2024-11

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02_循環器系

心筋梗塞後の長期アスピリン服用と心血管イベントの発生リスクとの関連性は?(データベース研究; Eur Heart J Qual Care Clin Outcomes. 2024)

心筋梗塞(MI)後のアスピリンは必須と考えられています。しかし、その長期的有効性については疑問視されています。そこで今回は、心筋梗塞後の長期的なアスピリンの有効性を検討したデータベース研究の結果をご紹介します。2004年から2017年にM…
未分類

日本の有害事象報告データベースを用いたアメナメビル誘発脳症の不均衡性解析(シグナル検出; J Infect Chemother. 2024)

抗ヘルペスウイルス薬による脳症は帯状疱疹治療を複雑にする可能性があります。しかし、最近開発された抗ヘルペスウイルス薬であるアメナメビル(商品名:アメナリーフ)と脳症発症との関連は不明です。アメナメビル誘発脳症の特徴を明らかにすることは、帯…
02_循環器系

2型糖尿病患者における厳格な血圧コントロールは有効か?(RCT; BPROAD試験; N Engl J Med. 2024)

2型糖尿病患者における血圧のコントロール目標値は?高血圧や2型糖尿病は合併しやすく、心血管イベントの発症リスクが高いことから、患者予後を悪化させます。しかし、2型糖尿病患者における収縮期血圧コントロールの有効な目標値は不明です。そこで今回は...
02_循環器系

急性心筋梗塞におけるスピロノラクトンの定期的投与の効果は?(RCT; CLEAR試験; N Engl J Med. 2024)

ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬は、うっ血性心不全を伴う心筋梗塞後の患者の死亡率を低下させることが示されています。しかし、スピロノラクトンのルーチン使用が心筋梗塞後に有益かどうかは不明です。そこで今回は、2×2要因デザインの多施設共同試験…
02_循環器系

駆出率が維持された心不全と肥満に対するチルゼパチドの効果は?(DB-RCT; SUMMIT試験; N Engl J Med. 2024)

肥満は駆出率が維持された心不全のリスクを増加させることが知られています。グルコース依存性インスリン分泌促進ポリペプチドおよびグルカゴン様ペプチド-1受容体(GIP/GLP-1)の長時間作用型アゴニストであるチルゼパチドはかなりの体重減少を…
01_中枢神経系

ゾルミトリプタン経口投与は群発頭痛の急性期治療に有効?(DB-RCT; Neurology. 2000)

群発頭痛に対してトリプタン系経口薬は有効なのか?通常、群発頭痛にはトリプタン系薬の皮下注射あるいは経鼻投与が推奨されますが、安定供給が難しい昨今、経口ゾルミトリプタンが使用されることがあります。しかし、その効果はどのくらいなのでしょうか?そ...
13_悪性腫瘍

モルヒネ髄腔内投与による帝王切開分娩における悪心、嘔吐、掻痒症に対するパロノセトロン vs. オンダンセトロン(RCT; Anesth Analg. 2024)

帝王切開分娩では脊椎麻酔が望ましい麻酔法です。一方、術後の悪心・嘔吐(PONV)と掻痒症は、オピオイド髄腔内投与による帝王切開分娩後の患者のそれぞれ最大80%と83%にみられます。PONV予防にはオンダンセトロンが推奨されますが、第2世代…
20_妊婦

分娩誘発のためのミソプロストール経口液の効果は?(RCT; MISOBEST; BJOG. 2024)

非劣性デザインを用いて、ミソプロストールの適応外内服液が、陣痛誘発(induction of labour, IOL)に承認されたミソプロストールの経口錠剤と比較して、24時間以内に経膣分娩をもたらす効率が同等であるかどうかを評価すること…
02_循環器系

アナストロゾールは肺高血圧患者の歩行距離を延ばせるのか?(DB-RCT; PHANTOM試験; Am J Respir Crit Care Med. 2024)

アナストロゾールによるアロマターゼ阻害は、実験モデルにおいて肺高血圧症を抑制することが報告されています。しかし、ヒトでの検証は充分ではありません。そこで今回は、アナストロゾールが肺動脈性肺高血圧症(PAH)において6ヵ月後の6分間歩行距離…
09_感染症

非ステロイド性抗炎症薬の使用と脳症発症との関連性はどのくらい?(データベース研究; Pharmazie. 2024)

脳症は、インフルエンザやヘルペスを含む様々な一般的感染症の最も重篤な合併症であり、しばしば死亡または重篤な神経学的障害をもたらします。ウイルス性脳症の危険因子には非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用が含まれますが、NSAIDs関連…
00_その他

