02_循環器系 日本人糖尿病患者における心血管イベントの発生においてSGLT2阻害薬間に差はありますか?(日本の後向きデータベース研究; Cardiovasc Diabetol. 2022) SGLT-2阻害薬間で心血管イベントの発生に差はあるのか?ナトリウム・グルコース共輸送体-2(SGLT2)阻害剤は、腎近位尿細管によるグルコースの再吸収を阻害することによりグルコースの尿中排泄を促進し、血漿グルコース値を低下させる経口抗糖尿... 2022.05.28 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 スタチン併用の有無に関わらずPCSK9阻害剤およびエゼチミブによる心血管リスク低減効果はありますか?(SR&NWM; BMJ. 2022) 低密度リポ蛋白コレステロール(LDL-C)値および心血管リスクの低減には、(a)コレステロール合成の阻害(スタチン系薬剤)、(b) 小腸でのコレステロール分子の吸収を阻害する(エゼチミブ)または(c)モノクローナル抗体(アリロクマブやエボロクマブなど)を用いて循環血中タンパク質を阻害することにより、PCSK9(proprotein convertase subtilisn/kexin type 9)タンパク質の作用を中和させる、または、 2022.05.23 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 心血管疾患リスクを有する糖尿病患者における非HDL-C低下に対するスタチンはどれが良いですか?(代用のアウトカム; SR&NWM; BMJ. 2022) 心血管疾患(CVD)は、世界の死亡原因の第1位です。スタチン系薬剤やPCSK9阻害剤など、CVDのリスクファクターである低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)を低下させる薬剤を含む多くの治療法があるにもかかわらず、CVDは世界の死亡原因の上位を占めています。LDL-C低下薬は有効であることが多… 2022.05.17 02_循環器系05_内分泌代謝系
00_疫学 日本における2型糖尿病患者の2002年から2018年までの血糖コントロールの推移は?(横断研究; JDDM66試験; BMJ Open Diabetes Res Care. 2022) 2型糖尿病は世界的な流行病であり、多くの国で公衆衛生や経済的負担に対する大きな脅威となっています。 2型糖尿病患者の予後を改善し、重篤な合併症の発症を予防するためには、厳格な血糖コントロールを長期にわたって維持することが重要です。多くの糖尿病診療ガイドラインでは、妊娠していない成人の血糖コントロー… 2022.05.13 00_疫学05_内分泌代謝系
02_循環器系 アムロジピン誘発性足浮腫に対するシルニジピンへの変更は有効ですか?(単施設前向きコホート研究; J Nepal Health Res Counc. 2021) 高血圧は最も一般的な心血管疾患です。ネパールでは、人口の27.3%が高血圧であることが報告されています。アムロジピンは、その降圧作用の強さから最も頻繁に処方される降圧剤です。しかし、アムロジピンの服用により、最大15%の患者が足浮腫を発症し、服用中止に至ることが報告されています。比較的新しいカルシ… 2022.05.09 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 10~24歳の2型糖尿病患者におけるダパグリフロジンの効果は?(小規模RCT; Lancet Diabetes Endocrinol. 2022) 小児、青年、若年成人2型糖尿病患者に対するダパグリフロジンの有効性は?糖尿病は大きく1型と2型に分類され、1型糖尿病は感染症などに続発して発症する可能性が報告されています。一方、2型糖尿病は遺伝的素因が大きく関与していることが報告されていま... 2022.04.29 05_内分泌代謝系30_小児
02_循環器系 スタチン投与中の脂質異常症患者に対するブパノルセンの追加投与の効果はどのくらい?(代用のアウトカム; DB-RCT; TRANSLATE-TIMI 70試験; Circulation. 2022) 最近の脂質改善治療の進歩により、スタチン治療以外の積極的な低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)低下が臨床的に有用であることが示されています。具体的にはエゼチミブ、エボロクマブ、アリロクマブです。しかし、多くの患者には心血管系リスクが残存しています。脂質が介在する心血管系リスクは、アテローム性… 2022.04.28 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 2型糖尿病患者の心血管、腎臓、安全性に対する抗糖尿病薬の第二選択薬使用の効果に差はありますか?(SR&MA; Diabet Med. 2022) 2型糖尿病患者の心血管系および腎臓アウトカムに対する抗糖尿病薬の有効性は?2型糖尿病は、血管内皮機能低下および血糖値上昇を伴う内分泌代謝系疾患であり、微小血管や大血管の合併症が引き起こされます。これを防ぐために、血糖の低下作用だけでなく、腎... 2022.04.27 05_内分泌代謝系
02_循環器系 糖尿病および心房細動患者におけるHbA1c値と虚血性脳卒中および死亡率との関連性は?(コホート研究; Am J Cardiol. 2022) 糖尿病と心房細動を合併する患者では脳卒中や死亡リスクが高い?糖尿病(DM)は、血管内皮機能の低下により血糖値上昇だけでなく、血管拡張因子や血管収縮因子の分泌バランスが崩れ、血管のホメオスタシスが破綻します。これにより、様々な血管合併症が引き... 2022.04.22 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 2型糖尿病および過体重・肥満の高齢者における集中的なライフスタイル介入の全死亡率への影響は?(RCT; Look AHEAD試験; Diabetes Care. 2022) Look AHEAD試験において、過体重/肥満および2型糖尿病を有する5,145例を対象に、集中的なライフスタイル介入(ILI)と糖尿病サポートおよび教育(DSE)(対照)を比較したランダム化比較試験で、9.6年(中央値)の介入期間に全死亡および心血管死亡率に有意差を認めないことが示されました。し… 2022.04.12 05_内分泌代謝系
