猫になりたい薬剤師

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01_中枢神経系

救急部での急性片頭痛発作におけるイブプロフェンとバルプロ酸ナトリウム、どちらが優れていますか?(小規模DB-RCT; Am J Emerg Med. 2022)

バルプロ酸ナトリウムとイブプロフェンは、急性片頭痛発作に伴う頭痛に有効な薬剤として知られていますが、どちらの薬剤が優れているのかについては充分に検討されていません。そこで今回は、救急外来における急性片頭痛発作に対して、これら2剤を単回静脈内投与した際の有効性を比較検討した前向きランダム化比較二重盲…
01_中枢神経系

虚血性脳卒中の初発リスクと抗ドーパミン作用の制吐剤使用に関連性はありますか?(フランス人口ベース研究; 自己コントロール研究; BMJ. 2022)

中枢性抗ドーパミン作用の抗精神病薬による虚血性脳卒中のリスクは、大規模な観察研究で、特に高齢者や認知症の人において強調されています。そのリスクは投与開始時にかなり高く、使用開始月には12倍になり、時間の経過とともに徐々に低下し、投与3ヵ月後にはベースラインまで低下します。ドーパミン受容体拮抗作用は…
09_感染症

COVID-19死亡リスクに対するイベルメクチンの効果は糞線虫症有病率の高い地域でのみ認められる(SR&MA; JAMA Netw Open. 2022)

ストロンギロイデス・ステルコラリス(Strongyloides stercoralis, 糞線虫)は、中南米、東南アジア、サハラ砂漠以南のアフリカで流行している腸内寄生虫です。ストロングロイデス過剰感染症(Strongyloides hyperinfection syndrome, SHS, 糞線…
09_感染症

COVID-19入院患者に対してモルヌピラビルは効果がなさそう(RCT; MOVe-IN試験; NEJM Evidence 2021)

COVID-19で入院している患者には、安全で有効かつ投与が容易な抗ウイルス治療法が求められており、その治療法は回復を早め、死亡率を低下させるはずである。モルヌピラビルは、β-D-N4-ヒドロキシシチジン(NHC)の低分子リボヌクレオシドプロドラッグで、SARS-CoV-2を含む呼吸器系RNAウイ…
01_ワクチン vaccine

ワクチン接種後の肩症状リスクはどのくらい?(後向きコホート研究; Ann Intern Med. 2022)

三角筋へのワクチン接種後の有害事象として肩の症状が報告されていますが、ワクチン接種後の肩の症状に関する疫学的データは限られています。そこで今回は、大規模な統合医療組織であるKaiser Permanente Southern Californiaの会員を対象に、肩の障害診断コードを有するワクチン接…
02_循環器系

眼科処置後の急性心筋梗塞リスクはどのくらい?(症例クロスオーバー試験; Ann Intern Med. 2022)

眼科手術による急性心筋梗塞リスクはどのくらいか? 外来患者において眼科手術の前に、術前心臓血管評価を行うことが一般的です。しかし、これらの処置が急性心筋梗塞(AMI)を誘発するかどうかは不明です。 そこで今回は、眼科手術に伴う短期的なAMI...
09_感染症

SARS-CoV-2感染症およびCOVID-19に対するワクチンの有効期間はどのくらい?(SR&MA; Lancet. 2022)

COVID-19パンデミックから約2年、いくつかのCOVID-19ワクチンは、ランダム化比較試験によるワクチン有効性の結果に基づいて、規制当局やWHOから緊急使用リストまたは緊急使用認可(EULまたはEUA)を受けました。しかし、EULやEUAの時点での有効性の結果は、完全接種後のフォローアップ期…
05_内分泌代謝系

ルムジェブ(超速効型リスプロ)は他の速効型インスリン製剤と比較し、より生理的グルコース反応に近いかもしれない(代用のアウトカム; ランダム化クロスオーバー試験; Diabetes Obes Metab. 2020)

糖尿病患者の多くは、血糖コントロールを維持するためにインスリン療法に依存しています。血糖コントロールの重要な要素として、食後血糖値(PPG)への対応があります。インスリンリスプロ、アスパルト、グルリジンなどの速効型インスリンアナログは、通常のヒトインスリンと比較して、より速く吸収され、インスリン作…
09_感染症

増悪リスクの高い軽症から中等症のCOVID-19非入院患者の入院または死亡に対するソトロビマブの効果は?(RCT; COMET-ICE試験; JAMA. 2022)

SARS-CoV-2に感染した高齢者や合併症のある患者は、入院や死亡のリスクが高まる可能性があります。ソトロビマブは、COVID-19の進行を防ぐために高リスクの患者を治療するための中和抗体であり、増悪リスクの高い軽症から中等症のCOVID-19非入院患者における有効性が示されています。2021年…
食事

砂糖入り甘味飲料の代替としての低カロリーおよびノーカロリー甘味飲料の体重および心代謝系リスクとの関連性は?(SR&MA; JAMA Netw Open. 2022)

