06_骨代謝系 血液透析患者における喫煙と骨折による入院リスクはどのくらい?(日本PSマッチコホート研究; Nephrol Dial Transplant. 2021) これまでの疫学研究の結果、喫煙は一般集団において骨折の生活習慣病リスク因子として確立されています。しかし、血液透析患者を対象とした特有のエビデンスについては充分に検討されていません。そこで今回は、日本透析医学会腎データ登録のデータを用いて、喫煙状況と骨折との関連を検討した全国規模のコホート研究の… 2021.12.12 06_骨代謝系07_腎・泌尿器系
02_循環器系 α-グルコシダーゼ阻害剤が糖尿病発症および心血管アウトカムに与える影響は?(RCTのメタ解析; Cardiovasc Diabetol. 2019) アカルボース、ミグリトール、ボグリボースなどのα-グルコシダーゼ阻害剤(AGI)は、糖尿病の管理に用いられる経口薬で、主に食後のグルコース濃度を低下させます。 耐糖能異常(IGT)の集団に使用することで、糖尿病への進行を遅らせることができるとされていますが、心血管(CV)への影響はまだ不明です。以… 2021.12.11 02_循環器系05_内分泌代謝系
09_感染症 重症COVID-19に対するコルヒチン治療は効果がない(小規模DB-RCT; COLCHIVID試験; J Gen Intern Med. 2021) コロナウイルス病2019(COVID-19)は、2019年12月に出現して以来、世界中のほとんどの医療システムを圧倒しています。メキシコでは、COVID-19のケアセンターでは最大45%の死亡率が報告されており、エビデンスに基づく効果的な治療法が急務となっています。好中球とマクロファージは、呼吸器… 2021.12.10 09_感染症
02_循環器系 進行性CKDを伴う高血圧症に対するサイアザイド系利尿薬の降圧効果(RCT; CLICK試験; N Engl J Med. 2021) 進行した慢性腎臓病(CKD)患者の高血圧治療にサイアザイド系利尿薬を使用することを支持するエビデンスはほとんどありません。高血圧治療ガイドライン2019において、一般的に利尿薬を使用する場合は利尿作用は低いものの降圧作用が強いサイアザイド系利尿薬を、ループ利尿薬よりも優先して使用するよう記載されて… 2021.12.09 02_循環器系
00_その他 オンラインアンケートで明らかになった日本における中二病の特徴とは?(日本の横断研究; PLoS One. 2021) 中二病の特徴とは?「中二病」とは、日本で思春期に発生する特徴的な一過性の体調不良を表す言葉です(IRCS UNUD Journals. 2017、9784000246491、椙山女学園大学研究論集 人文科学篇 2015、978-4-7753... 2021.12.08 00_その他未分類
01_ワクチン vaccine 移植患者におけるmRNA-1273ワクチンによる追加免疫の効果は?(RCTの二次解析; Ann Intern Med. 2021) SARS-CoV-2感染によるCOVID-19は、臓器移植を受けた集団でより重症化することが報告されています。SARS-CoV-2は一本鎖RNAウイルスであることから変異速度が速く、変異株の中でも懸念される変異株ウイルスが野生型ウイルスに取って代わっています。臓器移植を受けた集団で、変異型ウイルス… 2021.12.07 01_ワクチン vaccine09_感染症
02_循環器系 高齢者の心血管リスクにおける運動トレーニングの効果はどのくらい?(RCT; Eur Heart J. 2021) 高齢者は加齢に伴い身体機能の低下、心血管イベントのリスク増加が報告されています。高齢者の心血管リスクプロファイルにおける運動トレーニングの効果は明らかになっていません。そこで今回は、高齢者の心血管リスクプロファイルに対して、5年間の監督付き運動トレーニング(ExComb)の効果を検証したランダム化… 2021.12.06 02_循環器系運動・身体活動
