01_中枢神経系 軽度認知障害および認知症の成人に対する運動と認知介入の併用は運動介入単独よりも有効ですか?(RCTのNWM; Int J Nurs Stud. 2023) 運動と認知介入は前臨床および臨床的認知症の成人にとって有益であることが報告されていますが、これら2つの要素を組み合わせることで相乗的な効果が得られるかどうか、またどのような介入デザインがこの効果を最適化するのかについては不明です。そこで今… 2023.10.14 01_中枢神経系
01_中枢神経系 神経障害性疼痛に対するα-リポ酸とプレガバリンの併用療法の効果はどのくらいですか?(DB-RCT; PAIN-CARE試験; Pain. 2023) 非鎮静性抗酸化剤であるα-リポ酸(ALA)の補給は、いくつかの生化学的プロセスと作用に関与し、重要な抗酸化作用と抗炎症活性を発揮することで、末梢神経障害患者における痛みや麻痺症状を和らげることが報告されています。末梢神経障害による神経障害… 2023.10.07 01_中枢神経系
01_中枢神経系 急性虚血性脳卒中における血管内血栓除去術(EVT)後の集中的血圧降下と従来の血圧降下どちらが良い?(PROBE法; OPTIMAL-BP試験; JAMA. 2023) 急性虚血性脳卒中患者に対する血管内血栓除去術(EVT)による再灌流成功後の最適な血圧コントロールは不明です。そこで今回は、EVTを受けた患者において、再灌流成功後24時間の集中的な血圧管理が、従来の血圧管理よりも臨床転帰を改善させるかどう… 2023.10.06 01_中枢神経系02_循環器系
01_中枢神経系 プロトンポンプ阻害薬の累積使用と認知症リスクに関連性はありますか?(コホート研究; Neurology. 2023) プロトンポンプ阻害薬(PPI)の使用と認知症との関連に関する研究では、さまざまな結果が報告されています。しかし、PPIの累積使用の影響については検討されていません。そこで今回は、Atherosclerosis Risk in Commun… 2023.09.15 01_中枢神経系
01_中枢神経系 認知症患者における抗アミロイド治療の適格性はどのくらいか?(Neurology. 2023) アルツハイマー病(AD)の治療選択肢は限られており、主に対症療法とQOLの改善に焦点が当てられてきました。最近、抗βアミロイドモノクローナル抗体(mAbs)であるlecanemab(レカネマブ)が、バイオマーカーで確認された症候性ADの初… 2023.09.06 01_中枢神経系
01_中枢神経系 早期アルツハイマー病に対するレカネマブの効果はどのくらいですか?(DB-RCT; Clarity AD試験; N Engl J Med. 2023) 可溶性および不溶性のアミロイドβ(Aβ)凝集体の蓄積は、アルツハイマー病の病理学的プロセスを開始または促進する可能性があります。レカネマブ(商品名:レケンビ)は、Aβ可溶性プロトフィブリルに高親和性で結合するヒト化IgG1モノクローナル抗… 2023.09.04 01_中枢神経系
01_中枢神経系 慢性片頭痛に対するアトゲパント予防的投与は有効ですか?(DB-RCT; PROGRESS試験; Lancet. 2023) カルシトニン遺伝子関連ペプチド(calcitonin gene-related peptide: CGRP)は、37個のアミノ酸から構成されており、小型~中型の三叉神経節ニューロンや後根神経節ニューロンに局在しています。片頭痛患者の頸静脈… 2023.08.19 01_中枢神経系
00_その他 TIDieRチェックリストを用いた抗うつ薬中止試験における漸減法の評価結果は?(系統的レビュー; Int J Clin Pharm. 2023) 介入に関する完全な説明が公開されていなければ、臨床医と患者は有用であることが示されている介入を確実に実施することができず、他の研究者は研究結果を再現したり、それに基づいて構築したりすることができません。しかし、出版物における介入の記述の質… 2023.07.24 00_その他01_中枢神経系
01_中枢神経系 ナトリウムグルコース共輸送体2阻害薬と認知症発症との関連性はどのくらい?(台湾データベース研究; Diab Vasc Dis Res. 2022) ナトリウム-グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬の使用と認知症発症との関連性については明らかとなっていません。そこで今回は、SGLT2阻害薬の使用による認知症発症リスクを評価することを目的に実施されたコホート研究の結果をご紹介します。… 2023.06.30 01_中枢神経系02_循環器系
01_中枢神経系 緩和ケアスタッフに対するシミュレーション研修介入は認知症患者における予定外の転院や6ヵ月後の院内死亡リスクを低減できますか?(クラスターRCT; IMPETUS-D試験; BMC Geriatr. 2022) 認知症患者には、特有の緩和および終末期のニーズがあります。しかし、介護施設に入居している認知症患者にとって、質の高い緩和ケアや終末期ケアへのアクセスは、しばしば最適とは言えません。質の高いケアを提供するための知識と技術を身につけるために、… 2023.06.21 01_中枢神経系
