猫になりたい薬剤師

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30_小児

ストーマを有する新生児における粘液瘻への注入の効果はどのくらい?(観察研究のメタ解析; Arch Dis Child Fetal Neonatal Ed. 2023)

粘膜瘻への注入(再給餌:Mucous Fistula Refeeding, MFR)とは、腹部手術後にストーマ(ストマ:ostomy)を活用している場合に、近位ストーマからの排水を遠位粘膜瘻に導入して腸の生理機能を維持することです。このよ…
05_内分泌代謝系

糖尿病患者のアルブミン尿に対するSGLT-2阻害薬とMR拮抗薬の併用療法は有益ですか?(ネットワークメタ解析; Diabetes Obes Metab. 2023)

糖尿病(Diabetes mellitus:DM)は慢性腎臓病の主要な原因であり、特にアルブミン尿を有している場合、心血管死亡のリスク上昇と関連していることが報告されています。ナトリウム・グルコース共輸送体-2(SGLT-2)阻害薬とミネ…
04_消化器系

小児の抗生物質関連下痢予防のためのプロバイオティクスの効果はどのくらい?(コクランレビュー; CDSR. 2019)

抗生物質は腸内細菌叢のバランスを変化させ、抗生物質関連下痢症(AAD)を引き起こします。特に小児においてはバランスが乱れやすいことから整腸剤などのプロバイオティクスが併用されます。プロバイオティクスは、腸管バリア、腸内細菌叢の回復、および…
00_その他

デンマークにおけるインフルエンザワクチン接種率向上のための電子ナッジの効果は?(クラスターRCT; Lancet. 2023)

インフルエンザワクチン接種率は、インフルエンザ感染と関連する合併症の予防に有効であるにもかかわらず、依然として最適とは言えません。ワクチン接種は個々人の任意であることから、個人の意思を尊重した接種向上施策が求められます。今回ご紹介するのは…
04_消化器系

プロトンポンプ阻害薬の使用と薬剤耐性腸内細菌の獲得リスクとの関連性は?(コホート内症例対照研究; JAMA Netw Open. 2023)

PPI使用は薬剤耐性腸内細菌の獲得リスクと関連しているのか?プロトンポンプ阻害薬(PPI)は、薬剤耐性菌のコロニー形成リスクと関連していることが報告されています。しかし、生活習慣関連因子や疾患の重症度による交絡の可能性があり、この関連性に疑...
02_循環器系

冠動脈疾患患者の心血管イベントに対するTreat-to-Target vs. 高強度スタチン(RCT; LODESTAR試験; JAMA. 2023)

冠動脈疾患患者では、LDL-Cを少なくとも50%減少させるために、高強度スタチン系薬による初期スタチン治療を推奨する診療ガイドラインがあります(Fire and Forget)。別のアプローチとしては、中強度のスタチンから開始し、特定のL…
02_循環器系

心不全の有無にかかわらず心房細動患者における総・心血管死亡率に対するジゴキシンの効果はどのくらい?(メタ解析; Eur J Clin Pharmacol. 2023)

心不全を伴う心房細動に対してジゴキシンが使用されますが、死亡リスクが増加する報告もあることから、さらなる検証が求められています。そこで今回は、心不全(HF)の有無にかかわらず、心房細動(AF)患者におけるジゴキシン使用に伴う死亡リスクに関…
07_腎・泌尿器系

ヒドロクロロチアジドは腎結石の再発を予防できますか?(RCT; NOSTONE試験; NEJM. 2023)

腎結石症は、腎臓に影響を及ぼす最も一般的な疾患の一つであり、再発のリスクが高いことが特徴です。腎結石の再発予防にはサイアザイド系(チアジド系)利尿薬が広く使われていますが、プラセボと比較した有効性に関するデータは限られています。さらに、用…
02_循環器系

高血圧治療における血管内超音波腎除神経術の効果はどのくらいですか?(DB-RCT; RADIANCE II試験; JAMA. 2023)

2件の初期プラセボ対照試験により、軽度から中等度の高血圧および治療抵抗性の高血圧患者において、超音波腎除神経(Endovascular Ultrasound Renal Denervation、腎デナベーション)が血圧(BP)を低下させる…
02_循環器系

スタチン不耐患者におけるベンペド酸は心血管アウトカム発生リスクを低減できますか?(DB-RCT; CLEAR Outcomes試験; N Engl J Med. 2023)

ATPクエン酸リアーゼ阻害剤であるBempedoic acid(ベンペド酸)は、低密度リポタンパク質(LDL)コレステロール値を低下させること、筋肉関連の有害事象の発生率が低いことが示されています。しかし、心血管アウトカムへの影響は不明です。そこで今回は、スタチン系薬剤を服用できない、または服用し…
食事

メタボリックシンドロームを有する性腺機能低下男性における低炭水化物食は勃起機能を改善する?(小規模Open-RCT; BMC Endocr Disord. 2023)

