日本人2型糖尿病患者におけるビタミンB12欠乏とメトホルミン治療との関係性はどのくらいですか?(横断研究; Journal of Diabetes Investigation 2020)

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Relationship between metformin use and vitamin B12 status in patients with type 2 diabetes in Japan

Sugawara K et al.

Journal of Diabetes Investigation

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Clinical Trial Registry: 

University Hospital Medical Information Network

UMIN000019126

目的

メトホルミン療法は、ビタミンB12(VB12)欠乏症と関連しているが、アジア人集団における本悪影響に関する情報は限られている。

日本における2型糖尿病患者のメトホルミン使用とVB12状態との関係を調査する。

方法

本横断研究は、メトホルミン治療(メトホルミン群、n =122)または非メトホルミン治療(対照群、n =63)2型糖尿病患者を対象に実施された。

主要エンドポイントは、両群間におけるVB12活性マーカーであるホモシステインの血清濃度の差異だった。

VB12の血清濃度、血中ヘモグロビンレベル、および平均赤血球容積も群間で比較された。

サブセット分析は、70歳以上の個人で実施された。

メトホルミン治療の1日用量または期間と他の測定パラメータとの潜在的な相関関係も調べられた。

結果

・ホモシステイン値、VB12値、ヘモグロビン濃度、および平均赤血球容積は、対照群とメトホルミン治療群の間で有意な差はなかった。

・ホモシステイン値は正、VB12値はメトホルミン1日用量と負の相関があった。

・高齢者では、ヘモグロビン値は、対照群よりもメトホルミン群で有意に低かったが、平均血球体積は2群間で類似していた。

結論

メトホルミン治療中のVB12欠乏症リスクは、日本人2型糖尿病患者では低いようだった。

ただし、高用量のメトホルミンは、高齢者の貧血だけでなく、循環VB12値の穏やかな低下をもたらす可能性がある。

コメント

アブストのみ。

海外の過去の報告とは異なり、日本人2型糖尿病患者では、ビタミンB12欠乏リスクが低いとのこと。しかし、本研究は横断研究であるため、長期的なリスクを正確には判断できない。あくまで仮説生成的な結果。また日本でのメトグルコ®️(メトホルミン)使用用量、使用者数は諸外国と比べて少ないと考えられる。

特にメトホルミン高用量使用者、高齢者ではビタミンB12欠乏リスク増加の可能性が高いため引き続き注意は必要。個人的にはメチコバール®️(メコバラミン)併用したい。

✅まとめ✅ 日本人ではメトホルミン使用によるビタミンB12欠乏の影響は小さいかもしれない

コメント

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