05_内分泌代謝系

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05_内分泌代謝系

インスリン治療歴のない2型糖尿病に対する週1回のインスリン投与の有効性と安全性はどのくらい?(RCT; 第2相試験; NEJM2020)

開発中の週1回インスリン製剤の臨床試験が発表された 米国糖尿病学会および欧州糖尿病学会の標準治療ガイドラインでは、2型糖尿病患者が個別の血糖値目標に到達しない場合、治療を拡大することが推奨されています。 これらの推奨事項にもかかわらず、2型...
02_循環器系

糖尿病、CKD及び急性冠症候群を有する集団における心血管イベントに対するアパベタロンの効果は?(BETonMACE試験の事前規定解析; Clin J Am Soc Nephrol. 2021)

慢性腎臓病(CKD)に対するアパベタロンの効果はどのくらいか? 慢性腎臓病は、一般成人の少なくとも10%が罹患しており、心血管疾患の負担が大きく、臨床転帰が悪いことが知られています。慢性腎臓病の主な原因は2型糖尿病であり、地域によっては慢性...
02_循環器系

急性冠症候群を有する2型糖尿病患者のMACEに対する標準治療へのアパベタロン追加の効果はどのくらいですか?(DB-RCT; BETonMACE試験; JAMA. 2020)

ブロモドメインおよびエクストラターミナール阻害剤の開発が進んでいる エピジェネティクスとは、環境に応じてクロマチンが化学的に変化し、転写に影響を与える過程を指す。ブロモドメインおよびエクスターミナルタンパク質は、アセチル化されたリジン残基を...
02_循環器系

心不全(HFpEF)における病院外での心不全エピソードの悪化が死亡リスクに影響するかもしれない(PARAGON-HFの事後解析; JACC 2021)

心不全における入院予防の重要性 心不全は疾患名ではなく、心筋梗塞や心臓弁膜症、心筋炎などの心臓のさまざまな病気や高血圧などが原因となり、引き起こされる状態、つまり症候群のことです。心不全では心臓のポンプ機能(全身に血液を送り出す機能)がうま...
02_批判的吟味 Critical Appraisal

【批判的吟味】メトホルミン治療で効果不充分な2型糖尿病患者における経口セマグルチド vs. エンパグリフロジン(代用のアウトカム; Open-RCT; PIONEER 2試験; Diabetes Care. 2019)

試験の背景 2型糖尿病患者の多くは、メトホルミンによる薬物療法を行っても充分な血糖コントロールができない、あるいは維持できないことが多いことは臨床試験の結果から明らかです。グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1RA)及びナトリウム...
02_循環器系

2型糖尿病と冠動脈疾患を有する患者の全死亡率に対するβ遮断薬の効果はどのくらいですか?(事後解析; Diabetes Obes Metab. 2017)

糖尿病患者におけるβ遮断薬の有効性はリスクを上回るのか? 現在のガイドラインでは、冠動脈疾患(CHD)患者にβ遮断薬を使用することが推奨されています。しかし、心筋梗塞の既往のない安定したCHD患者や左室駆出率の低下した心不全患者において、生...
05_内分泌代謝系

2型糖尿病患者における慢性腎臓病の有病率と進行度はどのくらい?(前向き研究; DISCOVER試験; Diabetes Obes Metab. 2021)

2次血糖降下療法を開始した2型糖尿病患者におけるCKD 糖尿病は、慢性腎臓病(CKD)の最も一般的な原因であり、糖尿病患者におけるCKDの有病率は最大で40%であると報告されています。しかし、多くの国ではデータが不足しています。 そこで今回...
05_内分泌代謝系

SGLT-2阻害薬 エンパグリフロジン使用時にみられる初期のeGFR低下は心臓や腎臓アウトカムに影響しますか?(EMPA-REG OUTCOME試験の事後解析; Kidney Int. 2021)

SGLT-2阻害薬により初期のeGFR低下が認められるが… SGLT-2阻害薬のアウトカム試験では、治療開始時にeGFRが約3~5mL/min/1.73m2低下することが報告されていますが、その分類や安全性・有効性への潜在的な影響については...
02_循環器系

SGLT2阻害薬による下肢切断リスクはどのくらいですか?(メタ解析; Cardiovasc Diabetol. 2021)

SGLT2阻害薬により下肢切断リスクが増加する? SGLT2阻害薬であるカナグリフロジンによる有効性・安全性を検討したCANVAS試験において、カナグリフロジン群で、プラセボ群と比較して、下肢切断リスクの増加が報告されました。この試験結果を...
02_循環器系

糖尿病、空腹時血糖値、および血管疾患のリスクとの関連性はどのくらいですか?(メタ解析; Lancet. 2010)

糖尿病を有さないヒトにおける空腹時血糖の影響とは? 空腹時血糖値は、糖尿病の閾値である7mmol/L(126mg/dL)以下を含むすべての濃度において、血管病リスクと相関的に重要な関連があることが報告されています。しかし、糖尿病を有さない人...
05_内分泌代謝系