砂糖の消費は、公衆衛生上の重要な懸念事項として浮上しています。この懸念に関する証拠は、主に砂糖入り飲料の消費に由来し、砂糖入り飲料の過剰摂取は体重増加および下流の心代謝系合併症と関連しています。砂糖入り飲料は、公衆衛生の重要なターゲットとされています。甘味飲料に代わる戦略としての低あるいはノーカロ…
01_ワクチン vaccine

COVID-19 mRNAワクチン接種後の抗体価に対して解熱剤の影響はありますか?(in vitro; Vaccine. 2022)

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2型(SARS-CoV-2)の感染を予防するワクチンは、パンデミックを抑制するための最も有効なアプローチと考えられており、いくつかの有効なワクチンが製造されています。このうち、BNT162b2 mRNA COVID-19ワクチン(ファイザー・ビオンテック社製)は…
02_循環器系

急性心不全で入院中の患者におけるエンパグリフロジン使用は有用ですか?(RCT; EMPULSE試験; Nat Med. 2022)

急性心不全は、65歳以上の高齢者における入院の最も一般的な原因であり、重大な罹患率、死亡率、QOLの低下と関連しています。急性心不全で入院した患者に対する薬物療法を検証した複数のランダム化比較試験では、退院後の転帰の改善は認められず、重大なアンメットニーズが浮き彫りになっています。急性心不全で入院…
02_循環器系

血液透析患者において血清リン値が高いとスタチン治療の有効性が低下する?(事後解析; Clin J Am Soc Nephrol. 2022)

透析患者におけるスタチンの心血管系疾患リスク低減効果は、一般人口に比べ低いことが報告されています。最近の実験データでは、リン酸塩過剰が3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル・コエンザイムA(HMG-CoA)還元酵素の活性化を通じて細胞のデノボコレステロール合成を促進することが示されました。したがって…
03_呼吸器系

難治性慢性咳嗽および原因不明の慢性咳嗽に対するP2X3受容体拮抗薬ゲーファピキサントの有効性と安全性は?(DB-RCT; COUGH-1, -2試験; Lancet 2022)

ゲーファピキサントは経口P2X3受容体拮抗薬であり、これまでに難治性慢性咳嗽および原因不明の慢性咳嗽に対する有効性および安全性が確認されています。日本では2022年1月20日に「リフヌア」という商品名で承認されました。その根拠となった試験結果が先日公表されました。そこで今回は、難治性慢性咳嗽および…
09_感染症

SARS-CoV-2感染と産科合併症による重篤な母体罹患率および死亡率との関連性は?(後向きコホート研究; JAMA. 2022)

SARS-CoV-2感染が重篤な産科疾患のリスクを特異的に増加させるかどうかは依然として不明です。したがって、SARS-CoV-2感染と一般的な産科合併症による母体の重篤な罹患率または死亡率との関連を評価することが求められています。そこで今回は、SARS-CoV-2感染と産科合併症による重篤な母体…
02_循環器系

心房細動患者における直接経口抗凝固薬とワルファリンとの比較(個人データを用いたNWM&MA; COMBINE AFデータベース; Circulation. 2022)

心房細動患者においてDOACとワルファリン、どちらが良いのか? 心房細動は、心房が小きざみに震え、十分に機能しなくなる不整脈のひとつです。 動悸がしたり、めまいや脱力感、胸の不快感を訴えます。心房細動では心房が小きざみにに震えることから血栓...
01_中枢神経系

集中治療でのせん妄に対する予防的メラトニン投与は有効ですか?(RCT; Pro-MEDIC試験; Intensive Care Med. 2022)

メラトニン予防投与はICU患者のせん妄を予防できるのか? せん妄は高齢者のみならず、ICU入院患者や大手術を受けた患者など重症患者によく見られ、患者や家族などの介護者や医療従事者に大きな苦痛を与えます。また、せん妄は他疾患の併存率や死亡率を...
09_感染症

SARS-CoV-2既感染によるOmicron変異株に対する防御効果は?(カタール人工ベース研究; 試験陰性症例対象研究; N Engl J Med. 2022)

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2型(SARS-CoV-2)の自然感染では、B.1.1.7(α)、B.1.351(β) および B.1.617.2 (δ)、これら変異株の再感染に対する強い防御力が発揮されることが報告されました。しかし、B.1.1.529(omicron、ο変異株)変異株は、免疫…
運動・身体活動

腰痛症に対するウォーキング、サイクリング、水泳の効果はどのくらい?(SR&MA; J Orthop Sports Phys Ther. 2022)

非特異的腰痛症に対する運動の効果はどのくらいなのか? 非特異的腰痛症とは「腰背部の痛みを呈し、腰部に起因するが下肢に神経根や馬尾由来の症状を含まないもの」と定義されています。つまり、神経症状(神経痛、しびれ、感覚異常、麻痺など)や、馬尾症状...
03_呼吸器系

同種・異種混合COVID-19ブースターワクチン接種による中和抗体価の増加に違いはあるのか?(RCT; DMID 21-0012試験; N Engl J Med. 2022)

米国では、mRNA-1273(Moderna社製)、Ad26.COV2.S(John-son & Johnson、Janssen社製)、BNT162b2(Pfizer-BioNTech社製)という3種類のワクチン候補が重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)に対して大きな効果を…
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