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09_感染症

COVID-19入院後の臨床転帰に及ぼすアピキサバンによる血栓予防の影響は?(DB-RCT; Ann Intern Med. 2023)

COVID-19で入院した患者は、サイトカインストームに伴う血栓塞栓症の発生率の高さが報告されています。したがって、血栓予防・治療が行われますが、退院後の血栓予防の延長の役割は不明です。そこで今回は、COVID-19入院後の退院患者におい…
09_感染症

敗血症性ショック患者におけるフルドロコルチゾン +ヒドロコルチゾン vs. ヒドロコルチゾン単独(TTEデザイン; JAMA Intern Med. 2023)

敗血症の重症例では、副腎皮質ホルモンでステロイドの一種であるコルチゾールの分泌が不良となり、これを重症関連コルチコステロイド障害(critical illness-related corticosteroid insufficiency,…
02_循環器系

脳卒中二次予防においてはより厳格な降圧の方が良いですか?(メタ解析・メタ回帰; JAMA Neurol. 2023)

高血圧は脳卒中や心筋梗塞などの心血管イベントを引き起こすことから、血圧コントロールが求められます。特に脳卒中の二次予防においては、より集中的に血圧を下げることが、一般的に血圧を下げることよりもどの程度優れているかは明らかにされていません。…
01_ワクチン vaccine

SARS-CoV-2 mRNAワクチン接種後の心筋炎の予後は?(北欧のコホート研究; BMJ Med. 2023)

SARS-CoV-2ウイルスに対するmRNAワクチンを接種した際に、心筋炎リスクが増加する可能性が報告されています。しかし、COVID-19に伴う心筋炎との臨床転帰の比較については充分に検証されていません。そこで今回は、mRNAワクチン接…
00_その他

栄養リスクの高い重症患者における高タンパク質投与の効果はどのくらい?(RCT; EFFORT Protein試験; Lancet. 2023)

国際的な重症患者栄養ガイドラインでは、質の低いエビデンスに基づき、様々な量のタンパク質投与を推奨しています。しかし、重症時に高用量タンパク質を投与することの効果については充分に検討されていません。そこで今回は、重症患者に高用量のタンパク質…
02_循環器系

駆出率が維持された心不全予備軍(pre-HFpEF)患者の左房容積に対するサクビトリル/バルサルタン vs. バルサルタン(DB-RCT; PARABLE試験; JAMA Cardiol. 2023)

2020年頃から、駆出率の保たれた心不全(HFpEF)の前段階にあたるpre-HFpEFという概念が報告されています。pre-HFpEFの定義は、無症状(心不全の徴候や症状がない)で、左室駆出率(LVEF)が保たれ、心臓の構造異常(HFp…
20_ポリファーマシー

ポリファーマシーを有する高齢のフレイル外来患者における脱処方を促進する家族会議は有効ですか?(クラスターRCT; COFRAIL試験; JAMA Netw Open. 2023)

フレイル(虚弱)症候群の高齢者にとって、ポリファーマシーを減らす "脱処方・減処方" は、安全性を促進する治療法として有用であると考えられます。しかし、脱処方による患者予後への影響については充分に検討されていません。そこで今回は、ポリファ…
01_中枢神経系

ICU患者のせん妄治療におけるハロペリドールはプラセボより優れていますか?(AID-ICU試験の二次ベイズ分析; Intensive Care Med. 2023)

AID-ICU試験は、せん妄を伴う集中治療室(ICU)に入院した急性期の成人患者を対象に、ハロペリドールとプラセボの効果を検討したランダム化、盲検化、プラセボ対照の試験でした。本試験の主要評価項目は無作為化後90日目の生存日数と退院日数で…
20_妊婦

経膣分娩を計画している女性におけるアジスロマイシン投与は敗血症または死亡を予防できますか?(RCT; A-PLUS試験; N Engl J Med. 2023)

アジスロマイシンの使用により、予期していない帝王切開分娩の女性における母体感染症が減少することが報告されています。しかし、計画的な経膣分娩の女性に対する効果は不明です。そこで今回は、分娩期におけるアジスロマイシンの経口単回投与により、母体…
10_眼関連疾患

小児の近視発生率に対する低濃度アトロピン点眼薬の効果はどのくらい?(DB-RCT; LAMP2; JAMA. 2023)

近視の早期発症は、その後の強度の近視と関連し、一度発症した近視は不可逆的であることが報告されています。過去の報告で、0.01%濃度のアトロピン点眼により、小児の近視発症を遅らせる可能性が示されていますが、充分に検討されていません。そこで今…
01_ワクチン vaccine

