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05_内分泌代謝系

腎臓病合併の2型糖尿病患者の心血管イベントに対するフィネレノンの効果は?(DB-RCT; FIGARO-DKD; N Engl J Med. 2021)

慢性腎臓病(CKD)は、2型糖尿病に伴う心血管リスクを増悪させることが報告されています。尿中アルブミン/クレアチニン比(アルブミンはmg、クレアチニンはgで測定)が10を超え、推定糸球体濾過量(eGFR)が75ml/min/体表面積1.73m2以下になると心血管イベントおよび新規心不全のリスクが上…
70_医療経済学

重度の閉経後骨粗鬆症治療におけるロモソズマブ vs. テリパラチド(日本の費用対効果分析; Osteoporos Int. 2021)

少子超高齢化社会の日本において、骨折を予防する戦略の確立は重要な課題の一つです。特に女性においては、閉経後に骨粗鬆症の発症リスク、これに伴う骨折リスクが大きく増加することから、骨折予防のために薬物治療が求められます。骨粗鬆症の治療は、診療ガイドラインの推奨や費用対効果の高さから、ビスホスホネート系…
01_ワクチン vaccine

COVID-19ワクチン接種と急性心筋梗塞および虚血性脳卒中との関連性は?(後向きコホート研究; JAMA. 2022)

COVID-19ワクチンは二次的合併症を予防できるのか?COVID-19感染後の急性心筋梗塞(AMI)や虚血性脳卒中の発症率は、血栓症のリスク上昇と関連していることが示唆されています(PMID: 35132265、PMID: 3517675...
01_ワクチン vaccine

COVID-19 mRNAブースターとインフルエンザワクチンの同時接種の安全性は?(後向き研究; JAMA Netw Open. 2022)

COVID-19ワクチン接種は、米国疾病対策予防センター(CDC)により、米国の5歳以上のすべての人に推奨されています。現在の臨床ガイダンスでは、COVID-19ワクチンと他のワクチンの同時投与など、他のワクチンの接種時期を考慮することなく接種することができることが示されています(CDC)。米国食…
06_骨代謝系

鉄欠乏性貧血治療に伴う低リン血症にはイソマルトシド鉄とカルボキシマルトース鉄、どちらが良い?(Open-RCT; JAMA. 2020)

鉄の静脈注射は鉄欠乏性貧血の迅速な改善を可能にしますが、ある種の製剤(含糖酸化鉄)は線維芽細胞増殖因子(fibroblast growth factor:FGF)23を介した低リン酸血症を誘発することが報告されています。FGF23は骨の特に骨細胞より分泌されるペプチドホルモンで、腎臓近位尿細管に作…
10_眼関連疾患

糖尿病黄斑浮腫にアフリベルセプトまたはベバシズマブ先行投与、どちらが良さそうですか? (RCT; N Engl J Med. 2022)

糖尿病黄斑浮腫に対して、アフリベルセプト(商品名:アイリーア)やベバシズマブ(日本では適応外)をはじめとする抗VEGF抗体薬が使用されます。しかし、アフリベルセプト単独投与とベバシズマブ先行投与を比較し、眼の状態が充分に改善しない場合にベバシズマブからアフリベルセプトに切り替える方法(ステップ治療…
00_その他

糖尿病に関連する用語の検索結果の5件に1件が誤報?(IDF news 2022年7月6日)

糖尿病に関する情報検索の結果は信頼性が低い?糖尿病患者数は世界中で増え続けており、国際糖尿病連合(IDF)の最新の推計では、2030年までに成人の9人に1人が糖尿病を患うとされています。このため、新型コロナウイルスの世界的な大流行から2年が...
05_内分泌代謝系

新規発症または未治療の2型糖尿病患者の心血管系および腎臓アウトカムに対する血糖降下薬は最初から複数併用した方が良いですか?(SR&MA; Diabetes Obes Metab. 2022)

新規に診断された2型糖尿病(T2D)に対する初期併用療法と段階的アプローチ(単剤の使用から開始し、徐々に併用薬を追加する)の有効性と安全性については充分に検討されていません。そこで今回は、観察的コホート研究およびランダム化比較試験(RCT)の系統的レビューとメタ解析を行うことにより評価した試験の結…
05_内分泌代謝系

2型糖尿病を有する大腸がん患者の生存率に対するメトホルミンの効果はどのくらい?(単施設の後向き研究; Sci Rep. 2022)

これまでの研究から、大腸がん(CRC)患者におけるメトホルミンの保護作用が示唆されています。しかし、データは限られており、更なる検証が求められています。そこで今回は、2型糖尿病(DM)を有するCRC患者におけるメトホルミン使用と全生存(OS)および無病生存(DFS)の関連性を検討した後向き研究の結…
01_ワクチン vaccine

医療従事者におけるファイザー社製BNT162b2ワクチン接種はコロナ後遺症を予防できますか?(コホート研究; JAMA. 2022)

