【雑記】投与・投薬の語源とは?答えはお釈迦様が握っていた

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薬を与えることを、なぜ「投与」と表現するのか?

患者に対して治療(例えば薬物など)を施す行為のことを「投与」と呼びますが、なぜ「投げ与える」と表現するのでしょうか?やや雑な表現だなと感じていました。

今までも気になったことはありましたが、きちんと調べたことはありませんでした。

2013年に発売された「知っておきたい涅槃図絵解きガイド」に、投与の語源となった一説がありましたので今回、調べた結果をご紹介します。

涅槃図とは?

涅槃とは、一切の煩悩から解脱(げだつ)した、不生不滅の高い境地のことです。転じて、釈迦(しゃか)*や聖者の死のことです。入滅とも表現されます。

涅槃図とは釈迦が入滅する情景を描いた図のことです。

*釈迦(しゃか):北インドの人物で、歴史上に実在した仏陀、仏教の開祖

投薬の語源となったシーンが涅槃図に描かれている

知っておきたい涅槃図絵解きガイドによれば、釈迦が入滅する前の状況が示された有名なシーンがあります。釈迦が横たわっており、その右上に天界から舞い降りてきた釈迦の母親「摩耶夫人(まやふじん)」が描かれています。

そこには、具合の悪くなった釈迦を心配に思った摩耶夫人が、釈迦に向かって投げた薬袋が樹(沙羅双樹)の枝に引っかかっている様子が描かれています。残念ながら薬袋は釈迦に届かず、結局、釈迦は亡くなってしまいます(=入滅)。

つまり、患者に医師や薬剤師が薬を与えることを「投薬」と呼ぶのは、この故事に習ってということであり、涅槃図が投薬の語源となったとされています。また薬を与えることを「投与」と表現するのも、まさに摩耶夫人が薬袋を投げ与える状況から転じ表現されたもののようです。

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✅まとめ✅ 投与・投薬の語源は、釈迦が入滅する様子を描いた涅槃図が元になっていた

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