02_循環器系 リウマチ性心疾患に伴う弁膜症性心房細動に対してリバーロキサバンとビタミンK拮抗薬どちらが良いですか?(PROBE; INVICTUS試験; N Engl J Med. 2022) リウマチ性心疾患に伴う心房細動心房細動は、左心房のリモデリングを引き起こす様々な病態により発生することがあります。心房細動を有する患者では、左心房内に血栓が形成され、それが塞栓となって脳内循環の枝を閉塞するため、塞栓性脳卒中のリスクが高くな... 2022.09.06 02_循環器系08_炎症・免疫・アレルギー系
05_内分泌代謝系 軽度の駆出率低下または維持された心不全におけるダパグリフロジンの効果はどのくらい?(DB-RCT; DELIVER試験; NEJM 2022) ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤は、もともと2型糖尿病の治療薬として開発された血糖低下剤であり、2型糖尿病の有無にかかわらず、慢性心不全および左室駆出率低下(40%以下)患者や慢性腎臓病患者の死亡リスクおよびその他の有害事象のリスクを低減します。現在の臨床ガイドラインでは、慢性… 2022.09.05 05_内分泌代謝系
02_循環器系 心房細動を有する80歳以上の高齢フレイル患者における超低用量エドキサバンは有効ですか?(コホート研究; ELDERCARE-AF試験; JAMA Netw Open. 2022) 一般的な不整脈である心房細動(AF)の有病率は加齢とともに増加し、虚弱(フレイル)もまた高齢者集団に影響を及ぼす一般的な状態です。虚弱は、加齢に伴う様々な生理的メカニズムにおける予備能や機能の低下に起因する脆弱性の増大と定義され、体重減少、転倒リスク、腎機能低下など様々な有害事象のリスク上昇と関連… 2022.09.04 02_循環器系
01_中枢神経系 糖尿病性末梢神経障害性疼痛に対するアミトリプチリン+プレガバリン、プレガバリン+アミトリプチリン、デュロキセチン+プレガバリン、どれが良さそうですか?(DB-RCTクロスオーバー試験; OPTION-DM試験; Lancet. 2022) 糖尿病性末梢神経障害性疼痛(DPNP)に対する薬物治療として優れているのはどれか?糖尿病性末梢神経障害は、糖尿病患者の約50%が生涯に渡って罹患し、その約半数が神経障害性疼痛を有するとされています(PMID:34050323)。糖尿病性末梢... 2022.09.03 01_中枢神経系
07_腎・泌尿器系 ベースラインHbレベルが低いことと慢性腎臓病の進行が関係する?(日本の前向きコホート研究; CKD-ROUTE研究の二次解析; BMC Nephrol. 2022) ベースラインのHbレベルが低いことと慢性腎臓病の進行とは関連するのか?末期腎不全(ESRD)の原因となる慢性腎臓病(CKD)は、世界中で大きな健康問題となっています(PMID: 23877587)。近年、何十億ドルもの費用が国民健康保険制度... 2022.09.02 07_腎・泌尿器系
00_その他 メタボ健診は肥満と心血管の予防に対して効果がなさそう?(回帰不連続デザインを用いた後向き研究; BMJ 2022) メタボリックシンドロームに対する特定健診、特定保健指導は肥満や心血管イベントを低減あるいは予防できるのか?肥満や糖尿病、高血圧などの肥満関連疾患は、多くの国々で疾病負担や医療費増加の主な原因となっています。米国では、肥満、糖尿病、高血圧に関... 2022.09.01 00_その他
09_感染症 75歳未満の成人におけるCOVID-19ワクチン接種後の心筋梗塞、脳卒中、肺塞栓症のリスクはどのくらい?(自己症例対照研究; Ann Intern Med. 2022) BNT162b2(ファイザー・ビオンテック社製)ワクチンは、75歳以上の高齢者において、重篤な心血管イベント(心筋梗塞、肺塞栓、脳卒中など)のリスクに関して、安全であることが示されています。しかし、他のCOVID-19ワクチンの安全性や若年層における転帰についてはあまり知られていません。そこで今回… 2022.08.31 09_感染症
00_その他 薬局薬剤師の疑義照会による医療費削減効果はどのくらいですか?(全国薬局疑義照会調査; YAKUGAKU ZASSHI 2016) 医薬分業の目的は、医師と薬剤師が独立した専門職の立場で患者の薬物療法の内容を相互に確認することにより、医療における安全性の確保と質の向上につなげることです。しかし、これまで医薬分業の意義や薬局薬剤師の職能に対する議論が起こっています。平成27年3月12日の内閣府による公開ディスカッションでは、「医… 2022.08.30 00_その他薬剤師の未来に幸あれ May pharmacist be happy in the future
02_循環器系 スタチン長期使用と脳内出血リスクとの関連性はどのくらい?(デンマーク症例対照研究; Neurology. 2022) 低コレステロール血症が脳内出血リスクを増加させることが報告されており、これは疑いようのない事実のようです。しかし、スタチン使用によるLDL-C低下療法が脳内出血リスクになる確証はありません。2019年のメタ解析の結果、脳梗塞の既往を有する患者において、スタチンは脳梗塞の発症を有意に増加させず(ただ… 2022.08.29 02_循環器系05_内分泌代謝系
05_内分泌代謝系 糖尿病患者の年間eGFR減少率においてSGLT2阻害薬間で差はないかもしれない(代用のアウトカム; データベース研究; Kidney Int. 2022) 糖尿病患者は世界的に増加していることが国際糖尿病連合(IDF)から報告されています。この報告(糖尿病アトラス)によれば、世界の糖尿病人口は5億3,700万人。成人の10人に1人(10.5%)が糖尿病に罹患しています。糖尿病アトラスでは、世界を7地域に区分し統計値を出しています。この7地域の中で日本… 2022.08.28 05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 高温や猛暑の日は糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群および低血糖による入院リスクと関連する?(日本のデータベース研究; Environ Int. 2022) 近年、地球温暖化に伴い、異常高温現象の増加が報告されています。高温への曝露は、死亡率を含む健康上の有害な結果と関連しています。糖尿病患者は、体温調節の障害や脱水のリスクといった病的な状態にあるため、特に熱への曝露に脆弱です。糖尿病患者における周囲温度に関連した健康影響の報告も増えており、例えば、高… 2022.08.27 05_内分泌代謝系
