02_循環器系 骨折後の血栓予防にアスピリンまたは低分子ヘパリン、どちらが良さそうですか?(RCT; PREVENT CLOT試験; N Engl J Med. 2023) 骨折患者に対する血栓予防として、診療ガイドラインでは低分子ヘパリンが推奨されていますが、アスピリンと比較した有効性に関する臨床試験は不足しています。そこで今回は、骨折後の血栓予防薬としてアスピリンと低分子ヘパリンを比較検討したランダム化比較試験の結果をご紹介します。この実用的な多施設共同ランダム化… 2023.01.31 02_循環器系06_骨代謝系
02_循環器系 ダパグリフロジンはEFが改善した心不全(HFimpEF)患者に対しても有効ですか?(DB-RCTの事前設定解析; DELIVER試験; Nat Med. 2022) EFが改善した心不全(HFimpEF)に対するSGLT-2阻害薬ダパグリフロジンの効果とは? 心臓の収縮機能が低下していることを示す駆出率(EF)が低下した心不全に対する最新の治療により、患者はEFの上昇を示すことがあります。このような心不... 2023.01.30 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 糖尿病患者における収縮期血圧と心血管リスクの関連性にはどのような特徴や傾向があるのか?(前向きコホート研究; Hypertension. 2022) 収縮期血圧(SBP)と心血管疾患のリスクとの関連が単調、つまり直線的な相関性があるのか、それとも至適血圧、つまりJ字やU字と呼ばれるような相関性があるのかについては、依然として議論のあるところです。そこで今回は、糖尿病患者におけるSBPと心血管イベントとの関連を、SBPの全領域にわたって調査したコ… 2023.01.29 02_循環器系
06_骨代謝系 低骨量または原発性骨粗鬆症患者における骨折予防のための治療法はどれが優れていますか?(SR&NMA; Annals of Internal Medicine 2023) 医療の進歩や環境整備によりヒトの寿命は延び続けています。加齢に伴い骨粗鬆症の有病率が増加しています。そのため、骨粗鬆症あるいは低骨量に対する確実性の高い治療法を明らかにすることが求められます。そこで今回は、骨折を予防するための低骨量と骨粗鬆症に対する治療法を評価したシステマティックレビュー・ネット… 2023.01.28 06_骨代謝系
01_中枢神経系 健康な成人における学業ストレス誘発性睡眠障害に対するヤクルトY1000の効果はどのくらいですか?(DB-RCT; Benef Microbes. 2017) 2021年に発売された乳製品乳酸菌飲料「Y1000」は、1mL当たり10億個の生きた「乳酸菌シロタ株」を含む乳製品乳酸菌飲料です。本品は機能性表示食品であり、「乳酸菌シロタ株」には、一時的な精神的ストレスがかかる状況における「ストレス緩和」や「睡眠の質向上」の機能があることが報告されています。しか… 2023.01.27 01_中枢神経系30_睡眠
00_その他 Open AIツール “ChatGPT” が作成する医学研究抄録は説得力があるのか?(preprint; bioRxiv 2022) 2022年11月30日にOpen AIの無料ツールChatGPT(OpenAI. ChatGPT)がリリースされ、人工知能モデルがコンテンツを生成する能力を実証し、その可能な使用方法(活用シーン)や潜在的な論争に関する記事がすぐに掲載されました(CNET、Digital Trends、The gu… 2023.01.26 00_その他
02_循環器系 DOAC服用患者における静脈内血栓溶解療法は出血リスクとなりますか?(後向きコホート研究; JAMA Neurol. 2023) 国際的なガイドラインでは、最近直接経口抗凝固薬(DOAC)を服用した虚血性脳卒中患者に対する静脈内血栓溶解療法(IVT)を回避することが推奨されていますが、DOACを服用していることを知らずにIVTが実施されることもあります。そこで今回は、DOACを最近服用した患者におけるIVTの使用に関連する症… 2023.01.25 02_循環器系
09_感染症 軽症~中等症のCOVID-19外来患者に対するフルボキサミン使用はプラセボと差がない?(RCT; ACTIV-6試験; JAMA 2023) フルボキサミンは、強迫性障害の治療薬として1994年に米国食品医薬品局、1995年5月に医薬品医療機器総合機構(PMDA)によって承認された選択的セロトニン再取り込み阻害剤であり、現在は、社会不安障害やうつ病など様々な精神疾患の治療に使用されています。初期のCOVID-19試験では、フルボキサミン… 2023.01.24 09_感染症
02_循環器系 高カリウム血症後のRASi中止は死亡や心血管リスクを増加させますか?(観察研究; Am Heart J. 2022) レニン-アンジオテンシン系阻害薬(RASi)、すなわちアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEi)とアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)は、高血圧、心筋梗塞、心不全、糖尿病およびタンパク尿性腎臓病の治療において広く用いられている基礎的治療法です。しかし、RASiの潜在的な有用性は、高カリウム血症を… 2023.01.23 02_循環器系
07_腎・泌尿器系 フェブキソスタットの使用と筋障害との関連性はどのくらい?(米国データベースおよびRCTのSR&MA; Br J Clin Pharmacol. 2022) フェブキソスタットと筋障害との関連を示唆する報告がいくつかあります。しかし、充分に検討されていません。そこで今回は、フェブキソスタットが筋障害のリスクを増加させるかどうかを明らかにした試験の結果をご紹介します。本試験では、米国食品医薬品局有害事象報告システム(FAERS)データベースの解析と、ラン… 2023.01.22 07_腎・泌尿器系11_皮膚・骨格筋系