02_循環器系 膵炎後糖尿病と2型糖尿病における主要有害心血管イベント、重症低血糖、全死亡のリスクは?(デンマーク人口ベースコホート研究; Diabetes Care. 2022) 膵炎後糖尿病は、膵炎の合併症として頻度が高く、血糖コントロール不良と関連することが報告されています。血糖コントロールの不良は主要有害心血管イベント(MACE)、重症低血糖、全死亡のリスク増加の要因となることから、リスク評価が求められます。そこで今回は、膵炎後糖尿病における糖尿病関連有害事象のリスク… 2022.04.08 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 ルムジェブ(超速効型リスプロ)は他の速効型インスリン製剤と比較し、より生理的グルコース反応に近いかもしれない(代用のアウトカム; ランダム化クロスオーバー試験; Diabetes Obes Metab. 2020) 糖尿病患者の多くは、血糖コントロールを維持するためにインスリン療法に依存しています。血糖コントロールの重要な要素として、食後血糖値(PPG)への対応があります。インスリンリスプロ、アスパルト、グルリジンなどの速効型インスリンアナログは、通常のヒトインスリンと比較して、より速く吸収され、インスリン作… 2022.03.28 05_内分泌代謝系
02_循環器系 急性心不全で入院中の患者におけるエンパグリフロジン使用は有用ですか?(RCT; EMPULSE試験; Nat Med. 2022) 急性心不全は、65歳以上の高齢者における入院の最も一般的な原因であり、重大な罹患率、死亡率、QOLの低下と関連しています。急性心不全で入院した患者に対する薬物療法を検証した複数のランダム化比較試験では、退院後の転帰の改善は認められず、重大なアンメットニーズが浮き彫りになっています。急性心不全で入院… 2022.03.24 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 2型糖尿病の腎アウトカムにおけるセマグルチドおよびリラグルチドの効果はどのくらい?(SUSTAIN6およびLEADERの事後プール解析; Circulation. 2022) 2型糖尿病(T2D)は、一般に糖尿病性腎臓病(DKD)と呼ばれる慢性腎臓病の発症・進展の主要な危険因子です。T2D患者の約50%が生涯にDKDを発症し、腎不全患者の約半数が糖尿病に起因しています。T2Dが世界的に負担増となっているのに伴い(WHO)、腎不全の有病率も増加傾向にあります。2030年ま… 2022.03.14 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 脳卒中二次予防においてスタチン系治療によるLDL-C減少はより強い方が良いですか?(RCTのメタ解析; JAMA Neurol. 2022) 脳卒中二次予防のためにスタチンを用いた積極的LDL-C低下療法を行なった方が良いのか?低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)値の上昇は、虚血性脳卒中を含む心血管疾患の危険因子です(PMID:26451029)。虚血性脳卒中の既往がある患... 2022.03.07 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 2型糖尿病に対するインスリン治療と急性冠症候群後の主要有害心血管イベントのリスクとの関係性は?(RCTの事後解析; BETonMACE試験; Cardiovasc Diabetol. 2021) 急性冠症候群(ACS)患者は、主要な有害心血管イベント(MACE)の発生リスクがより高いことが報告されています。2型糖尿病患者はACS患者の約30%を占め、2型糖尿病を有さない患者に比べてMACE再発のリスクが最大で2倍となることが報告されています。2型糖尿病患者の約25%では、高血糖をコントロー… 2022.02.17 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 臨床現場におけるGLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害薬の比較:腎臓および心血管予後の関連性(コホート研究; Kidney Int. 2022) 2型糖尿病に対して多くの治療薬が上市されています。中でもグルカゴン様ペプチド(GLP)-1受容体作動薬とナトリウムグルコース共輸送体(SGLT)2阻害薬による心血管イベントの抑制効果が示されています。SGLT2阻害薬は心血管イベントだけでなく腎関連アウトカムについてもイベント発生抑制効果が報告され… 2022.02.09 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 2型糖尿病およびCKD患者の心血管/腎アウトカムに対するフィネレノンの有効性・安全性(RCTのプール解析; FIDELITY試験; Eur Heart J. 2021) フィネレノンは、新規の選択的非ステロイド性ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬です。2022年1月現在、MR拮抗薬は高血圧に対する適応が主ですが、このフィネレノン(商品名:ケレンディア)は「2型糖尿病を合併する慢性腎臓病」を適応として承認申請されています。2022年1月28日の部会で承認につい… 2022.01.30 05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 日本人集団におけるエンパグリフロジンの費用対効果は?(EMPA-REG OUTCOMEのアジア人サブグループ解析; 費用対効果分析; Clin Ther. 2019) 近の報告では、日本における糖尿病患者数は約1,000万人と推定され、糖化ヘモグロビン(HbA1c)値(6.5%)や家族歴から糖尿病が強く疑われる成人男性は16.3%、女性は9.3%とされています。日本における糖尿病治療のための医療費は年間約1兆2,400億円で、国民医療費全体の約4%を占めています… 2022.01.28 05_内分泌代謝系70_医療経済学
02_循環器系 心血管疾患を有する2型糖尿病患者に対するDPP-4阻害剤、GLP-1受容体作動薬、SGLT-2阻害剤の効果はどのくらい?(SR&MA; Cochrane Database Syst Rev. 2021) 心血管疾患(CVD)は世界的な主要死因の一つです。近年、ジペプチジルペプチダーゼ-4阻害剤(DPP4i)、グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1RA)、ナトリウム-グルコース共輸送体-2阻害剤(SGLT2i)が2型糖尿病患者の治療に認可されました。メトホルミンは依然として2型糖尿病患者に… 2022.01.22 02_循環器系05_内分泌代謝系