01_ワクチン vaccine COVID-19ワクチン接種後および非COVID-19ワクチン接種後の心筋炎リスクに差はありますか?(SR&MA; Lancet Respiratory Medicine 2022) ワクチン接種後の心筋炎の発症リスク増加はCOVID-19ワクチンに限ったことではない?世界では、2022年3月現在、100億回以上のCOVID-19ワクチンが投与されています(ジョンズホプキンス大学)。ワクチンの副反応は通常軽度で自己限定的... 2022.04.20 01_ワクチン vaccine09_感染症
08_炎症・免疫・アレルギー系 円形脱毛症に対するバリシチニブの安全性・有効性は?(RCT; BRAVE-AA1/BRAVE-AA2試験; N Engl J Med. 2022) 円形脱毛症は、頭皮、眉毛、まつ毛の急速な脱毛を特徴とする自己免疫疾患です。その治療法は限られています。バリシチニブは、経口の選択的なヤヌスキナーゼ1および2の可逆的阻害剤であり、円形脱毛症の発症に関与するサイトカインシグナルを阻害し、円形脱毛症に有効である可能性があります。そこで今回は、SALT(… 2022.04.19 08_炎症・免疫・アレルギー系11_皮膚・骨格筋系
09_感染症 人工呼吸器関連肺炎患者におけるグラム染色を用いた初期抗菌薬治療の有効性はどのくらい?(Open-RCT; GRACE-VAP試験; JAMA Netw Open. 2022) 集中治療室(ICU)における多剤耐性菌(MDR)の急速な蔓延は世界的な健康脅威と認識されていますが、新薬の開発は遅れており、これらの菌に有効な抗生物質のストックが減少しています。そのため、世界保健機関(WHO)は、抗菌剤の使用を最適化するために、抗菌剤耐性に対するグローバルなアクションプランを策定… 2022.04.18 09_感染症
00_その他 Twitterによるプロモーションは循環器系論文の引用率の向上と関連する?(RCT; ESC Journals試験; Eur Heart J. 2022 ) Twitterによるプロモーション戦略は循環器系論文の引用率を向上させるのか?近年、「オルトメトリクス(Altmetrics)」という新しい論文評価指標が注目されています。オルトメトリクスは、論文の引用数を反映するだけでなく、論文の閲覧数、... 2022.04.17 00_その他
12_血液・造血器系 妊婦における直接経口抗凝固薬の安全性は?(後向きコホート研究; Lancet Haematol. 2020) 直接経口抗凝固薬(DOAC)は、多くの抗凝固療法の適応症において、ビタミンK拮抗薬にほぼ取って代わっています。これは有効性に差がなく、出血などの安全性においてビタミンK拮抗薬より優れる臨床試験の結果が示されているためです。生殖年齢の女性を含む数百万人の患者に処方され、妊娠初期にDOACに曝露される… 2022.04.16 12_血液・造血器系20_妊婦
02_循環器系 妊婦における軽度慢性高血圧症に対する積極的降圧治療は有効ですか?(Open-RCT; CHAP試験; N Engl J Med. 2022) 妊娠中はホルモンバランスの変化などの要因から妊娠高血圧症候群がみられます。妊娠高血圧症候群がとは、妊娠20週以降、分娩12週までの間に高血圧となる疾患であり、時に蛋白尿や全身の臓器障害を伴うことがあります。妊娠中は、そのステージにより薬剤の感受性が異なりますが、倫理的観点から臨床試験の実施が困難で… 2022.04.15 02_循環器系20_妊婦
02_循環器系 高血圧治療におけるアダラートとジェネリック医薬品に差はありますか?(後向き多施設共同コホート研究; J Clin Hypertens (Greenwich). 2022) 先発医薬品と同じ有効成分を含むジェネリック医薬品は、患者や支払者にとってより低コストで同様の治療を提供する機会を提供し、医療政策や経済に大きな影響を与えます。ジェネリック医薬品は、世界中で日常的に使用されるようになってきており、米国では全処方箋の80%以上を占めています。規制当局に製造販売承認を申… 2022.04.14 02_循環器系
