02_循環器系 糖尿病予備軍および2型糖尿病患者の心血管死亡率および全死亡率に対する生活習慣への2年以上の長期的介入の効果はどのくらいですか?(SR&MA; Diabetes Care. 2022) 生活習慣への介入効果はどのくらいなのか?2型糖尿病は遺伝的・環境的要因により発症する高血糖状態を伴う内分泌疾患です。持続的な高血糖状態は神経障害や網膜症、腎症の他、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こし、死亡リスクを高めます。2型糖尿病における生... 2023.01.11 02_循環器系05_内分泌代謝系
04_相互作用、薬物相互作用 選択的セロトニン再取り込み阻害薬と経口抗凝固薬の併用と大出血リスクとの関連性はどのくらい?(SR&MA; Thromb Haemost. 2022) 最も処方されている抗うつ薬である選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は、大出血のリスクをわずかに増加させることに関連しています。また、SSRIと経口抗凝固薬(OAC)の両方で治療を受けている患者では、大出血のリスクはかなり高くなる可能性があります。しかし、SSRIとOAC併用による出血リス… 2023.01.10 04_相互作用、薬物相互作用
05_内分泌代謝系 80歳以上の高齢者における心血管イベントの一次予防に対するスタチンの有効性・安全性は?(システマティックレビュー; Am J Cardiol. 2023) 高齢者(80歳以上)のおけるスタチンのリスク・ベネフィットはどのくらい?高齢者(80歳以上)においては、参加者のリクルートなどの課題から臨床試験の実施が困難であり、エビデンスが限られています。高齢そのものが心血管イベントのリスク因子であり、... 2023.01.09 05_内分泌代謝系
09_感染症 COVID-19に対するレムデシビル経口製剤(VV116)はニルマトレルビル-リトナビルより優れていますか?(PROBE法; N Engl J Med. 2022) 経口ニルマトルビル-リトナビル(パキロビッドパック)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬として、多くの国で緊急使用が許可されています。しかし、多くの薬物相互作用が示されていること、また世界的な需要に対して供給が不足してお... 2023.01.08 09_感染症
02_循環器系 ロモソズマブによる心・脳血管系イベントリスクは併存疾患により異なる?(JADER; Journal of Pharmacy Technology 2022) 平成31(2019)年1月8日にロモソズマブ(商品名:イベニティ)が承認されました。販売開始後から2019年8月18日までに報告された国内症例の集積状況は、虚血性心疾患又は脳血管障害関連症例、及び原因不明死亡症例として36例(心血管系事象関連の死亡2例、原因不明の死亡5例)が報告されていますが、い… 2023.01.07 02_循環器系06_骨代謝系
09_感染症 重症COVID-19患者における各介入による180日間の生存率はどのくらい?(RCTの二次解析; REMAP-CAP試験; JAMA. 2022) 重症COVID-19患者に対する治療法はいくつかありますが、その長期的な効果は不明です。そこで今回は、COVID-19を有する重症成人に対する複数の介入の180日間の長期的な効果について明らかにしたREMAP-CAP試験の結果をご紹介します。本試験では、2020年3月9日から2021年6月22日の… 2023.01.06 09_感染症
02_循環器系 2型糖尿病患者におけるプロトンポンプ阻害薬使用と心血管疾患および死亡リスクとの関連性はどのくらいですか?(英国人口ベースコホート研究; J Clin Endocrinol Metal. 2022) 糖尿病患者における食道蠕動機能障害は、1967年にMandelstamらにより報告され、その後、糖尿病患者と胃食道逆流症(GERD)や逆流性食道炎の関連性が指摘されるようになりました(PMID: 5006759、PMID: 2820221)。糖尿病患者においてGERD が惹起される原因としては、胃… 2023.01.05 02_循環器系04_消化器系05_内分泌代謝系
02_循環器系 経皮的冠動脈インターベンションにおけるニカルジピンと二硝酸イソソルビドの併用療法によるスパスムの予防効果は二硝酸イソソルビドより優れていますか?(DB-RCT; NISTRA試験; Am J Cardiol. 2023) 虚血性心疾患に対する非薬物療法としては、一般的に経皮的インターベンション(PCI)が選択されます。通常、PCIでカテーテルを挿入する動脈には、大腿動脈、撓骨動脈、遠位橈骨動脈、上腕動脈などの選択肢があり、従来は主に大腿動脈アプローチが行われてきました。大腿動脈は体表から比較的容易に穿刺できる太い動… 2023.01.04 02_循環器系
02_循環器系 血液透析中の心房細動患者における出血リスクはアピキサバンとワルファリン、どちらが多いですか?(PROBE法; RENAL-AF試験; Circulation. 2022) 血液透析を受けている心房細動を有する末期腎臓病患者における脳卒中予防のためのアピキサバンの安全性および有効性については充分に検討されておらず、また既存治療薬であるワルファリンと比較検討したランダム化データはありません。そこで今回は、血液透析を受けている心房細動でCHA2DS2-VAScスコアが2以… 2023.01.03 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 心房細動患者における非ビタミンK拮抗薬経口抗凝固薬(NOAC)の不適切投与の影響は?(観察研究のメタ解析; Heart 2022) 非ビタミンK拮抗薬経口抗凝固薬(NOAC)は検査指標が確立していないことから、患者背景により過小用量あるいは過剰投与で投与されることがあります。しかし、この過小用量における患者予後への影響については充分に検討されていません。また、心房細動(AF)患者におけるNOACの不適切投与による転帰および要因… 2023.01.02 02_循環器系12_血液・造血器系
