01_中枢神経系

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トピラマート、バルプロ酸、ラモトリギンの出生前曝露と自閉症リスクとの関連性は?(コホート研究; N Engl J Med. 2024)

妊娠中のバルプロ酸塩の母親の使用は、小児の神経発達障害のリスク上昇と関連していることが報告されています。他の抗てんかん薬に関するほとんどの研究では、これらの障害のリスク増加は示されていないものの、母親のトピラマート使用に関連した自閉症スペ…
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抗精神病薬誘発性アカシジアの治療に対して有効な薬剤は?(SR&NWM; JAMA Netw Open. 2024)

アカシジア(akathisia)は静座不能症と訳され、座位の姿勢を保つのが困難となる症状であり、そわそわと動き回るといった特徴があります。アカシジアのほとんどは薬剤誘発性であり、特に抗精神病薬によるアカシジア(Antipsychotic-…
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メラトニンは入院高齢者のせん妄重症度を減少させない?(DB-RCT; J Am Geriatr Soc. 2024)

せん妄は高齢の入院患者によくみられ、苦痛、認知機能の低下、死亡の原因となることが報告されています。しかし、現在の治療法は満足のいくものではなく、有効性の欠如と副作用によって制限されています。効果的なせん妄治療が急務です。せん妄では睡眠覚醒…
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オピオイド鎮痛薬使用の年齢に関連した重篤な転倒事故リスクはどのくらい?(コホート研究; POPPY II試験; JAMA Intern Med. 2024)

オピオイド鎮痛薬は、主に脊髄後角の浅層部に作用して鎮痛作用を示すと考えられています。この鎮痛作用は他の鎮痛薬よりも強力であることから、癌性疼痛や難治性腰痛などに使用されています。オピオイドの三大副作用として、便秘、悪心嘔吐、眠気があげられ…
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日本人の大うつ病性障害に対するブレクスピプラゾール vs. アリピプラゾール(SR&NMA; Neuropsychopharmacol Rep. 2024)

ブレクスピプラゾールは、脳内の神経伝達物質のセロトニン・ドパミンの働きを調整し、統合失調症による幻覚、妄想、意欲の減退などの症状を改善する薬剤です。日本では2023年12月22日に「うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合…
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キノコ摂取と認知症発症リスクとの関連性は?(CIRCS試験; Br J Nutr. 2024)

食物繊維や数種類の抗酸化物質を豊富に含むキノコ類の食事摂取が、認知症リスクの低下と関連しているかどうかは不明です。そこで今回は、キノコの摂取と認知症リスクとの関連を前向きに検討した日本のコホート研究の結果をご紹介します。1985〜1999…
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うつ病に対する運動の効果は?(RCTのNWM; BMJ. 2024)

大うつ病性障害(MDD)は、抑うつ気分、興味の減退、認知機能の障害ならびに睡眠障害や食欲障害などの自律神経症状を特徴とする消耗性疾患です。MDDの治療に対して心理療法、抗うつ薬が選択されますが、運動の効果については明らかとなっていません。…
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抑うつ症状を呈する心不全患者のQOLに対する心理療法 vs. 抗うつ薬(RCT; JAMA Netw Open. 2024)

心不全(HF)は米国では600万人以上、世界では6400万人以上の成人が罹患しており、うつ病の有病率は50%であるとされています。患者や臨床家は、心不全のうつ病に対してどのような介入がより効果的であるかについて、充分に情報を得られていませ…
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強迫性障害の死亡リスクに影響する因子は?(コホート研究; BMJ. 2024)

強迫性障害(OCD)患者は、強迫観念として知られる、高レベルの不安やその他の苦痛な感情を引き起こす侵入的な思考、衝動、またはイメージによって特徴付けられ、人は強迫観念として知られる反復的な行動や儀式に従事することで、それを中和しようとしま…
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高齢の抗うつ薬使用と認知症の発症リスクとの関連性は?(前向きコホート研究; J Affect Disord. 2024)

抗コリン作用を有する抗うつ薬の使用は、認知症リスクの増加と関連する可能性が報告されています。しかし、これまでに発表されている結果は矛盾しています。そこで今回は、三環系抗うつ薬(TCA)を処方された高齢者と、選択的セロトニン再取り込み阻害薬…
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長期ベンゾジアゼピン治療を受けている患者におけるベンゾジアゼピンの中断と死亡率との関連性は?(試験エミュレーションアプローチ; JAMA Netw Open. 2023)

