Ethnic differences in the prevalence of peripheral arterial disease: a systematic review and meta-analysis.
Vitalis A et al.
Expert Rev Cardiovasc Ther. 2017 Apr;15(4):327-338.
DOI: 10.1080/14779072.2017.1305890. Epub 2017 Mar 28.
PMID: 28290228
【背景】
これまでの研究では、黒人は末梢動脈疾患(PAD)の割合が高く、アジア人は白人に比べて罹患率が低いことが示されている。本研究の目的は、PADの疫学における民族差に関する文献を包括的にレビューすることである。
【方法】
システマティックレビューおよびメタアナリシスには、一般人口または糖尿病人口集団における PAD罹患の報告および民族集団における PAD有病率の比較が含まれていた。
【結果】
一般人口における PADの平均有病率は以下の通り;
・白人 =3.5%
・黒人 =6.7%
・アジア人 =3.7%
メタ分析は、白人と比較して、黒人(P <0.001)およびアジア人(P <0.001)の PAD罹患率が高いことを示した。
糖尿病人口における PADの平均有病率は以下の通り;
・白人 =17%
・黒人 =25.3%
・東アジア人 =13.5% ・南アジア人 =7.6%
糖尿病人口では、南アジア人は白人に比べて PAD有病率が低かった(p <0.001)。黒人と白人の間に有意差はなかった。
全般的に女性は PAD有病率が高かった。
・ 一般人口:女性 =3.8% vs. 男性 =3.2%; p <0.001
・ 糖尿病人口:女性 =13.7% vs. 男性 =10.0%; p <0.001
【結論】
黒人は PAD罹患率が高く、一方、白人と比較してアジア人は PAD罹患率が低かった。この違いを生み出す要因を特定するためには、さらなる研究が必要である。
【コメント】
アブストのみ。 下肢に関連する疾患についての報告。白人や黒人に比べ、アジア人の 2型糖尿病患者においては PAD罹患率が低かった。 あくまで人種差、個々人のリスク評価は別途必要。【KEYWORDS】
Peripheral arterial disease; diabetes; epidemiology; ethnicity
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