2型糖尿病患者における笑いヨガは血糖コントロールに有効ですか?(RCT; Front Endocrinol (Lausanne). 2023)

group of people practicing yoga on a wooden balcony 05_内分泌代謝系
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根拠となった試験の抄録

背景:笑いには様々な健康効果があることが報告されている。しかし、笑いの介入による糖尿病への長期的な影響に関するデータは限られている。本研究は、笑いヨガ(Laughter yoga)が2型糖尿病患者の血糖コントロールを改善できるかどうかを調査することを目的とした。

方法:単一施設のランダム化比較試験において、2型糖尿病患者42例を介入群と対照群のいずれかにランダムに割り付けた。介入は、12週間の笑いヨガプログラムで構成された。ヘモグロビンA1c(HbA1c)、体重、ウエスト周囲径、心理的要因、睡眠時間をベースラインと12週目に評価した。

結果:Intention-to-treat分析により、笑いヨガグループの参加者は、HbA1c値(グループ間差:-0.31%、95%CI -0.54 〜 -0.09)およびポジティブ感情スコア(グループ間差:0.62ポイント、95%CI 0.003〜1.23)が大幅に改善した。睡眠時間は笑いヨガ群で増加する傾向にあり、群間差は0.4時間(95%CI -0.05 〜 0.86; P=0.080)であった。笑いヨガプログラムの平均出席率は92.9%と高かった。

結論:12週間の笑いヨガプログラムは、2型糖尿病患者にとって実行可能であり、血糖コントロールが改善される。これらの結果は、楽しむことがセルフケア介入になりうることを示唆している。笑いヨガの効果をよりよく評価するために、より多くの参加者を対象としたさらなる研究が必要である。

臨床試験登録:http://www.chinadrugtrials.org.cn、識別子 UMIN000047164

キーワード:血糖コントロール、笑い、笑いヨガ、ポジティブな感情、セルフケア、2型糖尿病

引用文献

Laughter yoga as an enjoyable therapeutic approach for glycemic control in individuals with type 2 diabetes: A randomized controlled trial
Mayumi Hirosaki et al. PMID: 37065750 PMCID: PMC10102335 DOI: 10.3389/fendo.2023.1148468
Front Endocrinol (Lausanne). 2023 Mar 31;14:1148468. doi: 10.3389/fendo.2023.1148468. eCollection 2023.
— 読み進める pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37065750/

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