2023-08

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00_その他

中〜重度の急性疼痛状態で救急外来を受診した患者に対するアセトアミノフェン vs. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) vs. オピオイド(SR&MA; Emerg Med J. 2023)

パラセタモール(アセトアミノフェン)、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、オピエート/オピオイドの静脈内または筋肉内(非経口)投与は、中等度から重度の疼痛を有する患者の鎮痛に広く用いられています。しかし、救急外来患者における3薬剤の鎮…
09_感染症

高齢者におけるCOVID-19による入院後の死亡および再入院の長期リスクはどのくらい?(後向きコホート研究; BMJ. 2023)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者数は増減を繰り返しており、感染の終息が困難であることから共生(withコロナ)の道を辿っています。高齢者においては、感染症による入院や死亡リスクが高いことが知られていますが、COVID-1…
08_炎症・免疫・アレルギー系

成人における胸腺摘出による健康への影響は?(データベース研究; N Engl J Med. 2023)

未熟なリンパ球前駆細胞は胸腺でT細胞となり増殖し、このうち自己抗原と強く反応するものが排除され、自己抗原を認識しないかまたは弱く反応する、かつ外来抗原とは強く反応するT細胞が血中に送り出されます。T細胞は、生後まもないヒトにおいて相対的に…
11_皮膚・骨格筋系

尋常性ざ瘡に対する薬理学的治療で優れている方法はどれか?(RCTのネットワークメタ解析; Ann Fam Med. 2023)

尋常性ざ瘡(にきび)は極めて一般的な皮膚疾患であり、世界的な有病率は9.4%と推定されています。しかし、治療薬の比較に関するエビデンスは限られています。そこで今回は、にきびに対する一般的な薬理学的治療法の包括的な比較を行うことを目的に実施…
00_その他

補聴器および人工内耳と認知機能低下との関連性はどのくらい?(SR&MA; JAMA Neurol. 2023)

難聴は認知機能の低下と関連していることが報告されています。しかし、聴力回復装具が認知に有益な効果をもたらすかどうかは不明です。そこで今回は、補聴器/人工内耳と認知機能低下/認知症との関連を評価したシステマティックレビュー・メタ解析の結果を…
01_ワクチン vaccine

SARS-CoV-2の学校感染の有病率と危険因子には何がありますか?(コホート研究; JAMA Health Forum. 2023)

学校関連でのSARS-CoV-2感染はまれであるとされていますが、実際の感染率は不明です。そこで今回は、学校におけるSARS-CoV-2の二次感染率(secondary attack rate, SAR)および感染に関連する因子を明らかに…
未分類

アントラサイクリン関連心機能障害の発生はアトルバスタチン併用により減少するのか?(DB-RCT; STOP-CA試験; JAMA. 2023)

アトルバスタチンの併用はアントラサイクリン関連心機能障害のリスクを低減できるのか? アントラサイクリン系薬剤は広範な癌を治療できることから広く使用されていますが、副作用として新機能障害を引き起こすことが報告されており、治療中のモニタリング項...
00_その他

疼痛を伴う糖尿病性神経障害におけるプラセボ/ノセボ効果の影響はどのくらいか?(SR&MA; Pain. 2023)

プラセボ効果とは、本来薬としての効果を有さないものを服用することにより、何らかの改善が示されることです。反対にノセボ効果とは、本来薬としての効果を有さないものを服用しているのに、望まない作用(有害事象)が示されることです。疼痛患者において…
10_眼関連疾患

CPAP使用と眼圧変化に関連性はありますか?(症例集積研究; Transl Vis Sci Technol. 2021)

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は、睡眠中の完全または部分的な反復性上気道閉塞を特徴とし、心血管および神経血管疾患の高い発生率と関連しています。OSASは、眼瞼下垂症候群、円錐角膜、非動脈炎性前部虚血性視神経症、頭蓋内圧上昇による乳頭…
02_循環器系

急性心筋梗塞後に経皮的冠動脈インターベンションを受けた患者ではβ遮断薬で3年以上治療した方が良い?(韓国人口ベースコホート研究; J Am Heart Assoc. 2023)

急性心筋梗塞後の慢性心不全患者において、β遮断薬の長期的使用の有効性・安全性が報告されています。一方、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受けた急性心筋梗塞(AMI)患者におけるβ遮断薬の長期維持療法の有用性は充分に確立されていませ…
01_ワクチン vaccine

