02_循環器系

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心筋ミオシン活性化剤オメカムチブ・メカルビルによる心血管イベント抑制効果はベースラインの左室駆出率により異なる(GALACTIC-HF層別解析; J Am Coll Cardiol. 2021)

駆出率低下型心不全(HFrEF)の患者の心血管系の治療成績を改善するために、多くの治療法が開発されています。 さらに、重度の収縮機能障害は、しばしば血圧の低下と関連し、ガイドラインに沿った薬物療法の目標量に耐えることが困難です。心筋ミオシン…
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心不全(HFrEF)患者に対する心筋ミオシン活性化剤 オメカムチブ・メカルビルは心血管イベントの発生を抑制する(DB-RCT; GALACTIC-HF試験; N Engl J Med. 2021)

心筋ミオシン活性化剤 オメカムチブ・メカルビルとは? 駆出率の低下した心不全の特徴は、心拍出量の減少と充満圧の上昇をもたらす収縮機能の低下です。現在までのところ、収縮機能を直接増強する薬剤で予後を改善したものはありません(PMID:3140...
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心血管疾患の一次予防におけるスタチン系薬剤と有害事象との関連性はどのくらいですか?(RCTのNWM; BMJ. 2021)

心血管疾患は、世界中で死亡率および罹患率の主要な原因となっています。スタチン系薬剤は、心血管疾患のリスクを低減する効果があり、心血管疾患予防のためのフロントライン治療として臨床ガイドラインで推奨されています。しかし、臨床使用においては…
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高血圧合併の正常高値アルブミン尿を呈する2型糖尿病患者におけるベナゼプリル+バルサルタン併用療法は各単剤療法と比較して微量アルブミン尿を予防しない(PROBE法; VARIETY試験; PLoS Med. 2021)

ほとんどの糖尿病患者では、糸球体濾過量(GFR)の漸進的な低下と並行して、アルブミン尿が経時的に増加していきます。アルブミン尿の増加とGFRの低下はともに連続しています。しかし、従来の尿中アルブミン排泄量の閾値である20または200μg/分…
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糖尿病患者におけるサイクリングは心血管疾患死などの死亡リスク低下と関連する(前向きコホート研究; EPIC試験; JAMA Intern Med. 2021)

1型、2型を問わず糖尿病患者においては、総死亡および心血管疾患(CVD)による早期の死亡が多いことが報告されています。糖尿病の血糖コントロールにおいて、基本となるのは食事と運動療法です。とはいえ、具体的に何をすれば良いのか、患者背景にも異…
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COVID-19で入院中の心血管危険因子を有する患者に対するダパグリフロジンの効果はどのくらいですか?(DB-RCT; DARE-19試験; Lancet Diabetes and Endocrinology 2021)

COVID-19 で入院し、2型糖尿病、心血管疾患、腎臓疾患などの心血管危険因子を有する患者は、多臓器不全や死亡のリスクが高く、臨床的な回復も遅れることが報告されています。疾患の進行や主要な臨床イベントのリスクを低減する効果的な治療法が少ないことから(現在、重症患者における治療は、デキサメタゾンに…
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高齢者心房細動患者におけるフレイルと直接経口抗凝固薬及びワルファリンの比較(PSマッチコホート研究; Ann Intern Med. 2021)

医療の進歩により人類の寿命は伸びてきています。高齢化社会、超高齢化社会において、罹患する疾患に特徴があります。具体的には、高齢化により心不全や心房細動の罹患数が増加しています。心房細動を有する高齢者の経口抗凝固薬については、ワルファリンに…
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救急外来での初期カリウム値と脳卒中のタイプとの関連性はどのくらいですか?(症例対象研究; J Stroke Cerebrovasc Dis. 2021)

血清カリウム値と脳卒中との関連性は? 血清K低値は心血管疾患、高血圧、糖尿病患者の脳卒中リスクと関係することが報告されています。健康集団を主な対象とした研究としては、スウェーデンの大規模コホート研究Malmö Preventive Proj...
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CKDステージ3~5患者における腎臓および心血管アウトカムに対するACE阻害剤の有益性は?(RCTのNWM; Drugs. 2020)

CKDに対するACE阻害薬/ARBの有益性は? 慢性腎臓病(CKD)は、世界的な健康問題であり、医療システムに大きな経済的損失をもたらしています。CKDのステージ1~5の平均罹患率は13.4%、ステージ3~5は10.6%であることが報告され...
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虚血性脳卒中および一過性脳虚血発作後の二次予防における降圧剤の効果はどのくらいですか?(SR&MA; Stroke. 2021)

血圧と虚血性脳卒中の関係は? 虚血性脳卒中の約30%は、以前の脳卒中や一過性脳虚血発作の後に発症することが報告されています。動脈性高血圧は、虚血性および出血性、両方の脳卒中の初回および再発において最も確立された危険因子の一つです。 虚血性脳...
02_循環器系

