小児のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病においてダサチニブとイマチニブはどちらが優れていますか?(Open-RCT JAMA Oncol. 2020)

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アブストラクトに記載はありませんが、本介入は化学療法と併用しています。以下、一部抜粋;

・すべての患者はデキサメサゾンによる4日間の前治療を受け、その後、5〜28日目までは酢酸プレドニゾン、ビンクリスチン、ダウノルビシン塩酸塩、ペガスパルガーゼによる寛解誘導を、29〜35日目まではシクロホスファミド、シタラビン、メルカプトプリンによる寛解誘導を受けた。

・フィラデルフィア染色体陽性ALL患者は、ダサチニブ(80mg/m2/日)またはイマチニブメシル酸塩(300mg/m2/日)の投与を、デキサメタゾン療法開始後8.0日目(中央値、四分位間範囲[IQR] 6.0-12.0)で開始し、治療終了まで継続した。

・導入療法の5、12、19、29日目に3回の髄腔内治療が行われた。診断時に脳脊髄液に芽球があった患者、または外傷性腰椎穿刺検査を受けた患者には、8日目と15日目に追加の髄腔内治療が行われた。

・導入療法終了時には、高用量メトトレキサート、メルカプトプリン、3回の髄腔内治療を施行した。

・初回の継続治療は、メルカプトプリンにペガスパルガゼ、ダウノルビシン、ビンクリスチン、デキサメタゾンを毎日投与し、3週間ごとにメルカプトプリンを投与した後、17~19週目に再導入治療を行った。その後の継続治療は、毎日のメルカプトプリンと週1回のメトトレキサートに加えて、シクロホスファミド、シタラビン、デキサメタゾン、ビンクリスチンによる12回のパルス療法を挟んだものであった。

・髄腔内治療は最初の5サイクルのみに行われた。患者は計3回の髄腔内治療を19回または21回受けた。予防的に頭蓋内照射を受けた患者はいなかった。寛解誘導終了時のMRDが1%以上の高リスク患者にのみ、同種移植が推奨された。


✅まとめ✅ 小児Ph染色体陽性ALL患者における化学療法との併用効果はイマチニブよりもダサチニブの方が優れていた

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