02_循環器系 ARNIとACE阻害薬/ARBの血糖値と糖尿病発症に対する影響はどのくらいか?(RCTのメタ解析; BMC Med. 2022) サクビトリル/バルサルタンとアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEi)/アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)療法は、血糖コントロールと糖尿病(DM)発症に影響することが報告されていますが、低血糖を引き起こすことも報告されており、結果は一貫していません。そこで今回は、サクビトリル/バルサルタンと… 2023.01.01 02_循環器系05_内分泌代謝系
00_その他 口腔内やけどのリスクなしに紅茶を飲むための最適なビスケットとしては何が良いですか?(非盲検比較試験; DUNC試験; BMJ. 2022) 医療従事者が休息時間を設けることで医療の質を向上できるかもしれません。いわゆるティータイムでは、コーヒーや紅茶などを飲みますが、熱々の飲み物で口腔内を火傷するリスクを伴います。今回ご紹介するのは、標準的な病院のスタッフルームで利用可能な資源を用いて、危害(口腔内やけど)のリスクなしにカップ一杯の紅… 2022.12.31 00_その他
02_循環器系 出血リスクの高い患者における経皮的冠動脈インターベンション後の二重抗血小板療法は1~3ヵ月で良いかもしれない(RCTのメタ解析; Eur Heart J. 2022) 出血リスクの高い(HBR)患者における経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の二重抗血小板療法(DAPT)の至適期間は未だ議論のあるところです。そこで今回は、HBR患者におけるDAPTレジメンを短縮した場合の影響を評価したメタ解析の結果をご紹介します。本試験では、経口抗凝固療法の適応がないHB… 2022.12.30 02_循環器系
07_腎・泌尿器系 進行CKD高齢患者の意思決定を改善するための介入は有効ですか?(RCT; Ann Intern Med. 2022) 慢性腎臓病(CKD)が進行した高齢患者では、腎不全の管理について難しい決断を迫られ、しばしば決断の葛藤や後悔、希望と異なる治療などを経験することが報告されています。意思決定を行う前に患者教育の他、患者の意思の明確化が求められますが、まだまだ充分とは言えない状況です。そこで今回は、腎代替療法に関する… 2022.12.29 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 高血圧患者の心血管イベントにおけるChlorthalidoneとヒドロクロロチアジド、どちらが優れていますか?(RCT; DCPW試験; N Engl J Med. 2022) 高血圧は様々な合併症を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞などの心血管イベントの発生リスクを増加させます。降圧薬としては、いくつもの薬効群が販売されていますが、心血管イベント発生のリスク低減効果における薬効群間の差はなく、降圧効果が高いほど心血管イベントの発生リスク低減効果が示されています。サイアザイド系… 2022.12.28 02_循環器系
09_感染症 早期COVID-19外来患者に対するパキロビッド(米国人口ベースコホート研究; Ann Intern Med. 2022) ワクチン接種済みの集団コホートにおけるパキロビッドの効果とは?EPIC-HR(Evaluation of Protease Inhibition for Covid-19 in High-Risk Patients)試験において、ニルマトル... 2022.12.27 09_感染症
02_循環器系 変事不全を有する駆出率の保たれた心不全(HFpEF)患者におけるβ遮断薬休薬は心機能を改善させる?(小規模RCT; PRESERVE-HR試験; J Am Coll Cardiol. 2021) 駆出率維持型の心不全(HFpEF)において、chronotropic incompetence(変事性不全、変時不全*)は運動能力の低下と関連することが示されています。確固たるエビデンスがないにもかかわらず、HFpEFにおいても、他の心不全タイプ(HFrEF、HFmrEF)と同様にβ遮断薬が頻用さ… 2022.12.26 02_循環器系
運動・身体活動 クリスマス準備期間中の身体活動への参加を増やすためのクリスマスをテーマとした身体活動介入は座位時間を減らし身体活動を活発化する(パイロットRCT; BMJ. 2022) 身体活動は、非伝染性疾患の予防と管理(PMID: 22818936、PMID: 31389871)、および全死因死亡リスクの低減において重要な因子であることが知られています(PMID: 31095084)。自己申告データによると、成人の約60%が中程度から強度の身体活動への推奨参加レベルを満たして… 2022.12.25 運動・身体活動
07_腎・泌尿器系 酸化マグネシウム製剤による高マグネシウム血症は腎機能がどのくらい低下するとリスクとなるのか?(単施設・後向き研究; Jpn J Nephrol Pharmacother 2013) 慢性腎臓病(CKD)患者の多くは高齢者であり、腸の運動機能低下などにより、便秘を有する患者が多いことが知られています。日本では便秘の初期治療から、習慣性のない緩下剤として酸化マグネシウム(MgO)製剤が広く使用され長期投与されていることが多いです。MgO製剤は、日本だけでなく、欧米においても腎機能… 2022.12.25 07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 2型糖尿病患者の心血管イベントに対するダパグリフロジンの有効性は併用薬の影響を受けないかもしれない(DECLARE-TIMI58試験の事後解析; JAMA Cardiol. 2022) ダパグリフロジンは、2型糖尿病患者における心血管(CV)および腎臓の転帰を抑制することが示されました。しかし、2型糖尿病患者におけるCV治療薬との併用による効果や安全性との関係についてはデータが限られています。2型糖尿病患者において、心不全(HF)および腎臓病に対して一般的に使用されるCV薬のバック 2022.12.24 05_内分泌代謝系