02_循環器系

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血栓性脳卒中患者の主要心血管イベントに対するプラスグレル vs. クロピドグレル、どちらが良いのか?(DB-RCT; PRASTRO-III試験; J Atheroscler Thromb. 2022)

非心原性塞栓性脳卒中の再発予防のために、日本の脳卒中診療ガイドラインでは、抗血小板療法としてシロスタゾール、クロピドグレル、アスピリンが推奨されています。プラスグレルは、チエノピリジン骨格を有するアデノシン二リン酸受容体拮抗薬であり、クロピドグレルよりも速やかで強力、かつ安定した抗血小板作用を示し…
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日本人糖尿病患者における心血管イベントの発生においてSGLT2阻害薬間に差はありますか?(日本の後向きデータベース研究; Cardiovasc Diabetol. 2022)

SGLT-2阻害薬間で心血管イベントの発生に差はあるのか? ナトリウム・グルコース共輸送体-2(SGLT2)阻害剤は、腎近位尿細管によるグルコースの再吸収を阻害することによりグルコースの尿中排泄を促進し、血漿グルコース値を低下させる経口抗糖...
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帯状疱疹ワクチンおよび抗ウイルス剤治療が虚血性脳卒中リスクに及ぼす影響は?(自己対照ケースシリーズ研究; Neurology. 2020)

脳卒中は死因の第5位であり、深刻な長期障害を引き起こし、米国における2015年の年間コストは339億ドルと推定されています。脳卒中の原因として、感染症が重要であることを示すエビデンスが蓄積されています。帯状疱疹は、一般に若年期に潜伏していた水痘・帯状疱疹(HZ)ウイルスが再活性化することによって起…
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プロトンポンプ阻害薬とDAPT併用による安全性・有効性は?(SR&MA; Front Pharmacol. 2021)

経口P2Y12受容体阻害剤とアスピリンによる二重抗血小板療法(DAPT)は、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)または急性冠症候群(ACS)後の基礎抗血小板戦略を構成します。DAPTの主な欠点は、治療の中止と最も重要な死亡率の上昇につながる可能性のある出血事象の発生率増加です。消化管は、DAPT…
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スタチン併用の有無に関わらずPCSK9阻害剤およびエゼチミブによる心血管リスク低減効果はありますか?(SR&NWM; BMJ. 2022)

低密度リポ蛋白コレステロール(LDL-C)値および心血管リスクの低減には、(a)コレステロール合成の阻害(スタチン系薬剤)、(b) 小腸でのコレステロール分子の吸収を阻害する(エゼチミブ)または(c)モノクローナル抗体(アリロクマブやエボロクマブなど)を用いて循環血中タンパク質を阻害することにより、PCSK9(proprotein convertase subtilisn/kexin type 9)タンパク質の作用を中和させる、または、
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症候性心室頻拍に対する基質アブレーションと抗不整脈薬療法どちらが優れていますか?(RCT; SURVIVE-VT; J Am Coll Cardiol. 2022)

心室頻拍とは、連続で3拍以上にわたり心拍数が120/分以上となる状態です(通常は60〜100/分)。症状は持続時間に依存し、無症状から動悸、血行動態の破綻、さらには死に至ることもある状態です。虚血性心筋症で植え込み型除細動器(ICD)を装着している患者において、カテーテルアブレーションと抗不整脈薬…
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NOAC治療中に急性脳卒中を発症した心房細動患者における虚血性脳卒中と出血のリスク要因は?(前向き観察研究; RENO-EXTEND試験; Stroke. 2022)

NOAC治療中に急性脳卒中を発症したAF患者における虚血性脳卒中と出血のリスク要因は?
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心血管疾患リスクを有する糖尿病患者における非HDL-C低下に対するスタチンはどれが良いですか?(代用のアウトカム; SR&NWM; BMJ. 2022)

心血管疾患(CVD)は、世界の死亡原因の第1位です。スタチン系薬剤やPCSK9阻害剤など、CVDのリスクファクターである低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)を低下させる薬剤を含む多くの治療法があるにもかかわらず、CVDは世界の死亡原因の上位を占めています。LDL-C低下薬は有効であることが多…
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アムロジピン誘発性足浮腫に対するシルニジピンへの変更は有効ですか?(単施設前向きコホート研究; J Nepal Health Res Counc. 2021)

高血圧は最も一般的な心血管疾患です。ネパールでは、人口の27.3%が高血圧であることが報告されています。アムロジピンは、その降圧作用の強さから最も頻繁に処方される降圧剤です。しかし、アムロジピンの服用により、最大15%の患者が足浮腫を発症し、服用中止に至ることが報告されています。比較的新しいカルシ…
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透析を受けている非弁膜症性心房細動患者におけるアピキサバン用量とワルファリンの比較(後向きコホート研究; Am J Kidney Dis. 2022)

透析を受けている非弁膜症性心房細動(NVAF)患者では、血栓塞栓症に伴う心血管イベントのリスクが高いことが報告されています。そのため、抗凝固療法が実施されますが、異なるアピキサバン投与量またはワルファリンを用いた抗凝固レジメン間の臨床転帰の比較は充分に検証されていません。そこで今回は、維持透析を受…
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男性虚血性心疾患患者におけるホスホジエステラーゼ5阻害剤と硝酸薬の併用投与による有害事象の発生はどのくらい?(デンマーク人口ベース研究; 症例クロスオーバー試験; Ann Intern Med. 2022)

