02_循環器系

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リウマチ性心疾患に伴う弁膜症性心房細動に対してリバーロキサバンとビタミンK拮抗薬どちらが良いですか?(PROBE; INVICTUS試験; N Engl J Med. 2022)

リウマチ性心疾患に伴う心房細動 心房細動は、左心房のリモデリングを引き起こす様々な病態により発生することがあります。心房細動を有する患者では、左心房内に血栓が形成され、それが塞栓となって脳内循環の枝を閉塞するため、塞栓性脳卒中のリスクが高く...
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心房細動を有する80歳以上の高齢フレイル患者における超低用量エドキサバンは有効ですか?(コホート研究; ELDERCARE-AF試験; JAMA Netw Open. 2022)

一般的な不整脈である心房細動(AF)の有病率は加齢とともに増加し、虚弱(フレイル)もまた高齢者集団に影響を及ぼす一般的な状態です。虚弱は、加齢に伴う様々な生理的メカニズムにおける予備能や機能の低下に起因する脆弱性の増大と定義され、体重減少、転倒リスク、腎機能低下など様々な有害事象のリスク上昇と関連…
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スタチン長期使用と脳内出血リスクとの関連性はどのくらい?(デンマーク症例対照研究; Neurology. 2022)

低コレステロール血症が脳内出血リスクを増加させることが報告されており、これは疑いようのない事実のようです。しかし、スタチン使用によるLDL-C低下療法が脳内出血リスクになる確証はありません。2019年のメタ解析の結果、脳梗塞の既往を有する患者において、スタチンは脳梗塞の発症を有意に増加させず(ただ…
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心血管疾患患者におけるクロピドグレル単独療法とアスピリン単独療法、どちらが優れていますか?(SR&MA; Thromb Haemost. 2022)

心血管疾患の二次予防において、アスピリンがクロピドグレルより良い転帰を示すかどうか明確なコンセンサスは得られていません。そこで今回は、心血管障害の既往を有する患者において、クロピドグレル単独療法とアスピリン単独療法の有効性・安全性を比較したシステマティックレビュー・メタ解析の結果をご紹介します。本…
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TAVR後の弁尖血栓症および脳血栓塞栓症に対するエドキサバン vs. DAPT、どちらが良さそうですか?(RCT; ADAPT-TAVR試験; Circulation. 2022)

経口直接抗凝固薬(OAC, DOAC)であるエドキサバンが、経カテーテル大動脈弁置換術後の弁尖血栓症(leaflet thrombosis)およびそれに伴う脳血栓塞栓症のリスクを低減できるかどうかは不明です。また、無症候性弁尖血栓症と脳血栓塞栓症や神経・認知機能障害との因果関係も不明なままです。そ…
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動脈硬化性疾患および心不全を有する糖尿病患者におけるSGLT2阻害薬へのGLP-1RA追加は有益ですか?(後向きコホート研究; AJC 2022)

SGLT2阻害薬へGLP-1受容体作動薬を追加した場合の有益性は? 2型糖尿病(T2DM)は、米国で約2,600万人が罹患しています(PMID: 33501848)。T2DM患者の約35%が動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)を有し、そのうち...
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急性代償性心不全患者におけるエンパグリフロジン早期投与による利尿作用と腎機能への影響は?(小規模・単施設DB-RCT; EMPAG-HF; Circulation. 2022)

急性増悪心不全(ADHF)患者における早期のSGLT2阻害薬の追加は有効か? 心不全(HF)は、世界的に罹患率および有病率が増加しており、高い罹患率と死亡率を有しています(PMID: 32087174、PMID: 34447992)。 急性...
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ミソプロストールを併用するとNSAID誘発性有害事象のリスクを低減できますか?(コホート研究; MICRO試験; Pharmacotherapy. 2022)

ミソプロストール併用はNSAIDsによる心血管イベントの発生を予防できるのか? 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、心血管系有害事象のリスクを高めるにもかかわらず、疼痛に対して最も頻繁に使用される薬剤の一つです。また、NSAIDsは薬...
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2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害剤使用による高カリウム血症リスクはどのくらい?(RCTのメタ解析; Circulation. 2022)

高カリウム血症は、不整脈や死亡のリスクを高め、慢性腎臓病や収縮期心不全の患者の臨床転帰を改善するレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害薬やミネラルコルチコイド受容体拮抗薬の使用を制限する要因となっています。ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤は、心血管リスクの高い2型糖尿病…
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先天性心疾患手術を受けた幼小児における一酸化窒素の追加投与は有効ですか?(DB-RCT; NITRIC試験; JAMA. 2022)

低心拍出量症候群(LOS)は、心臓手術後の循環管理の要になる合併症です。LOSは、心臓手術後に心拍出量を規定する4つの因子(心拍数、前負荷、後負荷、心収縮力)が障害され、心拍出量低下によって身体の酸素消費量と供給量のバランスが崩れてしまうことで発現します。術後LOSでは末梢組織が酸素供給不足となり…
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男性における心筋梗塞既往の有無とアルコール摂取による長期的死亡率への影響は?(コホート研究; JACC試験; J Atheroscler Thromb. 2022)