01_中枢神経系 不眠症患者におけるオレキシン受容体拮抗薬の処方に関連する因子には何がありますか?(日本のデータベース研究; Drugs Real World Outcomes. 2023) オレキシンは覚醒と睡眠を調節する神経伝達物質のひとつであり、オレキシンがオレキシン受容体へ作用すると覚醒システムを活性化させ覚醒が維持されることが明らかとなっています。 この覚醒システムが過剰に働いている状態では、不眠などの症状を引き起こ… 2023.06.20 01_中枢神経系30_睡眠
01_中枢神経系 軽症脳卒中および一過性脳虚血発作におけるCYP2B6遺伝子多型はクロピドグレルの有効性に影響しますか?(RCTの事後解析; CHANCE試験; Stroke. 2023) CYP2B6遺伝子多型がクロピドグレルに及ぼす影響はどのくらいか?In vitro試験において、クロピドグレルの薬物代謝酵素としてCYP2C19、1A2、2B6、2C9、そして3A4/5が関与していると報告されています(Drug Metab... 2023.06.12 01_中枢神経系02_循環器系
01_中枢神経系 アルツハイマー型認知症の焦燥感に対するブレクスピプラゾールの効果はどのくらい?(DB-RCT; Am J Geriatr Psychiatry. 2020) ブレクスピプラゾールは、セロトニン5-HT1A受容体部分アゴニスト作用、セロトニン5-HT2A受容体アンタゴニスト作用及びドパミンD2受容体部分アゴニスト作用を併せ持つ特徴的な薬剤です。日本では「統合失調症」の保険適応を取得しています(2… 2023.06.04 01_中枢神経系
01_中枢神経系 日本の農家における不眠症と睡眠前飲酒(寝酒)および朝飲酒(迎え酒)との関係は?(横断研究; Alcohol. 2021) 酒に含まれるアルコールの代謝経路は、これまでの研究結果からほぼ明らかとなっています。アルコールは、まずアルコール脱水素酵素(ADH)によってアセトアルデヒドに分解されます。 次にアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって酢酸に分解され… 2023.04.25 01_中枢神経系
01_中枢神経系 ICU患者のせん妄に対するオランザピンの効果は?(メタ解析; Ther Adv Psychopharmacol. 2023) 非定型抗精神病薬であるオランザピンは、せん妄抑制に最もよく使用される薬剤の一つです。しかし、重症成人のせん妄抑制に対するオランザピンの有効性と安全性に関する系統的な評価やメタ解析は存在しません。そこで今回は、集中治療室(ICU)に入院中の… 2023.04.17 01_中枢神経系
01_中枢神経系 ICU患者のせん妄治療におけるハロペリドールはプラセボより優れていますか?(AID-ICU試験の二次ベイズ分析; Intensive Care Med. 2023) AID-ICU試験は、せん妄を伴う集中治療室(ICU)に入院した急性期の成人患者を対象に、ハロペリドールとプラセボの効果を検討したランダム化、盲検化、プラセボ対照の試験でした。本試験の主要評価項目は無作為化後90日目の生存日数と退院日数で… 2023.04.09 01_中枢神経系
01_中枢神経系 更年期に伴う中等度から重度の血管運動症状に対するフェゾリネタントの効果は?(DB-RCT、SKYLIGHT 1試験; Lancet. 2023) 更年期女性の血管運動症状(血管運動神経症状とも:顔のほてり・のぼせ等のホットフラッシュや寝汗、手足の冷え、息切れなど)の治療において、基本的にはホルモン(補充)療法が行われます。しかし、ホルモン療法が実施できない、あるいは実施しない(した… 2023.04.05 01_中枢神経系
01_中枢神経系 下剤の慢性使用と認知症発症の関連性はどのくらい?(コホート研究; Neurology. 2023) 脳-腸-微生物軸(以前は腸脳相関)仮説は、無菌マウスを用いた研究結果から提唱されました。本仮説は、腸内細菌がストレス受容や脳の神経系の発達・成長、そして行動に関わる存在であることを示したものです。具体例として、過敏性腸症候群(IBS)が挙… 2023.03.31 01_中枢神経系04_消化器系
01_中枢神経系 治療抵抗性の老年期うつ病患者における抗うつ薬の増強と切替え、どちらが良いですか?(Open-RCT; OPTIMUM試験; N Engl J Med. 2023) うつ病に対する治療において、第一選択薬で治療が奏功しない場合があり、これを治療抵抗性うつ病と呼びます。日本の診療ガイドライン(2022年)によれば、第一選択薬による治療に成功しない高齢者のうつ病に対して、抗うつ薬を変更あるいは併用(増強療… 2023.03.27 01_中枢神経系
01_中枢神経系 妊娠中のロイコトリエン受容体拮抗薬の使用と子孫の精神神経系イベントとの関連性は?(台湾データベース研究; JAMA Netw Open. 2023) ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)は、喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギー性気道疾患の治療に使用される薬剤の一種です。米国食品医薬品局(FDA)は、長年にわたり、LTRAの最初の薬剤であるモンテルカストに関連する精神神経系イベントの… 2023.03.25 01_中枢神経系20_妊婦