07_腎・泌尿器系 ヒドロクロロチアジドは腎結石の再発を予防できますか?(RCT; NOSTONE試験; NEJM. 2023) 腎結石症は、腎臓に影響を及ぼす最も一般的な疾患の一つであり、再発のリスクが高いことが特徴です。腎結石の再発予防にはサイアザイド系(チアジド系)利尿薬が広く使われていますが、プラセボと比較した有効性に関するデータは限られています。さらに、用… 2023.03.16 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 高血圧治療における血管内超音波腎除神経術の効果はどのくらいですか?(DB-RCT; RADIANCE II試験; JAMA. 2023) 2件の初期プラセボ対照試験により、軽度から中等度の高血圧および治療抵抗性の高血圧患者において、超音波腎除神経(Endovascular Ultrasound Renal Denervation、腎デナベーション)が血圧(BP)を低下させる… 2023.03.15 02_循環器系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 進行性IgA腎症患者におけるミコフェノール酸モフェチルの有効性・安全性はどのくらいですか?(PROBE; JAMA Netw Open. 2023) 進行性IgA腎症患者におけるミコフェノール酸モフェチルの効果はどのくらい? 免疫グロブリンA腎症(IgA腎症)の治療におけるミコフェノール酸モフェチル(MMF)の役割は、依然として非常に議論の分かれるところです。 国内の診療ガイドラインによ... 2023.02.24 07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 慢性腎臓病における血管石灰化に対するマグネシウム補給の効果はどのくらいですか?(小規模DB-RCT; MAGiCAL-CKD試験; J Am Soc Nephrol. 2023) 血清マグネシウム濃度の上昇は、CKD患者における心血管イベントのリスク低下と関連していることが報告されています。また、マグネシウム補充はCKD動物モデルにおいて血管の石灰化を防ぐことも報告されています。しかし、より質の高い試験デザインでの検証は充分に行われていません。そこで今回は、マグネシウムの経… 2023.02.21 07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 オメガ3系の多価不飽和脂肪酸と慢性腎臓病の発症と関連しているのか?(前向き研究のプール解析; BMJ. 2023) オメガ3系の多価不飽和脂肪酸(n-3 PUFA)バイオマーカー(植物由来のαリノレン酸、魚介類由来のエイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸など)の循環レベルと慢性腎臓病(CKD)発症との関連性については充分に検討されていません。そこで今回は、n-3 PUFAとCKD発症との関連性について、前向き… 2023.02.18 07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 トラネキサム酸関連発作の原因と治療法は?(レビュー; Ann Neurol. 2016) 抗線溶薬は、輸血の必要性を減らし、出血による再手術のリスクを低減し、大外傷後の出血に関連する死亡率を低下させるために世界中で使用されています。最もよく使用されている抗線溶薬は、トラネキサム酸(TXA)、ɛ-アミノカプロン酸(EACA)、アプロチニン1であり、このうちTXAとEACAは、アミノ酸であ… 2023.02.14 07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 慢性腎臓病患者における尿素値と心血管疾患との関連性はどのくらい?(前向きコホート研究; CKD-REIN試験; Nephrol Dial Transplant. 2022) 血清尿素値の上昇は、中等度から進行性のCKDによくみられる。いくつかの研究により、尿素は特に心血管疾患に関する直接的および間接的な尿毒症毒素であることが示されています。しかし、充分に検証されていません。そこで今回は、CKD患者における腎代替療法(RRT)前の血清尿素値が有害な心血管イベントおよび死亡と関連するかどうかを目的に実施された前向きコホート研究の結果をご紹介します。 2023.02.10 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 心不全入院後の退院患者におけるトラセミドとフロセミド、どちらが死亡リスクを低下できますか?(Open-RCT; TRANSFORM-HF試験; JAMA. 2023) ループ利尿薬であるトルセミド(トラセミド)とフロセミドはどちらが優れているのか? フロセミドは心不全患者に最もよく使用されるループ利尿薬ですが、作用時間の違いや心不全入院リスク低減効果の観点からトルセミド(トラセミド)の有用性を示唆する研究... 2023.02.06 02_循環器系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 フェブキソスタットの使用と筋障害との関連性はどのくらい?(米国データベースおよびRCTのSR&MA; Br J Clin Pharmacol. 2022) フェブキソスタットと筋障害との関連を示唆する報告がいくつかあります。しかし、充分に検討されていません。そこで今回は、フェブキソスタットが筋障害のリスクを増加させるかどうかを明らかにした試験の結果をご紹介します。本試験では、米国食品医薬品局有害事象報告システム(FAERS)データベースの解析と、ラン… 2023.01.22 07_腎・泌尿器系11_皮膚・骨格筋系
