認知症患者が最後を迎える場所は何処が多いのか?(ドイツ後向き研究; BMC Palliat Care. 2018)

Place of Death in Patients With Dementia and the Association With Comorbidities: A Retrospective Population-Based Observational Study in Germany

Burkhard Dasch et al.

BMC Palliat Care. 2018

PMID: 29793476

PMCID: PMC5966860

DOI: 10.1186/s12904-018-0334-0

Keywords: Comorbidities; Death certificate; Dementia; End-of-life care; Observational study; Place of death.

背景

平均余命の延長により、ますます多くの高齢者が認知症と併存疾患に苦しんでいる。これまで、ドイツの認知症患者の死亡地に関する情報はほとんどない。さらに死亡地と併存疾患の関連は不明である。

方法

2011年の死亡診断書の分析に基づいて、人口ベースの横断調査をWestphalia-Lippe(ドイツ)で実施した。65歳以上の認知症の個人は、死亡原因レポートを使用して特定された。

本文脈では、言及されたすべての死因が含まれていた。 さらに選択した10の併存疾患についても分析した。

結果は記述的に提示された。 多変量ロジスティック回帰を使用して、併存疾患との関連について死亡場所を分析した。

結果

・合計10,364の死亡証明書が分析された。 認知症は1,646症例で記録された(15.9%; 平均年齢86.3±6.9歳; 女性67.3%)。

・平均して、1.5±1.0の併存疾患が存在した。

・死亡場所は、自宅(19.9%)、病院(28.7%)、緩和ケア病棟(0.4%)、養護施設(49.5%)、ホスピス(0.9%)、詳細なし(0.7%)のように配布されていた。

・死亡証明書は、症例の43.6%で心不全、25.2%で肺炎、13.4%で悪性腫瘍を記録した。

・以下の併存疾患について、在宅または介護施設と比較して病院で死亡する可能性がそれぞれ高いことが示唆された。

★肺炎:

病院 vs. 在宅OR =2.96 [95%CI 2.01〜4.35]; p = 0.001

vs. 養護施設OR =2.38 [1.75〜3.25]; p = 0.001

★腎不全:

vs. 在宅OR =1.93 [1.26〜2.97]; p = 0.003

vs. 1.65 [1.18〜2.32]; p = 0.003

★敗血症:

vs. 在宅OR =13.73 [4.88〜38.63]; p = 0.001

vs. 養護施設OR =7.34 [4.21〜12.78]; p = 0.001

結論

認知症患者の最も一般的な死亡場所は、老人ホームまたは養護施設であり、病院と自宅がそれに続いた。

肺炎や敗血症などの特定の併存疾患は、病院で死亡する可能性の増加と相関している。

コメント

アブストのみ。

ドイツのデータベース研究。認知症患者の亡くなった場所は、老人ホームや養護施設だったが、併存疾患により病院で最後を迎えることが多くなった。当たり前と言われれば、当たり前の結果だが、数字として捉えるのには非常に有益な研究。

日本での結果を知りたいところ。

✅まとめ✅ ドイツの高齢認知症患者が最後を迎えるのは老人ホームや養護施設が多かった

✅まとめ✅ 肺炎・腎不全・敗血症の併存があると病院で最後を迎えるリスクが高くなった

コメント

タイトルとURLをコピーしました