02_循環器系 進行したHFrEFにおいて、サキュビトリル/バルサルタンはバルサルタンより優れていない(DB-RCT; LIFE試験; ACC21学会発表データ) 試験の概要 2021年5月17日に開催されたACC.21で発表されたLIFE試験の結果によると、駆出率の低下した進行性の心不全患者において、サクビトリル/バルサルタンの併用療法はバルサルタンと比較してNT-proBNPの低下に優れておらず、... 2021.05.25 02_循環器系
03_呼吸器系 上気道炎小児の急性咳嗽に対するチペピジンヒベンズ酸塩の効果はどのくらいですか?(Open-RCT; 外来小児科2019) 上気道炎患児の咳嗽に対するアスベリン®️の効果は? 咳嗽は、発熱に次いでプライマリ・ケアの小児科 外来を受診することの多い臨床症状であることが知られています。また季節に関係なく外来患者の30%前後が咳嗽を伴って受診しており、6 歳未満児が ... 2021.05.24 03_呼吸器系09_感染症30_小児
09_感染症 市中肺炎の入院患者に対する最も有効な抗菌薬はどれですか?(NWM; Thorax. 2021) 市中肺炎により入院した患者に対する最も有効な抗菌薬はどれか? これまでに多くの抗生剤が販売され、肺炎に対して使用されています。軽症〜中等症の場合は、アモキシシリンをはじめとするペニシリン系抗菌薬が第一選択ですが、治癒率や死亡率などのアウトカ... 2021.05.23 09_感染症
02_循環器系 SGLT2阻害薬による下肢切断リスクはどのくらいですか?(メタ解析; Cardiovasc Diabetol. 2021) SGLT2阻害薬により下肢切断リスクが増加する? SGLT2阻害薬であるカナグリフロジンによる有効性・安全性を検討したCANVAS試験において、カナグリフロジン群で、プラセボ群と比較して、下肢切断リスクの増加が報告されました。この試験結果を... 2021.05.22 02_循環器系05_内分泌代謝系
ポリファーマシー 多剤併用 polypharmacy 退院時に新規および慢性的に潜在的不適切な薬剤(PIMs)を継続すると、有害事象のリスクが増加しますか?(前向きコホート研究; J Am Geriatr Soc. 2020) 潜在的に不適切な薬剤(PIMs)とは? どのような薬にも副作用はありますが、特に65歳以上の高齢者においては、有益性よりも有害性のリスクが高いものが「潜在的に不適切な薬剤(PIMs, ピムズ)」と定義されています()。 その結果、PIMsの... 2021.05.21 ポリファーマシー 多剤併用 polypharmacy
02_批判的吟味 Critical Appraisal 【批判的吟味】小児市中肺炎に対するアモキシシリン投与は10日間より5日間が良い?(RCT; SAFER試験; JAMA Pediatr. 2021) 試験の概要 論文のPICO P:生後6ヵ月から10歳までの、外来での治療が可能な状態の市中肺炎(CAP)の小児 281例 I :アモキシシリン5日+プラセボ5日(140例) C:アモキシシリン5日+アモキシシリン5日(141例) O:登録後... 2021.05.20 02_批判的吟味 Critical Appraisal09_感染症
09_感染症 小児市中肺炎に対するアモキシシリン投与は10日間より5日間が良い?(RCT; SAFER試験; JAMA Pediatr. 2021) 小児の市中肺炎(CAP)に対する最適な抗菌薬投与期間は? 残念ながら、小児の市中肺炎(CAP)に対する最適な抗菌薬投与期間は明らかになっていません。 米国感染症学会(Infectious Disease Society of America... 2021.05.19 09_感染症
09_感染症 SARS-CoV-2への自然感染者に対するワクチン接種の効果はどのくらいですか?(Letter; NEJM2021) COVID-19感染者へのワクチン接種は有効なのか? 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)感染患者に対し、ワクチンを接種すべきかどうかは不明です。過去にSARS-CoV-2へ感染したワクチン接種者が、過去に感染してい... 2021.05.18 09_感染症
02_循環器系 【批判的吟味】心筋梗塞後の心不全イベントの減少におけるARNIとACE阻害剤、どちらが優れていますか?(DB-RCT; PARADISE-MI試験; ACC21学会発表データ) 急性心筋梗塞後の心不全患者への治療は何が良いのか? 急性心筋梗塞(AMI)から生還した患者は、症状のある心不全(HF)を発症したり、早死にするリスクがあります。 PARADISE-MI(Prospective ARNI vs. ACE in... 2021.05.17 02_循環器系02_批判的吟味 Critical Appraisal