長期介護施設入居者および高齢者の全死亡に対するmRNA COVID-19ワクチン4回目接種の有効性は?(後向きコホート研究; Lancet Reg Health Eur. 2022)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者数は増減を繰り返し、季節性の影響があるものの、夏季でも冬季でも感染者数の爆発的な増加がみられます。感染終息の可能性は限りなくゼロに近く、withコロナ、postコロナとよばれるように、新型…
02_循環器系

チルゼパチドの心血管イベントの発生リスクはどのくらい?(事前設定メタ解析; Nat Med. 2022)

Tirzepatide(チルゼパチド)は新規の週1回投与のデュアルGIP/GLP-1受容体作動薬であり、2型糖尿病(T2D)および肥満症の治療薬として開発が進んでおり、日本では2022年9月26日に承認されました。米国や欧州でも2022年…
01_中枢神経系

慢性片頭痛に対するアトゲパント予防的投与は有効ですか?(DB-RCT; PROGRESS試験; Lancet. 2023)

カルシトニン遺伝子関連ペプチド(calcitonin gene-related peptide: CGRP)は、37個のアミノ酸から構成されており、小型~中型の三叉神経節ニューロンや後根神経節ニューロンに局在しています。片頭痛患者の頸静脈…
未分類

難聴高齢者の認知機能低下を抑制するための聴覚介入は有効ですか?(RCT; ACHIEVE試験; Lancet. 2023)

難聴は高齢者の認知機能低下や認知症発症の増加と関連していることが報告されています。しかし、難聴に対する介入が認知機能を低下できるのかについてはエビデンスが限られています。そこで今回は、難聴を有する認知的に健康な高齢者において、聴覚介入によ…
02_循環器系

冠動脈イベントの二次予防に対するP2Y12阻害薬 vs. アスピリン(RCTのメタ解析; PANTHER試験; J Am Coll Cardiol. 2023)

アスピリンは冠動脈疾患(CAD)患者における心血管イベントの長期予防に対してクラスIの推奨がある唯一の抗血小板薬です。アスピリンのエビデンスは充分に集積されてきた一方で、現代医療におけるエビデンスは限られています。また、他の抗血小板薬との…
00_その他

巻き爪治療用薬であるアセチルシステイン外用製剤の有効性・安全性は?(PROBE; M121101-03 試験; 2023/4/20発売)

巻き爪の治療として、これまで適応を有する医薬品は承認されていませんでした。治療の主体は外科的治療と保存的治療です。外科的治療の課題としては侵襲性の高さ、手術後に発生する爪変形などが挙げられます。このため、超弾性ワイヤーなど爪矯正具を用いた…
02_循環器系

孤立性拡張期高血圧患者の血圧低下と心血管アウトカムとの関連性は?(後向き研究; Eur J Prev Cardiol. 2023)

高血圧症は脳卒中などの心血管リスク増加による患者予後への影響が示されています。高血圧症の定義は「一般的に診察室で計測した血圧が140/90mmHg以上、自宅で測定の場合、135/85mmHg以上の場合」とされています。一方で、拡張期血圧の…
01_ワクチン vaccine

心不全患者におけるCOVID-19ワクチン接種後の心不全悪化および全死亡リスクはどのくらい?(デンマーク人口ベースコホート研究; Circ Heart Fail. 2023)

SARS-CoV-2感染に対して心不全高齢者や免疫不全者など脆弱な集団では感染リスクが増加します。しかし、このような患者集団におけるSARS-CoV-2 mRNAワクチンの安全性に関するエビデンスは限られています。そこで今回は、心不全患者…
09_感染症

鼻をほじることとSARS-CoV-2発症との関連性は?(コホート研究; PLoS One. 2023)

病院の医療従事者(HCW)はSARS-CoV-2に感染するリスクが高いことは明らかです。これは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者と空間的・物理的に接触する頻度が高いためですが、その一方で、特定の行動的・身体的特徴(鼻をほじる…
02_循環器系

2型糖尿病患者の心血管アウトカムに対するダパグリフロジン vs. エンパグリフロジン(韓国人口ベースコホート研究; Cardiovasc Diabetol. 2023)

ナトリウム-グルコース共輸送体-2阻害薬(SGLT-2阻害薬)は、これまでの研究で2型糖尿病において心血管に有用であることが示されています。しかし、アジア人、女性、心血管系リスクの低い患者における有効性は過小評価されていました。そこで、今…
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