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09_感染症

軽症から中等症のCOVID-19外来患者における回復持続時間に対してイベルメクチンは有効ですか?(RCT; ACTIV-6試験; JAMA. 2022)

COVID-19治療は進歩していますが、特に外来での追加治療が必要となります。高所得国の高リスク者に対しては、新規の経口抗ウイルス薬が認可されていますが、ワクチン接種者におけるこれらの薬剤の有効性は不明であり、世界的に入手が制限されています。米国では、高リスクでない個人に対しては、現在COVID-…
09_感染症

インフルエンザによる入院または死亡の予防において、吸入ザナミビルと経口オセルタミビルどちらが優れていますか?(人口ベースコホート研究; Clin Infect Dis. 2022)

ランダム化比較試験の患者個人データのメタ分析によると、インフルエンザに対する早期のオセルタミビル治療により、肺炎と入院のリスクがそれぞれ44%と63%減少しました。しかし、吸入ザナミビルの入院と死亡の予防効果に関するデータは不足しています。そこで今回は、インフルエンザの臨床診断後48時間以内に吸入…
05_内分泌代謝系

2型糖尿病におけるSGLT2阻害剤の使用は尿路感染症や性器感染症のリスクとなりますか?(SR&MA; Sci Rep. 2017)

グルコース共輸送担体-2(SGLT2)阻害剤は、2型糖尿病(T2DM)患者に対する最新の糖質低下薬の一つです。SGLT2阻害剤は、腎臓のグルコース排泄閾値を低下させ、尿中グルコース排泄量を増加させることにより、血糖降下作用を発揮します。また、ランダム化比較試験のメタ解析により、低血糖を引き起こすこ…
09_感染症

児童のマスク着用は手指と顔面の接触回数に影響しない?(シミュレーションRCT; Back-to-School COVID-19 Simulation試験; JAMA Pediatr. 2022)

地域環境におけるフェイスマスクの使用は、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2型(SARS-CoV-2)の感染とCOVID-19の発生を抑えるために用いられる公衆衛生対策の重層的アプローチに不可欠です。しかし、子供や学校でのフェイスマスクの使用は、利害関係者が潜在的な利益と否定的な結果をどう判断する…
02_循環器系

駆出率低下型心不全(HFrEF)におけるリラグルチドの有害事象のリスクはどのくらいですか?(FIGHT試験の事後分析; Diabetes Obes Metab. 2022)

グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1RA)は、血糖コントロールおよび体重減少、血圧低下、脂質プロファイル改善を促進する薬剤群です。ランダム化比較試験(RCT)において、GLP-1RAは、心血管リスクの高い2型糖尿病患者における主要な有害事象(MACE)リスクを減少させることから、現在の…
02_循環器系

心房細動・心臓弁膜症患者におけるアピキサバンとリバーロキサバン、どちらが良さそうですか?(傾向スコアマッチ・人口ベースコホート研究; Ann Intern Med. 2022)

心房細動(AF)と心臓弁膜症(VHD)を有する患者には、アピキサバンとリバーロキサバンがよく使用されていますが、これらの患者における2剤の比較検討は限られています。そこで今回は、心房細動と心臓弁膜症患者におけるアピキサバンとリバーロキサバンの有効性と安全性を比較検討した傾向スコアマッチ・人口ベース…
05_内分泌代謝系

多様な特性を有する高齢患者におけるエンパグリフロジンとリラグルチドまたはシタグリプチンの有効性に違いはありますか?(後向きコホート研究; JAMA Netw Open. 2022)

高齢2型糖尿病患者におけるエンパグリフロジンとリラグルチドまたはシタグリプチンの有効性比較を検討した後向きコホート研究の結果は?高齢の2型糖尿病(T2D)では、T2Dでない人と比較して心血管疾患(CVD)のリスクが高いことが明らかとなってい...
11_皮膚・骨格筋系

筋骨格系疼痛に対する救急外来で処方されるオピオイド系鎮痛薬はプラセボ、アセトアミノフェン、NSAIDs、局所麻酔薬や全身麻酔薬よりも優れていますか?(SR&MA; Ann Intern Med. 2022)

救急部(ED)における筋骨格系疼痛に対するオピオイドの有効性と有害性について、他の疼痛治療薬と比較した臨床試験は限られており、結論が得られていません。そこで今回は、救急外来での筋骨格系疼痛に対するオピオイドの有効性と有害性について、他の疼痛治療薬と比較検討した、システマティックレビュー・メタ解析の…
02_循環器系

血液透析を受けている心不全(HFrEF)患者におけるガイドラインに沿った内科的治療はどれが優れていそうですか?(小規模・短施設; 後向きコホート研究; International Journal of Cardiology 2022)

レニン-アンジオテンシン系阻害薬(RASi)およびβ遮断薬は、心不全および駆出率低下(HFrEF)患者のガイドラインに沿った治療(GDMT)として、予後を改善する効果があります。しかし、定期的な血液透析を受けている心不全患者における良好な効果に関するデータは限られています。そこで今回は、定期的な血…
07_腎・泌尿器系

イバンドロン酸治療患者における重篤な有害事象と腎障害の発生リスクはどのくらいですか?(SR&MA; Pharmacotherapy. 2022)

イバンドロン酸による有害事象は、他のビスホスホネート系薬による有害事象よりも重篤でないことを示唆する報告が複数あります。しかし、質の高い研究は限られており、充分に検討されていません。そこで今回は、イバンドロン酸が重篤な有害事象および腎障害の発生率が低いかどうかを判断するために系統的レビューとメタ解…
01_中枢神経系