ワクチン接種によりコロナ後遺症を予防できるのか?COVID-19の生存者は、長期にわたる症状を呈することがあります(PMID: 34643720)。入院を含むCOVID後の状態(long COVID、コロナ後遺症とも呼ばれる:PMID: 3...
11_皮膚・骨格筋系

デノスマブ投与中止後の椎体骨折リスクはどのくらい?(FREEDOM及びExtension試験の事後解析; JBMR2018)

デノスマブは骨吸収を抑制し、椎体および非椎体骨折のリスクを低減します。これまでの報告によれば、デノスマブ(商品名:プラリア)による治療を中止することにより、予定投与が省略された3ヵ月後に骨代謝マーカーが上昇し、6ヵ月後にはベースライン以上のレベルに達し、12ヵ月後には骨密度(BMD)がベースライン…
05_内分泌代謝系

冠動脈疾患患者の予後における脂質低下療法の服薬アドヒアランスは80%以上が良い?(JAHA 2022)

冠動脈疾患(CHD)が確立した患者は、その後の心血管イベントおよび死亡率が高いため、効果的な脂質低下療法(LLT)を含む標的リスク管理戦略(心血管二次予防)を必要とします。臨床試験では、スタチンによる治療、特に高強度スタチンによる治療、および必要に応じて非スタチンLLTによるさらなる強化の有益性が…
02_循環器系

2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害剤使用による高カリウム血症リスクはどのくらい?(RCTのメタ解析; Circulation. 2022)

高カリウム血症は、不整脈や死亡のリスクを高め、慢性腎臓病や収縮期心不全の患者の臨床転帰を改善するレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害薬やミネラルコルチコイド受容体拮抗薬の使用を制限する要因となっています。ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤は、心血管リスクの高い2型糖尿病…
00_その他

動物とヒトにおけるおける催奇形性結果の一致率は?(文献調査; FDA 1980)

なぜ動物実験の結果を鵜呑みにできないのか?医薬品が承認されるまでの過程において、主に動物を用いた前臨床試験(非臨床試験)と呼ばれる段階があります。医薬品になる前の段階では化学物質と呼ばれますが、この化学物質の評価項目は多岐に渡ります。生殖発...
09_感染症

SARS-CoV-2の長距離空気感染における要因とは?(システマティックレビュー; BMJ. 2022)

SARS-CoV-2の長距離空気感染が起こる要因には何があるのか?COVID-19パンデミックの初期段階とスーパースプレッダーイベントの最初の報告以来(PMID:32407303、PMID:32198088)、エアロゾル生成手順がない場合の...
06_骨代謝系

ゾレドロン酸(リクラスト)は経口アレンドロン酸より費用対効果に優れるのか?(日本; Osteoporos Int. 2017)

骨粗鬆症性骨折の中でも特に股関節骨折は、患者のQOLや健康状態を悪化させるという臨床的負担だけでなく、治療や介護のための医療費という社会経済的負担も大きいとされています。股関節骨折の生存率は、骨折後1年目 81%、5年目 49%、10年目 26%と、一般人口に比べて低いことが報告されています。また…
07_腎・泌尿器系

尿管結石に対するミラベグロンの有効性はどのくらい?(SR&MA; Int J Clin Pract. 2022)

尿路結石症は、すべての国の主要な健康問題であり、その有病率は数十年にわたり増加し続けています。尿管結石と診断された場合、結石の臨床的特徴に応じて、観察、衝撃波結石破砕術、ドレナージ、または尿管鏡検査などの治療が行われます。しかし、結石の大きさが大きくなり、結石の位置が変わると、結石が自然に排出され…
05_内分泌代謝系

高齢の2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害剤と急性腎不全リスクとの関連性は?(コホート研究; Am J Kidney Dis. 2022)

SGLT2阻害薬が急性腎障害(AKI)リスクとなるのか?ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤は、2型糖尿病患者にとって多くの利点があることが明らかにされています。しかし、SGLT2阻害薬が急性腎障害(AKI)のリスクを増加さ...
01_ワクチン vaccine

SARS-CoV-2オミクロンおよびデルタ変異株に対するモデルナ社製ワクチンmRNA-1273の有効性は?(試験陰性症例対照研究; Nat Med. 2022)

2021年12月に出現したSARS-CoV-2 オミクロン(B.1.1.529)変異株は、複数の新規スパイクタンパク質変異を含んでおり、自然獲得免疫またはワクチン誘発免疫からの逃避が懸念されています。いくつかのin vitro研究では、オミクロンに対するワクチン誘発中和活性の低下が報告されています…
02_循環器系

先天性心疾患手術を受けた幼小児における一酸化窒素の追加投与は有効ですか?(DB-RCT; NITRIC試験; JAMA. 2022)

低心拍出量症候群(LOS)は、心臓手術後の循環管理の要になる合併症です。LOSは、心臓手術後に心拍出量を規定する4つの因子(心拍数、前負荷、後負荷、心収縮力)が障害され、心拍出量低下によって身体の酸素消費量と供給量のバランスが崩れてしまうことで発現します。術後LOSでは末梢組織が酸素供給不足となり…
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