることが示されていますが、輸血の必要性や母体死亡リスクへの影響は不明です。そこで今回は、米国の病院31施設で帝王切開分娩を受けた患者を、臍帯クランプ後にトラネキサム酸を投…
09_感染症

COVID-19後の帯状疱疹の長期リスクはどのくらいですか?(後向きコホート研究; J Med Virol. 2023)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と帯状疱疹との関連性が報告されていますが、SARS-CoV-2感染からの回復後の帯状疱疹の長期リスクは不明です。そこで今回は、COVID-19患者における帯状疱疹リスクを評価したレトロスペクティ…
08_炎症・免疫・アレルギー系

アトピー性皮膚炎の成人における静脈血栓塞栓症のリスクはどのくらいか?(人口ベースコホート研究; JAMA Dermatol. 2023)

アトピー性皮膚炎(AD)と複数の心血管疾患との関連は、慢性全身性炎症に関する病態機序と血管への影響の可能性から調査されてきました。しかしながら、成人期におけるADと静脈血栓塞栓症(VTE)発症との関連はほとんど知られていません。そこで今回…
06_骨代謝系

成人骨粗鬆症患者の2型糖尿病発症リスクは骨粗鬆症治療薬で異なる?(RCT模倣研究; BMJ. 2023)

骨粗鬆症の治療法として最も広く用いられているのが抗骨吸収剤です。デノスマブは、核因子κB(eceptor activator of nuclear factor κ, RANK)リガンド(RANK ligand, RANKL)に対するヒト…
01_中枢神経系

軽症脳卒中および一過性脳虚血発作におけるCYP2B6遺伝子多型はクロピドグレルの有効性に影響しますか?(RCTの事後解析; CHANCE試験; Stroke. 2023)

CYP2B6遺伝子多型がクロピドグレルに及ぼす影響はどのくらいか? In vitro試験において、クロピドグレルの薬物代謝酵素としてCYP2C19、1A2、2B6、2C9、そして3A4/5が関与していると報告されています(Drug Meta...
09_感染症

スイスの学校におけるマスク着用や空気清浄機の有無によるSARS-CoV-2伝播への影響は?(モデリング研究; PLoS Med. 2023)

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)の全体的な拡散には、特にエアロゾルと呼ばれる小さな粒子を介した空気感染が重要であることを示す証拠が増えつつあります。しかし、SARS-CoV-2の感染に対する学校環境の寄与はまだ…
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