02_循環器系 心不全患者(HFpEF)の血漿中NT-proBNP濃度および最大下肢運動能力に対するサクビトリル/バルサルタン vs. 標準的薬物療法(代用のアウトカム; RCT; PARALLAX試験; JAMA. 2021) 心不全で左室駆出率が軽度低下または維持されている患者において、サクビトリル/バルサルタンと幅広いレニン・アンジオテンシン系阻害薬のバックグラウンド療法との比較で、サロゲート・アウトカム・マーカー(代用のアウトカム)である6分間歩行距離、QOLに及ぼす効果については、限られたエビデンスしかありません。 2021.12.05 02_循環器系
01_ワクチン vaccine COVID-19ワクチンと季節性インフルエンザワクチンの同時投与の安全性は?(DB-RCT; ComFluCOV試験; Lancet. 2021) COVID-19ワクチン接種プログラムにより、世界中で何百万人ものSARS-CoV-2感染者と多くの死亡者を防ぐことができました。しかし、大量のワクチン接種を行うことで、COVID-19パンデミックが医療システムに与える負担は大きくなりました。世界の一部の地域では、COVID-19と季節性インフル… 2021.12.04 01_ワクチン vaccine09_感染症
02_循環器系 【批判的吟味】80歳以上の高血圧患者において降圧剤を1つ中止しても問題ないですか?(非劣性 Open-RCT; OPTIMISE試験; JAMA. 2020) 【批判的吟味】多剤併用の高齢者や多併存疾患の患者の中には、治療を継続することのベネフィットが有害性を上回るものではないことがあります。このようなケースでは、降圧薬の再処方が推奨されることがあります。そこで今回は80歳以上の高齢高血圧患者における降圧薬1種類の減薬効果を検証したOPTIMISE試験の… 2021.12.03 02_循環器系02_批判的吟味 Critical Appraisal20_ポリファーマシー
00_疫学 中年層の全死亡リスクにおいて1日あたりの歩数は7000歩以上が良い?(前向きコホート研究; CARDIA試験; JAMA Netw Open. 2021) 定期的な身体活動は、健康を増進・維持するための最も重要な行動の一つです。身体活動を継続して行うことは、心血管疾患、糖尿病、種々のがんなど、多くの疾患に対して健康上の大きなメリットをもたらし、生活の質も向上させることが報告されています。一日あたりの歩数は、一日の総活動量を定量化するための有意義な指標… 2021.12.02 00_疫学運動・身体活動
02_循環器系 2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害剤と心血管および腎臓のアウトカムとの関連性は?(メタ解析; JAMA Cardiol. 2021) ナトリウム-グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤は、心血管や腎臓アウトカムに好影響を与えますが、SGLT-2阻害薬クラス間におけるアウトカムの一貫性はまだ不明です。そこで今回は、2型糖尿病患者を対象に、4種類のSGLT2阻害薬の心血管および腎臓への影響を評価するメタ解析の試験結果をご紹介します。 2021.12.01 02_循環器系05_内分泌代謝系
06_骨代謝系 日焼け防止行動と骨ミネラル密度および骨粗鬆症性骨折との関連は?(米国人口ベースの横断研究; JAMA Dermatol. 2021) 日焼け防止とビタミンD欠乏症との間には因果関係がないというエビデンスが出てきたにもかかわらず、多面的な日焼け防止が骨密度(BMD)の低下や骨粗鬆症性骨折の有病率の増加と関連するかどうかについてのデータは充分ではありません。このようなデータの不足から、患者の心配や日焼け防止行動の低下につながる可能性… 2021.11.30 06_骨代謝系
02_循環器系 駆出率が保たれた心不全(HFpEF)患者の心血管アウトカムにおけるハイパーポリファーマシーの影響はどのくらい?(TOPCAT試験の事後解析; Circ Heart Fail. 2021) Polypharmacy(ポリファーマシー)とは、5〜6種類以上の薬剤を使用している状態を指しますが、報告によって定義が異なっています。2種類以上の併存疾患を有していたり、循環器疾患を患っている場合は薬剤数が多くなりやすいことから、ポリファーマシー状態を引き起こしやすいことが予測されます。2種類以… 2021.11.29 02_循環器系20_ポリファーマシー
