A Register-Based Prospective Study
Mubanga M et al.
Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes. 2019;12:e005342
Originally published8 Oct 2019
PMID: 31592725
【背景】
犬の飼い主は、身体活動レベルの増加と社会的支援の増加に関連し、どちらも主要な心血管イベント後のアウトカムを改善する可能性がある。
犬を飼うことは、飼い主が代替的な交際と身体活動の動機付けを提供する一人暮らしの家庭では特に重要である。
【方法】
スウェーデン国立患者登録簿を使用して、2001年1月1日から2012年12月31日の間に急性心筋梗塞(n = 181,696; 5.7%の犬の所有権)または虚血性脳卒中(n = 154 = 617; 4.8%の犬の所有権)を示す40〜85歳のすべての患者を特定した。
死亡原因、社会人口統計、および犬の所有権データについて、個々の情報がレジスタ間でリンクされていた。
2012年12月31日まで、すべての原因による死亡率と再発入院のリスクを同じ原因で評価した。
年齢、配偶者の有無、家庭での子どもの有無居住地域、収入、および過去5年間の心血管疾患の登録されたすべての併存疾患と入院など、研究の社会経済的、健康、人口統計的要因についてモデルを調整した。
【結果】
・犬の飼い主は、一人暮らしの群と比較して804,137人年の全追跡期間中の急性心筋梗塞による入院後の死亡リスクが低く、調整ハザード比(HR)は0.67(95%CI 0.61〜0.75)だった。
・パートナーまたは子供と同居している人と比較しても、犬の飼い主の場合、HRは0.85(95%CI 0.80〜0.90)だった。
・同様に、虚血性脳卒中後の死亡リスクにおいて、犬の飼い主では、一人暮らしの人と比較して、調整した638,219人年の完全追跡期間中の調整HR =0.73(95%CI 0.66〜0.80)と死亡リスクが低くなった。
・パートナーまたは子供と一緒に住んでいる人と比較すると、死亡リスクはHR =0.88( 95%CI 0.83〜0.93)だった。
・さらに、犬の飼い主においては、再発性心筋梗塞の入院リスクの低下との関連を発見した(HR =0.93; 95%CI 0.87〜0.99)。
【結論】
主要な心血管イベント後の犬の所有とより良いアウトカムとの関連のエビデンスを見つけた。 本研究モデルは多くの潜在的な交絡因子に合わせて調整されているが、考えられる因果効果に関する結論を導き出せない喫煙などの測定されていない交絡因子もある。
【コメント】
アブストのみ。
犬を飼っている人と飼っていない独居の人、配偶者や子供と同居している人を比較した研究。
結果、心血管イベント後の死亡リスクは犬を飼っていた方が低いとのこと。あくまで相関関係ではあるが、犬は腫瘍を嗅ぎ分けたり、体調の変化に現れる前の飼い主の変化を嗅ぎ分ける報告もあるため非常に興味深い。
続報を待ちたい。
猫の報告ないのかな?
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