01_中枢神経系 COVID-19関連咳嗽に対するガバペンチンおよびガバペンチン+モンテルカスト vs. デキストロメトルファン(Open-RCT; Clin Respir J. 2022) 咳が慢性化すると咳嗽反射の感度が増し、カプサイシンのような咳嗽刺激物質に対する過敏性が生じることが報告されています。一方で、慢性咳嗽患者には、咳嗽刺激物質ではないものに起因する咳も認められ、中枢神経の咳嗽反射亢進が形成されていること(中枢性感作)も報告されています。中枢性感作の関与が知られている疾… 2022.08.26 01_中枢神経系09_感染症
02_循環器系 心血管疾患患者におけるクロピドグレル単独療法とアスピリン単独療法、どちらが優れていますか?(SR&MA; Thromb Haemost. 2022) 心血管疾患の二次予防において、アスピリンがクロピドグレルより良い転帰を示すかどうか明確なコンセンサスは得られていません。そこで今回は、心血管障害の既往を有する患者において、クロピドグレル単独療法とアスピリン単独療法の有効性・安全性を比較したシステマティックレビュー・メタ解析の結果をご紹介します。本… 2022.08.25 02_循環器系
05_内分泌代謝系 日本人2型糖尿病患者におけるチルゼパチド vs. デュラグルチド、どちらが優れているのか?(代用のアウトカム; DB-RCT; SURPASS J-mono試験; Lancet Diabetes Endocrinol. 2022) 2型糖尿病患者の多くは、病状の進行に伴い、HbA1cの治療目標を達成することが困難となっています。2型糖尿病治療薬は多くの選択肢がありますが、なかでもSGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬が注目されています。2022年8月25日、厚労省の薬食審・医薬品第一部会にて、「2型糖尿病」を対象疾患とする… 2022.08.24 05_内分泌代謝系
02_循環器系 TAVR後の弁尖血栓症および脳血栓塞栓症に対するエドキサバン vs. DAPT、どちらが良さそうですか?(RCT; ADAPT-TAVR試験; Circulation. 2022) 経口直接抗凝固薬(OAC, DOAC)であるエドキサバンが、経カテーテル大動脈弁置換術後の弁尖血栓症(leaflet thrombosis)およびそれに伴う脳血栓塞栓症のリスクを低減できるかどうかは不明です。また、無症候性弁尖血栓症と脳血栓塞栓症や神経・認知機能障害との因果関係も不明なままです。そ… 2022.08.23 02_循環器系
07_腎・泌尿器系 低カリウム血症を呈する腹膜透析患者における最適なカリウム補給方法は?(Open-RCT; Am J Kidney Dis. 2022) 腹膜透析患者にみられる低カリウム血症に対する最適なカリウム補充方法とは?低カリウム血症は腹膜透析(PD)患者によくみられる電解質異常であり、腹膜炎や死亡のリスク上昇と関連することが指摘されています。しかし、機序は明らかとなっておらず、また、... 2022.08.22 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 動脈硬化性疾患および心不全を有する糖尿病患者におけるSGLT2阻害薬へのGLP-1RA追加は有益ですか?(後向きコホート研究; AJC 2022) SGLT2阻害薬へGLP-1受容体作動薬を追加した場合の有益性は?2型糖尿病(T2DM)は、米国で約2,600万人が罹患しています(PMID: 33501848)。T2DM患者の約35%が動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)を有し、そのうち3... 2022.08.21 02_循環器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 急性代償性心不全患者におけるエンパグリフロジン早期投与による利尿作用と腎機能への影響は?(小規模・単施設DB-RCT; EMPAG-HF; Circulation. 2022) 急性増悪心不全(ADHF)患者における早期のSGLT2阻害薬の追加は有効か?心不全(HF)は、世界的に罹患率および有病率が増加しており、高い罹患率と死亡率を有しています(PMID: 32087174、PMID: 34447992)。 急性増... 2022.08.20 02_循環器系
04_消化器系 欧米におけるH.pylori感染症に対するボノプラザンベースの除菌療法はPPIよりも優れていますか?(RCT; Gastroenterology. 2022) ヘリコバクター・ピロリは、消化性潰瘍、胃腺がん、胃粘膜関連リンパ組織リンパ腫の主要な原因であり、診療ガイドラインにおいて、ピロリ菌の除菌が推奨されています。米国を含む多くの国で、数十年にわたり、H.pylori感染症の治療は、プロトンポンプ阻害薬(PPI)、クラリスロマイシン、アモキシシリンまたは… 2022.08.19 04_消化器系
09_感染症 COVID-19入院患者に対するエンソビベップの有効性と安全性は?(DB-RCT; ACTIV-3/TICO試験; Ann Intern Med. 2022) 人類は、SARS-CoV-2による感染症(COVID-19)の脅威にさらされています。Afterコロナ、withコロナ時代と呼ばれる2022年において、依然として感染症治療薬の開発が求められています。Ensovibep(MP0420, エンソビベプ, エンソビベップ)は、SARS-CoV-2感染症… 2022.08.18 09_感染症