02_循環器系 男性における心筋梗塞既往の有無とアルコール摂取による長期的死亡率への影響は?(コホート研究; JACC試験; J Atheroscler Thromb. 2022) 軽度から中等度のアルコール摂取は、高密度リポタンパク質コレステロールの血中濃度とその機能的能力を高め、血小板および凝固因子の活性化および凝集を減少させ、内皮機能、インスリン感受性を向上させることから、心血管を健康に保ちために有益であるとされています。 健康な男性において、軽度から中等度のアルコール… 2022.07.17 02_循環器系
05_内分泌代謝系 急性代償性心不全患者におけるエンパグリフロジンの早期投与による作用と腎機能への影響は?(代用のアウトカム; RCT; EMPAG-HF; Circulation. 2022) 急性非代償性心不全(acute decompensated heart failure: ADHF)とは、慢性心不全症状の急性増悪を指し、急激な肺うっ血を来すことが多い疾患です。大半のADHF症例は先行する心不全症状を伴っており、心不全と診断され ていなかった症例は20%以下であることが報告されて… 2022.07.16 05_内分泌代謝系
08_炎症・免疫・アレルギー系 幼児における早期食物介入あるいは保湿剤の使用は食物アレルギーを予防できますか?(RCT; PreventADALL試験; Lancet 2022) 早期食物介入あるいは保湿剤の使用は食物アレルギーを予防できるのか?食物アレルギーの一次予防において、アレルゲン食品の早期導入は有望と考えられています。しかし、食品の種類によって試験結果が異なるため、一貫した結果は得られていません。そこで今回... 2022.07.15 08_炎症・免疫・アレルギー系
00_その他 カフェインレスエナジードリンクを摂取する元気になれますか?(ランダム化クロスオーバー試験; Am J Clin Nutr. 2020) エナジードリンク(カフェインレス)の効果はどのくらいか?エナジードリンクやショットは一般に販売されており、米国では1997年の発売以来、消費量が伸びています(PMID: 33467819)。メーカーは、これらの製品が、覚醒度の向上、認知能力... 2022.07.14 00_その他未分類
09_感染症 軽度の低酸素症COVID-19患者における高流量経鼻酸素の効果はどのくらい?(RCT; COVID-HIGH試験; Thorax. 2022) COVID-19 の入院患者の約80%は酸素療法を必要とし、全体の3分の1までが重症肺炎を発症し、非侵襲的呼吸補助や侵襲的人工呼吸(IMV)を必要とする場合があります。中等度から重度の急性低酸素血症呼吸不全患者において、高流量経鼻酸素療法(HFNO)は、従来の酸素療法(COT)と比較して、酸素化(… 2022.07.13 09_感染症
05_内分泌代謝系 ストロングスタチンによる新規の糖尿病発症リスクはどのくらい?(コホート研究のメタ解析; Cardiovasc Diabetol. 2022) スタチンは血中コレステロール値を低下させ、心血管疾患の一次予防または二次予防に広く使用されています。スタチン治療は一般的に安全であると考えられていますが、最近のいくつかの研究では、スタチンによる治療が新規発症糖尿病(NODM)のリスクを増加させることが示唆されています。全体として、スタチンはNOD… 2022.07.12 05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 2型糖尿病患者におけるバレニクリンの禁煙に対する有効性と安全性は?(RCT; JAMA Netw Open. 2022) 糖尿病患者における効果的な禁煙介入に関するエビデンスは限られています。2型糖尿病の喫煙者特有の行動や代謝の特徴から、禁煙補助薬であるバレニクリンの安全性や有効性の検証が求められます。そこで今回は禁煙を計画している2型糖尿病患者を対象に、バレニクリンの有効性と安全性を評価したランダム化比較試験の結果… 2022.07.11 05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 入院中の2型糖尿病患者における基礎-追加インスリンの集中投与と非集中投与、どちらが良いのか?(RCT; 代用のアウトカム; Diabetes Care. 2022) 非集中治療室(ICU)の2型糖尿病患者における高血糖補正のための補助的なスライディングスケールインスリン投与は、基礎-追加インスリンレジメンと共に頻繁に使用されています。しかし、非ICUの2型糖尿病患者において、積極的なスライディングスケールが有効であるのかどうかについては充分に検証されていません… 2022.07.10 05_内分泌代謝系
07_腎・泌尿器系 慢性腎臓病患者のアルブミン尿に対するダパグリフロジン、エプレレノンおよびそれらの併用効果は?(クロスオーバー試験; J Am Soc Nephrol. 2022) SGLT2阻害薬とMRAの併用によりアルブミン尿を低減できるのか?ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬およびミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)は、慢性腎臓病(CKD)患者において、尿中アルブミン/クレアチニン比(UA... 2022.07.09 07_腎・泌尿器系
00_その他 プライマリケアにおけるプロトンポンプ阻害薬の不適切な使用に関する予測因子とは?(コホート研究; BJGP 2022) プロトンポンプ阻害薬(PPI)の適応は、胃腸障害と潰瘍予防に限定されていますが、それでも、PPIは最も処方頻度の高い薬剤の一つです。しかし、PPI処方の妥当性についての評価は充分に行われていません。そこで今回は、PPI処方の妥当性を評価し、不適切なPPI使用の予測因子の特定を試みた観察研究の結果を… 2022.07.08 00_その他20_ポリファーマシー