病院環境におけるフレイル高齢者に対する包括的老年医学的評価の有効性は?(SR&MA; Int J Nurs Stud. 2024)

包括的老年医学的評価(Comprehensive geriatric assessment:CGA)は多職種からなるチームによって行われ、体系的で包括的なチームによる評価と治療が含まれます。包括的老年アセスメントは、フレイルを有する高齢者…
08_炎症・免疫・アレルギー系

鉄欠乏性貧血に対する最適な経口鉄剤の投与タイミングは?(後向きコホート研究; JAMA Netw Open. 2024)

正常腎機能(NKF)または慢性腎臓病(CKD)を有する鉄欠乏性貧血(IDA)患者における最適な経口鉄補給戦略は不明です。そこで今回は、NKFまたはCKDのいずれかを有する鉄欠乏性貧血患者において、異なる経口鉄補給戦略とヘモグロビンおよび鉄…
02_循環器系

プロトンポンプ阻害薬と心血管有害事象との関連性は?(RCTのメタ解析; Am J Gastroenterol. 2024)

いくつかの観察研究ではプロトンポンプ阻害薬(PPI)投与による心血管リスクが示唆されていますが、観察データはバイアスの影響を受ける可能性があります。そこで今回は、PPI治療中の心血管イベントに関するランダム化比較試験データのメタ解析の結果…
02_循環器系

TAVI施行中の経口抗凝固療法の継続と中断どちらが良いのか?(Open-RCT; POPular PAUSE TAVI試験; N Engl J Med. 2024)

TAVIを受ける患者における経口抗凝固薬は継続した方が良いのか?経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVI)を受ける患者の3分の1は、合併疾患により経口抗凝固療法の適応があります。TAVI施行中の経口抗凝固療法の中断は出血リスクを低下させる...
08_炎症・免疫・アレルギー系

アプレミラストによる早期小関節型乾癬の治療効果は?(DB-RCT; FOREMOST試験; Ann Rheum Dis. 2024)

少関節型乾癬性関節炎(PsA)は、乾癬において頻度が高い疾患ですが、ほとんど研究されていないません。そこで今回は、初期の少関節型PsAにおけるアプレミラスト(商品名:オテズラ)の有効性を評価することを目的に実施されたランダム化比較試験(F…
02_循環器系

新規発症胸痛における冠動脈CT血管造影法の効果はどのくらい?(PROMISE試験/SCOT-HEART試験; Eur Heart J. 2024)

冠動脈CT血管造影法(coronary computed tomography angiography, CTA)を用いた指標検査が安定した胸痛の予後を改善するかどうかについては議論があります。危険因子加重臨床尤度(RF-CL)モデルは閉…
02_循環器系

急性心不全におけるアンジオテンシン受容体-ネプリライシン阻害薬の院内投与開始の効果は?(Open-RCT; PREMIER試験; Eur Heart J. 2024)

急性心不全(AHF)後の早期サクビトリル/バルサルタン(Sac/Val)投与開始の有効性と安全性は北米以外では証明されていません。そこで今回は、日本人患者を対象に、AHF発症後の院内Sac/Val療法開始がN末端プロB型ナトリウム利尿ペプ…
02_循環器系

2型糖尿病患者の心血管イベントのリスクにおけるSGLT2阻害薬の効果は?(後向きコホート研究; JAMA Netw Open. 2024)

心血管イベントの1次予防・2次予防におけるSGLT2阻害薬の有効性糖尿病は様々な合併症を引き起こし、大血管障害の一つとして心血管イベントがあげられます。心血管疾患(CVD)は2型糖尿病(T2D)の進行中に再発する可能性がありますが、ナトリウ...
12_血液・造血器系

鉄欠乏性貧血の治療における連日経口投与 vs. 隔日経口投与(DB-RCT; Sci Rep. 2023)

鉄欠乏性貧血の治療は経口鉄剤が主流です。最近の研究では、1日おきに鉄を補給することで、鉄の吸収率が向上することが示されています。しかし、最適な補充戦略は不明です。そこで今回は、鉄欠乏性貧血の治療において、経口鉄を毎日補充する場合と隔日補充…
02_循環器系

急性冠症候群を有する患者と有さない患者におけるチカグレロル単剤療法への漸減 vs. 12ヵ月間の二重抗血小板療法(RCTのメタ解析; Sidney-4; Lancet. 2024)

急性冠症候群(ACS)患者における冠動脈ステント留置後12ヵ月間の二重抗血小板療法(DAPT)は標準治療です。しかし、DAPTによる大出血リスクの増加は患者転帰の増悪と関連していることから、DAPT期間を含めたリスクベネフィット評価が求め…
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