猫になりたい薬剤師

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10_眼関連疾患

小児の近視発生率に対する低濃度アトロピン点眼薬の効果はどのくらい?(DB-RCT; LAMP2; JAMA. 2023)

近視の早期発症は、その後の強度の近視と関連し、一度発症した近視は不可逆的であることが報告されています。過去の報告で、0.01%濃度のアトロピン点眼により、小児の近視発症を遅らせる可能性が示されていますが、充分に検討されていません。そこで今…
01_ワクチン vaccine

COVID-19ワクチン接種はコロナ後遺症を予防できますか?(システマティックレビュー; BMJ Med. 2023)

SARS-CoV-2ウイルスにより引き起こされるCOVID-19の患者数は増減を繰り返し、感染終息の兆しが見えないことから、コロナとの共存(withコロナ)を迫られています。COVID-19に対する治療薬や感染予防対策が講じられ、感染者数…
01_中枢神経系

更年期に伴う中等度から重度の血管運動症状に対するフェゾリネタントの効果は?(DB-RCT、SKYLIGHT 1試験; Lancet. 2023)

更年期女性の血管運動症状(血管運動神経症状とも:顔のほてり・のぼせ等のホットフラッシュや寝汗、手足の冷え、息切れなど)の治療において、基本的にはホルモン(補充)療法が行われます。しかし、ホルモン療法が実施できない、あるいは実施しない(した…
02_循環器系

HFpEF治療におけるSGLT-2阻害剤の費用対効果はどのくらい?(費用対効果分析; JAMA Cardiol. 2023)

駆出率が維持された心不全(HFpEF)患者において、標準治療薬にナトリウム・グルコース共輸送体2阻害薬(SGLT2-I)を追加すると、心不全悪化または心血管死亡の複合転帰のリスクが低下することが報告されていますが、米国のHFpEF患者にお…
01_ワクチン vaccine

日本のオミクロン変異株BA.1およびBA.2流行時のmRNA COVID-19ワクチンの有効性は?(試験陰性症例対照研究; VERSUS試験; Expert Rev Vaccines. 2023)

COVID-19ワクチンの有効性(VE)を国内で評価することは、国のワクチン接種方針を評価・決定する上で極めて重要です。日本におけるワクチンの有効性データは限られています。そこで今回は、国内におけるmRNA COVID-19ワクチンのVE…
09_感染症

非重症COVID-19入院患者における抗凝固戦略は予防的投与と治療的投与、どちらが良いですか?(RCT; FREEDOM COVID試験; J Am Coll Cardiol. 2023)

COVID-19においてみられる凝固異常(COVID-19-associated coagulopathy: CAC)は、感染や炎症に端を発する炎症性サイトカインの産生、免疫血栓(immunothrombosis)形成、補体の活性化、血管…
02_循環器系

尿酸降下薬の心血管リスクはどのくらいですか?(データベース研究; Clin Transl Sci. 2023)

高尿酸血症や痛風治療において、尿酸生成抑制薬や尿酸降下薬が用いられます。特に尿酸降下薬が主に使用されていますが、米国において一部の尿酸降下薬による心血管リスク増加が示唆されています。一方、日本においては、尿酸降下薬の使用と心血管イベント発…
01_中枢神経系

下剤の慢性使用と認知症発症の関連性はどのくらい?(コホート研究; Neurology. 2023)

脳-腸-微生物軸(以前は腸脳相関)仮説は、無菌マウスを用いた研究結果から提唱されました。本仮説は、腸内細菌がストレス受容や脳の神経系の発達・成長、そして行動に関わる存在であることを示したものです。具体例として、過敏性腸症候群(IBS)が挙…
02_循環器系

心房細動患者の腎関連アウトカムに対するDOACとワルファリンどちらが優れていますか?(PSマッチコホート研究; SCREAM試験; Am J Kidney Dis. 2023)

非弁膜症性心房細動患者の脳卒中予防には、ビタミンK拮抗薬(VKA)に代わって直接経口抗凝固薬(DOAC)が徐々に使用されるようになってきました。VKAと比較して、DOACは出血性合併症の発生が少ないことが報告されています。しかし、その他の…
09_感染症

COVID-19入院患者に対するモルヌピラビルとニルマトレルビル-リトナビルの有効性はどのくらい?(TTE試験; Ann Intern Med. 2023)

COVID-19非入院(外来)患者に対する経口抗ウイルス薬の有効性が示されています。しかし、入院患者にCOVID-19経口抗ウイルス薬が有効であるかどうかについては結論が得られていません。そこで今回は、オミクロンアウトブレイク時のCOVI…
01_ワクチン vaccine