02_循環器系 急性虚血性脳卒中に対する抗凝固剤の有効性と安全性は?(コクランレビュー; Cochrane Database Syst Rev. 2021) 脳卒中は、虚血性と出血性に大別できます。世界の早期死亡原因の第3位は脳卒中であることが報告されています。虚血性脳卒中の多くは、脳の動脈を塞ぐ血栓が原因であることから、新しい血栓ができるリスクを減らし、出血のリスクを増やさない抗凝固剤が提供されれば、患者の転帰は改善する可能性が高いと考えられます。 2021.11.28 02_循環器系
09_感染症 SARS-CoV-2感染歴とmRNAワクチン接種後のブレイクスルー感染リスクに差はありますか?(カタールのマッチドコホート研究; JAMA. 2021) SARS-CoV-2の先行感染が将来の感染に対するワクチン保護に及ぼす影響は、まだ充分に明らかとなっていません。カタールでは、2020年12月21日に国民に対するCOVID-19接種を開始しました。最初にBNT162b2(Pfizer-BioNTech社製)ワクチンを使用し、その3カ月後にRNA… 2021.11.27 09_感染症
02_循環器系 2型糖尿病ハイリスク集団に対するメトホルミン又は生活習慣の改善が死亡率に及ぼす影響(RCT後の長期観察試験; Diabetes Care. 2021) 2型糖尿病は、インスリン抵抗性やインスリン分泌低下などの代謝異常により、高血糖を引き起こす疾患です。高血糖状態が持続することで血管の内皮機能が低下し、心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントも引き起こされることが知られています。2型糖尿病の基本治療は食事療法と運動療法ですが、これらの介入でも血糖コント… 2021.11.26 02_循環器系05_内分泌代謝系
08_炎症・免疫・アレルギー系 アトピー性皮膚炎の局所治療を目的としたアシバトレプ(TRPV1アンタゴニスト)の効果はどのくらいですか?(DB-RCT; CAPTAIN-AD試験; J Allergy Clin Immunol. 2021) アトピー性皮膚炎(AD)は、周期的に再燃する慢性炎症性掻痒性皮膚疾患であり、調査対象国にもよりますが、小児では約25%、成人では約10%と高い有病率を示しています。遺伝的要因と環境的要因の両方が、AD進行のリスク要因として関係していると言われています。重要なことは、ADの病態生理は複雑で多因子性で… 2021.11.25 08_炎症・免疫・アレルギー系
02_循環器系 CYP2C19機能欠損キャリアの脳卒中およびTIAに対するチカグレロルとクロピドグレル、どちらが優れていますか?(DB-RCT; CHANCE-2試験; N Engl J Med. 2021) 代謝酵素であるCYPは人種により遺伝子多型の存在が報告されており、特にCYP2C19について白人と比較してアジア人でより欠損率が高いことが報告されています。しかし、アジア人を対象としたCYP2C19機能欠損キャリア(保有者)の脳卒中二次予防におけるチカグレロルとクロピドグレルの前向きの比較試験は広… 2021.11.24 02_循環器系
02_循環器系 2型糖尿病の有無に関わらずCKD患者における尿中アルブミンに対するダパグリフロジンの効果は?(RCT; DAPA-CKD事前設定解析; Lancet Diabetes Endocrinol. 2021) 慢性腎臓病(CKD)患者において、アルブミン尿の減少は、その後の腎不全のリスク低下と関連しています。SGLT2阻害剤であるダパグリフロジンは、2型糖尿病で腎機能が正常またはほぼ正常な患者において、アルブミン尿を有意に減少させました。しかし、この効果が、2型糖尿病を伴う、あるいは伴わないCKD患者に… 2021.11.23 02_循環器系05_内分泌代謝系07_腎・泌尿器系