02_循環器系

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心房細動患者においてアピキサバンまたはリバーロキサバンとジルチアゼムを併用した場合の重篤な出血(後向きコホート研究; JAMA. 2024)

アピキサバンやリバーロキサバンにジルチアゼムを併用すると? 心房細動患者に一般的に処方される心室速度抑制薬であるジルチアゼムは、アピキサバンやリバーロキサバンの排泄を阻害し、過剰抗凝固を引き起こす可能性があります。しかし、患者転帰については...
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急性冠症候群患者における経皮的冠動脈インターベンション後1〜12ヵ月目のチカグレロル単独投与 vs. チカグレロル+アスピリン併用投与(DB-RCT; ULTIMATE-DAPT試験; Lancet. 2024)

急性冠症候群に対するステント留置を伴う経皮的冠動脈インターベンション後、国際的な臨床ガイドラインでは、心筋梗塞やステント血栓症を予防するために、アスピリン+P2Y12受容体阻害薬による二重抗血小板療法を12ヵ月間行うことが一般的に推奨され…
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アテローム性冠動脈プラークに対する予防的経皮的冠動脈インターベンション vs. 至適薬物療法(Open-RCT; PREVENT試験; Lancet. 2024)

急性冠症候群や心臓突然死は、脂質に富むアテローム性動脈硬化プラーク(脆弱プラークと呼ばれる)の破裂や血栓症によって引き起こされることが多く、その多くは非流動制限性(non-flow-limiting)です。脆弱プラークに対する経皮的冠動脈…
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高齢者における座位時間の短縮と血圧との関連性は?(RCT; JAMA Netw Open. 2024)

座っている時間(座位時間)が長いと、血行不良と代謝低下が引き起こされ、死亡率増加や循環器疾患発症と関わることが報告されています。特に座位時間が長くなりやすい高齢者において、心代謝系の健康を改善するための実践的な健康増進戦略が求められていま…
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心筋梗塞後と駆出率維持におけるβ遮断薬の効果はどのくらい?(Open-RCT; REDUCE-AMI試験; N Engl J Med. 2024)

心筋梗塞後のβ遮断薬治療の有用性を示した試験のほとんどは、大規模心筋梗塞患者を対象としており、現代のバイオマーカーに基づく心筋梗塞診断や経皮的冠動脈インターベンション、抗血栓薬、高強度スタチン、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系拮…
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急性心筋梗塞後の心不全患者に対するエンパグリフロジンの効果は?(DB-RCT; EMPACT-MI試験; New England Journal of Medicine 2024)

エンパグリフロジンは心不全患者、心血管リスクの高い2型糖尿病患者、慢性腎臓病患者の心血管転帰を改善することが報告されています。しかし、急性心筋梗塞患者におけるエンパグリフロジンの安全性と有効性は不明です。そこで今回は、急性心筋梗塞で入院し…
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急性心不全患者におけるダパグリフロジンの有効性と安全性はどのくらい?(Open-RCT; DICTATE-AHF試験; J Am Coll Cardiol. 2024)

急性心不全に対するダパグルフロジンの効果はどのくらい? 急性心不全(AHF)入院中の主な目標は、うっ血およびガイドラインに基づいた薬物療法(GDMT)の最適化です。利尿薬や他のGDMTとは異なり、ダパグリフロジンの早期投与はAHFの両目標を...
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高齢者における降圧薬治療中の認知症リスクはどのくらい?(コホート内症例対象研究; J Am Coll Cardiol. 2024)

高血圧は認知症のリスク増加と関連してい流ことが報告されています。また降圧治療により血圧を下げると認知症のリスクが減少するというエビデンスも存在します。しかし、このエビデンスの一般的な高齢患者に対する一般化可能性は不明です。そこで今回は、降…
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非代償性心不全の入院患者におけるサクビトリル/バルサルタンの有効性はどのくらい?(RCT2件のプール解析; J Am Coll Cardiol. 2024)

左室駆出率(EF)の異なる心不全(HF)入院患者におけるサクビトリル/バルサルタンの有効性と安全性についてはこれまでに報告されていません。そこで今回は、EF40%以下の心不全患者(PIONEER-HF[Comparison of Sacu…
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ナイアシンの最終代謝物は血管炎症を促進し、心血管疾患リスクに寄与する?(Nat Med. 2024)

