00_その他

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01_中枢神経系

空腹だと怒りやすくなる、は本当か?(中欧アンケート調査; PLoS One. 2022)

平昌冬季オリンピック期間中、アメリカのスノーボーダー、クロエ・キムが朝食について「朝食のサンドイッチを食べ終えたいと思ったけど、頑なに食べないと決めたので、今は "hangry ハングリー" になっている」とツイートしました。この言葉は、少なくとも英語では一般的な口語表現になっており、多くの人が、…
00_その他

臨床判断支援付き医師オーダーエントリーシステムの設定における腎臓専門薬剤師による薬物レビューの有用性とは?(後向き研究; J Clin Pharm Ther. 2022)

腎臓専門薬剤師コンサルティングサービスにより腎臓の薬物関連問題を解消できるのか? 入院患者の約20%は、推定糸球体濾過量(eGFR)<60分/分/1.73m2と定義される腎機能障害を有しています(PMID: 22695895、PMID: 2...
00_その他

糖尿病に関連する用語の検索結果の5件に1件が誤報?(IDF news 2022年7月6日)

糖尿病に関する情報検索の結果は信頼性が低い? 糖尿病患者数は世界中で増え続けており、国際糖尿病連合(IDF)の最新の推計では、2030年までに成人の9人に1人が糖尿病を患うとされています。このため、新型コロナウイルスの世界的な大流行から2年...
00_その他

動物とヒトにおけるおける催奇形性結果の一致率は?(文献調査; FDA 1980)

なぜ動物実験の結果を鵜呑みにできないのか? 医薬品が承認されるまでの過程において、主に動物を用いた前臨床試験(非臨床試験)と呼ばれる段階があります。 医薬品になる前の段階では化学物質と呼ばれますが、この化学物質の評価項目は多岐に渡ります。生...
00_その他

カフェインレスエナジードリンクを摂取する元気になれますか?(ランダム化クロスオーバー試験; Am J Clin Nutr. 2020)

エナジードリンク(カフェインレス)の効果はどのくらいか? エナジードリンクやショットは一般に販売されており、米国では1997年の発売以来、消費量が伸びています(PMID: 33467819)。メーカーは、これらの製品が、覚醒度の向上、認知能...
00_その他

プライマリケアにおけるプロトンポンプ阻害薬の不適切な使用に関する予測因子とは?(コホート研究; BJGP 2022)

プロトンポンプ阻害薬(PPI)の適応は、胃腸障害と潰瘍予防に限定されていますが、それでも、PPIは最も処方頻度の高い薬剤の一つです。しかし、PPI処方の妥当性についての評価は充分に行われていません。そこで今回は、PPI処方の妥当性を評価し、不適切なPPI使用の予測因子の特定を試みた観察研究の結果を…
00_その他

診療ガイドラインなどにおける推奨事項は利益相反があると好ましい推奨になる?(システマティクレビュー; BMJ. 2020)

診療ガイドラインや諮問委員会の報告書における診断や治療の推奨は、患者のケアに重要な影響を与えます。同様に、社説などの意見記事や主要なオピニオンリーダーが執筆したナラティブレビューでの推奨も、臨床診療に影響を与える可能性があります。しかし、推奨を行うには判断が必要であり、懸念されるのは、利益相反がそ…
00_その他

心血管リスク因子とアウトカムに対する薬剤師の介入の効果は?(RCTのメタ解析のアンブレラレビュー; Br J Clin Pharmacol. 2022)

これまでの報告では、薬剤師による処方介入・患者フォローにより、患者のQOL向上や治療コストの削減、死亡リスクの低下など、様々な有益性が示されています。その一方で、処方介入のみでは一貫した結果が得られておらず、薬剤師の介入による効果は充分に検討されていません。今回ご紹介するのは、ランダム化対照試験(…
02_循環器系

心血管疾患の長期的二次予防において地中海食と低脂肪食どちらが優れているのか?(単施設PROBE; CORDIOPREV試験; Lancet. 2022)

心血管疾患の長期的二次予防における地中海食 vs. 低脂肪食 地中海食と低脂肪食は心血管系疾患の一次予防に有効であることが報告されています。しかし、心血管疾患の二次予防におけるこれら2つの食事の効果については充分に検討されていません。 そこ...
01_中枢神経系

レンボレキサントとアルコール併用の影響はどのくらい?(ランダム化クロスオーバー試験; J Psychopharmacol. 2022)

アルコールの鎮静作用の結果として、海外では不眠症を自己治療するために、入眠前にアルコールを摂取することもあります。アルコール摂取は、持続的な注意力を低下させ、新しい情報を学習する能力を妨げ、協調性を損ない、身体の揺れ(体動)を増大させ、自己評価の覚醒度を低下させることが知られています。さらに、アル…
00_その他