軽度から中等度のアルコール摂取は、高密度リポタンパク質コレステロールの血中濃度とその機能的能力を高め、血小板および凝固因子の活性化および凝集を減少させ、内皮機能、インスリン感受性を向上させることから、心血管を健康に保ちために有益であるとされています。 健康な男性において、軽度から中等度のアルコール…
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心不全で入院歴のある患者に対してインセンティブを付与した1年間の集中遠隔モニタリングにより再入院や死亡を減らせますか?(PROBE; EMPOWER試験; JAMA Intern Med. 2022)

心不全の管理は、薬物療法、ライフスタイルの変更、フォローアップケア、患者の参加など、複雑な要素で構成されています。臨床医は、体重や服薬アドヒアランスの微妙な変化をタイムリーに認識し、臨床症状が悪化する前に介入する必要がありますが、こうした指標は通常、視界に入りません。その結果、HF再入院までの過程…
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60歳以上の高血圧患者における集中的な血圧低下治療が臨床的に有益となるまでの時間は?(RCTの2次解析; JAMA Intern Med. 2022)

血圧の管理に関する診療ガイドラインの推奨には矛盾がありますが、65歳以上の高血圧患者を対象とした4試験のメタ解析から、厳格な血圧管理によって心血管イベントのリスクを低減できることが示されました。このことは、すべての年齢層で収縮期血圧の低下が心血管疾患の予後改善につながることを示した別の2報のメタ解…
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心不全合併の心房細動患者におけるアブレーションに基づくリズムコントロール vs. レートコントロール(PROBE; RAFT-AF試験; Circulation. 2022)

心房細動(AF)と心不全(HF)はしばしば共存し、治療が困難となることがあります。心房細動の薬物療法によるリズムコントロールがレートコントロールより優れていることは証明されておらず、ハードアウトカムを含め予後について差がないことが示されています。しかし、アブレーションによるリズムコントロールとの比…
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心血管疾患の長期的二次予防において地中海食と低脂肪食どちらが優れているのか?(単施設PROBE; CORDIOPREV試験; Lancet. 2022)

心血管疾患の長期的二次予防における地中海食 vs. 低脂肪食 地中海食と低脂肪食は心血管系疾患の一次予防に有効であることが報告されています。しかし、心血管疾患の二次予防におけるこれら2つの食事の効果については充分に検討されていません。 そこ...
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軽症脳卒中および一過性脳虚血発作におけるチカグレロル-アスピリンとクロピドグレル-アスピリンの有効性および安全性に対する高血圧の影響について(RCT; CHANCE-2試験; Stroke. 2022)

軽症脳卒中および一過性脳虚血発作における脳卒中の再発において、高血圧症の影響はどのくらいあるのか? 高血圧は脳卒中の予後不良の危険因子であり、抗血小板薬による治療抵抗性と関連しています。しかし、軽症脳卒中および一過性脳虚血発作における脳卒中...
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無症候性の高度頸動脈狭窄症患者における外科的介入を行わない場合の虚血性脳卒中発症率はどのくらい?(後向きコホート研究; JAMA. 2022)

無症状の高度頸動脈狭窄症患者に対する最適な管理法は明確になっていません。これは医療の進歩や内科的治療と外科的治療を比較したデータが充分ではないためです。ランダム化比較試験の実施のためにも、内科的治療を受けた無症候性高度頸動脈狭窄症患者のうち、外科的治療を受けなかった患者における脳卒中の転帰を推定す…
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HFrEF患者における利尿薬の使用と新規利尿薬投与に関連する臨床成績(2試験の事後解析; JACC Heart Fail. 2022)

駆出率低下型の心不全(HFrEF)患者を対象とした試験において、ベースラインで利尿剤を服用していない患者は最大で20%いることが報告されています。しかし、利尿薬を服用していない患者の実態はほとんど知られていません。そこで今回は、ベースラインで利尿薬を服用していないHFrEF患者および利尿薬服用開始…
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non-dipper型高血圧患者においてはアムロジピンを夜に飲んだ方が良い?(SR&MA; Rev Cardiovasc Med. 2019)

社会経済の発展と人口の高齢化に伴い、慢性疾患は中国および世界の住民の健康に影響を与える主要な公衆衛生問題となっています。高血圧は、有病率の高い最も一般的な慢性疾患の1つであり、心血管および脳血管疾患の最も重要な危険因子です。高血圧ガイドラインによると、高血圧治療にはアンジオテンシン変換酵素阻害薬(
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2型糖尿病の心血管アウトカムに対する第一選択薬としてはSGLT-2阻害剤とメトホルミン、どちらを開始した方が良いですか?(コホート研究; Annals of Internal Medicine 2022)

2型糖尿病の心血管アウトカムに対する第一選択薬としてSGLT-2阻害剤を使用すると心血管イベントのリスクを低下できるのか? 2型糖尿病治療において、インスリンを含めてさまざまな治療薬が販売されています。日本の診療ガイドライン(糖尿病治療ガイ...
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