ベンゾジアゼピン系薬は、幅広い目的で使用されており、かつ使用期間が長期にわたります。ベンゾジアゼピン系薬の使用に伴う有害性を考慮し、長期処方を減らすことが注目されていますが、使用中止による累積リスクや利益は不明です。試験エミュレーションア…
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6-MSITC(6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート)含有わさびサプリメントの60歳以上の健康成人における記憶機能への有益性は?(DB-RCT; Nutrients. 2023)

認知機能は加齢とともに低下することが報告されています。認知機能の低下は日常生活に悪影響を及ぼします。これまでの研究で、香辛料やハーブが認知機能に良い影響を与えることが示されていますが、日本の伝統的な香辛料である "わさび" が認知機能に及…
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非心臓手術を受けた高齢成人患者における術後早期の認知機能障害に対するネオスチグミンの効果は?(DB-RCT; Anesth Analg. 2023)

高齢者において、加齢に伴い認知症リスクが増加することが知られています。また、手術後におこる可能性があるものに「術後せん妄」と「術後認知機能障害」があります。「術後せん妄」は、手術後に意識・注意・知覚障害が出現し、1日のうちでも症状の波(日…
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うつ病の症状、訓練動機、視覚空間記憶に対するビデオゲーム介入の効果はどのくらい?(オープンRCT; Front Psychiatry. 2023)

大うつ病性障害患者に対するビデオゲームの効果は? 大うつ病性障害(MDD)の患者は、感情や気分の低下、記憶障害などの認知障害をしばしば経験します。MDDにはさまざまな治療法がありますが、その多くはMDDに伴う認知障害には対処していません。3...
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学生における携帯電話依存症と先延ばしの関連性はどのくらい?(メタ解析; J Affect Disord. 2024)

携帯電話依存症(Mobile phone addiction, MPA)は、学生の先延ばしの重要な要因として広く研究されている。しかし、MPAと先延ばしとの相関の方向性や大きさについては不明な点が多い。そこで本メタ分析では、学生におけるM…
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猫の飼育と統合失調症関連障害および精神病症状様体験との関連性は?(SR&MA; Schizophr Bull. 2023)

猫の飼育は統合失調症関連障害や精神病症状様体験(psychotic-like experiences, PLE)のリスク修飾因子である可能性が提唱されている。本研究では、猫の飼育と統合失調症関連の転帰との関係を報告した文献を系統的にレビュ…
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メトホルミン投与中止と認知症発症率との関連性は?(米国データベース研究; JAMA Netw Open. 2023)

先行研究では、メトホルミンは認知症発症率の低下と関連する可能性が示唆されていますが、その関連は疾患の重症度や処方傾向によって混同される可能性があります。また、糖尿病患者におけるメトホルミン治療の中止は、一般的には腎機能障害の徴候により起こ・・・
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軽度認知障害におけるシロスタゾールの有効性と安全性は?(DB-RCT; COMCID試験; JAMA Netw Open. 2023)

これまでに報告されたエビデンスでは、アルツハイマー病の治療におけるβアミロイド免疫療法の有効性が強調されていますが、実臨床における効果は依然として不明です。脳からのβアミロイド除去を促進する作用については、選択的ホスホジエステラーゼ-3阻…
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コリンエステラーゼ阻害薬と認知障害患者における転倒、失神、外傷との関連性は?(SR&MA; Age Ageing. 2023)

コリンエステラーゼ阻害薬は、転倒リスクが高いことが多い神経認知障害患者の治療によく用いられています。これらの薬剤を効果的に使用するには、リスクとベネフィットを慎重に評価する必要がありますが、充分に検討されていません。そこで今回は、神経認知…
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Brexpiprazoleによるアルツハイマー型認知症における焦燥性興奮(行動障害)への治療効果はどのくらい?(RCT; JAMA Neurol. 2023)

興奮性焦燥感はアルツハイマー型認知症に広くみられる、苦痛で負担の大きい症状です。特に家族や介護者にとっては、深刻な課題であることから、有効で安全かつ忍容性の高い治療が必要とされています。そこで今回は、アルツハイマー型認知症の興奮性焦燥感を…
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