過去のHbA1c値が2型糖尿病のレガシー効果に影響する(前向き観察研究; UKPDS 88; Diabetes Care. 2021)

2型糖尿病の全死亡率(ACM)および心筋梗塞(MI)の血糖レガシー効果は充分に解明されていない。本研究では、過去における個人のHbA1c値との関係を検討し、早期に血糖降下療法を開始した場合と遅らせた場合の潜在的な影響を検討した。
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経口抗凝固薬服用患者における出血管理はどのように行えば良いですか?(米国心臓病学会の指針; J Am Coll Cardiol. 2020)

抗凝固療法の中止や再開はどのように行えば良いのか? 抗凝固療法は血栓塞栓症の治療・予防のために使用されています。抗凝固療法のなかでも直接経口抗凝固薬(DOAC, OAC)は、従来使用されてきたビタミンK拮抗薬(VKA)よりも使用量が増えてい...
02_循環器系

頸部動脈解離におけるアスピリンと抗凝固療法、どちらが優れていますか?(Open-RCT; TREAT-CAD; Lancet Neurol. 2021)

頸動脈解離後の血栓塞栓予防にはどんな治療が良いのか? 頸動脈解離は、50歳未満の若年層における脳卒中の主な原因です。歴史的には、臨床医は頸動脈解離の患者にビタミンK拮抗薬による経口抗凝固療法を用いることを好んできましたが、現在のガイドライン...
02_循環器系

腎機能低下患者におけるメトホルミンの有効性と安全性はどのくらいですか?(SR&MA; Diabetes Obes Metab. 2021)

メトホルミンの適正使用に関するRecommendation(2019年8月5日改訂版) メトホルミンは古くから使用されている薬剤ですが、2型糖尿病治療において、日本を除く多くの国で第一選択とされています。腎機能排泄型の薬剤であるメトホルミン...
02_循環器系

尿酸降下療法と治療関連有害事象、肝障害、主要心血管系有害事象(MACE)との関連性はどのくらいですか?(RCTのNWM; Pharmacotherapy. 2021)

尿酸降下療法で安全性に違いはあるのか? 高尿酸血症は、痛風、腎障害、心血管イベントを引き起こす可能性のある一般的な疾患です。高尿酸血症患者に対しては、生活習慣への介入(プリン体を多く含む飲食の摂取制限など)がうまくいかない場合、経口薬が主な...
01_中枢神経系

脳卒中患者での選択的セロトニン再取り込み阻害剤 SSRIにおける骨折リスクはどのくらい?(SR&MA; Stroke. 2021)

脳卒中後うつ病におけるSSRI使用は骨折リスクになる? 脳卒中生存者は、うつ病と骨折のリスクが高いことが報告されています。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は、観察研究において骨折リスクの増加と関連していることが報告されています。...
02_循環器系

治療抵抗性高血圧に対する追加薬剤としてスピロノラクトン、プラセボ、ビソプロロール、ドキサゾシンどれが良いですか?(DB-RCT・クロスオーバー;代用のアウトカム ; PATHWAY-2試験; Lancet. 2015)

治療抵抗性高血圧への追加薬は何が良いのか? 治療抵抗性高血圧の薬物治療において、国際的なガイドラインでは、3種類の薬剤(アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬またはアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)、カルシウム拮抗薬(CCB)、サ...
02_循環器系

【批判的吟味】2型糖尿病におけるGLP-1RA エフペグレナチド使用は心血管・腎イベント発生を抑制する(NEJM 2021; DB-RCT; AMPLITUDE-O試験)

論文の概要 PICO P:HbA1c 7.0%以上で心血管疾患の既往あるいは現在腎臓病*、かつ他の心血管危険因子が1つ以上有する2型糖尿病  *eGFRが25.0~59.9ml/分/1.73m2と定義 I :エフペグレナチド4mg(毎週皮下...
02_循環器系

インスリン未投与の2型糖尿病患者がインスリンデテミルまたはグラルギンを投与された場合の全死亡率および心血管死亡率に差はありますか?(英国データベース コホート研究; Diabetes Ther. 2021)

2型糖尿病患者を対象に、基礎インスリンであるデテミルとグラルギンを初めて使用した患者の全死亡率と心血管死亡率に差はあるのか? 糖尿病では、血糖値のコントロールが不十分な場合、微小血管障害や大血管障害などの合併症のリスクが高まり(Clinic...
02_循環器系

冠動脈疾患・耐糖能異常を有する患者の心血管・糖尿病発症に対するアカルボースの効果はどのくらい?(DB-RCT; ACE試験; Lancet Diabetes Endocrinol. 2017)

α-グルコシダーゼ阻害薬であるアカルボースは心血管イベント発生を抑制できるのか? 冠動脈疾患と耐糖能異常を有する人は、将来の心血管イベント(PMID: 26571120、PMID: 25311248、PMID: 10372242)や2型糖尿...
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