02_循環器系 糖尿病、空腹時血糖値、および血管疾患のリスクとの関連性はどのくらいですか?(メタ解析; Lancet. 2010) 糖尿病を有さないヒトにおける空腹時血糖の影響とは? 空腹時血糖値は、糖尿病の閾値である7mmol/L(126mg/dL)以下を含むすべての濃度において、血管病リスクと相関的に重要な関連があることが報告されています。しかし、糖尿病を有さない人... 2021.05.16 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 維持透析を開始した心不全患者におけるβ遮断薬の使用は死亡リスクを低下できますか?(後向きコホート研究; Am J Kidney Dis. 2020) 心不全を合併する透析患者に対するβ遮断薬の効果はどのくらいなのか? β遮断薬は心不全患者に推奨されていますが、血液透析患者におけるその有用性は不明です。また血液透析に移行した慢性腎臓病の心不全患者において、β遮断薬の使用とその透析性の特徴が... 2021.05.15 02_循環器系07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 65歳以上の高齢者での長時間作用型インスリンアナログとNPHインスリンによる重篤な低血糖リスクに差はありますか?(後向き研究; JAMA Intern Med. 2021) インスリンの作用時間により低血糖リスクは異なるのか? インスリン投与は低血糖リスクを誘発することが報告されています。この低血糖リスクは、インスリンの作用時間によって差がないことが報告されています。しかし、これまでの報告では、低血糖のリスクが... 2021.05.14 05_内分泌代謝系
02_循環器系 維持血液透析患者におけるラミプリル使用は心血管アウトカム発生を抑制できますか?(PROBE; ARCADIA trial; Clin J Am Soc Nephrol. 2021) ACE阻害薬であるラミプリルは血液透析患者における心血管イベント発生を抑制できるのか? レニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬はCKD患者の心血管疾患の罹患率と死亡率を低下させることが報告されています(1)。 しかし、血液透析患者におい... 2021.05.13 02_循環器系07_腎・泌尿器系
04_消化器系 乳幼児および小児の機能性便秘に対するラクツロース vs. マクロゴール、どちらが優れていますか?(RCT; J Pediatr Gastroenterol Nutr. 2019) ラクツロースとモビコール®️(マクロゴール)どちらが優れているのか? 2018年にモビコール®️(ポリエチレングリコール、マクロゴール)が発売させるまで、小児の便秘症に対する治療は酸化マグネシウムあるいはラクツロースが中心でした。一方、米国... 2021.05.12 04_消化器系
01_ワクチン vaccine 英国の医療従事者に対するCOVID-19ワクチン接種率とBNT162b2 mRNAワクチンの有効性はどのくらいですか?(前向きコホート研究; SIREN研究; Lancet 2021) 医療従事者におけるBNT162b2 mRNAワクチン(ファイザー・バイオンテッック社製)の有効性はどのくらいか? WHOが2020年3月11日に「コロナウイルス感染症2019(COVID-19)」の発生をパンデミックと宣言して以来、全世界で... 2021.05.11 01_ワクチン vaccine09_感染症
09_感染症 COVID-19の妊婦及び新生児は非感染者と比較して死亡リスクや新生児合併症リスクが高いかもしれない(前向きコホート研究; INTERCOVID試験; JAMA Pediatr. 2021) COVID-19が妊婦と新生児に与える影響は? COVID-19が流行し始めた頃、妊娠中のリスクの正確な把握は不確かであり、それが妊婦の精神的健康に影響を与えていました。この問題は、妊娠前の他のコロナウイルス感染症(重症急性呼吸器症候群や中... 2021.05.10 09_感染症20_妊婦
02_循環器系 【Up To Date for SGLT2阻害薬】SGLT2阻害薬の安全性比較(ナラティブレビュー; 最終更新年月:2021年5月) 糖尿病治療には心血管イベントのリスクを増加させない薬剤が求められている? 米国では新規の抗糖尿病薬の承認申請の際に心血管の安全性評価の実施を求めています。抗糖尿病薬の一つであるナトリウム・グルコース共輸送体2(Sodium Glucose ... 2021.05.09 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 【Up To Date for HIF-PH阻害薬】HIF-PH阻害薬の比較(ナラティブレビュー; 最終年月:2021年5月) CKDに伴う貧血治療の背景 これまでは、慢性腎臓病(CKD)や透析に伴う貧血の治療としては、赤血球増殖因子刺激製剤(ESA)による治療が中心でしたが、ESA治療において、ESA低反応性の症例が認められることや、血栓塞栓リスク、赤芽球癆リスク... 2021.05.08 02_循環器系07_腎・泌尿器系12_血液・造血器系
09_感染症 COVID-19入院患者における退院後の感染後症候群には何がありますか?(後向き研究; BMJ. 2021) COVID-19感染後に後遺症がある? 2019年後半にSARS-CoV-2感染が認識されて以来、学術的・臨床的には呼吸器症状に重点が置かれてきました。一方で、多臓器への直接的な影響や、医療提供や患者の行動の変化を通じて、心血管疾患やがんな... 2021.05.07 09_感染症
01_ワクチン vaccine 65歳以上のCOVID-19入院成人に対するmRNAワクチンの有効性はどのくらいですか? – 米国、2021年1月~3月(CDC MMWR 20210428) 65歳以上の高齢者では免疫を獲得しづらい? 高齢者では免疫を獲得しづらいことが知られています。 液性免疫では、末梢のリンパ組織中のB細胞の全体数自体に変化はありませんが、新たな抗原に反応するB細胞数が減少し、これまでに抗原刺激を受けたメモリ... 2021.05.06 01_ワクチン vaccine09_感染症