12_血液・造血器系

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12_血液・造血器系

小児、青年、若年成人におけるCT放射線被曝による血液学的悪性腫瘍のリスクはどのくらい?(オランダのコホート研究; EPI-CTコホート; Nat Med. 2023)

年間100万人以上のヨーロッパの小児がコンピュータ断層撮影(CT)検査を受けることが知られています。中~高線量の電離放射線被曝は血液悪性腫瘍のリスク因子として確立されていますが、CT検査の線量レベルでのリスクは依然として不明です。そこで今…
12_血液・造血器系

非弁膜症性心房細動患者における経口抗凝固薬投与用量と治療アドヒアランスの関連性は?(後向き研究; JAMA Netw Open. 2023)

出血リスクの高い非弁膜症性心房細動(NVAF)患者に対しては、直接経口抗凝固薬(DOAC)の減量投与が承認されているます。しかし、特に腎機能障害患者における投与量の正確性についてはほとんど知られていない。そこで今回は、DOAC過少投与が長…
12_血液・造血器系

帝王切開分娩後の産科出血の予防にトラネキサム酸は有用ですか?(DB-RCT; N Engl J Med. 2023)

帝王切開分娩時のトラネキサム酸の予防的使用は理論上、出血量を減少させることが示されていますが、輸血の必要性や母体死亡リスクへの影響は不明です。そこで今回は、米国の病院31施設で帝王切開分娩を受けた患者を、臍帯クランプ後にトラネキサム酸を投…
12_血液・造血器系

心房細動患者の脳卒中に対する抗凝固療法は早期に実施した方が良いのか?(PROBE; ELAN試験; N Engl J Med. 2023)

脳卒中の発生予防のために抗凝固療法が実施されますが、実施タイミングの比較に関するエビデンスは充分ではありません。そこで今回は、急性虚血性脳卒中を発症した心房細動患者における直接経口抗凝固薬(DOAC)の投与開始時期が早い場合と遅い場合の効…
04_相互作用、薬物相互作用

心房細動患者における抗凝固薬とアミオダロンの併用は出血関連入院リスクと関連性がありますか?(後向きコホート研究; Ann Intern Med. 2023)

アミオダロンはP糖蛋白やCYP3A4阻害作用を有していることから、薬物相互作用により併用薬剤の排泄を遅延させる可能性があります。しかし、この相互作用による患者予後については充分に検討されていません。そこで今回は、アピキサバンまたはリバーロ…
12_血液・造血器系

高齢者の直接作用型経口抗凝固薬治療におけるギャップ予測因子と臨床転帰の関連性は?(後向きコホート研究; Thromb Res. 2023)

直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)は半減期が12時間程度と短いため、DOAC治療の短いギャップ期間であっても抗凝固作用が低下し、有害な臨床転帰のリスクが増加する可能性があります。しかし、このGapが臨床転帰に及ぼす影響は明らかとなっていま…
12_血液・造血器系

急性冠症候群における二重抗血小板療法のデエスカレーション戦略は有効ですか?(患者個人データのメタ解析; Eur Heart J. 2023)

経皮的冠動脈形成術(PCI)を受ける急性冠症候群(ACS)患者には、アスピリンと強力なP2Y12阻害剤による二重抗血小板療法(DAPT)が標準治療となっています。PCI後の虚血リスクと出血リスクのバランスをとるために、強力なP2Y12阻害…
07_腎・泌尿器系

NOAC投与における腎機能評価はeGFRとCrClどちらが良い?(ORBIT-AF II事後解析; J Am Heart Assoc. 2023)

非ビタミンK系経口抗凝固薬(NOAC)は、腎機能による用量調節が必要です。臨床で採用されている腎機能の推定値は、推定糸球体濾過量(eGFR)が最も一般的ですが、添付文書(product monographs)では、用量調節にCockcro…
09_感染症

非重症COVID-19入院患者における抗凝固戦略は予防的投与と治療的投与、どちらが良いですか?(RCT; FREEDOM COVID試験; J Am Coll Cardiol. 2023)

COVID-19においてみられる凝固異常(COVID-19-associated coagulopathy: CAC)は、感染や炎症に端を発する炎症性サイトカインの産生、免疫血栓(immunothrombosis)形成、補体の活性化、血管…
12_血液・造血器系

人工膝関節全置換術を受ける患者におけるカルバゾクロムの止血および抗炎症効果はどのくらい?(RCT; J Arthroplasty. 2020)

人工膝関節全置換術(TKA)後の術後回復期には、術後貧血や同種輸血、手術に対するストレス免疫反応などが関与しています。スルホン酸カルバゾクロムナトリウム(カルバゾクロム)はいくつかの機序により出血を抑制することが報告されていますが、TKA後の予後に対するCSSの影響は不明です。そこで今回は、カルバ…
12_血液・造血器系

出血性外傷患者におけるトラネキサム酸+カルバゾクロムスルホン酸ナトリウムの併用効果は、トラネキサム酸単独治療より優れています?(後向き研究; Cureus. 2022)