地域在住の高齢者における睡眠薬による骨折リスクの比較:スボレキサント vs. Z-drug(日本の後向きコホート研究; LIFE研究; J Am Geriatr Soc. 2022)

催眠薬を服用している高齢者では、骨折のリスクが高まることが報告されています。特にベンゾジアゼピン系薬剤の使用は骨折リスクを高めることは疑いようのない事実のようです。一方、Z薬を含む非ベンゾジアゼピン系薬については充分に検討されていません。また、作用機序の異なる催眠薬の安全性を比較報告した研究はほと…
12_血液・造血器系

90歳以上の虚血性脳卒中患者において静脈内血栓溶解療法は安全に行えますか?(前向きコホート研究; TRISP試験; Stroke 2022)

急性虚血性脳卒中の治療において、静脈内血栓溶解療法(IVT)を受ける確率は年齢が上がるにつれて低下し、その結果、超高齢者では最も低くなっています。これは高齢者における治療に伴う安全性への懸念が影響していると考えられます。したがって高齢者におけるIVTの安全性データは個々のIVT治療の決定に影響を及…
02_循環器系

駆出率が低下した進行心不全患者におけるリラグルチドの有効性・安全性は?(DB-RCT; FIGHT試験; JAMA. 2016)

心不全は、米国における入院の第一の原因であり、2003年から2009年の間に年間400万人以上が入院しています。心不全症候群には、脂肪酸酸化の低下や心筋のインスリン抵抗性などの心代謝異常が関与しています。心不全は、米国における入院の第一の原因であり、2003年から2009年の間に年間400万人以上…
07_腎・泌尿器系

入院患者で急性腎障害(AKI)が発生しやすいのは夏ですか?冬ですか?(日本のデータベース研究; Nephrol Dial Transplant. 2018)

AKI発生と死亡リスクが増加するのは夏と冬どちらなのか?急性腎障害(AKI)は、突然の腎機能低下を特徴とし、入院患者によく見られる疾患です(PMID: 23744003)。また、高齢や糖尿病などの危険因子を有する患者の急性疾患(心臓病や感染...
09_感染症

足を急に冷やすことと感冒症状の発現に関連性はありそうですか?(RCT; Fam Pract. 2005)

風邪は、通常、上気道に限定された自己限定的な軽症の病気です。鼻づまり、くしゃみ、喉の炎症、微熱など、さまざまな症状から自己診断されています。風邪の症状の発現は、寒い環境にさらされることと関連づけられ、風邪の発症は衣服、足、髪が濡れていることに直接起因するという一般的な言い伝えがあります。過去300…
02_循環器系

下肢末梢動脈疾患(PAD)患者におけるテルミサルタンの歩行能力への影響はどのくらいですか?(DB-RCT; TELEX試験; JAMA. 2022)

下肢末梢動脈疾患(PAD)患者では、下肢の血液循環低下、下肢骨格筋機能の低下、歩行能力の低下が認められます。テルミサルタン(アンジオテンシン受容体拮抗薬)は、これらの異常を回復させる可能性がありますが、充分に検討されていません。そこで今回は下肢PAD患者において、テルミサルタンがプラセボと比較して…
02_循環器系

高血圧治療薬の夜間投与と朝方投与で心血管アウトカムの発生に差はありますか?(PROBE法; TIME試験; Lancet 2022)

高血圧は、世界中の心血管疾患の主要な危険因子です。血圧を適切にコントロールすることで、脳卒中、虚血性心疾患、心血管死などの主要な心血管イベントのリスクを低減することが報告されています。降圧療法の心血管系への有用性を支持する臨床試験は、主に従来の朝方投与で行われています。24時間外来モニタリングで測…
02_循環器系

英国の虚血性心疾患患者におけるアロプリノールと通常治療、どちらが良さそうですか?(PROBE法; ALL-HEART試験; Lancet. 2022)

キサンチンオキシダーゼ阻害剤であるアロプリノールは、痛風または症候性高尿酸血症の予防、およびがん化学療法に伴う高尿酸血症の予防の適応を有する尿酸降下薬であり、その慢性使用により、痛風の急性増悪の可能性を低減させます。血清尿酸値の高値は、心血管疾患と関連しており、いくつかの観察研究では尿酸値低下療法…
02_循環器系

アジア人心房細動患者における適応外用量のDOACの有効性・安全性は?(後向きコホート研究; Int J Cardiol. 2022)

心房細動患者における血栓塞栓症の予防のために、抗凝固薬の投与が行われます。DOACは、ワルファリンなどのビタミンK拮抗薬と比較して、食事制限や頻回なモニタリングが不要なことから、使用量が増加しています。DOACはその種類により適切なモニタリングが確立されていないため、出血リスクの高い患者に対して予…
02_循環器系

急性非代償性心不全患者に対するフロセミド療法はボーラス投与と持続注入、高用量と低用量とで差はありますか?(DB-RCT; DOSE試験; N Engl J Med. 2011)

急性代償性心不全は、65歳以上の高齢者における入院の最も一般的な原因であり、米国では年間100万人以上の入院の原因となっています。ループ利尿剤の静脈内投与は、現在の治療において不可欠な要素であり、心不全で入院した患者さんの約90%に投与されています。ループ利尿薬は数十年にわたる臨床経験があるにもか…
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