01_中枢神経系 慢性ストレスに曝される若年成人におけるCP2305ガセリ菌錠(メンタルサポート ココカラケア)の効果はどのくらい?(DB-RCT; Nutrients. 2019) CP2305ガセリ菌錠(メンタルサポート ココカラケア)によるストレス軽減効果はどのくらいなのか? Lactobacillus gasseri CP2305(CP2305ガセリ菌、L. gasseri CP2305)の短期投与は、健康な若年... 2023.01.21 01_中枢神経系
01_中枢神経系 軽度認知機能障害(MCI)におけるコンピューターゲームとクロスワードトレーニング、どちらが良さそうですか?(単盲検RCT; NEJM Evid 2022) 軽度認知障害(MCI)は、認知症のリスクを高める可能性が報告されています。仮にMCIが認知症リスクを増加させるとした場合、MCIの段階で認知機能の低下を抑えることができれば認知症の進行抑制につながります。しかし、認知機能の低下を抑えるための戦略は確立していません。また、MCI患者に対する認知トレー… 2023.01.20 01_中枢神経系
02_循環器系 80歳以上の心房細動患者に対する最適な脳卒中予防戦略はどれですか?(SR&MA, NWM; Age Ageing. 2022) 80歳以上の高齢AF患者における脳卒中予防効果が高い治療戦略には何があるのか? 80歳以上の心房細動患者に対する最適な抗血栓療法は、エビデンスが限られていることから未だに確立されていません。 そこで今回は従来のシステマティックレビューとネッ... 2023.01.19 02_循環器系
02_循環器系 メトホルミン使用は左室駆出率の保たれた心不全(HFpEF)患者の死亡リスクを低下できますか?(観察研究のメタ解析; Cardiovasc Diabetol. 2020) 観察研究では、心不全(HF)患者においてメトホルミンの死亡率改善効果が示唆されています。しかし、左室駆出率が維持された心不全(HFpEF)におけるメトホルミンの有用性については充分に検討されていません。そこで今回は、メトホルミン治療を受けたHF患者において、左室駆出率の差異が死亡率に影響を与えるか… 2023.01.18 02_循環器系05_内分泌代謝系
09_感染症 症候性COVID-19曝露後患者に対するAZD7442(チキサゲビマブ/シルガビマブ)の予防投与の効果はどのくらいですか?(RCT; Clin Infect Dis. 2022) 症候性新型コロナウイルス感染症(COVID-19)発症予防のための曝露後予防薬としてAZD7442(tixagevimab チキサゲビマブ/cilgavimab シルガビマブ、商品名:エバシェルド筋注セット)が使用できます。今回は、AZD7442の症候性COVID-19暴露後予防投与について検証し… 2023.01.17 09_感染症
02_循環器系 小児心疾患患者におけるエドキサバンの血栓塞栓症予防効果はどのくらいですか?(RCT; ENNOBLE-ATE試験; J Am Coll Cardiol. 2022) 小児心疾患患者における血栓塞栓症(TE)予防のための標準治療(SOC)抗凝固療法には、低分子ヘパリンまたはビタミンK拮抗薬がもちいられています。代替療法として直接作用型抗凝固薬(OAC)がしょうんん販売されていますが、小児におけるデータは限られています。そこで今回は、小児におけるエドキサバンの安全… 2023.01.16 02_循環器系30_小児
09_感染症 SGLT-2阻害薬の入院前使用は、2型糖尿病患者におけるCOVID-19転帰を改善するかもしれない(SR&MA; Diabetes Res Clin Pract. 2022) COVID-19を発症した2型糖尿病患者 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス-2(SARS-CoV-2)により引き起こされる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2019年12月に中国武漢で初めて報告された呼吸器感染症です。本疾患... 2023.01.15 09_感染症
01_中枢神経系 高齢者の認知機能に対するマインドフルネス・トレーニングとエクササイズの効果はどのくらいか?(RCT; JAMA. 2022) エピソード記憶と実行機能は、加齢とともに低下する認知機能の重要な側面です。脳科学時点によれば、エピソード記憶とは、陳述記憶の一つで、「個人が経験した出来事に関する記憶」であり、出来事の内容 (「何」を経験したか)に加えて、出来事を経験したときのさまざまな付随情報(周囲の環境すなわち時間・空間的文脈… 2023.01.14 01_中枢神経系
00_その他 日本における6つの急性心疾患の院内死亡率に及ぼす肥満度の影響はどのくらい?(日本データベース研究; Sci Rep. 2022) Body mass index(BMI)分布と心血管疾患(CVD)への影響は、アジアと欧米の集団で異なりますが、充分に検証されていません。そこで今回は、日本人のCVD患者における肥満と低体重の有病率およびBMIの安全域の時間的な傾向を明らかにすることを目的に実施された日本のデータベース研究の結果を… 2023.01.13 00_その他
02_循環器系 心房細動や脳卒中の既往のない患者における左房の機械的機能障害の評価は虚血性脳卒中リスクを予測できますか?(前向きコホート研究; ARIC試験; Ann Intern Med. 2022) 左房機能には左室収縮期に肺静脈から血流を受けるReservoir機能、左室拡張早期に左房から左室へ血液が移動するConduit機能、左室拡張末期に心房収縮により左房内血液を押し出すContractile機能の3つが存在します。そこで今回は、心エコーによる左房機能(reservoir、conduit… 2023.01.12 02_循環器系