Acute Respiratory Infection and Use of Nonsteroidal Anti-Inflammatory Drugs on Risk of Acute Myocardial Infarction: A Nationwide Case-Crossover Study
Keywords: acute myocardial infarction (AMI); acute respiratory infection (ARI); nonsteroidal anti-inflammatory drugs (NSAIDs); case-crossover study.
背景
以前の研究では、急性呼吸器感染症(ARI)と非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の使用が急性心筋梗塞(AMI)を引き起こす可能性があることが示唆されている。
一部の国では、医師はARI患者の症状緩和のためにNSAIDを処方する。ただし、ARIエピソード中にNSAIDを使用するとAMIリスクが増加するかどうかを評価する研究はない。
方法
2007年から2011年の間にAMIの入院(インデックス日付)を伴う9,793人の患者を特定した。
ケースクロスオーバーデザインを使用して、ケース(インデックス作成日の1〜7日前)と一致したコントロール期間(インデックス作成日の366〜372日前)における次の暴露状態を比較した。
暴露
・ARIエピソード+NSAID使用
・ARIエピソード(NSAID使用なし)
・NSAIDのみの使用
・暴露なし
多変数条件付きロジスティック回帰モデルを使用して、潜在的な交絡因子に対して調整されたオッズ比を推定した。
結果
・ARI中の非ステロイド性抗炎症薬の使用は、AMIリスク3.4倍の増加に関連していた。
★調整オッズ比[aOR] =3.41; 95%信頼区間[CI] = 2.80-4.16
—
・NSAID使用なしのARIは2.7倍のリスク増加(aOR =2.65; 95%CI = 2.29-3.06)に関連しており、NSAIDのみの使用は1.5倍のリスク増加(aOR =1.47; 95%CI = 1.33-1.62)に関連していた。
・さらに、非経口NSAIDはARI患者のはるかに高いリスクと関連していた(aOR =7.22; 95%CI = 4.07-12.81)。
結論
ARIエピソード中の非ステロイド性抗炎症薬の使用、特に非経口NSAIDは、AMIリスクのさらなる増加と関連していた。
コメント
アブストのみ。関節リウマチ患者における急性呼吸器感染症の合併時に、NSAIDを使用すると心筋梗塞リスクが増加した。あくまで仮説生成ですが、急性呼吸器感染症を合併したら休薬を考慮しても良いのかも。あるいはアセトアミノフェンでしょうか。正直難しいところですね。基本バイオ製剤は中止した方が良いと考えられます。ただし半減期長いので中止してもすぐには効果がなくなりません。むむむ。
コメント
[…] […]