コクランレビューと非コクランレビューの効果推定値の不一致を生じる要因とは?(メタ疫学研究; J Clin Epidemiol. 2020)

多くの臨床試験が行われていますが、一貫した結果が得られない場合があります。その場合、システマティックレビュー・メタ解析(SR&MA)により得られる結果が、臨床疑問に答えられることがあります。SR&MAの方法論としては、大きくコクランレビューと、コクランレビュー以外(非コクランレビュー)に分けられま…
00_その他

フレイル高齢者における多成分介入は運動障害を予防できますか?(RCT; SPRINTT試験; BMJ. 2022)

高齢者において、運動能力の低下は、障害、生活の質の低下、入院、施設入所、死亡のリスクが高くなります。 また、医療費も増加します。運動能力に制限のある高齢者の障害の軌跡は、ライフスタイルへの介入によってそれる可能性があります。2013年、欧州連合と欧州製薬団体連合会の官民パートナーシップである革新的…
00_その他

潜在的不適切処方(PIMs)を減らすための教育的介入は費用対効果に優れていますか?(クラスターRCT; Age Ageing. 2022)

教育的介入によりPIMsが減少すると、12ヵ月後の費用対効果の向上につながるのか? 高齢者の薬物療法は、関連するリスクが潜在的な利益を上回る場合、潜在的に不適切であると定義されます(PMID: 1888249)。潜在的に不適切な処方(PIM...
30_睡眠

睡眠不足は脂肪を減らすための食事療法の効果を台無しにするかもしれない(小規模ランダム化クロスオーバー試験; Ann Intern Med. 2010)

肥満者におけるカロリー制限食の効果に対する睡眠不足の影響は? 哺乳類の睡眠は、生体のエネルギーバランスの調節や代謝的生存と密接に関連しています(PMID:16251951)。げっ歯類の睡眠不足による強力な異化作用に比べ(PMID:84474...
00_その他

社会との関わりがある方が幸福度が高い?(縦断研究; Int J Environ Res Public Health. 2021)

周囲の社会的つながりから得るものが多いと幸福度は高くなるのか? 世界保健機関(WHO)の憲法前文では、健康とは「身体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱がないことではない」(PMID: 12571728)と定義され...
00_疫学

日本における2型糖尿病患者の2002年から2018年までの血糖コントロールの推移は?(横断研究; JDDM66試験; BMJ Open Diabetes Res Care. 2022)

2型糖尿病は世界的な流行病であり、多くの国で公衆衛生や経済的負担に対する大きな脅威となっています。 2型糖尿病患者の予後を改善し、重篤な合併症の発症を予防するためには、厳格な血糖コントロールを長期にわたって維持することが重要です。多くの糖尿病診療ガイドラインでは、妊娠していない成人の血糖コントロー…
00_その他

コクラン・レビューで検証されたほとんどの医療介入は、質の高いエビデンスによれば有効ではない(J Clin Epidemiol. 2022)

エビデンスレベルが高いとされているシステマティックレビュー・メタ解析(SR&MA)は、個々の研究結果を統合することで、現時点における医療介入による治療効果、あるいは害の大きさについて推し量ることができる方法です。コクランレビューは、メタ解析に組み入れる研究選択において、より厳格な基準を設けているこ…
食事

カロリー制限による減量に加え食事摂取時間を制限しても12ヵ月後の体重減少はあまり変わらない(RCT; N Engl J Med. 2022)

肥満患者は関節痛の他、高血圧症や心血管イベントの併発リスクが高いことが報告されています。基本的には運動療法と食事療法の実施が求められます。食事療法としては、食事摂取の回数、タイミング、そしてカロリー制限が実施されますが、体重減少を目的とした食事摂取の時間制限による長期的な有効性と安全性は明らかでは…
00_その他

Twitterによるプロモーションは循環器系論文の引用率の向上と関連する?(RCT; ESC Journals試験; Eur Heart J. 2022 )

Twitterによるプロモーション戦略は循環器系論文の引用率を向上させるのか? 近年、「オルトメトリクス(Altmetrics)」という新しい論文評価指標が注目されています。オルトメトリクスは、論文の引用数を反映するだけでなく、論文の閲覧数...
01_中枢神経系

血液透析を受けている患者において、プロトンポンプ阻害剤は、シタロプラム/エスシタロプラムに関連する心臓突然死のリスクを高める可能性がある(後向きコホート研究; Pharmacoepidemiol Drug Saf. 2022)

血液透析患者では薬剤数が多くなることから "ポリファーマシー状態" が一般的であり、臨床的に重要な薬物間相互作用にさらされる可能性が高くなります。プロトンポンプ阻害薬(PPI)とシタロプラムまたはエスシタロプラムの併用は、薬力学的および/または薬物動態学的相互作用により、これらの選択的セロトニン再…
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