07_腎・泌尿器系

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02_循環器系

進行した慢性腎臓病患者においてACE阻害薬は中止した方が良いのか?(Open-RCT; STOP ACEi試験; NEJM 2022)

レニン-アンジオテンシン系(RAS)阻害薬(アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬やアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)など)は、軽度または中等度の慢性腎臓病の進行を遅らせます。しかし、いくつかの研究結果から、進行した慢性腎臓病患者におけるRAS阻害剤の中止は、推定糸球体濾過量(eGFR)を増…
05_内分泌代謝系

2型糖尿病におけるSGLT2阻害剤の使用は尿路感染症や性器感染症のリスクとなりますか?(SR&MA; Sci Rep. 2017)

グルコース共輸送担体-2(SGLT2)阻害剤は、2型糖尿病(T2DM)患者に対する最新の糖質低下薬の一つです。SGLT2阻害剤は、腎臓のグルコース排泄閾値を低下させ、尿中グルコース排泄量を増加させることにより、血糖降下作用を発揮します。また、ランダム化比較試験のメタ解析により、低血糖を引き起こすこ…
07_腎・泌尿器系

イバンドロン酸治療患者における重篤な有害事象と腎障害の発生リスクはどのくらいですか?(SR&MA; Pharmacotherapy. 2022)

イバンドロン酸による有害事象は、他のビスホスホネート系薬による有害事象よりも重篤でないことを示唆する報告が複数あります。しかし、質の高い研究は限られており、充分に検討されていません。そこで今回は、イバンドロン酸が重篤な有害事象および腎障害の発生率が低いかどうかを判断するために系統的レビューとメタ解…
07_腎・泌尿器系

入院患者で急性腎障害(AKI)が発生しやすいのは夏ですか?冬ですか?(日本のデータベース研究; Nephrol Dial Transplant. 2018)

AKI発生と死亡リスクが増加するのは夏と冬どちらなのか? 急性腎障害(AKI)は、突然の腎機能低下を特徴とし、入院患者によく見られる疾患です(PMID: 23744003)。また、高齢や糖尿病などの危険因子を有する患者の急性疾患(心臓病や感...
02_循環器系

英国の虚血性心疾患患者におけるアロプリノールと通常治療、どちらが良さそうですか?(PROBE法; ALL-HEART試験; Lancet. 2022)

キサンチンオキシダーゼ阻害剤であるアロプリノールは、痛風または症候性高尿酸血症の予防、およびがん化学療法に伴う高尿酸血症の予防の適応を有する尿酸降下薬であり、その慢性使用により、痛風の急性増悪の可能性を低減させます。血清尿酸値の高値は、心血管疾患と関連しており、いくつかの観察研究では尿酸値低下療法…
07_腎・泌尿器系

ジェットコースターに乗車すると腎結石が排出されやすくなる?(腎盂腎モデル; J Am Osteopath Assoc. 2016)

米国では、年間で30万人以上が腎結石・尿路結石のために治療を必要としているようです。腎盂腎結石を除去する作用の同定と評価には、患者サロゲートまたは検証された機能的な腎盂腎モデルが必要です。そこで今回は、腎盂腎機能モデルを用いて、ローラーコースター(ジェットコースター)による腎結石通過促進効果を評価…
07_腎・泌尿器系

血液透析患者の貧血治療におけるダプロデュスタット週3回投与の効果は?(DB-RCT; ASCEND-TD試験; Clin J Am Soc Nephrol. 2022)

血液透析患者の貧血治療においてダプロデュスタットの週3回投与は有効か? ダプロデュスタットは、慢性腎臓病(CKD)の貧血治療薬として使用されている低酸素誘導因子プロリル水酸化酵素阻害薬(HIF-PHI)です。2022年8月現在、ダプロデュス...
07_腎・泌尿器系

腎機能別のステロイド系ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬の有効性・安全性は?(大規模RCTのメタ解析; JACC HF 2022)

ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)は、腎機能障害患者において充分に使用されておらず、慢性腎臓病(CKD)患者におけるその有効性は不明です。そこで今回は、腎機能障害患者の各推定糸球体濾過量(eGFR)におけるMRAの有効性・安全性について検証した大規模ランダム化比較試験のメタ解析の結果をご紹…
07_腎・泌尿器系

ベースラインHbレベルが低いことと慢性腎臓病の進行が関係する?(日本の前向きコホート研究; CKD-ROUTE研究の二次解析; BMC Nephrol. 2022)

ベースラインのHbレベルが低いことと慢性腎臓病の進行とは関連するのか? 末期腎不全(ESRD)の原因となる慢性腎臓病(CKD)は、世界中で大きな健康問題となっています(PMID: 23877587)。近年、何十億ドルもの費用が国民健康保険制...
05_内分泌代謝系

糖尿病患者の年間eGFR減少率においてSGLT2阻害薬間で差はないかもしれない(代用のアウトカム; データベース研究; Kidney Int. 2022)