07_腎・泌尿器系 進行CKD高齢患者の意思決定を改善するための介入は有効ですか?(RCT; Ann Intern Med. 2022) 慢性腎臓病(CKD)が進行した高齢患者では、腎不全の管理について難しい決断を迫られ、しばしば決断の葛藤や後悔、希望と異なる治療などを経験することが報告されています。意思決定を行う前に患者教育の他、患者の意思の明確化が求められますが、まだまだ充分とは言えない状況です。そこで今回は、腎代替療法に関する… 2022.12.29 07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 酸化マグネシウム製剤による高マグネシウム血症は腎機能がどのくらい低下するとリスクとなるのか?(単施設・後向き研究; Jpn J Nephrol Pharmacother 2013) 慢性腎臓病(CKD)患者の多くは高齢者であり、腸の運動機能低下などにより、便秘を有する患者が多いことが知られています。日本では便秘の初期治療から、習慣性のない緩下剤として酸化マグネシウム(MgO)製剤が広く使用され長期投与されていることが多いです。MgO製剤は、日本だけでなく、欧米においても腎機能… 2022.12.25 07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 低カリウム血症を呈する腹膜透析患者におけるカリウム補給の有効性はどのくらい?(Open-RCT; Am J Kidney Dis. 2022) 慢性腎臓病は世界的な公衆衛生上の問題です。腎代替療法(KRT)による治療を必要とする腎不全の有病率は上昇しており、特にアジアでは2020年から2030年にかけて倍増すると予想されています。2016年現在、タイでKRTを受けている患者数は100万人あたり346人と推定され、10年前に比べて3倍に増加… 2022.12.04 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 血液透析中の心房細動患者に対する出血リスクにおいてアピキサバンとワルファリンに違いはありますか?(PROBE; RENAL-AF試験; Circulation. 2022) 血液透析を受けている心房細動を有する末期腎不全(ESKD)患者における脳卒中予防のためのアピキサバンの安全性や有効性を評価したランダム化比較試験のデータは限られています。日本において、透析患者へのアピキサバン(商品名:エリキュース)使用は承認されていません(2022年11月3日時点)。そこで今回は… 2022.11.18 02_循環器系07_腎・泌尿器系12_血液・造血器系
02_循環器系 腎臓アウトカムに対するSGLT2阻害剤の効果は疾患や腎機能により異なりますか?(メタ解析; Lancet 2022) グルコース共輸送担体-2(SGLT2)阻害薬は、心不全や慢性腎臓病、あるいは2型糖尿病で動脈硬化性心血管病のリスクが高い患者において、腎臓や心血管系の有害事象のリスクを低減することが大規模試験により明らかにされています。糖尿病患者を対象とした臨床試験では、糖尿病患者以外の患者を対象とした転帰を個別… 2022.11.17 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系未分類
02_循環器系 慢性腎障害に対するエンパグリフロジンの効果はどのくらいですか?(DB-RCT; EMPA-KIDNEY試験; N Engl J Med. 2022) ナトリウム・グルコース共輸送体(SGLT)2阻害薬は、尿中に糖を排出し、血糖を低下することから2型糖尿病の治療薬として使用されています。2型糖尿病は様々な合併症を引き起こし、患者の予後を悪化させます。また、SGLT2阻害薬は2型糖尿病の他、心不全や慢性腎臓病に対しても有効性が示されています。しかし… 2022.11.14 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 進行した慢性腎臓病患者においてACE阻害薬は中止した方が良いのか?(Open-RCT; STOP ACEi試験; NEJM 2022) レニン-アンジオテンシン系(RAS)阻害薬(アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬やアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)など)は、軽度または中等度の慢性腎臓病の進行を遅らせます。しかし、いくつかの研究結果から、進行した慢性腎臓病患者におけるRAS阻害剤の中止は、推定糸球体濾過量(eGFR)を増… 2022.11.13 02_循環器系07_腎・泌尿器系
05_内分泌代謝系 2型糖尿病におけるSGLT2阻害剤の使用は尿路感染症や性器感染症のリスクとなりますか?(SR&MA; Sci Rep. 2017) グルコース共輸送担体-2(SGLT2)阻害剤は、2型糖尿病(T2DM)患者に対する最新の糖質低下薬の一つです。SGLT2阻害剤は、腎臓のグルコース排泄閾値を低下させ、尿中グルコース排泄量を増加させることにより、血糖降下作用を発揮します。また、ランダム化比較試験のメタ解析により、低血糖を引き起こすこ… 2022.11.04 05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系
07_腎・泌尿器系 イバンドロン酸治療患者における重篤な有害事象と腎障害の発生リスクはどのくらいですか?(SR&MA; Pharmacotherapy. 2022) イバンドロン酸による有害事象は、他のビスホスホネート系薬による有害事象よりも重篤でないことを示唆する報告が複数あります。しかし、質の高い研究は限られており、充分に検討されていません。そこで今回は、イバンドロン酸が重篤な有害事象および腎障害の発生率が低いかどうかを判断するために系統的レビューとメタ解… 2022.10.28 07_腎・泌尿器系11_皮膚・骨格筋系
07_腎・泌尿器系 入院患者で急性腎障害(AKI)が発生しやすいのは夏ですか?冬ですか?(日本のデータベース研究; Nephrol Dial Transplant. 2018) AKI発生と死亡リスクが増加するのは夏と冬どちらなのか? 急性腎障害(AKI)は、突然の腎機能低下を特徴とし、入院患者によく見られる疾患です(PMID: 23744003)。また、高齢や糖尿病などの危険因子を有する患者の急性疾患(心臓病や感... 2022.10.24 07_腎・泌尿器系
02_循環器系 英国の虚血性心疾患患者におけるアロプリノールと通常治療、どちらが良さそうですか?(PROBE法; ALL-HEART試験; Lancet. 2022) キサンチンオキシダーゼ阻害剤であるアロプリノールは、痛風または症候性高尿酸血症の予防、およびがん化学療法に伴う高尿酸血症の予防の適応を有する尿酸降下薬であり、その慢性使用により、痛風の急性増悪の可能性を低減させます。血清尿酸値の高値は、心血管疾患と関連しており、いくつかの観察研究では尿酸値低下療法… 2022.10.20 02_循環器系07_腎・泌尿器系