安定冠動脈疾患および急性冠症候群の予防治療に対するインフルエンザワクチン接種の効果はどのくらい?(RCTのメタ解析; Am J Med. 2023)

インフルエンザは、冠動脈疾患患者に大きな負担を与える可能性があります。したがって、インフルエンザワクチン接種により、冠動脈疾患の発症リスクを低減できる可能性があります。そこで今回は、急性冠症候群と安定冠動脈疾患患者におけるインフルエンザワ…
01_中枢神経系

治療抵抗性の老年期うつ病患者における抗うつ薬の増強と切替え、どちらが良いですか?(Open-RCT; OPTIMUM試験; N Engl J Med. 2023)

うつ病に対する治療において、第一選択薬で治療が奏功しない場合があり、これを治療抵抗性うつ病と呼びます。日本の診療ガイドライン(2022年)によれば、第一選択薬による治療に成功しない高齢者のうつ病に対して、抗うつ薬を変更あるいは併用(増強療…
04_相互作用、薬物相互作用

DOACの出血リスク増加とCYP3A4阻害薬との相互作用との関連性はどのくらい?(FAERSデータベース研究; Br J Clin Pharmacol. 2023)

直接経口抗凝固薬(DOAC)とCYP3A4阻害薬は一般的に使用されていますが、その相互作用の可能性に伴う出血リスクについては、充分に検討されておらず、コンセンサスが得られていません。そこで今回は、マクロライド系抗生物質とアゾール系抗菌薬の…
01_中枢神経系

妊娠中のロイコトリエン受容体拮抗薬の使用と子孫の精神神経系イベントとの関連性は?(台湾データベース研究; JAMA Netw Open. 2023)

ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)は、喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギー性気道疾患の治療に使用される薬剤の一種です。米国食品医薬品局(FDA)は、長年にわたり、LTRAの最初の薬剤であるモンテルカストに関連する精神神経系イベントの…
02_循環器系

産後高血圧のコントロールにおけるヒドロクロロチアジドとリシノプリル併用療法 vs. ニフェジピン(パイロットRCT; Am J Obstet Gynecol. 2023)

アンジオテンシン変換酵素阻害薬と利尿薬は、妊娠中の催奇形性のため、産後高血圧に対して充分に使用されていない可能性があります。治療薬は出産後も継続され、治療薬が変更されることはほぼありません。したがって、産後高血圧のコントロールにおいて、よ…
30_小児

ストーマを有する新生児における粘液瘻への注入の効果はどのくらい?(観察研究のメタ解析; Arch Dis Child Fetal Neonatal Ed. 2023)

粘膜瘻への注入(再給餌:Mucous Fistula Refeeding, MFR)とは、腹部手術後にストーマ(ストマ:ostomy)を活用している場合に、近位ストーマからの排水を遠位粘膜瘻に導入して腸の生理機能を維持することです。このよ…
05_内分泌代謝系

糖尿病患者のアルブミン尿に対するSGLT-2阻害薬とMR拮抗薬の併用療法は有益ですか?(ネットワークメタ解析; Diabetes Obes Metab. 2023)

糖尿病(Diabetes mellitus:DM)は慢性腎臓病の主要な原因であり、特にアルブミン尿を有している場合、心血管死亡のリスク上昇と関連していることが報告されています。ナトリウム・グルコース共輸送体-2(SGLT-2)阻害薬とミネ…
04_消化器系

小児の抗生物質関連下痢予防のためのプロバイオティクスの効果はどのくらい?(コクランレビュー; CDSR. 2019)

抗生物質は腸内細菌叢のバランスを変化させ、抗生物質関連下痢症(AAD)を引き起こします。特に小児においてはバランスが乱れやすいことから整腸剤などのプロバイオティクスが併用されます。プロバイオティクスは、腸管バリア、腸内細菌叢の回復、および…
00_その他

デンマークにおけるインフルエンザワクチン接種率向上のための電子ナッジの効果は?(クラスターRCT; Lancet. 2023)

インフルエンザワクチン接種率は、インフルエンザ感染と関連する合併症の予防に有効であるにもかかわらず、依然として最適とは言えません。ワクチン接種は個々人の任意であることから、個人の意思を尊重した接種向上施策が求められます。今回ご紹介するのは…
04_消化器系

プロトンポンプ阻害薬の使用と薬剤耐性腸内細菌の獲得リスクとの関連性は?(コホート内症例対照研究; JAMA Netw Open. 2023)

PPI使用は薬剤耐性腸内細菌の獲得リスクと関連しているのか?プロトンポンプ阻害薬(PPI)は、薬剤耐性菌のコロニー形成リスクと関連していることが報告されています。しかし、生活習慣関連因子や疾患の重症度による交絡の可能性があり、この関連性に疑...
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