バロキサビル感受性が低下したインフルエンザA(H3N2)ウイルスのヒトからヒトへの伝播(症例報告2019; Emerg Infect Dis. Nov 2019年2月)

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Human-to-Human Transmission of Influenza A(H3N2) Virus With Reduced Susceptibility to Baloxavir, Japan, February 2019

Emi Takashita et al.

Emerg Infect Dis. Nov 2019

PMID: 31436527

PMCID: PMC6810216

DOI: 10.3201/eid2511.190757

症例

2019年に、バロキサビル曝露のない乳児とバロキサビルで治療された兄弟で、バロキサビルに対する感受性の低下をもたらすポリメラーゼ酸性遺伝子にI38T置換を有するインフルエンザA(H3N2)ウイルスが検出された。

これらのウイルスの全ゲノム配列は同一であり、ヒトからヒトへの感染を示している。

インフルエンザウイルス分離株は、バロキサビル感受性について監視する必要がある。

Keywords: H3N2; I38T substitution; Japan; antimicrobial resistance; baloxavir; baloxavir acid; baloxavir marboxil; cap-dependent endonuclease inhibitor; family cluster; human-to-human transmission; influenza; influenza A(H1N1)pdm09; influenza virus; polymerase acidic; respiratory infections; viruses; whole-genome sequencing.

コメント

アブストのみ。

バロキサビル(ゾフルーザ®️)耐性ウイルスが、ヒトからヒトへ伝播することが示唆された。

過去の報告で、バロキサビルはオセルタミビル(タミフル®️)よりもインフルエンザウイルスが耐性化しやすいことが示唆されている。

どの薬にも言えることだが、無闇な使用は避けたいところ。耐性ウイルスの家族内感染、アウトブレイクは避けたい。

✅まとめ✅ バロキサビルへの感受性が低下したウイルスは小児から乳児へ伝播した

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