メタボリックシンドロームはいくつかの疾患のリスクファクターです。なかでもメタボリックシンドロームと性腺機能低下症との関係はよく知られています。過去の報告で、テストステロン低下と炭水化物または脂質の摂取量について検証されています。この結果に…
20_妊婦

早発性子癇の高リスク妊婦において妊娠24~28週でアスピリンを中止しても問題ない?(Open-RCT; JAMA. 2023)

アスピリンは、子癇(しかん)前症のリスクが高い妊婦において、早発子癇の発生率を62%減少させることが示されています。しかし、アスピリンは周産期出血のリスク上昇と関連する可能性があります。このリスクは、妊娠期(妊娠37週)前にアスピリン…
01_中枢神経系

治療抵抗性うつ病患者におけるシンバスタチンの追加は抑うつ症状を緩和できますか?(DB-RCT; JAMA Netw Open. 2023)

高所得国および低・中所得国(LMIC)における大うつ病性障害(MDD)患者の研究では、最大で3分の1が第一選択薬物療法および第二選択薬物療法に反応しないことが示唆されています(PMID: 17074942、PMID: 34463905)。治療抵抗性うつ病(TRD)に対する現在の薬物療法は、高い確率…
08_炎症・免疫・アレルギー系

慢性特発性蕁麻疹に対する抗ヒスタミン薬はどれが良いですか?(RCT; Clin Cosmet Investig Dermatol . 2022)

慢性特発性蕁麻疹に対するビラスチン vs. フェキソフェナジン vs. レボセチリジン国内外の診療ガイドラインにおいて、第二世代抗ヒスタミン薬は慢性特発性蕁麻疹(CSU)の第一選択薬とされています。しかし、患者の50%は第二世代抗ヒスタミン...
02_循環器系

サクビトリル-バルサルタンとレニン-アンジオテンシン-アルドステロン(RAS)阻害剤、血管浮腫リスクが高いのは?(PSマッチコホート研究; J Am Coll Cardiol. 2023)

アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬やアンジオテンシン受容体遮断薬(ARB)などのレニン-アンジオテンシン-アルドステロン(RAS)系阻害薬の使用により血管浮腫が報告されていますが、アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)であるサクビトリル-バルサルタン使用者における血管浮腫リス…
00_その他

ChatGPTは米国の医師資格試験を通過する?(PLOS Digit Health. 2023)

ChatGPTと呼ばれる大規模言語モデルの性能を、3つの試験からなるUSMLE(United States Medical Licensing Exam)において評価した。USMLEは、ステップ1、ステップ2CK、ステップ3の3つの試験から構成されている。ChatGPTは、特別なトレーニングや強化…
01_中枢神経系

妊娠中の抗うつ薬使用と出生児の神経発達障害リスクとの関連性はどのくらい?(コホート研究; JAMA Intern Med. 2022)

妊娠中の抗うつ薬の使用は、いくつかの研究において、小児の神経発達障害と関連していることが報告されています。しかし、その結果は、親の精神的健康状態、遺伝、および環境因子による制御不能な交絡によって説明されるかもしれません。つまり、妊娠中の抗うつ薬使用が、小児の神経発達障害リスクの直接的な原因かどうか…
09_感染症

12歳以上のワクチン未接種者およびワクチン接種者におけるCOVID-19罹患率および死亡率の比較(CDC; MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2023)

2022年9月1日、CDCは、12歳以上(※その後、生後6ヵ月以上まで拡大)の患者に対して、前回のワクチン接種により低下した予防効果を回復させ、出現した変異株に対する予防効果を拡大するために、最新の二価COVID-19ワクチンのブースターを推奨しました。これはワクチン承認時の臨床試験やリアルワール…
08_炎症・免疫・アレルギー系

レボセチリジン5mgに耐性のある慢性蕁麻疹には10mgへの増量と他剤併用どちらが良いですか?(単施設DB-RCT; Indian J Dermatol Venereol Leprol. 2017)

慢性蕁麻疹は、患者にとっても治療する医師にとっても悩ましい問題です。やや古いですが、海外の診療ガイドラインであるEAACI/GA[2]LEN/EDF/WAOガイドラインでは、ロイコトリエン受容体拮抗薬を追加する前に、抗ヒスタミン薬を標準量の4倍まで増量するよう提唱しています。しかし、このような高用…
04_消化器系

出血性消化性潰瘍患者における内視鏡治療後のプロトンポンプ阻害薬の高用量投与と非高用量投与、どちらが良さそうですか?(RCTのSR&MA; Arch Intern Med. 2010)

出血性消化潰瘍に対する内視鏡治療は、病勢の持続・再出血を予防し、緊急手術への移行や死亡リスクを低減させるために有用であることが報告されています。また、再出血予防のために内視鏡治療後に高用量プロトンポンプ阻害薬(PPI)(80mgボーラス投与後、8mg/hを72時間持続点滴)が行われます。高用量PP…
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