COVID-19あるいは他の疾患に対するヒドロキシクロロキンの安全性はどのくらいですか?(RCTのSR&MA; Eur J Clin Pharmacol. 2020)

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Safety of hydroxychloroquine in COVID-19 and other diseases: a systematic review and meta-analysis of 53 randomized trials

Can Chen et al.

Eur J Clin Pharmacol. 2020 Aug 11;1-12. doi: 10.1007/s00228-020-02962-5. Online ahead of print.

PMID: 32780229

PMCID: PMC7417776

DOI: 10.1007/s00228-020-02962-5

Keywords: COVID-19; Hydroxychloroquine; Randomized controlled trial; Safety; Systematic review.

序論

コロナウイルス病2019(COVID-19)の治療におけるヒドロキシクロロキン(HCQ)の安全性については、依然として多くの懸念が存在する。

目的

本研究の目的は、システマティックレビューおよびメタアナリシスを行い、COVID-19およびその他の疾患の治療におけるHCQの安全性を評価することであった。

方法

PubMed、Embase、Cochrane LibraryでHCQの安全性を報告しているランダム化比較試験(RCT)をデータベース構築時から2020年6月5日までに検索した。

文献スクリーニング、データ抽出、リスクバイアスの評価は2名のレビュアーが独立して行った。

結果

・患者5,496例を対象とした適格研究53件を同定した。

・メタ解析の結果、HCQ群の副作用(AE)リスクは対照群に比べて有意に増加し(RD 0.05、95%CI 0.02~0.07、P = 0.0002)、その差はCOVID-19サブグループ(RD 0.15、95%CI 0.07~0.23、P = 0.0002)およびその他の疾患のサブグループ(RD 0.03、95%CI 0.01~0.04、P = 0.003)においても統計学的に有意であった。

結論

HCQ は、全体の集団において、プラセボまたは介入なしの場合と比較して、AEの総リスクが高いことと関連している。

COVID-19の参加者数が少ないことを考えると、HCQがCOVID-19患者におけるAEの発生率の増加と関連しているという結論には慎重になるべきであるが、将来的には十分に計画された大規模なサンプルサイズの研究で確認したい。

✅まとめ✅ COVID-19あるいは他の疾患に対するヒドロキシクロロキン使用は、プラセボあるいは無介入と比較して、有害事象のそうリスクが高かった

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