口腔内やけどのリスクなしに紅茶を飲むための最適なビスケットとしては何が良いですか?(非盲検比較試験; DUNC試験; BMJ. 2022)

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紅茶に最適なビスケットとは?

医療従事者が休息時間を設けることで医療の質を向上できるかもしれません。いわゆるティータイムでは、コーヒーや紅茶などを飲みますが、熱々の飲み物で口腔内をやけどするリスクを伴います。英国では、紅茶にビスケットを添えることがあるようで、紅茶にビスケットを浸して(dunc)食べる習慣があるようです。ビスケットを紅茶にduncすることで、紅茶の温度が下がり、口腔内をやけどするリスクを低減できるかもしれませんが、充分に検討されていません。

今回ご紹介するのは、標準的な病院のスタッフルームで利用可能な資源を用いて、危害(口腔内やけど)のリスクなしにカップ一杯の紅茶の最適な口当たりを達成するために必要な時間を特定すること、および栄養成分、歯ごたえ、のダンク時の完全性に関して最適な付属ビスケットを特定することを目的に実施されたDUNC試験の結果をご紹介します。

本試験は前向き、非盲検、ビスケットを用いた比較試験であり、英国の病院の外科スタッフルームで実施されました。4種類の丸い非チョコレートビスケット(オーツ麦 Oat、ダイジェスティブ digestive、リッチティー rich tea、ショーティ shortie)が用意され、標準的な紅茶のカップは、色や口当たりに関する調査員の好みと実用的な紅茶の入れ方に基づいて決定されました。

本試験の主要アウトカムは、紅茶を飲むのに安全な温度に達するまでの時間と、栄養成分、吸収能力、歯ごたえ、ダンク後の完全性に基づいて、紅茶と組み合わせるのに最も適したビスケットをランク付けすることでした。ビスケットは1位から4位までランク付けされ、やけどや崩れやすさなどの有害事象は減点されました。

試験結果から明らかになったことは?

https://www.bmj.com/content/379/bmj-2022-072839より引用

ベースラインのデータでは、ティーバッグを入れた温めてないマグカップに沸騰したてのお湯240mLを加えた後、標準的な紅茶の温度の中央値は82℃(範囲81~84℃)であることが示されました。30mLの牛乳で400秒(範囲 360〜420)、40mLの牛乳で370秒(範囲 330〜450)で最適な口当たりと61℃の世界共通の飲み頃温度が達成されました。研究者らは、40mLの牛乳で紅茶色が好ましいと考えました。トータルランクで最も優れていたのはオーツ麦のビスケットでした。

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医療従事者の休息時間は限られており、短時間でティータイムを終えられる方法の確立が求められています。今回ご紹介するのはBMJクリスマス2022の論文で、DUNCと名付けられた試験です。

さて、本試験結果によれば、ティーバッグ入りのカップに熱湯240mLを加えた後、牛乳40mLを入れ370秒(範囲 330〜450)で最適な口当たりと61℃の世界共通の飲み頃温度が達成されました。紅茶に最適なビスケットについては、トータルランクで最も優れていたのはオーツ麦でした。

今回用いられたのは、マクビティズ(McVities)のビスケット4種類であると推察されますが、明記されていません。他のビスケットでも同様の結果になるかは不明ですが、医療従事者が仕事の休憩時間にミルクティーを飲むならば、オーツ麦のビスケットが良いのかもしれません。

続報に期待。

brown cookies

✅まとめ✅ 医療従事者は、10分以内に紅茶を飲むことができ、特にビスケットと一緒に食べると口腔内やけどリスクを低減できることから安全なようである。

根拠となった試験の抄録

目的:標準的な病院のスタッフルームで利用可能な資源を使用して、危害(口腔内やけど)のリスクなしにカップ一杯の紅茶の最適な口当たりを達成するために必要な時間を特定すること、および栄養成分、歯ごたえ、ダンク時の完全性に関して最適な付属ビスケットを特定すること。

試験デザイン:前向き、非盲検、ビスケットを用いた比較試験

試験設定:英国の病院の外科のスタッフルーム。

介入:4種類の丸い非チョコレートビスケット(McVities:オーツ麦 Oat、ダイジェスティブ digestive、リッチティー rich tea、ショーティ shortie)を用意した。標準的な紅茶のカップは、色や口当たりに関する調査員の好みと実用的な紅茶の入れ方に基づいて決定された。

主要評価項目:主要アウトカムは、紅茶を飲むのに安全な温度に達するまでの時間と、栄養成分、吸収能力、歯ごたえ、ダンク後の完全性に基づいて、紅茶と組み合わせるのに最も適したビスケットであった。ビスケットは1位から4位までランク付けされ、やけどや崩れやすさなどの有害事象には減点された。

結果:ベースラインのデータでは、ティーバッグを入れた温めてないマグカップに240mLの沸騰したてのお湯を加えた後、標準的な紅茶の温度の中央値は82℃(範囲81~84℃)であることが示された。30mLの牛乳で400秒(範囲 360〜420)、40mLの牛乳で370秒(範囲 330〜450)で最適な口当たりと61℃の世界共通の飲み頃温度が達成された。研究者らは、40mLの牛乳で紅茶色が好ましいと考えた。

結論:医療従事者は、10分以内に紅茶を飲むことができ、特にビスケットと一緒に食べると安全である。紅茶を飲む時間を作ることは、医療従事者のブレイクポイントを回避するのに役立つかもしれない。

引用文献

Direct Uptake of Nutrition and Caffeine Study (DUNCS): biscuit based comparative study
Ceri Jones et al. PMID: 36535701 PMCID: PMC9762456 DOI: 10.1136/bmj-2022-072839
BMJ. 2022 Dec 19;379:e072839. doi: 10.1136/bmj-2022-072839.
ー 続きを読む https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36535701/

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