ナイアシンによる心血管リスクはどのくらいなのか? ナイアシンは、ニコチン酸とニコチン酸アミドの総称であり、ビタミンB₃とも呼ばれています。水溶性ビタミンの1つでありビタミンB複合体に分類されています。糖質・脂質・タンパク質の代謝に不可欠であ...
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虚血性心疾患患者の運動能力、QOL、呼吸・肺機能に対する呼吸筋トレーニングの効果はどのくらい?(SR&MA; Phys Ther. 2024)

心臓がポンプとして動くためには心臓自身にも酸素や栄養分が必要です。そのため心臓の周りには冠動脈があり、心臓が送り出した血液の一部が冠動脈を通して血液中の酸素や栄養分を心臓へ届けています。虚血性心疾患患者においては、この冠動脈の流れが悪くな…
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出血ハイリスク患者におけるPCI後のDAPT vs. アスピリンフリー戦略(RCTの事後解析; STOPDAPT-3試験; Eur Heart J Cardiovasc Pharmacother. 2024)

高出血リスク(High bleeding risk, HBR)と急性冠症候群(acute coronary syndrome, ACS)のサブタイプは経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronary interv…
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病院での感染症治療・感染負担と心血管疾患・平均余命との関連性は?(コホート研究; J Intern Med. 2024)

広範な感染症と心血管系の転帰との関連は依然として不明です。そこで今回は、広範な感染症に関連する心血管リスクプロファイルを提供し、感染症が寿命を縮める程度を探ることを目的に実施された英国のコホート研究の結果をご紹介します。本研究では、UK …
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軽度〜中等度の急性脳卒中患者におけるクロピドグレル+アスピリン vs. アスピリン単独(PROBE法; ATAMIS試験; JAMA Neurol. 2024)

二重抗血小板療法は、一過性脳虚血発作や軽度の脳卒中患者における脳卒中再発の抑制において、単一抗血小板療法よりも優れていることが証明されています。しかし、軽度〜中等度の虚血性脳卒中患者におけるその効果に関する確実なエビデンスは不足しています…
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2型糖尿病における厳格な血糖コントロールの効果はどのくらい?(SR&MA; Diabetes Obes Metab. 2024)

2型糖尿病(T2D)は様々な合併症を引き起こします。なかでも血管に関連する合併症は患者予後を悪化させることから、合併症の発症予防が求められています。治療目標に糖化ヘモグロビン(HbA1c)のコントロール指標が求められますが、厳格にコントロ…
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アンジオテンシン受容体-ネプリライシン阻害薬の効果はSTEMI患者とNSTEMI患者で異なるのか?(PARADISE-MI試験の事後解析; J Am Coll Cardiol. 2024)

ST上昇型心筋梗塞(STEMI)と非ST上昇型心筋梗塞(NSTEMI)を含む急性心筋梗塞(AMI)を発症した患者は、心不全(HF)、冠動脈イベント、死亡のリスクが高いことが報告されています。アンジオテンシン変換酵素阻害薬はSTEMI、NS…
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2型糖尿病における血糖コントロールと大血管および微小血管転帰に優れる薬剤とは?(RCTのSR&MA; Diabetes Obes Metab. 2024)

糖尿病は、血管内皮細胞の機能低下に続く種々の血管合併症の発症により、健常人と比較して寿命が短くなることが知られています。糖尿病治療における血糖コントロールは、目標範囲に収まるように行われますが、これはあくまでも手段です。本来の目的は、健常…
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急性冠症候群患者の予後に対するチカグレロル単剤療法 vs. DAPT(RCT; T-PASS試験; Circulation. 2024)

薬剤溶出ステント留置後1ヵ月以内にアスピリンを中止してチカグレロル単剤療法を行うことは、広く心疾患を有する患者を対象に行われてきました。したがって、急性冠症候群患者を対象としてのみ評価されてきたわけではありません。そこで今回は、急性冠症候…
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心房性心疾患患者における潜在性脳卒中後の再発予防に対するアピキサバン vs. 低用量アスピリン(DB-RCT; ARCADIA試験; JAMA. 2024)

心房性心疾患(Atrial Cardiopathy)患者における脳卒中発症を防ぐ方法は? 心房性心疾患(Atrial Cardiopathy)は臨床的に明らかな心房細動がなくても脳卒中と関連していることが報告されています。左房のリモデリング...
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治療中の低血圧と心血管イベントとの関連性は?(日本コホート研究; Hypertens Res. 2024)

リスクの高くない高血圧患者における不充分な血圧コントロールは世界的な関心事であり、治療の最適化の必要性を示唆しています。しかし、これらの患者における過度の血圧降下による潜在的な有害性については、充分な研究がなされていません。そこで今回は、…
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