Ten-Year Cerebrovascular Disease Trend Occurrence by Population-based Stroke Registry in an Aging Japan Local Prefecture
Shinichi Omama et al.
J Stroke Cerebrovasc Dis. 2019
PMID: 31879137
DOI:10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.2019.104580
Keywords: Cerebrovascular diseases; inventory survey; population-based; registry.
背景
脳血管疾患は日本人の主要な死因だが、最新の国家または県の発生率は不明である。日本人口120万人の地方自治体の高齢化における過去10年間の脳血管疾患発生率を計算し、そのデータを使用して将来の発生率を予測した。
方法
2008年から2017年までの岩手県脳卒中レジストリから岩手県全体のデータを後向きに分析した。2008年から2012年までの前半期と後半期の年齢調整および年齢別発生率を比較し、発生率の変化率と予測される人口数を使用して、将来の発生率を予測した。
結果
・10年間で、日本の標準人口における10万人年当たりの年齢調整脳血管疾患の発生率は、男性では212.1から176.8に、女性では123.1から97.0に減少した。
・年齢別の発生率と55歳未満の人の発生数はわずかしか減少しなかったが、55歳以上の人の発生率は減少した。
・2040年の総発生数は2015年の値の3分の2に減少すると予測されるが、85歳以上の発生数は2040年までに増加する可能性がある。
結論
脳血管疾患の発生率と発生数は過去10年間に減少し、将来を通して減少するが、超高齢者の発生率は増加する。高齢者の脳血管疾患を治療するための特定の看護と社会的対策が必要になる。
コメント
アブストのみ。
脳血管疾患の発生数は、2008年から2017年の10年間で男女ともに減少していた。将来の予測として、2040年までに総発生率は減少を続けるが、85歳以上の超高齢者では増加する予測とのこと。
高齢者で脳血管疾患の発生率が増加する予測は当然と言えば当然であり、この予測には、医療の進歩が含まれていない。先の20年で医療技術が向上すれば、超高齢者における脳血管疾患の発生率が低下する可能性は充分にある。
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