糖尿病患者は世界的に増加していることが国際糖尿病連合(IDF)から報告されています。この報告(糖尿病アトラス)によれば、世界の糖尿病人口は5億3,700万人。成人の10人に1人(10.5%)が糖尿病に罹患しています。糖尿病アトラスでは、世界を7地域に区分し統計値を出しています。この7地域の中で日本…
07_腎・泌尿器系

低カリウム血症を呈する腹膜透析患者における最適なカリウム補給方法は?(Open-RCT; Am J Kidney Dis. 2022)

腹膜透析患者にみられる低カリウム血症に対する最適なカリウム補充方法とは? 低カリウム血症は腹膜透析(PD)患者によくみられる電解質異常であり、腹膜炎や死亡のリスク上昇と関連することが指摘されています。しかし、機序は明らかとなっておらず、また...
07_腎・泌尿器系

進行した慢性腎臓病を有する高齢者における高用量フルオロキノロン療法と重篤な有害事象の関連性は?(コホート研究; JAMA Netw Open. 2022)

高齢のCKD患者における高用量フルオロキノロンは重篤な有害事象の発生と関連する? フルオロキノロン系抗菌薬は、世界で最もよく処方される広域抗生物質の一つです(PMID: 23570031、PMID: 31067381)。米国では、2018年...
07_腎・泌尿器系

痛風患者における痛風発作とその後の心血管イベントとの関連性はどのくらい?(コホート内症例対照研究 JAMA. 2022)

痛風発作後に心血管イベントの発生はどのくらい増加するのか? 痛風は心血管疾患と関連していることが知られていますが、特に痛風発作と心血管イベントとの時間的な関連については調査されていません。 そこで今回は、最近の痛風発作後に心血管イベントのリ...
00_その他

臨床判断支援付き医師オーダーエントリーシステムの設定における腎臓専門薬剤師による薬物レビューの有用性とは?(後向き研究; J Clin Pharm Ther. 2022)

腎臓専門薬剤師コンサルティングサービスにより腎臓の薬物関連問題を解消できるのか? 入院患者の約20%は、推定糸球体濾過量(eGFR)<60分/分/1.73m2と定義される腎機能障害を有しています(PMID: 22695895、PMID: 2...
05_内分泌代謝系

腎臓病合併の2型糖尿病患者の心血管イベントに対するフィネレノンの効果は?(DB-RCT; FIGARO-DKD; N Engl J Med. 2021)

慢性腎臓病(CKD)は、2型糖尿病に伴う心血管リスクを増悪させることが報告されています。尿中アルブミン/クレアチニン比(アルブミンはmg、クレアチニンはgで測定)が10を超え、推定糸球体濾過量(eGFR)が75ml/min/体表面積1.73m2以下になると心血管イベントおよび新規心不全のリスクが上…
07_腎・泌尿器系

尿管結石に対するミラベグロンの有効性はどのくらい?(SR&MA; Int J Clin Pract. 2022)

尿路結石症は、すべての国の主要な健康問題であり、その有病率は数十年にわたり増加し続けています。尿管結石と診断された場合、結石の臨床的特徴に応じて、観察、衝撃波結石破砕術、ドレナージ、または尿管鏡検査などの治療が行われます。しかし、結石の大きさが大きくなり、結石の位置が変わると、結石が自然に排出され…
05_内分泌代謝系

高齢の2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害剤と急性腎不全リスクとの関連性は?(コホート研究; Am J Kidney Dis. 2022)

SGLT2阻害薬が急性腎障害(AKI)リスクとなるのか? ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤は、2型糖尿病患者にとって多くの利点があることが明らかにされています。しかし、SGLT2阻害薬が急性腎障害(AKI)のリスクを増加...
07_腎・泌尿器系

慢性腎臓病患者のアルブミン尿に対するダパグリフロジン、エプレレノンおよびそれらの併用効果は?(クロスオーバー試験; J Am Soc Nephrol. 2022)

SGLT2阻害薬とMRAの併用によりアルブミン尿を低減できるのか? ナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬およびミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)は、慢性腎臓病(CKD)患者において、尿中アルブミン/クレアチニン比(U...
04_消化器系

ボノプラザンによる腎毒性はどのくらい?(JADER; Kidney International 2022)

P-CABであるボノプラザンによる腎毒性リスクは? ボノプラザンは、新しい作用機序を有するカリウム競合型アシッドブロッカー(P-CAB)で、酸関連疾患の治療薬として2015年に日本で初めて承認されました。ボノプラザンは、胃壁の細胞における酸...
07_腎・泌尿器系

Cockcroft-Gault式の偏りおよび精度に及ぼす体重および血清クレアチニン濃度の影響は?(後向き研究; Pharmacotherapy. 2012)

体重と血清クレアチニン(Scr)濃度がCockcroft-Gault式によるクレアチニンクリアランス(C-G Clcr)の偏りと精度に及ぼす影響について、きちんと調べたことがなかったため文献検索を行いました。今回ご紹介するのは2012年の論文です。本論文では、体重とScr濃度がC-G Clcrの偏…
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