08_炎症・免疫・アレルギー系 高齢の関節リウマチ患者の心血管リスクにおけるヒドロキシクロロキン vs. メトトレキサート(PSマッチデータベース研究; J Am Coll Cardiol. 2022) ヒドロキシクロロキンは、心血管系リスクに関する限られたエビデンスにもかかわらず、関節リウマチの第一選択薬としてしばしば使用されています。したがって、他の薬剤と比較した場合のヒドロキシクロロキンの安全性検証が求められます。そこで今回は、関節リウマチ患者を対象に、ヒドロキシクロロキンとメトトレキサート… 2022.07.07 08_炎症・免疫・アレルギー系
02_循環器系 心不全で入院歴のある患者に対してインセンティブを付与した1年間の集中遠隔モニタリングにより再入院や死亡を減らせますか?(PROBE; EMPOWER試験; JAMA Intern Med. 2022) 心不全の管理は、薬物療法、ライフスタイルの変更、フォローアップケア、患者の参加など、複雑な要素で構成されています。臨床医は、体重や服薬アドヒアランスの微妙な変化をタイムリーに認識し、臨床症状が悪化する前に介入する必要がありますが、こうした指標は通常、視界に入りません。その結果、HF再入院までの過程… 2022.07.06 02_循環器系
04_消化器系 ボノプラザンによる腎毒性はどのくらい?(JADER; Kidney International 2022) P-CABであるボノプラザンによる腎毒性リスクは?ボノプラザンは、新しい作用機序を有するカリウム競合型アシッドブロッカー(P-CAB)で、酸関連疾患の治療薬として2015年に日本で初めて承認されました。ボノプラザンは、胃壁の細胞における酸分... 2022.07.05 04_消化器系07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 SGLT2阻害薬とループ利尿薬の併用による体液量減少イベントのリスクはどのくらい?(自己対照症例シリーズ研究; Pharmacoepidemiol Drug Saf. 2022) グルコース共輸送担体2阻害薬(SGLT2i)は、2型糖尿病(T2DM)の心血管合併症の予防に使用されていますが、新たに慢性腎臓病(CKD)や心不全(HF)についても適応を有しています。ループ利尿薬は、HFの体液量過多を管理するために一般的に処方されますが、実際の臨床では体液量減少のリスクを高める可… 2022.07.04 05_内分泌代謝系
01_ワクチン vaccine 母親におけるワクチン接種により乳児のCOVID-19入院リスクを低減できますか?(症例対照試験陰性デザイン; N Engl J Med. 2022) 妊娠中のコロナウイルス症2019(COVID-19)は、重症化、入院、死亡に加え、妊娠中の有害事象や新生児合併症のリスク上昇と関連しています。一般集団におけるCOVID-19の多くの合併症は、ワクチン接種によって予防可能です。研究により、mRNAワクチン(BNT162b2[ファイザー・ビオンテック… 2022.07.03 01_ワクチン vaccine09_感染症
02_循環器系 60歳以上の高血圧患者における集中的な血圧低下治療が臨床的に有益となるまでの時間は?(RCTの2次解析; JAMA Intern Med. 2022) 血圧の管理に関する診療ガイドラインの推奨には矛盾がありますが、65歳以上の高血圧患者を対象とした4試験のメタ解析から、厳格な血圧管理によって心血管イベントのリスクを低減できることが示されました。このことは、すべての年齢層で収縮期血圧の低下が心血管疾患の予後改善につながることを示した別の2報のメタ解… 2022.07.02 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 心不全(HFrEF)におけるSGLT2阻害薬の副作用と治療開始の障壁とは?(SR&MA; Eur J Heart Fail. 2022) ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬はユニークな作用機序からさまざまな効果を示すことで、糖尿病だけでなく慢性腎臓病(CKD)や心不全にも使用されています。心不全のタイプはNYHAクラス分類の他、左室駆出率(LVEF)で分けられます。駆出率が低下した心不全患者(HFrEF)に対して、… 2022.07.01 05_内分泌代謝系
08_炎症・免疫・アレルギー系 がん患者におけるアセトアミノフェン使用は、免疫チェックポイント阻害薬の効果を減弱する?(Ann Oncol. 2022) アセトアミノフェンの使用は、ワクチン免疫反応の鈍化と関連していることが報告されています。一方で、関連がないとする報告もあり一貫した結果は示されていません。また、がん患者における免疫チェックポイント阻害薬に対するアセトアミノフェンの影響に関する報告はほとんどありません。そこで今回は、がん患者における… 2022.06.30 08_炎症・免疫・アレルギー系
05_内分泌代謝系 GLP-1受容体作動薬による胆嚢・胆道疾患リスクはどのくらい?(RCTのメタ解析; JAMA Intern Med. 2022) グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1 RA)は、2型糖尿病患者の血糖コントロールだけでなく、心血管リスクの軽減のために広く推奨されており、最近では体重減少のためにも使用されています。しかし、GLP-1 RAと胆嚢・胆道疾患との関連については議論が分かれるところです。そこで今回は、GLP… 2022.06.29 05_内分泌代謝系
00_その他 診療ガイドラインなどにおける推奨事項は利益相反があると好ましい推奨になる?(システマティクレビュー; BMJ. 2020) 診療ガイドラインや諮問委員会の報告書における診断や治療の推奨は、患者のケアに重要な影響を与えます。同様に、社説などの意見記事や主要なオピニオンリーダーが執筆したナラティブレビューでの推奨も、臨床診療に影響を与える可能性があります。しかし、推奨を行うには判断が必要であり、懸念されるのは、利益相反がそ… 2022.06.28 00_その他