COVID-19ワクチン接種はコロナ後遺症を予防できますか?(システマティックレビュー; BMJ Med. 2023)

SARS-CoV-2ウイルスにより引き起こされるCOVID-19の患者数は増減を繰り返し、感染終息の兆しが見えないことから、コロナとの共存(withコロナ)を迫られています。COVID-19に対する治療薬や感染予防対策が講じられ、感染者数…
01_中枢神経系

更年期に伴う中等度から重度の血管運動症状に対するフェゾリネタントの効果は?(DB-RCT、SKYLIGHT 1試験; Lancet. 2023)

更年期女性の血管運動症状(血管運動神経症状とも:顔のほてり・のぼせ等のホットフラッシュや寝汗、手足の冷え、息切れなど)の治療において、基本的にはホルモン(補充)療法が行われます。しかし、ホルモン療法が実施できない、あるいは実施しない(した…
02_循環器系

HFpEF治療におけるSGLT-2阻害剤の費用対効果はどのくらい?(費用対効果分析; JAMA Cardiol. 2023)

駆出率が維持された心不全(HFpEF)患者において、標準治療薬にナトリウム・グルコース共輸送体2阻害薬(SGLT2-I)を追加すると、心不全悪化または心血管死亡の複合転帰のリスクが低下することが報告されていますが、米国のHFpEF患者にお…
01_ワクチン vaccine

日本のオミクロン変異株BA.1およびBA.2流行時のmRNA COVID-19ワクチンの有効性は?(試験陰性症例対照研究; VERSUS試験; Expert Rev Vaccines. 2023)

COVID-19ワクチンの有効性(VE)を国内で評価することは、国のワクチン接種方針を評価・決定する上で極めて重要です。日本におけるワクチンの有効性データは限られています。そこで今回は、国内におけるmRNA COVID-19ワクチンのVE…
09_感染症

非重症COVID-19入院患者における抗凝固戦略は予防的投与と治療的投与、どちらが良いですか?(RCT; FREEDOM COVID試験; J Am Coll Cardiol. 2023)

COVID-19においてみられる凝固異常(COVID-19-associated coagulopathy: CAC)は、感染や炎症に端を発する炎症性サイトカインの産生、免疫血栓(immunothrombosis)形成、補体の活性化、血管…
02_循環器系

尿酸降下薬の心血管リスクはどのくらいですか?(データベース研究; Clin Transl Sci. 2023)

高尿酸血症や痛風治療において、尿酸生成抑制薬や尿酸降下薬が用いられます。特に尿酸降下薬が主に使用されていますが、米国において一部の尿酸降下薬による心血管リスク増加が示唆されています。一方、日本においては、尿酸降下薬の使用と心血管イベント発…
01_中枢神経系

下剤の慢性使用と認知症発症の関連性はどのくらい?(コホート研究; Neurology. 2023)

脳-腸-微生物軸(以前は腸脳相関)仮説は、無菌マウスを用いた研究結果から提唱されました。本仮説は、腸内細菌がストレス受容や脳の神経系の発達・成長、そして行動に関わる存在であることを示したものです。具体例として、過敏性腸症候群(IBS)が挙…
02_循環器系

心房細動患者の腎関連アウトカムに対するDOACとワルファリンどちらが優れていますか?(PSマッチコホート研究; SCREAM試験; Am J Kidney Dis. 2023)

非弁膜症性心房細動患者の脳卒中予防には、ビタミンK拮抗薬(VKA)に代わって直接経口抗凝固薬(DOAC)が徐々に使用されるようになってきました。VKAと比較して、DOACは出血性合併症の発生が少ないことが報告されています。しかし、その他の…
09_感染症

COVID-19入院患者に対するモルヌピラビルとニルマトレルビル-リトナビルの有効性はどのくらい?(TTE試験; Ann Intern Med. 2023)

COVID-19非入院(外来)患者に対する経口抗ウイルス薬の有効性が示されています。しかし、入院患者にCOVID-19経口抗ウイルス薬が有効であるかどうかについては結論が得られていません。そこで今回は、オミクロンアウトブレイク時のCOVI…
01_ワクチン vaccine

安定冠動脈疾患および急性冠症候群の予防治療に対するインフルエンザワクチン接種の効果はどのくらい?(RCTのメタ解析; Am J Med. 2023)

インフルエンザは、冠動脈疾患患者に大きな負担を与える可能性があります。したがって、インフルエンザワクチン接種により、冠動脈疾患の発症リスクを低減できる可能性があります。そこで今回は、急性冠症候群と安定冠動脈疾患患者におけるインフルエンザワ…
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