02_循環器系 透析患者の貧血治療におけるロキサデュスタット vs. エポエチンアルファ(RCT; ROCKIES試験; J Am Soc Nephrol. 2022) CKD患者においては、低酸素と貧血に対応するエリスロポエチン合成が不十分であることが報告されています。また、これらの患者では、機能的または絶対的な鉄欠乏を経験することがあります。貧血はQOLの低下、輸血率、入院率、死亡率の上昇と関連しています。現在、透析患者におけるCKDの貧血治療には、鉄剤の補給… 2022.04.13 02_循環器系07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 2型糖尿病および過体重・肥満の高齢者における集中的なライフスタイル介入の全死亡率への影響は?(RCT; Look AHEAD試験; Diabetes Care. 2022) Look AHEAD試験において、過体重/肥満および2型糖尿病を有する5,145例を対象に、集中的なライフスタイル介入(ILI)と糖尿病サポートおよび教育(DSE)(対照)を比較したランダム化比較試験で、9.6年(中央値)の介入期間に全死亡および心血管死亡率に有意差を認めないことが示されました。し… 2022.04.12 05_内分泌代謝系
01_中枢神経系 血液透析を受けている患者において、プロトンポンプ阻害剤は、シタロプラム/エスシタロプラムに関連する心臓突然死のリスクを高める可能性がある(後向きコホート研究; Pharmacoepidemiol Drug Saf. 2022) 血液透析患者では薬剤数が多くなることから "ポリファーマシー状態" が一般的であり、臨床的に重要な薬物間相互作用にさらされる可能性が高くなります。プロトンポンプ阻害薬(PPI)とシタロプラムまたはエスシタロプラムの併用は、薬力学的および/または薬物動態学的相互作用により、これらの選択的セロトニン再… 2022.04.11 01_中枢神経系20_ポリファーマシー
09_感染症 軽症から中等症のCOVID-19患者に対するレグダンビマブ(CT-P59)の安全性・有効性はどのくらい?(DB-RCT; Open Forum Infect Dis. 2022) 2020年初頭に始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、2021年8月現在、2億人を超える患者が確認され、少なくとも440万人が死亡しており、現在も進行中です。COVID-19に対するいくつかのワクチンが開発され、多くの国でプログラムが進行中です。いくつかの国では、ワ… 2022.04.10 09_感染症
04_消化器系 プロトンポンプ阻害剤の使用と健康上の有害転帰との関連性はどのくらい?(SR&MA; Br J Clin Pharmacol. 2021) プロトンポンプ阻害薬(PPI)の使用と有害事象の発生に関しては、コホート研究や症例対象研究で示されています。具体的には、“認知症”、”低 Mg血症”、”骨粗鬆症・骨折”、”ビタミン B12の欠乏”、”鉄の欠乏”、”間質性腎炎”、”市中肺炎”、”感染性腸炎” 等です。しかし、いずれも相関関係が示され… 2022.04.09 04_消化器系
02_循環器系 膵炎後糖尿病と2型糖尿病における主要有害心血管イベント、重症低血糖、全死亡のリスクは?(デンマーク人口ベースコホート研究; Diabetes Care. 2022) 膵炎後糖尿病は、膵炎の合併症として頻度が高く、血糖コントロール不良と関連することが報告されています。血糖コントロールの不良は主要有害心血管イベント(MACE)、重症低血糖、全死亡のリスク増加の要因となることから、リスク評価が求められます。そこで今回は、膵炎後糖尿病における糖尿病関連有害事象のリスク… 2022.04.08 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 高血圧の有無にかかわらず、ナトリウムを含有するアセトアミノフェンは心血管イベントのリスク増加と関連する?(コホート研究; Eur Heart J. 2022) これまでの研究において、高血圧の人ではナトリウムの摂取量が多いと心血管疾患(CVD)および全死亡のリスク上昇と関連することが明らかにされています。高血圧を有さない集団におけるナトリウム摂取の影響については不明確でした。そこで今回は、ナトリウムを含有するアセトアミノフェンの服用開始者におけるCVDお… 2022.04.07 02_循環器系
