02_循環器系 駆出率が低下した進行心不全患者におけるリラグルチドの有効性・安全性は?(DB-RCT; FIGHT試験; JAMA. 2016) 心不全は、米国における入院の第一の原因であり、2003年から2009年の間に年間400万人以上が入院しています。心不全症候群には、脂肪酸酸化の低下や心筋のインスリン抵抗性などの心代謝異常が関与しています。心不全は、米国における入院の第一の原因であり、2003年から2009年の間に年間400万人以上… 2022.10.25 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 チルゼパチドによる抗肥満効果はどのくらいですか?(DB-RCT; SURMOUNT-1試験; N Engl J Med. 2022) 肥満症に対するGIP/GLP-1受容体作動薬の有効性は?肥満症は、世界的に大きな罹患率と死亡率をもたらす慢性疾患です。グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬は、肥満症に対する治療薬として使用されています。一方、新規のグルコース依... 2022.10.15 05_内分泌代謝系
02_循環器系 心不全におけるSGLT2阻害薬カナグリフロジンの効果は?(RCT; CHIEF-HF試験; Nat Med. 2022) 臨床試験の実施にかかる費用は時代とともに大幅に増加し、診療の指針として必要なエビデンスを得るために新しい試験デザインが求められています。これらのコストの大きな要素(最大50%)は、施設におけるデータ収集の負担であり、1990年から2010年にかけてほぼ4倍に増加しています(NBER)。現在進行中の… 2022.10.13 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 DELIVER試験の結果、SGLT2阻害薬は心不全に恩恵をもたらすと結論づけて良いのか?(Eur Heart J. 2022) DELIVER試験(Dapagliflozin in Heart Failure with Mildly Reduced or Preserved Ejection Fraction:PMID: 36027570)では、左室駆出率(LVEF)40%以上の慢性心不全(HF)患者において、ナトリウム-… 2022.10.12 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 駆出率維持および軽度の低下を伴う心不全の最適な薬物治療クラスは?(SR&NMA; JAMA Netw Open. 2022) 心不全の患者数は世界で約6,400万人であり、その罹患率と死亡率は極めて高いことが報告されています。最近のガイドラインにおいて心不全は、左室駆出率(LVEF)に基づき、駆出率低下型(HFrEF)、軽度の駆出率低下型(HFmrEF)、駆出率維持型(HFpEF)に分類されています。30年前から、HFr… 2022.10.11 05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 高齢者における糖尿病診断時年齢、罹患期間と罹患率および死亡率の関連性は?(人口ベースコホート研究; JAMA Netw Open. 2022) 糖尿病の診断時年齢により予後は異なるのか?高齢者糖尿病は、糖尿病患者の中でも特徴的な年齢層です。人口統計学的に、高齢者は米国の人口の中で拡大しつつあり、疫学的にも、糖尿病は高齢者に最も多くみられる疾患です(PMID: 23100048)。臨... 2022.10.10 05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 メトホルミン治療中の2型糖尿病患者への追加治療において血糖値低下作用が大きい薬剤はどれですか?(RCT; GRADE試験; N Engl J Med. 2022) 2型糖尿病患者において、糖化ヘモグロビン(HbA1c)値を低下させる薬剤が多く販売されています。しかし、HbA1cを目標値に維持するためにメトホルミンと併用する血糖質降下薬の比較有効性は不明です。そこで今回は、メトホルミン投与中のHbA1c値6.8~8.5%の2型糖尿病患者を対象に、一般的に用いら… 2022.10.07 05_内分泌代謝系
02_循環器系 非弁膜症性心房細動合併の2型糖尿病患者における経口抗凝固薬投与時の骨折リスクは?(PSマッチ後向きコホート研究; Diabetes Care. 2022) 2型糖尿病患者は、骨代謝の減衰と骨微細構造の障害により、骨折リスクが高くなることが報告されています。しかし、心房細動(AF)を併発した2型糖尿病患者において、ワルファリンと非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)の骨折発生に対する比較効果については充分に検討されていません。そこで今回は、香港病院局… 2022.10.04 02_循環器系05_内分泌代謝系06_骨代謝系
02_循環器系 2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害剤とGLP-1受容体作動薬の比較とドライアイ発生率との関係は?(台湾の後向きコホート研究; JAMA Netw Open. 2022) 国際糖尿病連合(IDF)は、世界の糖尿病患者数を2019年に4億6300万人、2045年に7億人と推定しています。 糖尿病に伴う病変には大血管障害(動脈硬化)、細小血管障害(神経障害、腎症、網膜症)などがあります。糖尿病網膜症は、慢性的な高血糖による眼の合併症としてよく知られていますが、ドライアイ… 2022.10.03 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 駆出率が保たれている心不全患者に対するエンパグリフロジンの効果に性差はありますか?(RCTの事後解析; Circulation. 2022) 心不全(HF)で駆出率(EF)が保たれている女性と男性では、その臨床的特徴や治療への反応性が異なる可能性があります。2020年に実施されたメタ解析では、2型糖尿病の主要な有害心血管イベントへの予防効果おいて、GLP-1受容体作動薬ではなく、SGLT2阻害薬で性差が認められました。閉経前の女性では、… 2022.10.01 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 メトホルミンで治療中の2型糖尿病患者において、インスリン グラルギンU-100、グリメピリド、リラグルチド、あるいはシタグリプチン、どれを追加するのが良いのか?