出血コントロールのためのカルバゾクロム追加はトラネキサム酸単独療法より優れているのか? 出血をコントロールするために考えられている薬剤の効果を評価することは重要です。代表的な薬剤として、トラネキサム酸やカルバゾクロムなどが使用されています。...
02_循環器系

血液透析中の心房細動患者における出血リスクはアピキサバンとワルファリン、どちらが多いですか?(PROBE法; RENAL-AF試験; Circulation. 2022)

血液透析を受けている心房細動を有する末期腎臓病患者における脳卒中予防のためのアピキサバンの安全性および有効性については充分に検討されておらず、また既存治療薬であるワルファリンと比較検討したランダム化データはありません。そこで今回は、血液透析を受けている心房細動でCHA2DS2-VAScスコアが2以…
02_循環器系

心房細動患者における非ビタミンK拮抗薬経口抗凝固薬(NOAC)の不適切投与の影響は?(観察研究のメタ解析; Heart 2022)

非ビタミンK拮抗薬経口抗凝固薬(NOAC)は検査指標が確立していないことから、患者背景により過小用量あるいは過剰投与で投与されることがあります。しかし、この過小用量における患者予後への影響については充分に検討されていません。また、心房細動(AF)患者におけるNOACの不適切投与による転帰および要因…
02_循環器系

健康高齢者における毎日の低用量アスピリンは重篤な転倒や骨折リスクとなりますか?(RCT; ASPREE-FRACTUREサブ試験; JAMA Intern Med. 2022)

健康な高齢者におけるアスピリンの使用は転倒や骨折リスクを増加させるのか? 転倒や骨折は頻繁に起こり、高齢者の健康にとって有害です。アスピリンは骨の脆弱性を減少させ、骨量の減少を遅らせることが報告されていることから、アスピリンを服用することで...
02_循環器系

症候性孤立性遠位型静脈血栓症患者におけるリバーロキサバン投与期間は6週間と3ヵ月投与、どちらが良さそうですか?(DB-RCT; RIDTS試験; BMJ 2022)

孤立性遠位部深型静脈血栓症(DVT)は下肢静脈に発症し、深部静脈血栓症全体の31~56%を占めます。孤立性遠位型DVTは一般的に近位型DVTよりも良性の疾患と考えられていますが、未治療の患者では近位静脈への進展や肺動脈への塞栓が22%という高い割合で報告されています。2件の研究で、初めて孤立性遠位…
01_中枢神経系

急性期虚血性脳卒中に対する血管内血栓除去術後の集中的な血圧管理は機能回復を妨げる?(PROBE法; ENCHANTED2/MT試験; Lancet 2022)

急性虚血性脳卒中に対する血管内血栓除去術後の最適な収縮期血圧のコントロール目標値は不明です。そこで今回は、血管内治療による再灌流後に血圧が上昇した患者を対象に、より集中的な治療目標とより低い治療目標による血圧低下治療の安全性と有効性を比較したENCHANTED2/MT試験の結果をご紹介します。中国…
02_循環器系

血液透析中の心房細動患者に対する出血リスクにおいてアピキサバンとワルファリンに違いはありますか?(PROBE; RENAL-AF試験; Circulation. 2022)

血液透析を受けている心房細動を有する末期腎不全(ESKD)患者における脳卒中予防のためのアピキサバンの安全性や有効性を評価したランダム化比較試験のデータは限られています。日本において、透析患者へのアピキサバン(商品名:エリキュース)使用は承認されていません(2022年11月3日時点)。そこで今回は…
02_循環器系

心房細動・心臓弁膜症患者におけるアピキサバンとリバーロキサバン、どちらが良さそうですか?(傾向スコアマッチ・人口ベースコホート研究; Ann Intern Med. 2022)

心房細動(AF)と心臓弁膜症(VHD)を有する患者には、アピキサバンとリバーロキサバンがよく使用されていますが、これらの患者における2剤の比較検討は限られています。そこで今回は、心房細動と心臓弁膜症患者におけるアピキサバンとリバーロキサバンの有効性と安全性を比較検討した傾向スコアマッチ・人口ベース…
12_血液・造血器系

90歳以上の虚血性脳卒中患者において静脈内血栓溶解療法は安全に行えますか?(前向きコホート研究; TRISP試験; Stroke 2022)

急性虚血性脳卒中の治療において、静脈内血栓溶解療法(IVT)を受ける確率は年齢が上がるにつれて低下し、その結果、超高齢者では最も低くなっています。これは高齢者における治療に伴う安全性への懸念が影響していると考えられます。したがって高齢者におけるIVTの安全性データは個々のIVT治療の決定に影響を及…
02_循環器系

アジア人心房細動患者における適応外用量のDOACの有効性・安全性は?(後向きコホート研究; Int J Cardiol. 2022)

心房細動患者における血栓塞栓症の予防のために、抗凝固薬の投与が行われます。DOACは、ワルファリンなどのビタミンK拮抗薬と比較して、食事制限や頻回なモニタリングが不要なことから、使用量が増加しています。DOACはその種類により適切なモニタリングが確立されていないため、出血リスクの高い患者に対して予…
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