09_感染症 SARS-CoV-2 オミクロンBA.2系統に対する中和抗体薬、抗ウイルス剤の有効性は?(基礎研究; N Engl J Med. 2022) コロナウイルス症2019(COVID-19)の原因となる重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)のオミクロン(B.1.1.529)変異株は、世界中に急速に広がり、すでに多くの国で循環する主要な変異型になっています。2022年2月現在、オミクロン変種は4つの異なる系統(BA.1、… 2022.04.06 09_感染症
02_循環器系 心不全および低ナトリウム血症を有する患者における低用量トルバプタン長期投与による腎保護効果は?(PSマッチ後向きコホート研究; ESC Heart Fail. 2021) これまでのランダム化比較試験において、心不全患者に対してトルバプタンを30mg/日の固定用量で1年間使用しても腎臓への効果は得られませんでした。そこで今回は、トルバプタンの長期投与、可変用量、低用量の使用による腎保護効果を検討した日本のレトロスペクティブ・コホート研究の結果をご紹介します。本試験に… 2022.04.05 02_循環器系07_腎・泌尿器系
01_中枢神経系 救急部での急性片頭痛発作におけるイブプロフェンとバルプロ酸ナトリウム、どちらが優れていますか?(小規模DB-RCT; Am J Emerg Med. 2022) バルプロ酸ナトリウムとイブプロフェンは、急性片頭痛発作に伴う頭痛に有効な薬剤として知られていますが、どちらの薬剤が優れているのかについては充分に検討されていません。そこで今回は、救急外来における急性片頭痛発作に対して、これら2剤を単回静脈内投与した際の有効性を比較検討した前向きランダム化比較二重盲… 2022.04.04 01_中枢神経系
01_中枢神経系 虚血性脳卒中の初発リスクと抗ドーパミン作用の制吐剤使用に関連性はありますか?(フランス人口ベース研究; 自己コントロール研究; BMJ. 2022) 中枢性抗ドーパミン作用の抗精神病薬による虚血性脳卒中のリスクは、大規模な観察研究で、特に高齢者や認知症の人において強調されています。そのリスクは投与開始時にかなり高く、使用開始月には12倍になり、時間の経過とともに徐々に低下し、投与3ヵ月後にはベースラインまで低下します。ドーパミン受容体拮抗作用は… 2022.04.03 01_中枢神経系02_循環器系
09_感染症 COVID-19死亡リスクに対するイベルメクチンの効果は糞線虫症有病率の高い地域でのみ認められる(SR&MA; JAMA Netw Open. 2022) ストロンギロイデス・ステルコラリス(Strongyloides stercoralis, 糞線虫)は、中南米、東南アジア、サハラ砂漠以南のアフリカで流行している腸内寄生虫です。ストロングロイデス過剰感染症(Strongyloides hyperinfection syndrome, SHS, 糞線… 2022.04.02 09_感染症
09_感染症 COVID-19入院患者に対してモルヌピラビルは効果がなさそう(RCT; MOVe-IN試験; NEJM Evidence 2021) COVID-19で入院している患者には、安全で有効かつ投与が容易な抗ウイルス治療法が求められており、その治療法は回復を早め、死亡率を低下させるはずである。モルヌピラビルは、β-D-N4-ヒドロキシシチジン(NHC)の低分子リボヌクレオシドプロドラッグで、SARS-CoV-2を含む呼吸器系RNAウイ… 2022.04.01 09_感染症