01_中枢神経系

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治療抵抗性うつ病患者におけるシンバスタチンの追加は抑うつ症状を緩和できますか?(DB-RCT; JAMA Netw Open. 2023)

高所得国および低・中所得国(LMIC)における大うつ病性障害(MDD)患者の研究では、最大で3分の1が第一選択薬物療法および第二選択薬物療法に反応しないことが示唆されています(PMID: 17074942、PMID: 34463905)。治療抵抗性うつ病(TRD)に対する現在の薬物療法は、高い確率…
01_中枢神経系

妊娠中の抗うつ薬使用と出生児の神経発達障害リスクとの関連性はどのくらい?(コホート研究; JAMA Intern Med. 2022)

妊娠中の抗うつ薬の使用は、いくつかの研究において、小児の神経発達障害と関連していることが報告されています。しかし、その結果は、親の精神的健康状態、遺伝、および環境因子による制御不能な交絡によって説明されるかもしれません。つまり、妊娠中の抗うつ薬使用が、小児の神経発達障害リスクの直接的な原因かどうか…
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健康な成人における学業ストレス誘発性睡眠障害に対するヤクルトY1000の効果はどのくらいですか?(DB-RCT; Benef Microbes. 2017)

2021年に発売された乳製品乳酸菌飲料「Y1000」は、1mL当たり10億個の生きた「乳酸菌シロタ株」を含む乳製品乳酸菌飲料です。本品は機能性表示食品であり、「乳酸菌シロタ株」には、一時的な精神的ストレスがかかる状況における「ストレス緩和」や「睡眠の質向上」の機能があることが報告されています。しか…
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慢性ストレスに曝される若年成人におけるCP2305ガセリ菌錠(メンタルサポート ココカラケア)の効果はどのくらい?(DB-RCT; Nutrients. 2019)

CP2305ガセリ菌錠(メンタルサポート ココカラケア)によるストレス軽減効果はどのくらいなのか?Lactobacillus gasseri CP2305(CP2305ガセリ菌、L. gasseri CP2305)の短期投与は、健康な若年成...
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軽度認知機能障害(MCI)におけるコンピューターゲームとクロスワードトレーニング、どちらが良さそうですか?(単盲検RCT; NEJM Evid 2022)

軽度認知障害(MCI)は、認知症のリスクを高める可能性が報告されています。仮にMCIが認知症リスクを増加させるとした場合、MCIの段階で認知機能の低下を抑えることができれば認知症の進行抑制につながります。しかし、認知機能の低下を抑えるための戦略は確立していません。また、MCI患者に対する認知トレー…
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高齢者の認知機能に対するマインドフルネス・トレーニングとエクササイズの効果はどのくらいか?(RCT; JAMA. 2022)

エピソード記憶と実行機能は、加齢とともに低下する認知機能の重要な側面です。脳科学時点によれば、エピソード記憶とは、陳述記憶の一つで、「個人が経験した出来事に関する記憶」であり、出来事の内容 (「何」を経験したか)に加えて、出来事を経験したときのさまざまな付随情報(周囲の環境すなわち時間・空間的文脈…
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高血圧患者におけるアンギオテンシン受容体拮抗薬(ARB)治療はてんかん発症リスク低減と関連する?(傾向スコアマッチコホート研究; JAMA Neurol. 2022)

動脈性高血圧は、てんかん発症率の上昇と関連しています。動物実験の結果、アンギオテンシン受容体拮抗薬(ARB)療法がてんかん発作を抑制する可能性が示唆されました。しかし、ヒトにおけるARB治療の臨床データは充分ではありません。そこで今回は、高血圧患者において、ARB治療がてんかんの発生率低下と関連す…
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降圧治療中の患者におけるSTRATIFY-転倒臨床予測モデルは転倒リスクを的確に評価できますか?(後向きコホート研究; STRATIFY試験; BMJ. 2022)

人口に占める高齢者の割合は増加しており、年齢とともに転倒リスクが高まることで、重傷や長期の身体障害につながる可能性があります。イングランドでは、転倒は65歳以上の約23万5千人の緊急入院に関連し、毎年23億ポンド(26億ドル、26億ユーロ)以上の国民保健サービスのコストとなっています。転倒の危険因…
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急性期虚血性脳卒中に対する血管内血栓除去術後の集中的な血圧管理は機能回復を妨げる?(PROBE法; ENCHANTED2/MT試験; Lancet 2022)

急性虚血性脳卒中に対する血管内血栓除去術後の最適な収縮期血圧のコントロール目標値は不明です。そこで今回は、血管内治療による再灌流後に血圧が上昇した患者を対象に、より集中的な治療目標とより低い治療目標による血圧低下治療の安全性と有効性を比較したENCHANTED2/MT試験の結果をご紹介します。中国…
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血圧を低下させると認知症の発症を予防できますか?(個人データのメタ解析; Eur Heart J. 2022)

観察研究では、高齢者における血圧と認知症発症のU字型関連が示されていますが、高血圧患者における血圧低下治療に関するランダム化比較試験では、このアウトカムに関する結果が一貫していないことが示されています。そこで今回は、認知症予防のための血圧低下治療の効果について検証した5件の主要なランダム化二重盲検…
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認知症患者の死亡率に対するコリンエステラーゼ阻害剤の効果はどのくらいか?(RCTおよび非RCTのメタ解析; Neurology. 2022)