(RCT; GRADE試験; N Engl J Med. 2022) 2型糖尿病患者における微小血管および心血管疾患の転帰に関して、メトホルミンに追加する一般的な血糖降下薬の比較有効性に関するデータは不足しています。そこで今回は、インスリン、スルホニルウレア(SU)系薬、GLP-1受容体作動薬、DPP-4阻害薬の追加による有効性・安全性について検証したGRADE試験… 2022.09.30 05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 厳格な血糖コントロールの再検討:血糖降下作用と主要有害心血管イベントの発生に関連性はあるのか?(RCTのSR&MA; Diabetes Obes Metab. 2022) 2型糖尿病の治療は、血糖コントロールですが、これは糖尿病に特徴的な合併症や糖尿病に起こりやすい併発症の発症、増悪を防ぐことで、健康人と変わらない生活の質(quality of life:QOL)を保ち、健康人と変わらない寿命を全うするためです。つまり血糖コントロールは手段であり、目的は健康人と変わ… 2022.09.18 05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 スタチン治療が筋肉症状に及ぼす影響は少ない?(RCTのメタ解析; Lancet. 2022) 心筋梗塞や虚血性脳卒中を中心とする動脈硬化性心疾患は、2019年の世界の死亡者数約1,800万人を占め、低密度リポタンパク質(LDL)コレステロールは主要な原因危険因子であることが示されています。ランダム化比較試験により、3-ヒドロキシ3-メチルグルタリル-コエンザイムA還元酵素阻害薬(スタチン系… 2022.09.15 05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 軽度の駆出率低下または維持された心不全におけるダパグリフロジンの効果はどのくらい?(DB-RCT; DELIVER試験; NEJM 2022) ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤は、もともと2型糖尿病の治療薬として開発された血糖低下剤であり、2型糖尿病の有無にかかわらず、慢性心不全および左室駆出率低下(40%以下)患者や慢性腎臓病患者の死亡リスクおよびその他の有害事象のリスクを低減します。現在の臨床ガイドラインでは、慢性… 2022.09.05 05_内分泌代謝系
02_循環器系 スタチン長期使用と脳内出血リスクとの関連性はどのくらい?(デンマーク症例対照研究; Neurology. 2022) 低コレステロール血症が脳内出血リスクを増加させることが報告されており、これは疑いようのない事実のようです。しかし、スタチン使用によるLDL-C低下療法が脳内出血リスクになる確証はありません。2019年のメタ解析の結果、脳梗塞の既往を有する患者において、スタチンは脳梗塞の発症を有意に増加させず(ただ… 2022.08.29 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 糖尿病患者の年間eGFR減少率においてSGLT2阻害薬間で差はないかもしれない(代用のアウトカム; データベース研究; Kidney Int. 2022) 糖尿病患者は世界的に増加していることが国際糖尿病連合(IDF)から報告されています。この報告(糖尿病アトラス)によれば、世界の糖尿病人口は5億3,700万人。成人の10人に1人(10.5%)が糖尿病に罹患しています。糖尿病アトラスでは、世界を7地域に区分し統計値を出しています。この7地域の中で日本… 2022.08.28 05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 高温や猛暑の日は糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群および低血糖による入院リスクと関連する?(日本のデータベース研究; Environ Int. 2022) 近年、地球温暖化に伴い、異常高温現象の増加が報告されています。高温への曝露は、死亡率を含む健康上の有害な結果と関連しています。糖尿病患者は、体温調節の障害や脱水のリスクといった病的な状態にあるため、特に熱への曝露に脆弱です。糖尿病患者における周囲温度に関連した健康影響の報告も増えており、例えば、高… 2022.08.27 05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 日本人2型糖尿病患者におけるチルゼパチド vs. デュラグルチド、どちらが優れているのか?(代用のアウトカム; DB-RCT; SURPASS J-mono試験; Lancet Diabetes Endocrinol. 2022) 2型糖尿病患者の多くは、病状の進行に伴い、HbA1cの治療目標を達成することが困難となっています。2型糖尿病治療薬は多くの選択肢がありますが、なかでもSGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬が注目されています。2022年8月25日、厚労省の薬食審・医薬品第一部会にて、「2型糖尿病」を対象疾患とする… 2022.08.24 05_内分泌代謝系
02_循環器系 動脈硬化性疾患および心不全を有する糖尿病患者におけるSGLT2阻害薬へのGLP-1RA追加は有益ですか?(後向きコホート研究; AJC 2022) SGLT2阻害薬へGLP-1受容体作動薬を追加した場合の有益性は?2型糖尿病(T2DM)は、米国で約2,600万人が罹患しています(PMID: 33501848)。T2DM患者の約35%が動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)を有し、そのうち3... 2022.08.21 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 ハイリスク2型糖尿病患者におけるペマフィブラート使用は心血管イベントの発生を抑制できますか?(PROMINENT試験; 途中解析で中止された試験) ペマフィブラート(開発コード:K-877、商品名:パルモディア)による心血管イベントの発生抑制効果はどのくらいなのか?2型糖尿病患者は心血管リスクが高いことから、血糖コントロールが求められます。しかし、血糖コントロールだけでは大血管合併症の... 2022.08.14 05_内分泌代謝系