COVID-19ワクチン接種後に致死的な多臓器炎を呈した1例(症例報告; Leg Med (Tokyo). 2023)

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根拠となった試験の抄録

背景:14歳の日本人女児が、BNT1262b2 mRNA COVID-19ワクチンの3回目の接種後2日目に突然死した。

結果:剖検所見では、肺のうっ血性浮腫、肺、心膜、左心房・左心室の心筋、肝臓、腎臓、胃、十二指腸、膀胱、横隔膜にT細胞リンパ球およびマクロファージ浸潤が認められた。先行する感染症、アレルギー、薬物毒性曝露がなかったため、ワクチン接種後の肺炎、心筋炎、肝炎、腎炎、胃腸炎、膀胱炎、筋炎と診断された。いずれの炎症もそれ自体では致死的ではないが、心房性心筋炎患者では不整脈が最も多い死因となることが報告されている。本症例では、心房由来の不整脈が心不全と死亡の原因として想定された。

結論:ワクチン接種後の突然死では、積極的な剖検による全身検索と心房を含む心臓の広範な切片を用いた組織学的検査が不可欠である。

キーワード:剖検、COVID-19、心筋炎、突然死、全身性炎症、ワクチン

引用文献

A case of fatal multi-organ inflammation following COVID-19 vaccination
Hideyuki Nushida et al. PMID: 36990036 PMCID: PMC10027302 DOI: 10.1016/j.legalmed.2023.102244
Leg Med (Tokyo). 2023 Mar 20;63:102244. doi: 10.1016/j.legalmed.2023.102244. Online ahead of print.
— 読み進める pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36990036/

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