コリンエステラーゼ阻害薬は認知症患者の死亡リスクに影響するのか?コリンエステラーゼ阻害薬(ChEI)は神経作用に加えて心血管系への作用があり、死亡率を変化させる可能性がありますが、充分に検討されていません。そこで今回は、ChEIによる治療が...
00_その他

小児において週21時間以上ビデオゲームをすると認知能力が向上する?(症例対照研究; JAMA Netw Open. 2022)

ビデオゲームと小児の攻撃的行動の関連については、過去の個々の攻撃性を考慮した上で、ほとんどの研究において、その後の攻撃的行動の増加と関連していることが示されていますが、ビデオゲームと認知能力との関連については、研究結果が分かれています。そこで今回は、思春期脳認知発達(ABCD)研究のデータを用いて…
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地域在住の高齢者における睡眠薬による骨折リスクの比較:スボレキサント vs. Z-drug(日本の後向きコホート研究; LIFE研究; J Am Geriatr Soc. 2022)

催眠薬を服用している高齢者では、骨折のリスクが高まることが報告されています。特にベンゾジアゼピン系薬剤の使用は骨折リスクを高めることは疑いようのない事実のようです。一方、Z薬を含む非ベンゾジアゼピン系薬については充分に検討されていません。また、作用機序の異なる催眠薬の安全性を比較報告した研究はほと…
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認知症患者の死亡率に対するコリンエステラーゼ阻害剤の効果はどのくらい?(SR&MA; Neurology. 2022)

コリンエステラーゼ阻害薬(ChEI)は神経作用に加えて心血管系への作用があり、死亡率を変化させる可能性があります。しかし、ChEIによる治療が認知症患者の死亡率を変化させるかどうかについては充分に検討されていません。そこで今回は、認知症患者におけるChEIの長期投与と死亡率について検証したシステマ…
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糖尿病性末梢神経障害性疼痛に対するアミトリプチリン+プレガバリン、プレガバリン+アミトリプチリン、デュロキセチン+プレガバリン、どれが良さそうですか?(DB-RCTクロスオーバー試験; OPTION-DM試験; Lancet. 2022)

糖尿病性末梢神経障害性疼痛(DPNP)に対する薬物治療として優れているのはどれか?糖尿病性末梢神経障害は、糖尿病患者の約50%が生涯に渡って罹患し、その約半数が神経障害性疼痛を有するとされています(PMID:34050323)。糖尿病性末梢...
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COVID-19関連咳嗽に対するガバペンチンおよびガバペンチン+モンテルカスト vs. デキストロメトルファン(Open-RCT; Clin Respir J. 2022)

咳が慢性化すると咳嗽反射の感度が増し、カプサイシンのような咳嗽刺激物質に対する過敏性が生じることが報告されています。一方で、慢性咳嗽患者には、咳嗽刺激物質ではないものに起因する咳も認められ、中枢神経の咳嗽反射亢進が形成されていること(中枢性感作)も報告されています。中枢性感作の関与が知られている疾…
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空腹だと怒りやすくなる、は本当か?(中欧アンケート調査; PLoS One. 2022)

平昌冬季オリンピック期間中、アメリカのスノーボーダー、クロエ・キムが朝食について「朝食のサンドイッチを食べ終えたいと思ったけど、頑なに食べないと決めたので、今は "hangry ハングリー" になっている」とツイートしました。この言葉は、少なくとも英語では一般的な口語表現になっており、多くの人が、…
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レンボレキサントとアルコール併用の影響はどのくらい?(ランダム化クロスオーバー試験; J Psychopharmacol. 2022)

アルコールの鎮静作用の結果として、海外では不眠症を自己治療するために、入眠前にアルコールを摂取することもあります。アルコール摂取は、持続的な注意力を低下させ、新しい情報を学習する能力を妨げ、協調性を損ない、身体の揺れ(体動)を増大させ、自己評価の覚醒度を低下させることが知られています。さらに、アル…
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教育とフィードバックからなる多因子介入は一般開業医によるベンゾジアゼピン処方を減らせますか?(クラスターRCT; BENZORED試験; PLoS Med. 2022)

臨床医は主に、不安や不眠症の治療、またはうつ病の治療補助薬としてベンゾジアゼピン(BZDs)を処方しています。 診療ガイドラインでは、BZDsの短期使用を推奨しています。これは、長期間のBZDs使用は耐性と依存につながり、傾眠、一日の眠気、記憶障害、大腿骨近位部骨折の原因となる転倒の増加、自動車事…
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血液透析を受けている患者において、プロトンポンプ阻害剤は、シタロプラム/エスシタロプラムに関連する心臓突然死のリスクを高める可能性がある(後向きコホート研究; Pharmacoepidemiol Drug Saf. 2022)

血液透析患者では薬剤数が多くなることから "ポリファーマシー状態" が一般的であり、臨床的に重要な薬物間相互作用にさらされる可能性が高くなります。プロトンポンプ阻害薬(PPI)とシタロプラムまたはエスシタロプラムの併用は、薬力学的および/または薬物動態学的相互作用により、これらの選択的セロトニン再…
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