Effect of Senior Dance (DanSE) on Fall Risk Factors in Older Adults: A Randomized Controlled Trial
Marcia R Franco et al.
Phys Ther. 2020 Apr 17;100(4):600-608. doi: 10.1093/ptj/pzz187.
PMID: 31899491
DOI: 10.1093/ptj/pzz187
Trial registration: ClinicalTrials.gov NCT02603523.
Keywords: Accidental Falls; Aging; Balance; Dance.
背景
バランスと可動性を改善するための構造化された運動プログラムへの高齢者の参加率は低い。
シニアダンスは、バランスを目標とした安全で楽しい方法を提供する可能性があるため、運動プラグラムとして選択肢の一つである。
目的
対照介入と比較して、シニア・ダンスのバランス、可動性、認知機能に対する効果を調査することであった。
試験デザイン
研究はランダム化比較試験であった。
試験設定および患者
ブラジルにおける60歳以上で認知機能が損なわれていない地域居住高齢者82例を募集した。
介入
参加者は、ダンス+教育(介入群)と教育のみ(対照群)の2群にランダム割り付けされた。シニアダンスプログラムは12週間、週2回のグループベースのダンスクラスで構成された。
両群の参加者は、転倒予防に関する1時間の教育セッションに参加した。
測定法
主要アウトカムは、目を閉じた状態での片足立ちであった。
副次的アウトカムは、時限付きの座位から立位のテスト、立位バランステスト、時限付きの4m歩行、認知機能テスト(トレイルメイキングテストやモントリオール認知評価など)であった。
結果
ランダム化された参加者82例のうち、71例(87%)が12週間の追跡調査を完了した。
・目を閉じた状態での片足立ち(主要アウトカム)は、フォローアップ時にシニア・ダンス群で対照群と比較して改善した。
★平均差[MD] =2.3秒、95%信頼区間[CI] 1.1~3.6
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・シニア・ダンス群は立位バランス・テスト(MD =3.7 秒、95%CI 0.6~6.8)で優れたパフォーマンスを示し、座位からの立位テスト(MD = -3.1 秒、95% CI -4.8~ -1.4)および4m歩行テスト(MD = -0.6 秒、95% CI -1.0~ -0.1)ではより速かった。
・認知機能検査については、グループ間の有意差は認められなかった。
試験の限界
参加者とセラピストは盲検化されていなかった。
結論
シニア・ダンスは地域居住高齢者のバランスと可動性の改善には有効であったが、認知機能の改善には効果がなかった。
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