65歳以上の高齢者での長時間作用型インスリンアナログとNPHインスリンによる重篤な低血糖リスクに差はありますか?(後向き研究; JAMA Intern Med. 2021)

インスリンの作用時間により低血糖リスクは異なるのか? インスリン投与は低血糖リスクを誘発することが報告されています。この低血糖リスクは、インスリンの作用時間によって差がないことが報告されています。しかし、これまでの報告では、低血糖のリスクが...
02_循環器系

【Up To Date for SGLT2阻害薬】SGLT2阻害薬の安全性比較(ナラティブレビュー; 最終更新年月:2021年5月)

糖尿病治療には心血管イベントのリスクを増加させない薬剤が求められている? 米国では新規の抗糖尿病薬の承認申請の際に心血管の安全性評価の実施を求めています。抗糖尿病薬の一つであるナトリウム・グルコース共輸送体2(Sodium Glucose ...
05_内分泌代謝系

慢性腎臓病患者におけるダパグリフロジン使用は死亡率を減らせますか?(RCTの事前設定解析; DAPA-CKD; Eur Heart J. 2021)

慢性腎臓病(CKD)患者に対するだパグリフロジンの効果はどのくらいか? SGLT-2阻害薬は1型・2型糖尿病だけでなく、心不全(HF)患者への有効性が示されています。また糖尿病の有無に関わらず慢性腎臓病(CKD)患者に対しても有効である可能...
02_循環器系

高齢の2型糖尿病患者に対するGLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬の有効性はどのくらいですか? (SR&MA; Diabetes Res Clin Pract. 2021)

2型糖尿病の高齢者においてもGLP-1受容体作動薬やSGLT2阻害薬は有効なのか? GLP-1受容体作動薬及びSGLT2阻害薬は、比較的新しい糖尿病治療薬です。これらの薬剤は、脳卒中や心筋梗塞などの心血管イベント、死亡リスクを低下させること...
05_内分泌代謝系

2型糖尿病及びインスリン治療による心血管イベントや死亡リスクへの影響はどのくらいですか?(韓国 人口ベース コホート研究; J Diabetes Investig. 2021)

糖尿病治療におけるインスリン治療と心血管イベント発生リスク 糖尿病治療の目的は、健康人と変わらない生活を送ることです。この目的を実現するために心血管イベント(心筋梗塞、脳梗塞)や死亡の発生抑制を実現する必要があり、そのための治療目標として、...
05_内分泌代謝系

日本人2型糖尿病患者に対するイメグリミン単剤治療の有効性と安全性はどのくらいですか?(TIMES1試験; DB-RCT; Diabetes Care. 2021)

ミトコンドリア機能改善薬 Imeglimin(イメグリミン)とは? 糖尿病患者において、細胞内ミトコンドリアの機能低下が報告されています。ミトコンドリア機能が低下することでインスリン分泌も低下することが報告されています。 このミトコンドリア...
02_循環器系

2型糖尿病患者におけるインスリン治療は心血管イベントや死亡リスクに影響しますか?(Diabetes Res Clin Pract. 2021; RCTのSR&MA)

インスリン治療により心血管イベントや死亡リスクが増加する? 糖尿病患者における血糖コントロールにおいて、血糖低下作用の強いスルホニルウレア(SU)剤やインスリンは、他のクラス薬剤と比較して低血糖リスクが高く、心血管イベントや死亡リスクとの関...
02_循環器系

糖尿病患者および非糖尿病患者におけるQTc間隔・血糖値異常への影響はシプロフロキサシンとレボフロキサシンで違いがありますか?(RCT; Int J Clin Pract. 2021)

フルオロキノロン(ニューキノロン)の副作用 フルオロキノロン系薬剤は、頻繁に使用される抗生剤です。特にレボフロキサシンとシプロフロキサシンの使用頻度は高いです。 フルオロキノロンの重大な副作用として大動脈瘤または大動脈解離リスクが指摘されて...
05_内分泌代謝系

2型糖尿病の高齢者における重度低血糖症と死亡リスクに影響する治療薬には何がありますか?(英国 人口ベース研究; Diabetes Care. 2021)

2型糖尿病の高齢患者では重度低血糖症が起こりやすい? 2型糖尿病治療において、血糖降下薬による低血糖はしばしば認められます。なかでも重症低血糖は転倒や心血管イベント、死亡リスクに寄与している可能性が報告されています。 血糖降下の程度は、治療...
02_循環器系

【批判的吟味】心不全患者の心血管および腎関連アウトカムに対するSGLT-2阻害薬 エンパグリフロジンの効果はどのくらいですか?(DB-RCT; EMPEROR-reduced trial; NEJM 2020)

Cardiovascular and Renal Outcomes with Empagliflozin in Heart Failure Milton Packer et al. N Engl J Med.2020 Aug 29.doi:...
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