勃起不全に対してホスホジエステラーゼ5阻害薬であるシルデナフィル(商品名:バイアグラ)が使用されています。日本だけでなく、海外においても経口有機硝酸薬(硝酸薬)とPDE5阻害薬の併用は禁忌とされています。この根拠は、両薬剤を併用すると降圧作用が増強されるためです。しかし、併用による予後への影響を検…
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スタチン投与中の脂質異常症患者に対するブパノルセンの追加投与の効果はどのくらい?(代用のアウトカム; DB-RCT; TRANSLATE-TIMI 70試験; Circulation. 2022)

最近の脂質改善治療の進歩により、スタチン治療以外の積極的な低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)低下が臨床的に有用であることが示されています。具体的にはエゼチミブ、エボロクマブ、アリロクマブです。しかし、多くの患者には心血管系リスクが残存しています。脂質が介在する心血管系リスクは、アテローム性…
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心房細動における直接経口抗凝固薬の投与量と腎機能計算式の違いによるアウトカムへの影響は?(データベース研究; JACC: Asia. 2022)

心房細動(AF)は、臨床現場で最も多くみられる持続性不整脈であり、血栓塞栓症および死亡のリスクを著しく高めます。7万人以上の患者を登録したランダム化比較試験により、非弁膜症性心房細動患者において、直接経口抗凝固薬(DOAC)(例:ダビガトラン、リバーロキサバン、アピキサバン、エドキサバン)は用量調…
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糖尿病および心房細動患者におけるHbA1c値と虚血性脳卒中および死亡率との関連性は?(コホート研究; Am J Cardiol. 2022)

糖尿病と心房細動を合併する患者では脳卒中や死亡リスクが高い? 糖尿病(DM)は、血管内皮機能の低下により血糖値上昇だけでなく、血管拡張因子や血管収縮因子の分泌バランスが崩れ、血管のホメオスタシスが破綻します。これにより、様々な血管合併症が引...
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妊婦における軽度慢性高血圧症に対する積極的降圧治療は有効ですか?(Open-RCT; CHAP試験; N Engl J Med. 2022)

妊娠中はホルモンバランスの変化などの要因から妊娠高血圧症候群がみられます。妊娠高血圧症候群がとは、妊娠20週以降、分娩12週までの間に高血圧となる疾患であり、時に蛋白尿や全身の臓器障害を伴うことがあります。妊娠中は、そのステージにより薬剤の感受性が異なりますが、倫理的観点から臨床試験の実施が困難で…
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高血圧治療におけるアダラートとジェネリック医薬品に差はありますか?(後向き多施設共同コホート研究; J Clin Hypertens (Greenwich). 2022)

先発医薬品と同じ有効成分を含むジェネリック医薬品は、患者や支払者にとってより低コストで同様の治療を提供する機会を提供し、医療政策や経済に大きな影響を与えます。ジェネリック医薬品は、世界中で日常的に使用されるようになってきており、米国では全処方箋の80%以上を占めています。規制当局に製造販売承認を申…
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透析患者の貧血治療におけるロキサデュスタット vs. エポエチンアルファ(RCT; ROCKIES試験; J Am Soc Nephrol. 2022)

CKD患者においては、低酸素と貧血に対応するエリスロポエチン合成が不十分であることが報告されています。また、これらの患者では、機能的または絶対的な鉄欠乏を経験することがあります。貧血はQOLの低下、輸血率、入院率、死亡率の上昇と関連しています。現在、透析患者におけるCKDの貧血治療には、鉄剤の補給…
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膵炎後糖尿病と2型糖尿病における主要有害心血管イベント、重症低血糖、全死亡のリスクは?(デンマーク人口ベースコホート研究; Diabetes Care. 2022)

膵炎後糖尿病は、膵炎の合併症として頻度が高く、血糖コントロール不良と関連することが報告されています。血糖コントロールの不良は主要有害心血管イベント(MACE)、重症低血糖、全死亡のリスク増加の要因となることから、リスク評価が求められます。そこで今回は、膵炎後糖尿病における糖尿病関連有害事象のリスク…
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高血圧の有無にかかわらず、ナトリウムを含有するアセトアミノフェンは心血管イベントのリスク増加と関連する?(コホート研究; Eur Heart J. 2022)

これまでの研究において、高血圧の人ではナトリウムの摂取量が多いと心血管疾患(CVD)および全死亡のリスク上昇と関連することが明らかにされています。高血圧を有さない集団におけるナトリウム摂取の影響については不明確でした。そこで今回は、ナトリウムを含有するアセトアミノフェンの服用開始者におけるCVDお…
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心不全および低ナトリウム血症を有する患者における低用量トルバプタン長期投与による腎保護効果は?(PSマッチ後向きコホート研究; ESC Heart Fail. 2021)

これまでのランダム化比較試験において、心不全患者に対してトルバプタンを30mg/日の固定用量で1年間使用しても腎臓への効果は得られませんでした。そこで今回は、トルバプタンの長期投与、可変用量、低用量の使用による腎保護効果を検討した日本のレトロスペクティブ・コホート研究の結果をご紹介します。本試験に…
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